当記事では、
ベイトリールでPEラインを使うときって、リーダーの太さはどうしたらいいの?
と言う疑問にお答えします。
ベイトリールでPEラインを使うときは、スピニングリールとはまた違った基準で太さを選びます。
じゃあ、リーダーの太さはどうやって選べばいいの?
まあ、いろいろと選ぶ考え方はあるのですが、とりあえず最初に基本となる一覧表をお見せしておきますね。
PEライン | リーダー |
0.6号 | 6~8lb |
0.8号 | 6~8lb |
1号 | 8~10lb |
1.2号 | 10~12lb |
1.5号 | 12~16lb |
2号 | 16~25lb |
2.5号 | 20~30lb |
3号 | 25~35lb |
もちろん、もっと細くなることも太くなることもありますが、一つの基準として見ていただければと思います。
それでは上記基準の理由を詳しく説明していきますね。
「PE2号は16~25lbって書いてあるけど、結局どれを選べばいいんだ??」
と言う方はぜひ続きを読んでください。
あなたの使い方にジャストマッチしたリーダーの太さを選べる様になります。
目次
ベイトリールでPEラインを使うときのリーダーの太さの選び方
リーダーの太さを選ぶ時の考え方としては以下になります。
- 普段巻いているナイロンラインと同じ太さ
- PEラインの6~7割り程度の強さ
- シチュエーション別
僕が15年以上ベイトリールでPEラインを使い続けてきた結論です。
最後のシチュエーション別は致し方ないのですが、前提としてメインラインであるPEラインの方が強くします。
これはショックリーダーとしてのセオリーとは逆ですね。
けれどもそうすることで、ラインブレイクは基本的にルアーの結び目で起こります。
実はこのメリットはスピニングリールにはない、ベイトリールでPEラインを使う最大級のメリットだと僕は思ってます。
それではそのあたりも踏まえながら順に説明していきますね。
普段巻いているナイロンラインと同じ強さ
普段ナイロンライン10lbを使っているのならリーダーも10lb、16lbを使っているのなら16lb、
と言う選び方です。
フロロカーボンラインも同様で、PEラインの太さにかかわらず自分が普段使っている太さでリーダーを選びます。
基本的にこの考え方が一番使いやすいと思います。
普段使っている太さですからね。
一番馴染みがあると思います。
僕的にはブラックバスフィッシングでボートや近・中距離キャストがメインの時に、この選び方が合っているんじゃないかと思います。
例えば、あえてPEラインを3号、もしくは4号とかのオーバースペックにしておいて、10mとかの超ロングリーダーにします。
完全にリーダーもスプールに巻き込んでいますし、15m以下の近距離なら水中にあるラインのほとんどは普段使っているナイロンラインです。
感覚的には一番使いやすいんじゃ無いかなと思います。
そしてこのシステム最大のメリットは、
PEラインがオーバースペック過ぎて、ほとんど交換の必要がないこと。
つまり根掛かりでシステムを失う事も無いですし、ライン交換もリーダー分だけで済みます。
PEライン3~4号って銘柄などにもよりますが、35~50lbくらいあります。
ハッキリ言って超オーバースペックです。
普段ナイロンライン16lbを使っている人がリーダーで16lbを使えば、よほどの事が無い限りPEラインで切れることはありません。
PEラインがこれだけ太いと、バックラッシュや喰い込みと言ったベイトPE特有のライントラブルもかなり低減されます。
そういう意味ではベイトPE入門者にもオススメのシステムです。
デメリットとしてはPEラインが太過ぎて糸巻き量が少なくなってしまうこと。
「ボートしかやらないよ」と言う方なら50mを巻いておけば十分かもしれませんが、オカッパリからなら近・中距離がメインだとしても出来れば7~80mは確保しておいた方がいいかなと思います。
PEラインの6~7割程度の強さ
PEラインの2/3程度の強さのリーダーを接続します。
この考え方は「基本」と思っていただければOKで、僕はほとんどの場合この選び方でリーダーの太さを決定しています。
一番バランスが良いリーダーの太さです。
オーバースペックのPEラインを使うバランスがスーパーサイヤ人3なら、
このバランスはノーマルのスーパーサイヤ人くらいバランスがよく使いやすいです。
軽量ルアーからビッグベイト、ショートキャストからスーパーロングキャストまで、一番バランスよく使えます。
例えば本流トラウトやシーバス、ブラックバスならヘビキャロをフルキャストしたり、得に大場所でのロングキャストがメインの時に向いています。
目安としては、
- シーバスでPEライン2号を使っていればリーダーは20~25lb
- 本流トラウトでPEライン1.5号を使っていればリーダーは12~16lb
ほとんどの場合このくらいのリーダーを使っています。
「PEラインの6~7割程度の強さ」
と言うのは、リーダーの先でラインブレイクするギリギリの強さだと思ってください。
「え?PEラインと同じ強さではダメなの?」
と思われる方もいるかもしれません。
けれども同じ強さだと、例えばPEライン25lbでリーダー25lbと言った様に同じ強さでは、ほぼ間違いなくメインラインであるPEが切れます。
なぜならPEラインは摩耗や結び目による強度低下が、ナイロンラインより大きいからです。
PEラインは吸水性もなく劣化も少ないラインなので、ナイロンラインより長く使えます。
けれども僕の経験上、ある程度「弱め」に見ておいた方が絶対にいいです。
その安全率が3~4割程度と思っていただければOKです。
あと言ってしまえば、実はナイロンラインとPEラインとでは強さ表記の基準が違うんですね。
つまり同じ「20lb」と言う表記であっても、同じ強さと考えない方がいいと言うことです。
ナイロンやフロロカーボンラインの強さは規格があってある程度性格なのですが、PEラインの強さ表記は、ハッキリ言って闇です。
実際に見てみれば分かりますがPEラインには、
- MAX 20lb
- AVE 20lb
と言う表記があります。
MAX 20lbは言うまでも無く、「最大で20lb以下で切れますよ」と言う表記です。
AVE 20lbは、「平均で20lbで切れますよ」と言う意味です。
この表記がメーカー、銘柄ごとに混在している時点でもはや闇です。
闇の裏側を見たい方はコチラの動画をどうぞ。
実際のところPEラインの品質を一定にするのは難しいらしく、この辺りはなかなか難しいようです。
ですからあまり安すぎるPEラインも考えようなのです。
突然なんの前触れも無く切れられたらたまったもんじゃないですし、実際そんな話もちょくちょく耳にします。
個人的にはある程度メジャーどころのメーカーで、AVE表示のPEラインをオススメします。
それで僕は今まで特にトラブルなく使うことが出来ています。
このシステムの場合、僕はリーダーを1~2ヒロ程度とるようにしています。
※1ヒロ=1.8mとして。
リーダーの長さはフィールドの状況で決めます。
例えば通常のシーバスなら1ヒロ、磯場など根ズレの多いところでは2ヒロ、と言った感じです。
で、一日使ったらリーダーを全交換ですね。
もしくは8割程度の長さになったら交換します。
そうすれば毎回新鮮なリーダーで釣りをすることが出来ます。
ラインが新鮮だと安心して釣りが出来ますからね。
このライン最大のメリットは、PEラインが長く使えること。
「普段巻いているナイロンラインと同じ強さ」のところでもお伝えしましたが、ラインブレイクはほぼルアーの結び目で起こるんですね。
水中にラインを残さない、PEラインが目減りしないと言うメリットもありますが、PEラインが限界突破しないせいか強度低下やライントラブルも少なく、ラインが長持ちするんですね。
僕も以前はPEラインと同じくらいの強さのリーダーを使っていたんですよ。
ラインブレイクの時はほぼPEラインで切れます。
いちいちシステムを組むのも面倒ですが、PEラインがヨレヨレになってたり強度低下が著しくなっているのを感じていたんですね。
ただスミマセン、明確に示せる根拠はなく、「僕の経験上」とお伝えさせていただきます。
けれども「PEラインの6~7割程度の強さ」にしてから、ライントラブルが減ったことは明白に感じています。
でね、ここまでのメリットは、「普段巻いているナイロンラインと同じ強さ」と同じです。
「PEラインの6~7割程度の強さ」の最大のメリットは、
PEラインをスプールにたくさんストックできる。
と言うことなんです。
例えばPEライン2号を使いたいとき、16lb‐100mと言う糸巻き量のベイトリールを使えば、約150m巻くことが出来ます。
PEライン1.5号なら、12lb‐100mと言うベイトリールで150m巻くことができます。
150m巻いておけば100mクラスのロングキャストをしたとしても余裕がありますし、ライントラブルで目減りしたとしてもまだ全然余裕です。
でね、下糸を足してひっくり返せば、ほぼ新品のラインがもう一度使えちゃうんですね。
この使い方って、めちゃくちゃ安心感もあってコスパがいいです。
こんな風に使えるのって、ベイトリールだからこそなんですよね。
リーダーのセオリーとしては基本的にメインラインより強くって感じですし、スピニングリールだとPEラインが太くなりすぎてしまってめっちゃ使いにくくなってしまいます。
例えばシーバスで20~25lbのリーダーを使いたいとき、PEラインは2~2.5号になってしまいます。
さすがにスピニングリールでは飛距離が出ないし使いにくい。
リーダー20lbだと、0.8~1号くらいのPEラインを使う人が多いんじゃないですかね。
そうなるとラインブレイクは確実にPEライン本線で起こります。
「太いラインが使い安い」と言うベイトリールの強みを最大限活かした使い方だと僕は思います。
デメリットはほぼないと思ってますが、を強いてあげるなら、スプールの糸巻き量をきちんと把握する必要があるってところですかね。
それに関してはこちらにまとめてますので、良かったら参考にしてください。
シチュエーション別で選ぶ
まあ、一般的と言うか、リーダーの基本的な選び方だと思います。
僕の本音としてはせっかくベイトリールを使うなら、「PEラインの6~7割程度」で選びたいところです。
けれどもハードな磯場などの根ズレが激しいところではPEラインと同等、もしくはそれ以上にせざるを得ません。
例えばロックフィッシュや青物を狙ったり。
まだロックフィッシュはそれほどロングキャストは必要ないのでPEラインを太くすることも出来ますが、
青物は走る魚ですしメタルジグを思いっきりフルキャストすることもあります。
でしたらやはりスプールへの糸巻き量もある程度確保しておきたいところです。
個人的には最低でも200m、ある程度本格的なショアジギングなら300mは欲しいかな。
例えばPEライン3号を200m巻くような釣りなら、リーダーは40~50lbクラスは欲しくなります。
PEライン3号は35~40lbくらいなので、どうしてもPEラインの方が弱くなります。
こればっかりは仕方なしとして、僕もリーダーの方が強くして望みます。
最近はドデカいベイトリールも増えてきましたよね。
今年(2023年)もダイワからソルティストTW PEスペシャルっていう新しいシリーズも登場しました。
僕がショアジギングやってた頃って選択肢がかなり少なかったんですよね。
現在は環境的に本格的な磯場での釣りは難しいですが、当時こんなベイトリールがあれば即買ってた思います^^
【一覧表】ベイトリールで使うPEラインのリーダー 太さ【まとめ】
ではここまでお伝えしたことをまとめますね。
当記事では、
ベイトリールでPEラインを使うときって、リーダーの太さはどうしたらいいの?
と言う疑問にお答えしました。
結論としては以下を目安として選ぶと使いやすいです。
PEライン | リーダー |
0.6号 | 6~8lb |
0.8号 | 6~8lb |
1号 | 8~10lb |
1.2号 | 10~12lb |
1.5号 | 12~16lb |
2号 | 16~25lb |
2.5号 | 20~30lb |
3号 | 25~35lb |
上記基準の考え方としては以下の通り。
- 普段巻いているナイロンラインと同じ太さ
- PEラインの6~7割程度の強さ
- シチュエーション別
目安はあくまでも目安なので、この考え方で自分の釣りにあったリーダーを選ぶと快適に釣りが出来ます。
僕なら、基本的には「PEラインの6~7割程度の強さ」でリーダーを選び、ブラックバスで近距離キャストメインなら、3~4号の太いPEラインに超ロングリーダー、
あとはシチュエーションに応じてって感じですかね。
正直言うと、ベイトリールとPEラインの相性は悪いです。
けれどもリーダーを適切に使うことで、デメリットを補って余りある、むしろスピニングリールよりPEラインを効果的に使うことも出来ます。
僕もデメリットを許容しながら、なんだかんだと最近はPEラインオンリーです。
ぜひ快適なベイトPEライフを送ってください^^
最近のオススメPEラインはコチラ。
リーダーでオススメは特には無いですが、耐摩耗性を謡っているものを好んで使っています^^
1ヒロ程度なら30m巻きの方が使い勝手はいいのですが、ロングリーダーで使う場合は、通常の100m巻きとか使った方がいいです。
すぐに無くなってしまうし、その方がコスパはいいので^^
▶【ベイトリールでPEライン】リーダーの長さなんて測らなくていいよ