当記事では、
ベイトリールでPEラインを使いたいんだけど、オススメの太さってあるかな?
と言う疑問にお答えします。
最初にお伝えしておきますが、ベイトリールでPEラインを使う上で太さ選びは超重要です。
もちろん、スピニングリールでも重要なのですが、
ベイトリールはスピニングリール以上にシビアに考えた方がいい。
と僕は思ってます。
なぜならベイトリールにはバックラッシュと言うクセモノがついて回り、
適切な太さのラインを使わないとバックラッシュをすることで高切れにダイレクトに繋がるからです。
大切なルアーがパツンと言うイヤな音と共にはるか彼方へすっ飛んでいく。
何度体験しても慣れる音じゃなく、不快音トップクラスです。
ですが安心してください。
適切な太さのPEラインを適切に使えば、ムダなライントラブルや高切れの心配はほぼありません。
ちゃんと「使い方にあった」ラインの太さがあるのです。
と言うことで今回は、ベイトリールに使用するPEライン太さのオススメをお伝えします。
※おそらくこの記事を読んでいる方は、まだPEラインの扱いに慣れていない方が多いと思います。
ベイトリールでPEラインを扱う上で絶対に注意しなければならないことがありますので、そのあたりも補足として説明します。
目次
ベイトリールで使うPEラインの太さ【オススメ一覧表】
早速ですが結論からお伝えしますね。
僕の過去15年以上ベイトリールでPEラインを使ってきた経験上、
基本的に以下のバランスでPEラインを選べばとても扱いやすく、トラブルや高切れのリスクは大きく回避できます。
ルアーウェイト | PEライン |
4~8g | 0.8号 |
5~12g | 1号 |
7~18g | 1.5号 |
10~28g | 2号 |
14~56g | 2.5~3号 |
要はベイトリールはベイトリールの基準で、
使用するルアーウェイトでPEラインの太さを選択しよう。
と言うことです。
下限についてはもう少し軽めでもまあ、そこまで使いにくくは無いです。
例外はあるにしても僕の経験上、このバランスを基本としておけば、通常のルアーフィッシングでは快適にPEラインを使えるます。
ベイトリールで使うPEラインは、太ければ太いほどトラブルが少ないと言っても過言ではありません。
けれども使うルアーのバランスに合っていないと、とっても使い難いのです。
例えばPEライン3号で5gのスモラバや3gのプラグを使うとなると、やはりバランスが悪いです。
確かにベイトリールで使うPEラインは太ければ太いほどトラブルが少ないんですけども、使うルアーウェイトが軽量だと、トラブった時のダメージが小さいんですね。
ですからその分、PEラインを細くすることが出来ます。
もちろん、リーダーも関係してきますが、今回はまずはPEラインの太さから説明しますね。
まずベイトリールでPEラインの太さを選ぶうえで、最も気を付けなければならないことがあります。
- ナイロンラインのと同じ強さで選ぶ
- スピニングリールの感覚で選ぶ
割りとやりガチなのですが、ハッキリ言いますとこんな選び方は絶対にNGです。
例えばナイロンラインで16lbを使っているからPEラインでも同じ16lbを選んだり、
スピニングリールでPE1号を使っているからベイトリールでも同じ1号を選んだり。
ベテランが意図して選ぶ場合はあるかもしれませんが、ベイトリールでPEラインを使うバランスを考えると完全にNGになります。
言ってしまえばどちらの選び方も、ベイトリールでPEラインを使うには細過ぎるのです。
では順に詳しく説明しますね。
ナイロンラインと同じ強さでPEラインを選んでしまう間違い
ナイロンライン16lbをPEラインの強さ表記に合わせると、ザッと1号くらいです。
※メーカー、銘柄、撚数でも違います。
で、普段16lbを使っているからと言ってPEライン1号を使ってしまうと、おそらくバックラッシュ、ライントラブル、高切れのラッシュに見舞われます。
ナイロンライン、もしくはフロロカーボンラインとPEラインとは、使い勝手が全く違うんですね。
まず何が違うのかというと、PEラインは
- しなやか過ぎ
- 伸縮性が無さ過ぎ
と言う大きな特徴があります。
もしかしたら
「しなやかで何が悪いの?」
て思う方もいるかもしれません。
ナイロンラインやフロロカーボンラインを使っていると「しなやかで扱いやすい」ってコピーが載っていることもありますからね。
ナイロン、フロロカーボンラインの「しなやかさ」は、どちらかと言うとプラスポイントです。
けれどもPEラインは元々が「しなやか過ぎる」為に、ベイトリールにとってはマイナスポイントになるんですね。
PEラインのしなやかさは、しなやか過ぎてライン同士が絡みついちゃうんです。
特にスプールが回転してラインが放出されるベイトリールは、キャストしたときに少しラインが浮いただけでライン同士が絡みついてバックラッシュを起こしてしまいます。
しかもナイロンラインと違って、ガツっとロックする様にバックラッシュします。
その時に伸縮性が無さ過ぎてショックを吸収しきれずにラインブレイク。
と言うことが本当によく起きてしまうのです。
ナイロンラインて少しラインが浮いても絡みつくこと無くそのまま放出されていくこともありますし、すぐにバックラッシュと言うことはありません。
それはラインに「張り」があるからなんですね。
ラインというのは太くなればなるほど張りが出てきます。
太いフロロカーボンラインなんて張りがあり過ぎて巻きグセ半端ないですよね。
PEラインはラインの性質上、巻きグセはほとんどありません。
ですからPEラインはある程度太いラインを使うことで張りを出してやった方が扱いやすいんです。
あとPEラインの特性として、圧倒的に摩耗に弱いです。
極端な話、「どこかに触れたら終わり」くらいに思っておいた方がいいくらい弱いです。
ですからナイロンラインで16lbを使っていてPEラインで16lbを使っていると、もしかしたらあまりにもあっけなくラインブレイクすることがあるかもしれません。
それはPEラインに傷が入っているからなんですね。
ナイロンラインなら気にならないレベルの傷であっても、PEラインだと致命傷になってしまうのです。
とは言えPEラインも太ければ太いほど摩耗に対して耐性は出てきますからその辺を考慮すると、
ナイロンライン16lbを使っているなら、僕の経験上、PEラインなら2号くらいが扱いやすいです。
ナイロンライン12lbならPEライン1.5号くらいが目安かな。
PEライン2号と言えば、表記されていいる強さで30lbくらいあります。
あまりにもオーバースペックに感じるかもしれませんが、太くなれば摩耗に対しても強くなりますし、このくらいの方が張りもでて使いやすいと僕は感じています。
で、その場合、リーダーで普段使っている16lbを使うと、ちょうどいいバランスで使うことが出来ます。
目安としてはこんな感じかな。
ナイロンライン | PEライン |
8lb | 0.8号 |
10lb | 1号 |
12lb | 1.5号 |
16lb | 2号 |
20~30lb | 2.5~3号 |
とりあえずこれを基準として、あとは自分の使い方や合っているサイズを探していって貰えばいい感じで使えるハズです。
スピニングリールと同じ太さで選んでしまう間違い
特にシーバスなどのソルトウォーターで、スピニングリールからベイトリールへの転向組に多い間違いだと思うのですが、
スピニングリールと同じ太さでPEラインを選んでしまうと間違いなくトラブルだらけで、バックラッシュでブッチブチにラインブレイクをくらいます。
理由としては上記でも述べた、
- しなやか過ぎる
- 伸縮性が無さ過ぎる
に加え、ラインが細いことによる、
- スプールへの喰い込み
が発生してしまうからです。
ベイトリールはダイレクトにスプールが回転してラインを放出、回収をします。
ですから細いPEラインが喰い込んでしまいやすいんですね。
ラインが喰い込んでしまうと当然スムーズな放出が出来ないですからバックラッシュに繋がりますし、喰い込んでラインが傷んでしまいますのでラインブレイクに繋がります。
そしてラインの喰い込みは、ある程度太いラインを使うことで予防することが出来ます。
ですからベイトリールでPEラインを使う場合、ある程度太いほうが扱いやすいんですね。
けれども「ベイトリールで細いPEラインを使ってはダメ」と言うワケではありません。
要はバランスです。
使用するルアーウェイトに合わせた太さのPEラインを選択すれば、ラインの喰い込みや高切れを防ぐことが出来ます。
その目安が上記でもお伝えした、以下になります。
ルアーウェイト | PEライン |
4~8g | 0.8号 |
5~12g | 1号 |
7~18g | 1.5号 |
10~28g | 2号 |
14~56g | 2.5~3号 |
もちろん、目安です。
それ以下のウェイトはもう少し軽くても問題ないですし、ベイトリールの扱いに慣れたベテランの方がそれ以上のウェイトで使っても問題はありません。
ただ、僕の経験上、このくらいを目安にPEラインの太さを選ぶと扱いやすいです。
例えば僕の例でいうと、シーバスならPEライン2号をど真ん中として、軽めのルアー中心なら1.5号、重めのルアー中心なら2.5号を使うことが多いです。
まあ、PEライン2号くらいがバランス的に一番使いやすいかな。
トラウトやブラックバスで10g前後のルアーを使うことが多いならPEライン1.5号か、
ブラックバスでもう少しストロングに使いたいなら2~3号にして10mくらいのロングリーダーと言うのもアリですかね。
10g以下を多用するならPEライン1号。
0.8号になるとベイトフィネスクラスになります。
0.6号を使うこともありますが、渓流ベイトなどの3~5gのルアー中心の時ですね。
逆に太い方で行くと、ブラックバスでビッグベイトやヘビースタイルの方は間違いなく2号以上を使った方がいいです。
普段16lbを使っているのならPEラインは2号、25lbクラスを使っているのなら2.5号~3号。
28gくらいのヘビキャロとかぶん投げたいのであれば、スプールへの糸巻き量も考慮すると2号くらいがいいともいます。
ベイトリールでPEラインを扱うときの注意点 ※重要
注意という意味ではスピニングリールでも同じなのですが、ベイトリールでは特に注意というか、絶対にやってほしいことがあります。
それは、
根掛かって止む無くラインを切るとき、絶対にクラッチを切って欲しいということ。
根掛かりでラインを切るときって、ロッドを直線状にして引っ張りますよね。
※その時に手元でハサミでパツンは論外です。
その時に絶対にクラッチを切って(スピニングリールならベールを起こして)、グローブやタオルを手に巻いて引っ張ってほしいのです。
なぜなら直線強度が半端なく高いPEラインの負荷がモロにベイトリールに掛かってしまうと、スプールや軸、ギアを破損してしまう可能性があるからです。
もちろんスピニングリールにも言えることですが、ベイトリールは太いラインを使ううえ、最近のスプールは軽さ重視で強度のマージンが削られていることがあります。
ですから大切なベイトリールを破損しないためにも、そのあたりの
扱いはシビアに行った方が絶対にいいです。
重要なことなので繰り返しますが、
根掛かりを切る際は絶対にクラッチを切る。
本当はナイロンラインでも細いラインでもやった方がいいですけどね。
僕は例外なくどんなラインでもやっています。
ただですね、今日お伝えした基準でベイトリールに巻く基準でPEラインを選んで貰うと、大きなメリットがあるんですよ。
それは、
ラインブレイクは基本的にルアーの結び目で起こると言うこと。
なぜならリーダーの方が細くなるから、強度的に一番弱いのがルアーの結び目だから。
ですから必要以上にラインを水中に残すこともありませんし、リーダーも組み直す必要もありません。
PEラインが限界突破しないので、ラインも長持ちします。
僕も経験上体感していますが、上記の基準はかなりメリット多いですよ。
特にスピニングリールからの転向組はこの偉大さが分かると思います^^
ベイトリールで使うPEラインの太さ【オススメ一覧表】まとめ
ではここまでお伝えしたことをまとめますね。
当記事では、
ベイトリールでPEラインを使いたいんだけど、オススメの太さってあるかな?
と言う疑問にお答えしました。
結論として僕の経験上、以下を目安にベイトリールで使うPEラインの太さを選ぶと使いやすいです。
ルアーウェイト | PEライン |
4~8g | 0.8号 |
5~12g | 1号 |
7~18g | 1.5号 |
10~28g | 2号 |
14~56g | 2.5~3号 |
ナイロンラインで16lbを使っているからPEラインでも16lbを選ぶ、スピニングリールでPEライン1号を使っているからベイトリールでも1号を選ぶ、ではなく、
使用するルアーウェイトでPEラインの太さを選択しよう。
と言うことです。
そして使うリーダーの太さは、ナイロンラインで使っていた太さを目安にするといい感じで使えます。
例えばナイロンラインで12lbを使っていたのならリーダーは12lb、16lbを使っていたのなら16lb位を目安にします。
そうすると大体PEラインの2/3くらいの強さになるんですね。
もちろん、リーダーをもっと強くして使うことも弱くして使うこともありますが、僕の経験上、そのくらいがほどほどにちょうどよく使えます。
あと重要なことですが、
根掛かりのラインブレイクをする際は、必ずクラッチを切って(スピニングリールならベールを起こす)ラインを引っ張る。
と言うことは忘れないでくださいね。
大切なリールが破損しちゃいますから。
ちなみに最近よく使っているPEラインです。
強度、コスパ、見た目は抜群にいいです。
ただちょっとしなやかかなと思うので、ワンランク太めを選んでもいいかもです。
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