当記事では、
ベイトシーバスでビッグベイトを使うときのライン選択と高切れ対策
と言うテーマでお伝えしています。
ここ数年、ビッグベイトでのシーバスフィッシングが盛り上がっていますよね。
特にビッグベイトは太いラインを扱いやすいベイトリールと相性が良く、ビッグベイト対応の豪快なベイトロッドやベイトリールのラインナップも充実して来ました。
最近の僕のスタイル的にビッグベイトの使用頻度は下がってはいるのですが、一時ドハマりしていた頃があります。
デカいルアーをベイトリールで豪快にぶん投げて、ランカーシーバスとガチンコファイト。
あの気持ち良さは、その一本でその日一日の釣りに満足出来てしまう程何モノにも変えがたいモノがあります^^
ただビッグベイトは一つライン選択を間違えるだけで、一日ブルーな釣りになってしまう事だってある釣りです。
なぜなら超ビッグサイズ、超重量級のルアーを使う故に高切れしやすく、しかも通常のシーバスルアーの2~3倍、ヘタしたら4~5倍は高価なルアーだからです。
そんなルアーが海の藻屑と消えてしまえば、一本釣ったくらいじゃなかなか気が晴れるものじゃありません。
と言うことで今回は高切れ対策にも大きく影響する、
ベイトシーバスでビッグベイトを使うときはどんなラインでどのくらいの太さを使ったらいいのか、またリーダーは何を使ったらいいのか
そう言ったライン選択に関することを僕の経験談からお伝えします。
▶【超簡単】ベイトリールでPEラインが滑らない巻き方【更新】
目次
ベイトシーバスでビッグベイトをやる時のメインライン選択
とりあえず結論からお伝えしますと、
- 通常のシーバスルアー(10~28g)がメイン、タマにビッグベイト(~56g)を投げる感じならPEライン2号
- ビッグベイトメイン(56g~)で投げるのであればPEライン3号、場合によっては4号
と言った感じです。
メインラインは基本的にPEラインです。
もう2010年以前くらいになりますが、シーバスフィッシングでビッグベイトをやると言えば、それこそベイトリールの出番と言う感じでした。
当時はベイトリール+PEラインと言う選択肢が一般的ではなく、太いナイロンラインが扱いやすいベイトリールがシーバスフィッシングでの唯一の出番て感じだったんですよね。
けれども今は当たり前の様にベイトリールでPEラインを使いますし、ベイトリールの進化やPEラインを扱うノウハウも充実して来ました。
ですのでベイトリールでビッグベイトを扱うにしても、メインラインはPEライン一択で問題ありません。
ただ、流石に重量級ルアーをぶん投げることを考えると、PEラインの選択肢はナイロンライン以上に重要になってきます。
では上記結論について、もう少し深掘りしてお伝えしますね。
通常のシーバスルアーがメイン、タマにビッグベイトを投げる感じならPEライン2号
シーバスルアーでよく使われる10~28gくらいのルアーウェイトがメインで、タマに2オンス(56g)くらいのビッグベイトをキャスト。
こんな感じの使い方なら、PEラインは2号くらいで大丈夫です。
56gのルアーをぶん投げると言うことを考えると、PEラインは2.5~3号くらいあっても良いかも知れません。
けれどもそこまで太くするとメインのルアーが扱いにくくなってしまいます。
当然飛距離も落ちますし、リールへの糸巻き量も少なくなってしまいます。
そう考えると、メインラインを太くし過ぎるのもあまり良くありません。
とは言えPEライン2号もあれば直線強度は25~30ldくらいあり、正直強度的には十分です。
PEライン2号と言えば、僕の経験上、シーバスフィッシング真ん中のラインです。
10g前後のライトルアーメインならPEライン1.5号、18g以上の重めのルアーメインなら2.5号、
そしてどちらもそれなりに扱いやすく、強度的にもラインキャパ的にも問題が無いド真ん中のPEラインの太さが2号って感じです。
僕も最近はスタイル的にビッグベイトを使うことはそう多くはなく、ほぼほぼこのスタイルです。
ですが過去ガッツリ使っていた時も含め、このスタイルで高切れやトラブルになる様なことは特にありませんでした。
ですのでガチガチの「ビッグベイト専用タックル」くらいで望んでいるワケじゃ無ければ、PEライン2号くらいでも十分対応できます。
ビッグベイトメインで投げるのであればPEライン3号、場合によっては4号
上記でPEライン2号あればビッグベイトに十分対応出来るとお伝えしましたが、ガチンコのビッグベイトタックルで56g以上のルアーをぶん投げるのであれば、
正直PEラインは2号だと少し心もとないです。
とは言え必要以上に太くする必要もなく、僕的には3号あれば十分だと思います。
もし100g以上のビッグベイトをガンガンぶん投げると言うのあれば、PE4号クラスの方が安心でしょう。
とりあえず最初にお伝えしておきますが、僕は56gを大きく超えるようなビッグベイトはほとんど扱ったことがありません。
ただ、80~100gクラスのメタルジグでショアジギや50~60g程度のプラッキングはやっていましたのでその経験で語らせていただきますと、
シーバスフィッシングであればこのクラスのルアーであってもPEラインは3号あれば十分かなと思います。
なぜならPE4号クラスを潤沢に巻けるベイトリールですと、逆に扱えるルアーが限られてしまうからです。
スプールへストックする糸巻き量がかなり少なくなってしまいますしね。
確かに最近は、PEライン4号をたっぷり巻く事が出来るベイトリールのラインナップも増えてきました。
けれども糸巻き量が増えればリール、スプールが大型化します。
大型化に伴いスプール重量が増して行き、軽いルアーが投げにくくなってしまいます。
もちろんリールサイズが大きくなれば重量増、パーミング性が低下し、ロッドの操作性低下に繋がります。
そう考えると、あまり大き過ぎても扱いにくいんですね。
ベイトリールは大は小を兼ねないんです。
ですから「超重量級クラス専用」くらいに振り切るワケじゃないのであれば、僕はPEライン3号で十分だと思います。
ベイトシーバスでビッグベイトを使うときの高切れ対策
ビッグベイトをキャストするときに最も恐ろしく避けたい事態が、高切れ。
ビッグベイトは重量級ルアーであるモノの空気抵抗も大きく、失速しやすく飛距離の出にくいルアーの一つです。
失速しやすくルアーウェイトも飛び抜けて重いので、バックラッシュやミスキャストで高切れ(ラインブレイク)しやすいんですね。
ただでも通常のシーバスルアーの2倍も3倍も高価なルアーなのに、高切れで吹っ飛んで閉まったら確実にその日の釣りのテンションはダダ下がりです。
そこで高切れ対策としてかなり重要な役割をになってくれるのが、PEラインの先に接続するリーダーです。
もちろん、まずはメインラインであるPEラインを適正な太さで使用することを前提です。
メインラインは上記でお伝えした、
- 通常のシーバスルアーがメイン、タマにビッグベイトを投げる感じならPEライン2号
- ビッグベイトメインで投げるのであればPEライン3号、場合によっては4号
このくらいの太さであれば特に問題は無いでしょう。
そして加えて、適切なリーダーはPEラインの高切れ対策としてかなり有効になります。
具体的には、
ナイロンリーダーで最低1ヒロ(約1.8m)、不安があるなら2ヒロ
このシステムであれば余程酷いバックラッシュをしても、僕の経験上、高切れ対策としてはまず十分です。
それでも高切れをしてしまうなら、PEラインに傷が入っていたと思って諦めるしか無い。
それくらい効果を実感しています。
僕の過去の数々のルアーを藻屑と化してきた経験からも、メインラインにPEラインを使用した時のナイロンリーダーはめちゃくちゃ優秀です。
1995年くらいかな、初めてベイトリールを使った僕は、無謀にもPEラインを巻いて使っていました。
PEラインに出会ったのものこの頃で、
「何だこのライン、めっちゃつえーじゃん!」
ただそれだけの理由です。
当時PEラインをベイトリールに巻くってライギョ釣りくらいしかなく、僕はリーダーと言う概念すら知りませんでした。
スピニング上がりの素人ベイトキャスターの僕は、当然の如くルアーをパッツンパッツン高切れさせます。
当時高校生だった僕が必至でアルバイトして買ったTDバイブが、パツーンと言う炸裂音と共に遥か彼方へカッ飛んで行く姿は、未だに脳裏に焼き付いています。
そしてその後、ナイロンラインに巻き替えた時の扱いやすさの印象も鮮明に覚えています。
けれどもそれから数年後、スピニングリールでもPEラインが扱われ出したころ、初めてリーダーの概念を知りました。(笑)
僕はメインラインとしてのPEラインの有効性は大きいと感じていたので、再びベイトリールPEラインスタイルに戻ったんですね。
それから適切なライン選択に四苦八苦したモノの、適切な太さで適切なリーダーを取り付ければ高切れが起こることはまず無くなりました。
起こってしまった場合はPEラインに傷が入っていたとスッパリ諦めて下さい。
ラインの伸縮性がほとんどないPEラインにとって、ショックを吸収してくれるナイロンラインはそれくらい優秀な役割を担ってくれます。
そんな僕的には過去の経験からも、高切れ対策としてのリーダーの長さは1ヒロ(約1.8m)あれば十分だと思います。
けれども不安な方はとりあえず2ヒロくらいから始めても特に問題はありません。
長ければ長いほどショックは吸収しやすくなります。
ただ、出来ればキャストするときにスプールに結び目を巻き込まない程度にした方が良いです。
なぜならスプールまで結び目を巻き込んでしまうと、ラインが放出されるときに結び目がレベルワインダーに引っ掛かってしまうリスクがあるからです。
僕も釣りによっては3ヒロくらい確保する様なロングリーダーにするときはあります。
当然、スプールに結び目がガッツリ巻き込まれてしまうワケですが、やはり場合によってはレベルワインダーを抜けるときに大きな抵抗を感じるんですね。
キャスト直後の初速MAXの時にレベルワインダーに結び目が衝突すれば、抵抗になるのは間違いないです。
そんなときに失速すればバックラッシュの原因となり、高切れのリスクも上がります。
ですからロングリーダーが必要と言う状況でなければ、結び目をスプールに巻き込まない程度にリーダー長さを抑えておいた方がトラブルリスクを減らすことが出来ます。
誤解しないで欲しいのが、ロングリーダーが絶対にNGと言うワケではありません。
ロングリーダーを推奨するプロアングラーさんもいますし、僕もリスクを許容してリングリーダーにする事はあります。
要は一長一短なんですね。
ですから一旦あなた自身で体験してもらって、リスクとメリットを考慮して貰うのが一番だと思います。
キャストのクセ、好みやスタイルにもよりますしね。
とりあえず「ナイロンラインを1ヒロ以上」接続していれば、高切れ対策として大きな効果を発揮してくれます。
フロロカーボンリーダーじゃダメなの?
フロロカーボンラインはナイロンラインほど伸縮性は無くとも、リーダーとして十分ショックは吸収してくれます。
けれども「あえてフロロカーボンラインを使う必要は無い」かなって言うのが僕の考えです。
なぜなら、高価だから。(笑)
ルアーを沈めて使いたいとか、そう言った事情がない限り、僕はリーダーには基本ナイロンラインの方が向いていると思います。
僕も過去にシーバスでフロロカーボンリーダーをメインで使っていたことはあります。
高切れもありませんでしたし、扱いにくいと言うこともありませんでした。
けれども今ではシーバスに関して言えば、ほぼほぼナイロンラインリーダーです。
シーバスフィッシングに限って言えば、特にフロロカーボンを使う理由がないかなと言うのが僕の今のスタイルです。
僕が今、フロロカーボンリーダーを多用している釣りは本流トラウトですね。
本流トラウトは、ルアーを沈めたい、流れの中でラインの水切れを少しでも良くしたいと言う理由があって、僕はフロロカーボンリーダーを使っています。
そう言った「フロロカーボンラインが必要」と言う状況でなければ、PEラインに接続するリーダーはナイロンラインの方が扱いやすいしトラブルも少ないです。
(そして安いです)
と言うことで特に必要性が無ければリーダーはナイロンラインでOKです^^
僕が最近ビッグベイトの使用頻度が減った理由
最近のスタイル的にビッグベイトを多用することはあまりありません。
使ったとしてもピンポイントで数投するって感じです。
ビッグベイトが釣れなくなったとか魅力を感じなくなったとか、そう言うワケじゃありません。
むしろ、デカいルアーは好きです。
ではナゼあまり使わなくなったのかと言いますと、
重量級のルアーを振りかぶってキャストすると、僕的にどうしてもリズムが悪いくなるからです。
「ここぞって言うピンポイントでじっくり」、と言う釣り方なら良いのですが、最近はランガンスタイルで「フルキャスト→リーリング」の繰り返しが僕のリズムに合っているんですね。
最近は飛距離の出るビッグベイトも出てきましたが、ルアーが重すぎると一投一投のリズムが悪くなってしまいます。
(僕に合わないと言う意味で)
要はテンポ良く「フルキャスト→リーリング」を繰り返したいんですね。
そのリズムに僕的にちょうどいいルアーウェイトが18~28gくらいかな。
もちろん、ミノーであるとかシンペンであるとかバイブレーションであるとか、ルアーの種類にもよりますが、僕がシーバスフィッシングで心地よくロングキャスト出来るルアーウェイトがこのくらいです。
ですからほとんどがただ巻きで、ロッドアクションをつけるような釣りもあまりやりません。
まあ、あくまでも「今の僕のスタイルとして」ですから、この秋あたり「ビッグベイト最高だぜ!」なんて言ってるかもしれません^^
ベイトシーバスでビッグベイトやる時のライン選択と高切れ対策【まとめ】
ではここまでお伝えしたことをまとめますね。
当記事では、
ベイトシーバスでビッグベイトを使うときのライン選択と高切れ対策
と言うテーマでお伝えしました。
メインライン選択の結論として、
- 通常のシーバスルアー(10~28g)がメイン、タマにビッグベイト(~56g)を投げる感じならPEライン2号
- 専用タックルでメインとしてビッグベイト(56g~)を投げるのであればPEライン3号、場合によっては4号
こんな感じで選べば良いと思います。
高切れ対策としては、
- リーダーにナイロンラインを1~2ヒロ
以上の様なライン選択をすればビッグベイトの釣りはかなり快適になると思います。
ラインは細過ぎても太すぎてもストレスになりますからね。
かと言ってビッグベイトは太いラインでキャストするのが必須です。
太いラインが扱いやすいと言うベイトリールは、ビッグベイトととても相性が良いのは間違いありません。
ベイトも大型化する秋冬シーズン、ビッグベイトで豪快なベイトシーバススタイルを楽しんでください。
まあとは言っても、僕的にビッグベイトはオールシーズン釣れるとは思いますけど^^
PS PEラインの銘柄選択
せっかくなので僕が最近、多用している信頼度の高いPEラインをご紹介しますね。
ヤマトヨテグスレジンシェラーPE
個人的にはベイトリールは4本撚りの方が向いていると思いますが、このラインは僕は8本撚りを使っています。
なぜなら、ブルーがカッコいいから^^
と言うか4本撚りも使ったのですが、グレーの視認性が悪かったんですね。
コーティングが取れてくると少ししなやか過ぎる感じはありますが、耐久性はバツグンに良いと感じていますし、しなやかではあっても太いラインを使えば張りも出ます。
何よりも強度がMAXではなく、AVE表記なのが僕的に信頼度高いです^^
「MAX〇〇lb」だと、「じゃあ、MINはナンボやねん」てなりますからね。
▶【超簡単】ベイトリールでPEラインが滑らない巻き方【更新】
私は、ビッグベイトはナイロンを使っています。理由は釣行回数も仕事の都合で多くなく、PEだとバックラッシュで辛い思いをする可能性が高くなるからです。
しかし、トップ系の操作の時、PEの方が動かしやすいと感じることはあり、いつか試したいと思っていました。この記事を参考にしたいと思います!
ちなみにナイロンは、GTウルトラ25ポンドです!バックラッシュも直しやすいので、ビギナーにはオススメです!
コメントありがとうございます!
僕は逆に釣行回数が減ってきたことがPEラインに移行して言った要因の一つです。
ナイロンラインの吸水性と劣化が気になってしまったんですね。
ほとんど釣りしていないのに劣化してるんだろうなって思ったら、劣化の少ないPEラインに魅力を感じていきました。
このあたりは感覚や個人の考え方の違いですね^^
個人的にですけど、太いPEラインはナイロンラインより酷いバックラッシュになりにくいと感じています。
なぜなら太いとPEラインも直しやすく、PEラインは酷い状態になる前にロックしてスプールの回転が止まってしまうからです。
確かにナイロンラインの扱いやすさは魅力的ですね。
それは僕も肌で感じています。
PEラインは慣れという要素が大きいとは言え、ナイロンラインに比べピーキーであることには違いありません。
けれどもベイトPEも魅力でいっぱいですので、是非チャレンジしてみてください^^
やはり、すごく分かりやすいです!
私は、釣行時間も少ないので、安いし、扱いやすいからナイロンでもいいやとおもっていましたが、やはりルアーを動かすって事になると、PEの方が断然いいなって思ってたので、次はPEにする勇気が持てました!
返信ありがとうございます!
ナイロンラインにはナイロンラインの良さ、PEラインにはPEラインの良さがあります。
メリット・デメリットを許容して、僕は基本的にはPEラインがメインになってます。
正しく使い、慣れればPEラインだからって恐れる必要はないので、是非チャレンジしてください。
ちなみにコチラにベイトリールで扱うPEラインに関する記事をまとめています。
https://bait-reel.com/category/pe-line
良かったら参考にしてください。