※当記事はベイトリール大百科読者様による投稿です。
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【この記事を書いた人】 ■投稿者(ニックネーム可):シュウ ■ベイトタックル歴/釣り歴:約20年/約40年 ■メーカー名/アイテム名:ダイワ/スティーズ CT SV TW ■アイテム使用歴:約半年 |
19スティーズCT SV TWといえば、ダイワから発売されているフラッグシップモデルのなかでも一際異彩を放った存在として人気です。
Amazonでも122個の評価がついて4.5星ですからね。
性能は折り紙付きです。
出典:Amazon
スティーズシリーズは他にも、
- スティーズA TW:遠投が得意なモデル
- スティーズSV TW:バーサタイルモデル
- スティーズCT SV TW:コンパクトタフモデル
- スティーズAIR TW:ベイトフィネスに特化したモデル
と、19スティーズ CT SV TWを含めて4つのモデルが発売されています。
そんな、4つのモデルの中でも実は19スティーズ CT SV TWって特異なポジションにあるんですよね。
- 何でも出来るって本当?
- フィネス向き?
- ビッグベイトも扱える?
- 結局いったいどんな釣りに向いてるのよ?
って声がどこかしら聞こえてきそうな位置づけですよね。
「ベイトフィネスからビッグベイトまで対応?ホンマかいな?」
と思ってしまうわけなのです。
だってベイトフィネスは5g以下と言う超軽量ルアーも投げられるようにチューニングがされています。
言ってしまえばスプール強度を限界まで削ぎ落して軽量化しているモデルもあるわけです。
にもかかわらず、50gを超えるようなルアーまで対応できるの?
と言う疑問は少なからず誰もが持つと思います。
そこで、今回は19スティーズ CT SV TWを購入したので、実際にビッグベイトをキャストしてきました。
しっかり使ってきたので、「本当にビッグベイトでも使えるのか?」ということを解説していきたいと思います。
▶【本音】19スティーズCTSVTWはベイトフィネス出来るのかを検証してみた
目次
19スティーズ CT SV TWはビッグベイトにも使える?
先に結論から言いますと、19スティーズ CT SV TWはビッグベイトには向いていません。
実際に使ってみて僕はそう感じました。
「え?スティーズ CT SV TWのコンセプトってコンパクト&タフだからビッグベイトも投げられるんじゃないの?
と言うかそう言うコンセプトじゃなかったっけ?」
ってツッコミを入れた方もいるんじゃないでしょうか。
残念ながら19スティーズ CT SV TWには向いていないんですね。
要は、「投げられる」と「向き不向き」は別の問題なのです。
今回はその理由を、実体験を交えてご紹介します。
今回、僕が実際キャストしてきたのは、
- アベンタクローラー 36g
- ギルロイドベイビー 33g
- スライドスイマー 50g
以上のルアーです。
2oz超え!とまではいかないまでも、いずれも余裕で1ozを超えるビッグベイトと呼ばれるルアーですね。
※メーカー公表値をグラムに換算してありますので、若干誤差があるかもしれません。
早速ですがキャストした感想なんですが、
「キャストできないわけではありませんが、スティーズ CT SV TWは若干頼りなさを感じる」
と言うのが僕の所感です。
毎回キャストするたびにリールが悲鳴を上げていかにも壊れそう・・・
とはいきませんが、19スティーズ CT SV TWではこの重さのルアーは荷が重すぎる感はありました。
例えば、軽トラックに重たい荷物を乗せるよりも剛性のしっかりした大きなトラックに荷物を載せた方が安心だし軽快な走りができますよね。
ビッグベイトに対して19スティーズ CT SV TWはまるで軽トラのようなイメージです。
デカい荷物はデカいトラックに載せた方が安定感がある。
そんな感じですかね。
スティーズ CT SV TWは手の小さな僕でもしっかりパーミングできるので、コンパクトなサイズで握り込みやすいです。
ですがその反面、ビッグベイトのようなウェイトのあるルアーをキャストする為には、がっちりとした剛性のあるベイトリールの方が好ましいんですよね。
もちろんビッグベイトがキャストできないわけではありませんが、
「そこまでしなくても良くない?専用の剛性のあるベイトリールの方が望ましいよ?」
という印象を持ちました。
さらに、ビッグベイトに使用するラインの太さは最低でも16lb〜20lbはスプールに巻きたいので豊富な糸巻量が必要です。
でも、19スティーズ CT SV TWの標準糸巻量は、
- 14lbが30~60m
- 12lbが35~70m
となっていますので、16lb〜20lbは50m以下の糸巻き量になってしまい流石にきつい部分があります。
・剛性がたりない
・ラインキャパが少ない
といった点が、僕が感じた19スティーズ CT SV TWがビッグベイトに向いていない理由でもあります。
要は
「19スティーズ CT SV TWがビッグベイトに使えたとしても、わざわざ使う必要がない」
と言った感じです。
スティーズシリーズでビッグベイトに向いているリールは?
スティーズ CT SV TWがビッグベイトに向いていないなら、スティーズシリーズではどのモデルがビッグベイトに合うのでしょうか?
それは、上記でご紹介した
- スティーズA TW
- スティーズSV TW
が最適です。
この2モデルに共通しているのが、スプール径が34mmとなっていて糸巻量も16lb-80mと十分な量を巻くことが可能だからです。
さらに、19スティーズ CT SV TWと比べてもボディサイズが大きいのでガッチリ感もあって剛性にも長けています。
もしスティーズシリーズでビッグベイトを使いたいのなら、まずそれなりの太いラインを巻く事が出来るベイトリールを選択した方がいいです。
19スティーズ CT SV TWは結局どんなルアーが最適なの?
19スティーズ CT SV TWは総重量5gのベイトフィネスや巻物、撃ち物などに向いていて、ビッグベイト以外なら器用にこなす万能型のベイトリールとなっています。
スティーズシリーズの中には、ベイトフィネスに特化した機種として「スティーズ AIR SV TW 」があります。
また、上記でご紹介したバーサタイルな特徴をもつスティーズSV TWと言うモデルも存在します。
19スティーズ CT SV TWはちょうどこの間に位置するベイトリールと思っていただければ良いと思います。
一見中途半端の様にも思えますが、「ライトバーサタイル」と言うポジションとしては優秀で、ベイトフィネス級の軽量ルアーもこなせる懐の深さがありながらも、しっかりと強いラインを必要量巻く事が出来ます。
スティーズAIR TWの様なベイトフィネス専用機ってなってしまうとスプール強度もかなり削られていますし、何より30mほどしかラインを巻けないので汎用性に欠けるんですよね。
「ベイトフィネス級の軽量ルアーも投げられて、それなりの重さのルアーも普通にこなせる」
と言うのは、実際に使ってみるとけっこう重宝するポジションです。
【結論】19スティーズCT SV TWは本当にビッグベイトでも使用可能なの?【まとめ】
今回は
「19スティーズCT SV TWは本当にビッグベイトでも使用可能なの?」
と言うことを実際にキャストして検証してみました。
結論として、
19スティーズ CT SV TWはビッグベイトをキャストするための糸巻量や剛性がややパワー不足ということでビッグベイトには向いていません。
19スティーズ CT SV TWの特徴を言うならば、
「ベイトフィネス級の軽量ルアーも投げられて、それなりの重さのルアーも普通にこなせる」
と言うライトバーサタイルとしては優秀なベイトリールです。
もしスティーズシリーズでビッグベイトをキャストしたいのなら、
- スティーズA TW
- スティーズSV TW
のような剛性があり糸巻量も豊富なリールを選ぶのがいいでしょう。
19スティーズ CT SV TWは、総重量5gのスモラバからバイブレーションのような巻物、3/8ozのテキサスリグなどの撃ち物を器用にこなすそんな機種だと感じました。
▶【本音】19スティーズCTSVTWはベイトフィネス出来るのかを検証してみた
▶【結論】19スティーズCT SV TWでPEラインを使おうと思ってるんだけど、セッティングどうしよう??
【この記事を書いた人】 ■投稿者(ニックネーム可):シュウ ■ベイトタックル歴/釣り歴:約20年/約40年 ■メーカー名/アイテム名:ダイワ/スティーズ CT SV TW ■アイテム使用歴:約半年 |