2019年登場の新アンタレス、どう呼べば良いのか分からないので、「19アンタレス」としますね。

 

で、アンタレス最大のと言えばやはり飛距離でしょう。

 

他の追従を許さない、飛距離ナンバー1ベイトリールの代名詞とも言えるベイトリールです。

 

ですが、今回の19アンタレス、正直、飛距離だけでなく軽量ルアーの扱いに関してもメタニウムMGLを凌ぐベイトリールに仕上がっています。

 

メタニウムMGLと言えばΦ34スプールを装着し、バーサタイル性では言えばシマノベイトリール随一を誇っていた訳ですが、今回の19アンタレスの進化はバーサタイル性、そして軽量ルアーへの対応度に関してもメタニウムMGL凌ぐ存在となっています。

 

「結果出てんじゃん」

 

と思われるかも知れませんが、結論としては、それでもやはり「メタニウムはメタニウム」です。

 

メタニウムMGLが全面的に劣っているという訳でもありません。

 

今回は19アンタレスとメタニウムMGLの使い分けのポイントも含め、その辺りをきっちりお伝えしたいと思います。

19アンタレスは軽量ルアーに向いている?

 

 

スプール径がΦ37からΦ34になったことで、軽量ルアーへの対応度は明らかに増しています。

 

加えて定評のあったマグナムライトスプールがⅡからⅢに進化しています。

 

MGLⅡ(マグナムライトスプールⅡ)はスプールの側面を軽量化するという、これまでどこのメーカーもやっていなかった、イヤ、出来なかった方法でスプールの軽量化を図りました。

 

これまでスプールの側面のブランキング(穴あけ)加工と言う方法は良く行われていましたが、側面をブランキングすると言うのは非常に斬新でしたね。

 

側面を軽量化すると底面を軽量化するより、圧倒的に低慣性化する事が出来ます。

 

単純に回転する物体の外側に行くほど慣性力がは強くなりますから、より底側を軽量化させた方が慣性力は低下するという事です。

 

ちょっとおさらい。ベイトリールのスプールの慣性力が低下すると何が良いのか。

 

慣性と言うのは物体が動き出した際に、そのまま動き続けようとする力です。

 

ですから、重たくなればなるほど慣性力は強くなり、そのまま動き続けようとする力が強くなる訳です。

 

つまり、スプールの慣性力が強くなるという事は、スプールのオーバーランに繋がりバックラッシュに繋がるという訳です。

 

それを防ぐ為にブレーキを強くしなければならない訳ですが、そうすると今度は飛距離が犠牲になってしまいますよね。

 

慣性力増加 ⇒ ブレーキ力増加 ⇒ 飛距離低下

 

となる訳です。

 

ですから、ベイトリールにとって慣性力を下げるというテーマは永遠に続く課題なんですね。

 

ですから各社、慣性力を下げる為にスプールの軽量化に躍起になっている訳ですが、MGLと言うスプールは「スプールのより外側」を軽量化する事で慣性力を下げている訳なのです。

 

これは凄く斬新で面白い発想でしたよね。

 

スプールの外側が軽くなると慣性力の低下だけでなく、回りだしの力も小さくて済むので、より軽量なルアーも投げやすくなります。

 

コチラの画像がイメージしやすいと思いますが、

出典:ヘッジホッグスタジオ

円の外側が軽くなるという事は、動き出す力も小さくて済むわけです。

 

余談ですが、良くチタンシャフトとかで軽量化を図られたりしていますが、あれ、あまり意味がありません。

 

もちろん、少しでも軽くなる訳ですから少なくともの効果はあるのでしょうが、チタンシャフトでスプールの”重量”が下がった所で、ほとんど慣性力の低下には繋がらないという事です。

 

表記されているスプール重量を見て、「このスプールめっちゃ軽い!」と言って選ぶのもいいのですが、その軽量化をチタンシャフトで稼いでいるのだとしたら、「数字ほどの効果はない」と言う事なのです。

 

で、今回の19アンタレスに搭載されるMGLスプールⅢは、スプール側面のブランキングを行っていません。

 

「え?なんでなん?やりゃいいじゃん!」

 

と思うところなのですが、これまでとはまた全く別のアプローチで慣性力を下げる事に成功しています。。

 

これがメタニウムMGLより15%もの低慣性化を実現し、より軽量ルアーのキャスティングをしやすくしているのです。

ナロー&深溝スプールが軽量ルアーに向いている!

出典:シマノ

MGLスプールⅢのキモと呼べる部分、それはスプールのナロー&深溝化です。

 

ナロースプール言うのは、スプールの幅を狭くしている事を言います。

 

スプールが狭くなるという事はレベルワインダーへ放出されるラインの角度も小さくなるのですが、それ以上に単純な話、小さくなるという事です。

 

小さくなる = 軽くなる

 

と言う極めてシンプルな理屈です。

 

そして、小さくなった分の糸巻き量を確保するためにスプールを深溝にしている訳なのですが、これがまた低慣性化に一役買っているという訳なんですね。

 

最近のベイトリールは糸巻き量を最小限にしてスプールの総重量の低下を測る為に、浅溝スプールを採用している事が多いのですが、それを深溝化と言うのは一見流れに逆行しているように思えます。

 

ですが、スプールの幅を狭くし深溝にする事によって、同じ糸巻き量ならラインがよりスプール中央に集まるという事です。

 

そう、スプールの中心に重心がより近くなるという事です。

 

スプールのナロー化によってスプール自体の重量が軽くなり、そして深溝化によってスプールの重心がより中心に近くなり慣性力が小さくなる、と言う相乗効果によって軽量ルアーがより快適に扱えるようになっている訳なのです。

 

そして、スプールが深溝になっているという事は、スプールに巻くライン量を押さえればメタニウムMGLよりスプール径の小さな状態で使えます。

 

つまり、ベイトフィネス的な使い方も出来るという訳ですね。

 

最近の浅溝ブームもいいのですが、深溝スプールも何かと応用が効いて面白いですよ^^

メタニウムMGLはどう使えばいい?

 

アンタレスがメタニウムと同じΦ34スプールになったことによって、随分とメタニウムのポジションを侵食しているように感じますが、やはりメタニウムはメタニウムで使いどころはたくさんあります。

 

では違いを見てみましょう。

 

大きな違いは次の3点かなと思います。

 

・メタニウムMGLには”XG”がある

・メタニウムMGLの方が50グラム近く軽い

・メタニウムMGLの方が実売2万円の差がある

 

これだけ違えば、いくら19アンタレスが優れていると言ってもメタニウムMGLの優位性も出てきます。

メタニウムMGLには”XG”がある

19アンタレスにはノーマルギアとハイギアがあります。

 

対してメタニウムMGLにはノーマルギア、ハイギア、そしてエクストラハイギア(XG)がラインナップされています。

 

使うシチュエーションにもよりますが、やはりXGの威力は絶大だったりします。

 

カバーから素早くサカナを引きずり出したり、ラインスラッグを素早く回収したり、ピン撃ちマシンガンキャストを繰り返したり、バックラッシュからの復旧が早かったり。

 

代わりにならない使い勝手がXGにはあります。

メタニウムMGLの方が50グラム近く軽い

合わせるロッドによっては50グラム近い重量さは、かなり大きくなってしまいますよね。

 

軽量なロッドで繊細な釣りをしたい場合は、メタニウムMGLの175グラムと言うは大きな武器になります。

 

ただ、逆にこの重量差は単純に剛性感の違いと思っても良いと思います。

 

アンタレス自体がカルカッタに負けず劣らずの剛性感をウリにしているベイトリールですから、剛性感を求めるならここはアンタレスになるでしょう。

メタニウムMGLの方が実売2万円の差がある

僕が確認した時点ではアンタレス約5万円に対し、メタニウムMGLは3万円を切る価格で売られていました。

 

実売2万円の差は、実際大きいですよね。

 

特にボート出の釣りなど、複数タックルを揃えている場合、19アンタレス2台買えばメタニウムMGL3台買ってお釣りが出ます。

 

オカッパリで至高の1台を、と言うのなら19アンタレスでも良いと思いますが、複数買いそろえようと思うと流石に結構キツいですよね。

19アンタレス、メタニウムMGL【使い分け】

19アンタレスMGLとメタニウムMGLを使い分けるなら、オカッパリで1本持っていくなら19アンタレス。

 

理由は、軽量ルアーのキャスティングから重量ルアーの飛距離まで、高次元での万能選手だから。

 

そして、至高の1タックルを使っている満足感は何ものにも代え難いモノがあります。

 

対してメタニウムMGLは、軽量ロッドと組み合わせたテンポの良い釣り、そして複数タックルを持ち運ぶ事を前提としたボートフィッシング。

 

ボートなら過度な遠投は必要ないですし、複数タックルを持っていくのならアルデバランやBFSと言うタックルも持っていく事が出来るので、わざわざ1タックルで全てをこなす必要が無いですしね。

 

あと、実売3万円切っているのはやはり魅力です。

 

この辺りが19アンタレスとメタニウムMGLの使い分けのポイントかなと思います。

19アンタレスとメタニウムMGL【違い】より軽量ルアーに向いているのは?【まとめ】

アンタレスがバーサタイル性に本気で振った時の仕上がり具合は、確かに凄いモノがありましたね。

 

スプールの側面のブランキングによって慣性力を低下させるというのも斬新な発想だとは思いましたが、単純にテクノロジーの進化だけでなく、工夫によって更にこれほどまでに進化するって本当に凄い事ですし、とても面白い事ですよね。

 

「今回のアンタレス、めっちゃ軽量ルアー投げやすいよ!一度使ってみて!」

 

と言われて使うのと、きちんと「何故軽量ルアーが使いやすいのか」と言う事が分かって使うのとでは、釣りの上達スピードに雲泥の差が出てきます。

 

だって、「何故そうなのか」と言う理屈が分かっているのと分かっていないとのでは、応用できることが格段に変わってきます。

 

「ココがこうなんだから、ココはもっとこうしてみよう」

「アソコがこうなったんだからアレはこうなるな」

 

釣りって、応用と柔軟な発想によるトライ&エラーの繰り返しじゃないですか。

 

別に新しい事を思いつかなくても、理屈さえ分かっていれば応用して新しい事にトライ出来ますし、トライして失敗すれば失敗からまた多くの事が学べます。

 

その違いを考える事が出来れば、自ずとメタニウムMGLの使いどころも分かってくると思います。

 

アンタレスとメタニウム、両者ともシマノベイトリールの両翼とも言える素晴らしいベイトリールですので、きっちり使い分けて楽しまれてはと思います^^

 

 

 

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