発売から2年が経過した21カルカッタコンクエスト100。
この2年の間に様々なベイトリールが登場しましたが、「カルコン」に変わるベイトリールは無い気がします。
それくらい唯一無二で存在感があるベイトリールです。
丸型のクラシックな形状にゴールドカラー。
巻いてはベイトリール史上最高峰の気持ち良さ。
コルクグリップに金属質の無骨なリールシートに合わせると、またなんとも言えないアジを出してくれるんですよね^^
ブラックバスのみならず、ソルトファンから道具に拘る熱狂的なトラウトフリークまで、ファンが多いのもカルコンです。
見ているだけで顔がニヤけてしまうのは僕だけでは無いハズ。(笑)
さてさて、と言うことで今回は、
21カルカッタコンクエスト100をトラウトで使いたいあなたへ
と言うテーマでお話します。
ちなみに僕も「トラウトで使うため」に21カルカッタコンクエスト100の登場を待ちに待っていた一人で、もちろん発売と同時に購入しました。
それなりに使い込んで当初は本流用として使っていましたが、現在は渓流域から中流域(中規模)の使用になっています。
当記事ではその理由や僕がどうしても不満に感じてしまった部分、実際の使用事例や僕が行っているカスタムなどをお伝えしたいと思います。
特に21カルカッタコンクエスト100をトラウトで使いたいと思っている方は、良かったら参考にしていただけると嬉しいです。
目次
21カルカッタコンクエスト100を本流トラウトで使わなくなった理由
いきなりですが、現在は本流用としては使っていません。
カスタムした都合上、本流域ではちょっと使いにくくなっているので、現在は小~中規模フィールド専用となっています。
誤解のないように最初にお伝えしておきますが、本流域で使う21カルカッタコンクエスト100は最高に使いやすかったです。
スプールサイズ、ボディサイズがトラウトで使うにはちょうどよく、そして、トラウトロッドのコルクグリップ、金属質の無骨なリールシートに21カルコン100が最高に合っていて気分も最高潮に上がります。
スプールサイズは先代14カルコン100のΦ36mmからΦ33mmにサイズダウンされましたね。
コレが本流で使用するルアーにちょうどいいんですね。
僕が14カルカッタコンクエスト100をトラウト用として使わなかったのは、ぶっちゃけスプールサイズです。
僕としてはΦ36mmと言うスプールは、トラウトルアーを使うにはちょっと大きかったんです。
ですが21モデルではΦ33mmにサイズダウンされ、本流域で多用する10g前後のミノーが抜群に使いやすくなりました。
ボディサイズもかなりコンパクトになり、丸形ベイトリールの弱点とも言えるパーミング性もかなり改善され、ロッドアクションもつけやすいです。
ただ一つ、僕が本流で使いにくいと感じた部分があります。
それは、ギア比。
ちょっと低いんです。
HGクラスであってもちょっと物足りなさを感じる場面があるんですね。
例えば激流の中でアップにキャストしたとき、ラインスラッグの回収がどうしても遅れてしまうんです。
本流域だとキャストの飛距離がそれなりに伸びてしまうので、その分ラインスラッグも多くなります。
その回収が遅れてしまうとルアーが一瞬で流されてしまうし、着水バイトへの対応が遅れてしまうんですね。
激流の中でも着水バイトって意外とあります。
ちなみの僕が購入したのはもちろんHGで、ハンドル一回転あたり77cm。
決して少ないワケではなく、実際に使っていても最初は全然不憫を感じるほどではありませんでした。
けれどもXGクラスのベイトリールで同じ使い方をしたとき、明らかなラインスラッグの回収の速さを感じてしまったんですね。
もしかしたらXGクラスを使わなければ気にならなかったかも知れません。
ですから、
決して悪いワケではない。けれどもXGの方が使いやすい。
こんな理由で僕は本流トラウトから外れて、規模の小さな渓流~中流域の使用がメインになっています。
もちろん、今後本流域に復帰する可能性もあります^^
やっぱりね、カルコンはある程度大きなフィールドで巻き巻きしたいんですよ。
あの至福のヌメヌメ感はナニモノにも代え難いモノがあります。
そして本流で出会った貴重な一本に、お気に入りのロッドと一緒に水滴がついたキラリと光るゴールドボディを写真に収めたい。
そんな思いは決して忘れてはいません。
【21カルカッタコンクエスト100HG】本流トラウトタックルセッティング
僕が本流トラウトで21カルカッタコンクエスト100に合わせて使っていたタックルをご紹介します。
【ロッド】
シマノ:ワールドシャウラ1832R-2
テンリュウ:RZ85 MH-BC Taison
フィッシュマン:BEAMSクローラ9.2L+
【ライン】
ナイロンライン:12lb‐100m
PEライン:1.5号‐150m + フロロカーボンリーダー12lb
【ルアー】
10g前後のプラグ、7~18gのスプーン
こんな感じのタックルで使っていました。
3本の中で最も張りのあるワールドシャウラ1832R-2にナイロンラインを合わせていたって感じですね。
見た目、一番しっくり来たのがテンリュウRZ85 MH-BC Taison。
軽く、繊細でしなやかなブランクスは、THE・トラウトロッドって感じでした。
ロッドアクションもつけやすく、トラウトで使うなら間違いのない一本です。
ですが僕の使い方的に一番しっくり来たのが、Fishman BEAMSクローラ9.2L+。
「L+」と言うアクションが僕の中の本流トラウトにちょうど良かったんですね。
ライトクラスの繊細なティップに、激流レインボーの暴力的な引きを止める強靭なバット。
ライトプラグを遠投できるほどブランクスはしっかり曲がるのに、モンスターとのやり取りにも不安感はありません。
もちろん、キャストの気持ちよさは紛うことなきFishmanDNAです。
キャストからロッドワーク、ファイトまで含めても、本流トラウトで使うなら僕としては一番使いやすいかなって感じています。
ちなみにトゥイッチなどのロッドアクションを頻繁にするのなら、同シリーズの8.3L+の方が格段にやりやすいです。
9.2L+は遠投を意識して作られていて、グリップは11フィートクラスのロングロッドと同じくらいです。
ですのでロッドアクションが付けにくい代わりに引手に力が入りやすく、軽い力でルアーがすっ飛んで行きます。
ちなみに僕は遠投性能ではなくラインメンディングのしやすさ、自由度を取って9.2L+を購入しました。
(けれども我慢できなくなって、後ほど8.3L+を購入しました^^;)
ラインに関しては基本PEラインなのですが、僕、タマにナイロンライン使いたい願望が湧き上がってくることがあるんですね。
もちろん、ナイロンラインにはナイロンラインの良さ、PEラインにはPEラインの良さがあって使い分けるのが一番なのですが、僕はやっぱりPEラインのフィーリングが好き。
と言う事を毎回感じながら、タマにナイロンラインを使っています。(笑)
21カルカッタコンクエスト100を購入した時も「ナイロンライン使いたい願望」が再燃した時で、その時に張りのあるワールドシャウラ1832R-2を使っていました。
もちろん相性は良かったのですが、PEラインに代えたときに30cmクラスのトラウトではちょっと張りの強さを感じ、ロッドを代えていったと言う経緯があります。
ラインに関しては僕の経験上、本流トラウトをやるのであれば、
PEライン1.5号 + フロロカーボンリーダー12~16lb(2ヒロ)
くらいがちょうどいいかなって思ってます。
リーダーがフロロカーボンなのは、水切れの良さとルアーを沈めて使うことが多いからですね。
21カルカッタコンクエスト100HGのカスタム事例
本流域でジャストフィットな21カルカッタコンクエスト100ですが、渓流域で使う軽量ルアーをキャストにするには流石に使いにくいです。
本流域では10g前後のプラグを使うことが多いですが、渓流域だと3~5gくらいのプラグを使うこともよくあります。
このルアーウェイトだと、もうベイトフィネスの領域になりますね。
ですから僕は、アベイルのマイクロキャストスプールに換装して使っています。
選択したスプールはあえての深溝タイプ。
渓流域だけを想定するのなら浅溝タイプの方が使いやすいと思います。
けれどこのクラスだと糸巻き量もかなり少なくなってしまい、完全にベイトフィネス専用マシンになってしまいます。
僕が想定しているのは小規模な渓流域だけでなく、大規模渓流と言える様な少し大きめのフィールドや、本流とも言えないけど渓流クラスのルアーをキャストしたい中規模フィールドも想定しています。
ですから浅溝タイプのMicrocastSpool 21CNQ18Rではなく、あえての21CNQ18R深溝タイプを選択、そしてPEライン1号を100m巻いています。
リーダーはあまり沈めないのでナイロンラインを使うことも多く、小型のルアーを扱うので視認性重視でGT-Rピンクを最近は多用しています。
小型のルアーをピン打ちしようと思うと、ルアーを見失っちゃうことがあるんですよね。
ただその場合、リーダーに視認性をもたせるより、ルアーの背中にこう言う蛍光テープとかを貼った方が見やすいと思います。
なんか荷物届いたと思ったら、ルアーに貼るつもりだった蛍光テープ。
昨日、怪我する前に頼んでた😅
次はあそこでこうしようとか、妄想しながら注文したな~…
くっ、釣りに行きたくなる💦 pic.twitter.com/upPJDlGxQZ— コージ@ベイトリール大百科 (@kohji_baitreel) May 26, 2023
PEライン1号ならある程度の重めのルアーにも対応できますし、100m巻いていれば大規模フィールドでなければ安心して使えます。
川幅5m以下の渓流域は、5フィートクラスの渓流ベイトロッドに完全に任せるって感じですね。
ただ、少しでもスプール重量は軽くしたいので、ブレーキシステムは純正SVSインフィニティではなく、マグネットブレーキを採用しています。
(ちなみにコスト的にはどっちも同じ様なモンです。純正SVSインフィニティを外すにも専用工具が必要なので)
この組み合わせで、僕は3~5gくらいの渓流ミノーをキャストしています。
3gクラスのフローティングミノーは流石にちょっと投げにくいですが、4gクラスなら問題なくキャストできるかな。
アベイルのマイクロキャストスプールについてはコチラで詳しく書いていますので、興味のある方はぜひ読んでみて下さい。
▶21カルカッタコンクエスト100【カスタムスプール】インプレ
▶21カルカッタコンクエスト マグネットブレーキ化!遠心力ブレーキとどっちを選んだらいいの?
合わせているベイトロッドはFishmanのBEAMSローワー7.3L。
3gのミノーから14gくらいのスプーンくらいまで使っていいます。
18gとかもっと重いウェイトのルアーもキャストは出来ますが、フィールド規模的にMAX14gくらいで。
と言うかこれ以上重たくすると、PEライン1号では高切れのリスクが大きくなりますからね。
ぶっちゃけてしまいますとこの釣りではカルコンはオーバースペックな気もしますが、まあ、カッコいいから良いのです^^
ローワー7.3Lについてはコチラでインプレッションしてます。
▶Fishman ビームスローワー73L【実投インプレ】〇〇感に浸れるベイトロッド
21カルカッタコンクエスト100をトラウトで使いたいあなたへ【まとめ】
さて、ここまでお伝えしたことをまとめますね。
当記事では、
21カルカッタコンクエスト100をトラウトで使いたいあなたへ
と言うテーマでお話しました。
結論としては、
- スプールサイズ、ボディサイズがトラウトで使うにはちょうどいい。
- そして、トラウトロッドのコルクグリップ、金属質の無骨なリールシートに最高に合う。
- ただ、個人的に本流で使うならXGクラスが欲しい(欲を言えば)。
- ベイトフィネスクラスのルアーを使うならスプールカスタムは必須。
こんな感じです。
実際に僕が合わせているタックル事例としては以下の通り。
【本流】
- ロッド:Fishman BEAMSクローラ9.2L+
- ライン:PEライン 1.5号+フロロカーボンリーダー12lb
- 使用ルアー:10g前後のプラグ、10~18gのスプーン
【渓流~中流域】
- ロッド:Fishman BEAMSクローラ7.3L
- スプール:アベイル マイクロキャストスプール
- ブレーキシステム:マグネットブレーキ
- ライン:PEライン1号+ナイロンリーダー8lb
- 使用ルアー:3~10gのプラグ、5~14gのスプーン
こんな感じで21カルカッタコンクエスト100HGを僕は使っています。
まあ、もちろん、控えめに言って最高ですよ^^
カルコンと言えば確かにクランクベイトとかグリグリ巻くような釣りのほうが向いているのかも知れませんが、やはりあの無骨な丸形ゴールドボディはトラウトフィッシングにも言うこと無いです。
最高なだけに僕としては、200XGが出たときに100もXGがを期待したのですが、この調子だと多分出ないだろうな~^^;
この記事内のリンクはコチラ。
▶21カルカッタコンクエスト100【カスタムスプール】インプレ
▶21カルカッタコンクエスト マグネットブレーキ化!遠心力ブレーキとどっちを選んだらいいの?
▶Fishman ビームスローワー73L【実投インプレ】〇〇感に浸れるベイトロッド