※スプール重量を測定したので追記しました。
さて、ようやく届いた21カルカッタコンクエスト100HG。
早速ベイトフィネスを試してみたよ!
メインの使用目的は基本的に本流トラウトですが、シーバスやライトソルト、ブラックバスでも使おうと思っています。
とりあえず本命ラインを巻く前にサクッと渓流ベイトを楽しみ、ベイトフィネスでの使用感を確認してみました。
- スプール経Φ33のカルコン100は、なにげにベイトフィネスでもけっこう使えるんじゃないか?
- MGLスプールⅢで糸巻き量を抑えればけっこうイケる?
そんな期待があったんですよね。
で、実際に渓流ベイトで使ってみて、結論から言うと、
「そこそこ使える。けれどガッツリやるならカスタムした方がいい」
と言った感じです。
そらそうだ。別にベイトフィネスマシンじゃないからね。
けれどMGLスプールⅢは、通常スプールとしてはかなり大健闘したんじゃないかと思います。
ベアリングなどのカスタムをするだけでも、かなり使えると思います。
特に渓流ベイトをやりたい人って、「どうしてもカルコンがいい」という人もいますもんね。
見た目や気に入った道具を使うと言うのも、釣りの楽しみの一つです(^^)
ただ、実際に使ってみて問題点もあります。
どの様に使って、どんな感じの使用感だったのか、問題点やカスタム事例なども含めて詳しく説明しますね。
▶【必読】21カルカッタコンクエスト100をトラウトで使いたいあなたへ
目次
21カルコン100HGでベイトフィネスはこんな感じで使ったよ
今回使用したタックル、ルアーは以下の通りです。
【ロッド】
- フィッシュマン ビームス5UL
- ワールドシャウラ1701FF
【ルアー】
- 3~4gのミノー
- 5gのスプーン。
【ライン】
- ナイロンライン2号55m
朝飯前釣行だったので時間がなくて、あまり色々な事が試せなかったのはご了承下さい。
ロッドについて
フィッシュマン ビームス5ULは、すでに廃盤になっているロッドです。
フィッシュマンロッドの第一弾ですね。
グラスソリッドという、とても面白いロッドです。
僕としては、渓流ベイトで随分と楽しませて貰ったベイトロッドです。
適合ルアーウエイトは3~7g。
実際に使ってみて、快適に使える範囲としては妥当なとこです。
8g以上を超えると流石にちょっとタルくなり、このロッドの反発を活かしにくくなります。
好きなロッドなので、1ピースじゃなければずっと使い続けたいのですが^^
もう一本使用したロッドはワールドシャウラ。
適合ルアーウエイトは4~16g
ライトクラスのロッドですが、下は3gくらいから使えますし、上も14gのスプーンをフツウにフルキャスト出来ます。
比較的重めのルアーも使用できて、ライトクラスとしては懐の深いロッドです。
グラスソリッドのビームス5ULよりは、張りがあって感度もいいです。
このワールドシャウラは、レッドになる前の青シャウラなんですね。
ちょっと古いです。
余談ですが、現行スコーピオンのブランクスは青シャウラと同じだとか。
個人的には青シャウラでも十分なのですが、テクノロジーの進化に追い付けません(^_^;)
ラインについて
ラインは必要分、ナイロンライン2号を55m巻きました。
(本当は50m巻くつもりだったのですが、ラインの残数的に切りが悪かったので55mになりました)
渓流ベイトだったら30mあれば足りるくらいなのですが、もう少し大きめのフィールドも想定しているので、今回は50m巻きました。
21カルカッタコンクエスト100のラインキャパは、ナイロンライン3号が100m。
なので、スプールに巻かれている量は半分以下ということになります。
こんな感じ。4割くらいかな。
ただ一つ、大きく失敗したことがありまして、
すぐに巻き直すつもりだったので安いラインを巻いたのですが、渓流ベイトでクリアラインはルアーの軌道が全く見えません。(笑)
基本的にルアーが小さいのでキャスト時にルアーを目で追うのも難しく、飛んでいる方向すらわからないのでコントロールが全く効かないのです。
また、リトリーブコースも思った以上にわかりにくいです。
特に渓流だと、背景がカモフラージュの様なモノですからね。
ですから視認性のいいラインを使った方がいいのですが、カルコンに浮かれてそんなことすっかり忘れてました。
で、実際にクリアラインを使ってみて、想像以上に使いにくい。(笑)
ラインの視認性の重要さを実感しました。
と言うことで、とりあえずコレを速攻注文しました。
まあ、ベイトフィネスでカルコンには巻かないと思いますけど、今年はPEラインではなくナイロンラインでベイトフィネスをやろうと思ってます。
スプール重量について
ちなみに21カルコン100のスプール重量は以下の通り
シャフトに装着されているボールベアリング込みで、13.6g。
手持ちのいくつかのボールベアリングの重量を測定して見たのですが、1.5~2gでした。
仮に2gだったとして、スプール重量11.6g。
シャフト込みでこの重さはなかなか優秀なのでは無いでしょうか。
スプールの中心にあるシャフト重量は、回転への影響は少ないですからね。
ですから、チタンシャフトとか使ってスプール重量を減らしても、数字ほど回転が良くなるワケでもないのです。
ちなみにスコーピオン1000XT用のアベイルさんのスプール重量はこんな感じ。
7.2g
ボールベアリング無しでこの重量です。
4gの差がどうでるか、さて、上記のロッド、ラインを使用して、ルアーごとにインプレッションです。
ベイトフィネスインプレッション
3~4gのミノー
渓流粋だとフリップ、もしくはサイドキャストがメインになります。
3~4g程度のフローティングミノーだと、正直、弾道がけっこう浮いちゃいます。
けっこうしっかり目にテイクバックを入れれば投げれないワケでは無いのですが、キャスタビリティと言う意味では良いとは言えません。
やはりスプールの動き出しがモッサリするのでそれなりに強く振る必要がありますし、フリップキャストをすると弾道がかなり浮いちゃう感じでした。
やはり、スプール重量4gの差は、このクラスのルアーだと顕著に現れますね。
ただ、実は渓流ベイト自体かなり久しぶりでして、ビームス5ULを振るのもかなり久しぶりです。
しばらく投げているとある程度感覚は戻ってきましたが、まだまだ錆び付いているな~って感じだったんですね。(言いワケですが)
まあ、それを差し引いても、3~4g程度のフローティングミノーは快適とは言えないでしょう。
オープンウォーターでそれなりに気を使って投げればイケますが、渓流ベイトの真骨頂、マシンガンピン撃ちキャスティングはちょっと厳しいです。
ただ、4g程度のヘビーシンキングミノーなら、それなりに投げることが出来ます。
同じくらいの重さであっても、比重が小さいので空気抵抗も少なく投げやすいです。
フローティングミノーが「まあ、なんとかイケる」くらいなら、
ヘビーシンキングミノーは「そこそこイケる」と言った感じでしょうか。
渓流ベイトと言うとヘビーシンキングミノーがよく使われるイメージが強いのですが、
僕的には水噛みのいいシャッドプラグで流れに任せながら、ナチュラルに流すと言う釣り方が好きです。
全体的な釣果はヘビーシンキングミノーのトゥイッチでアピールを強くした方が分がある感じがしますが、なんか出来るだけナチュラルに流した方がデカいサカナが釣れる気がするんですよね。
なので、個人的によく使う3.5gのフローティングミノーが使いにくいのは、ちょっと致命的です。
5gのスプーン
5gのスプーンは、けっこう十分に使えました。
重みもあって空気抵抗も少ないので軽いテイクバックで十分にロッドが曲がるし、
スプールを回すには十分なエネルギーを得られているって感じです。
ただ、渓流域で小型のスプーンて、実はちょっと使いにくい。
なぜならルアーが小型になるので、弾道を目で追うのが非常に困難なんです。
ただでも小さいルアーに、弾道そのものも早いですからね。
ましてや先程もお伝えしたように、今回はクリアラインを巻いています。
背景がカモフラージュの様なモノですのでどこに飛んでいるのか、その軌道すらも全然わからないことが多々あるのです。
コレまで渓流域で釣りをするのは活性が上がってくる春以降であることが多く、瀬をプラグで狙うことがほとんどだったんですよね。
なので、小型スプーンがコレほど見にくいとは思いませんでした^^;
余談ですが個人的に、スプーンてとてもアナログ的な釣り方だと思うのです。
使い方次第で探れるレンジ、シチュエーションも変わり、釣果も大きく変わってくる。
非常に「使い方次第」という要素が大きいルアーのように感じています。
そのアナログ感にちょっとハマってて、今季はスプーンを中心に釣りを組み立てようと修行中なのであります。
スプーンと言うとトラウトなイメージなのですが、僕的にはライトソルトやシーバスでも全然イケると思うんですよね。
底をゆっくり引いても根がかりも少ないし。
ライトショアジギでなら過去に、メタルジグ感覚でスプーンを使っていましたけどね。
その時はサワラやフクラギがけっこう釣れました^^
アピール力もありますし、なかなかいいですよ。
今度他の釣りでも色々と試してみたいと思います。
ちなみに今回の釣行ではスプーンでしか釣果を得ることが出来ませんでした^^;
先日ツイッターの方でもお伝えしましたが、前日の釣果がかなり積極的なサカナだったので「随分と水温も上がってきたのかな」と思ったのですが、
場所にもよりますがやはりまだまだ水温は低い感じです。
ですからまだ活性は本調子とは言えず、少し水深のある淵をスプーンでゆっくり巻く、というのが一番反応が良かったです。
ん?なんかスプーンのインプレッションになってるぞ^^;
最近スプーンにハマっているので、ちょっとアツくなっちゃいました。
安いし根掛かりしないし良く飛ぶし、使いこなせれば色んな釣りで大きな武器になると思います。
21カルコン100での5gのスプーンの使用感をまとめますと、「十分にイケる」と言った感じです。
21カルカッタコンクエスト100でベイトフィネスをやるときの注意点
カルコンでベイトフィネスをやるに当たって、少し気になったことがあります。
21カルカッタコンクエストってに搭載されているMGLスプールⅢって、ナロースプールです。
要はスプール幅が狭いんですよね。
大体一般的なベイトリールのスプール幅が21、22mmなのに対して、MGLスプールⅢは19mm。
2~3mm狭くなっています。
通常使用では気にならないかも知れませんが、ベイトフィネスのように糸巻き量を抑えると、コレがちょっと厄介な問題を生みます。
指が完全にスプールに収まってしまうんですよね。
で、幅が狭すぎて、サミングをするときにスプールの両壁に指が当たってしまうのではないか?
だって、実際サミングをするとこんな感じですよ?
指の両側のクリアランスはほとんどありません。
2フィンガーで持つと特にスッポリです。
特に渓流ベイトって、「キャスト→リトリーブ」をどれだけでもスムーズにやりたいから、2フィンガーで持ったりする人も多いですよね。
僕も右投げ右巻きの人ですが、渓流ベイトの様なワンハンドのショートキャスト、ピッチングは左投げ2フィンガーになります。
1フィンガーならそれほど問題は無いのかもですが、2フィンガーで深く握ると指先ではなく、ハラの付近でのサミングになります。
コレってスプールに指が当たってしまわない?
そして実際にキャストをしてみると、実は案の定、微妙にスプールが意図せず当たってしまい、上手くサミング出来ませんでした。
ただまあ、最初のウチだけで、慣れればあまり気になるほどでもありませんでしたが、
ベイトフィネスのようにラインキャパを極端に抑える釣り方だとちょっと気にしておいた方が良いかも知れません。
ベイトフィネスカスタム具体例
21カルカッタコンクエスト100のポテンシャルは十分高いです。
ですから少しカスタムをすれば、専用機に負けないくらい十分にベイトフィネスで使えるベイトリールになると思います。
あ、カスタムの前に、ギア比はHGの方がいいです。
なぜなら、糸巻き量を抑えればスプール径が小さくなってしまい、巻き取り長さが減ってしまうからです。
カスタムをするとしたら、やはりボールベアリング、そしてスプールでしょう。
ボールベアリングは、ベイトフィネス対応の小さなボールが入っているものを使うだけでも全然違います。
イメージとしてはこんな感じ。
ベイトフィネス専用機には当たり前のように入っているボールベアリングです。
僕も、スコーピオン1000XTをスプール、ベアリング交換をしてベイトフィネスで使っています。
古いリールですが、やはりベアリング交換の効果は大きいですよ。
軽いルアーのスプールの回りだしが非常に軽くなって、十分に使えます。
ちなみに僕は、コチラのボールベアリングを使っています。
ただ、専用ベアリング交換をしてしまうと、ガチでベイトフィネス仕様になってしまいますけどね。
「タマにベイトフィネス、渓流ベイトを楽しみたい」
というのなら、もう少し汎用性のあるボールベアリングを入れるか、換えスプール感覚でカスタムスプールを用意するほうが良いと思います。
普段はノーマルスプールで使っていて、
「今日はちょっとライトな釣りを楽しみたい」
というときに、スプールだけ交換するというのは、とても手軽に楽しめると思います。
まだ販売されていませんが、きっとアベイルさんあたりが出してくれると思いますよ^^
発売されたらコチラでもご紹介しますね。
21カルカッタコンクエスト100はスプール経がΦ33です。
それほど大きくありませんから、スプールを交換するだけでもかなり戦闘力のあるベイトフィネスマシンになると思います。
ただ、
「ベイトフィネスをやるために21カルカッタコンクエスト100を購入したい」
と思っているのなら、やめておいた方がいいです。
なぜなら、ベイトフィネスをやるなら、最初からカルカッタコンクエストBFSを購入した方がいいからです。
餅は餅屋、専用機は専用機です。
メーカー純正の専用チューンされたマシンを買った方が確実ですし、結果的に安上がりしょう。
とは言え、
「あの黄金ボディがいいんじゃい」
と言う方もいると思います。
そんな方を止めはしません。(笑)
気持ちは分かりますから。
そもそも丸型ベイトリールが欲しいと言う時点で、ベイトリールに趣向性や所有欲を強く求めているハズです。
そんな方は存分に黄金ボディを堪能してください。
ま、僕は買うとしたらBFSの方買うと思いますけど。(笑)
21カルコン100ベイトフィネス使用感【まとめ】
さて、今回のお話をまとめますと、
「21カルカッタコンクエスト100は、ベイトフィネスでもそこそこ使える」
個人的な感想としては、
「思ったよりは使えたけど、ベイトフィネスで使うことはないかな」
と言った感じです。
まあ、そこそこ使えると言っても、僕は多分、21カルコン100をベイトフィネスで使うことは無いと思います。
安いベイトフィネス専用機でも、専用チューンされたベイトフィネス専用機はかなり使えますからね。
カルコンの使用用途がなくなって仕方無しに。
とならない限り、わざわざカスタムまでして使うことは多分ないです。
具体的な使用感は以下の通り。
3.5gのフローティングミノー
→まあ、なんとかイケる
4gヘビーウエイトシンキングミノー
→そこそこイケる
5gスプーン
→十分にイケる
飛距離を正確に測定したわけじゃありませんが、ワールドシャウラ1701FFで5gスプーンが3~40mくらいは余裕で飛びます。
感触としては「思った以上にグンと伸びる」と言った感じです。
シマノさんの話では「アンタレスより飛ぶ」と言うことらしいですが、ナロースプールは丸形ベイトリールの欠点を補ってくれていますからね。
「アンタレスより飛ぶ」は伊達ではないかも知れません。
ホントはもっと色々なルアーを試したかったのですが、なんせ早く本命で使いたい。(笑)
今回ベイトフィネスではトータル2~3時間程度しか使っていないので、もう少し使い込めばもう少し違った感想になったかも知れません。
とは言え、ナロースプールで糸巻き量が半分以下となると、サミングがしにくいという方も見えるかも知れません。
僕は慣れである程度解決できましたが、やはりタマに気になると言えば気になったです。
もし21カルカッタコンクエスト100でベイトフィネスを考えているのなら、そのあたりも気にしておいたほうが良いと思います。
さてさて、次は通常使用でじっくり使い込んでインプレッションしますね。
ブレーキ調整はどうとか飛距離はどうとか、
HG(ハイギア)の巻き心地はどうとかPEはどうとか。
僕もめっちゃ気になるんで。
ま、じっくり使って色々試して、また記事にして行きますね(^^)
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