当記事では、
「21カルカッタコンクエスト100に合うベイトロッド」
と言うテーマでお伝えいたします。
今年に入り、実に7年越しにカルカッタコンクエストが2021年モデルとしてモデルチェンジをしました。
僕としては旧モデルのサイズ感が中途半端で購入に一歩踏み切れなかったので、今回のモデルチェンジは待ちに待った新型だったんですね。
もちろんソッコー予約、3月から先行販売の右巻きを3月からガッツリ使い込んで来ましたので、「21カルコン100に合うベイトロッド」を僕なりにお伝えしたいと思います。
どんなベイトロッドが合うか、結論から言いますね。
- ベストはML~Mクラス
- 守備範囲はL~MHクラス
ルアーウェイト別の具体的な使い分けとしては、
- 5~10g程度ならLクラス ⇐許容範囲
- 7~14g程度ならMLクラス ⇐ベスト!
- 10~18g程度ならMクラス ⇐ベスト!
- 14~28g程度ならMHクラス ⇐許容範囲
と言った感じです。
メーカーによって表記と実際にベストなルアーウェイトは違います。
けれどおおむね上記のルアーウェイトが使いやすいロッドであるのなら、21カルカッタコンクエスト100の性能を十分に発揮できると思います。
では、僕が実際にどんなベイトロッドに合せどんな使い方をしたのか、実例を交えながら詳しく説明しますね。
目次
【実例】21カルカッタコンクエスト100を合わせたベイトロッド
21カルコン100は基本的にトラウトでの使用を目的として購入しまして、僕が実際に合わせて使ったロッドは以下の通り。
【本流トラウト】
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【渓流トラウト】
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渓流ベイトでも使いましたが、どんな感じか確認しただけですのでそれほど使い込んではいません。
結論を言ってしまえば、使えなくはないけど餅は餅屋、フィネスとして使うならカルコンBFSを使ったほうが絶対に使いやすいです。
21カルカッタコンクエスト100にのベイトフィネスに関してはコチラに書いていますので、今回は省かせていただきますね。
▶【21カルカッタコンクエスト100HG】ベイトフィネスをやるには注意が必要
今回は本流トラウトで使用したロッドで説明させていただきます。
上記の本流トラウトで使ったベイトロッドの特徴は以下の通り。
- 一番張りのロッドがワールドシャウラ1832R-2
- 一番しなやかなロッドがビームスクローラ92L+
- 一番使いやすかったロッドがビームスクローラ92L+
- 一番合わなかったロッドがブリストベンダバール89M
- 一番しっくり来たのがレイズRZ85MH-BC
- 一番飛距離がでたロッドがワールドシャウラ1832(測定していないので感覚的に)
- 一番見た目がカッコ良かったのがレイズRZ85MH-BC
- 本流トラウトで使うなら個人的ベストはビームスクローラ92L+(使い方、場所によってはクローラ83L+)
- ブラックバスで使うならワールドシャウラ1832R-2
- シーバスで使うなら軽めのルアー用にビームスクローラ83L+、軽め、重めのルアーも使うならワールドシャウラ1832R-2
と言った感じです。
※クローラ83L+は使ったことは無いのでイメージです。
使用ルアーは5~18gくらいを使っていましたが、やはり21カルカッタコンクエスト100は基本的に7~14gくらいのルアーがベストです。
7g未満のルアーはスプールがもたついてしまうし、15g以上、特に18gを超えてくるとスプールの回転数が上がりすぎてフィーリング的に気持ちよくない。
悪くは無いけど、そのくらいのウェイトならカルコン200の方が合っています。
重いルアーを投げるのならラインキャパ的にも12lbが100mじゃちょっと物足りないです。
確認がてら2オンスのビッグベイトも投げてみました。
もちろん全然使えなくは無いんですけど、「ベストではない」と言った感じです。
断然200番の方が合っていますね。
そもそもラインが細過ぎますし。
ではロッドごとに説明していきますね。
ワールドシャウラ1832R-2
ブラックバスで使うならワーシャが一番使いやすいと思います。
個人的にもう少ししなやかに使いたかったのでベストとはしませんでしたが、適度な張りはナイロンラインを使うなら一番使いやすいです。
リールはカルコンではないですが、ナイロンラインで自己記録のイワナをキャッチすることも出来ました。
張りはあるのですが意外としっかりと曲がるので、思った以上に軽めのルアーも快適に投げることが出来ます。
張りはあるけど、7g以上のルアーなら問題なく快適に使うことができます。
かと言って粘りもあって2オンスのビッグベイトも全然安心して使うことが出来ます。
シーバスでは昨秋に少し使った程度ですが、10~20gくらいのルアーは抜群に扱いやすかったです。
ブラックバス用のロッドって表記通りの硬さのイメージがありましたが、意外と軽めのルアーも重めのルアーも書い的に扱うことが出来る懐の深いロッドに感じました。
ですからカルコンであれば100番でも200番でも、使うルアーによってバッチリ合うと思います。
ブラックバスでは使っていませんが、10~14gのテキサスリグやラバージグなんかは快適に使うことができそうですし、14~18gくらいのバイブレーションなんかはめちゃくちゃかっ飛びます。
21カルカッタコンクエスト100のスプール経はΦ33mmですので少し強いかなと思ったのですが、思った以上に懐の深いロッドです。
ですから7~14gくらいのルアーを多用、特にPEラインではなくナイロンラインやフロロカーボンラインをするのならカルコン100はベストだと思います。
で、もう少し重めの14g以上のルアーを中心に使うならカルコン200の方がベスト。
と言った感じで、1832なら100番でも200番でも合わせられると思います。
ただ、2オンス(56g)くらいでも十分に投げられるとは言いましたが、20gか、28g以上のヘビキャロとかをやろうと思ったら、ロッド的には1833の方が使いやすいと思います。
(実際に使っていませんが)
テンリュウ レイズRZ85MH-BC
MHと言う表記ですがトラウトロッドのせいか、実際はL~MLくらいの柔らかさです。
ロッドのルアーウェイトの表記は5~25g。
ほぼほぼ表記通りと言った感じですが、25gは流石にちょっとキツイかな~と言う感じはします。
けれど、軽いルアーが投げやすい割に18gのスプーンもストレスなく扱うことができて、ロッドウェイト150gと長さの割に軽量ロッドなのですが意外と粘りがあるロッドです。
もちろん7~14gくらいのルアーはバッチリで、扱うルアーのウェイト的にも21カルコン100はちょうど合います。
マイクロガイドと繊細なティップセクションは、本流トラウトで多用する7~14gくらいのスプーンやミノーはかなり快適に扱えます。
ただ、操作性は良いのですが、マイクロガイドが搭載されたしなやかなスローテーパーロッドですので、飛距離は少し物足りなさを感じます。
まあ、飛距離と言うよりこのロッドの良さはレングスを活かした操作性としなやかなブランクスです。
上記ロッドの中ではやはり、トラウトロッドど真ん中です。
見た目もコルクグリップにウッド調のリールシート、クラシカルなトリガーは、丸形ゴールドボディのカルコンに一番しっくりきます。
と言うか、見た目、使い方も含めて21カルコン100がこのロッドに合うというより、
「レイズRZ85MH-BCに合うベイトリールがカルコンしかない」
と言った方が正しいです。
ジリオンSVTWを乗せていたこともありますが、まあ、合わない。(笑)
SVスプールはロッド特性にもバッチリだったんですけどね。
使っていてずっと気持ち悪かったです。(笑)
フィッシュマン ブリスト ベンダバール89M
ベンダバール89Mは気分転換に合わせて使ってみたロッドですので、それほど使用頻度は高くありません。
ですが、僕の使い方的にも21カルカッタコンクエスト100はあまり合うとは思えませんでした。
カルコンを合わせるのなら200番の方が間違いなく合うでしょう。
とは言ってもこのロッドは見た目のゴツさとは裏腹に意外としなやかなロッドで、ワールドシャウラ1832R-2よりしなやかに曲がります。
ですから7g程度のミノーも曲げやすく全然問題なく投げることが出来るのですが、ちょっと大味と言うか繊細さに欠けるところがあり、ミノーのトゥイッチングとか細かい操作は苦手かなと言った感じです。
長距離砲を謳うだけのことはあり、重めのルアーのロングキャスト専用と言った方が良いと思います。
特に14g以上のルアーの遠投性能はバツグンなのですが、何が凄いかって、めちゃくちゃ投げやすいんです。
フィッシュマンロッド全般に言えることですが、しなやかに曲がるブランクスがルアーを勝手に送り出してくれる感じでしょうか。
鞭のようにブランクスがしなってルアーを綺麗に送り出してくれるので飛行姿勢は安定し、間違いなくバックラッシュは減少します。
上記に上げたロッドの中では近いのがワールドシャウラ1832R-2。
けれど、僕の中では特にワールドシャウラ1832R-2とは対照的なロンドなんですね。
どちらもバツグンの遠投性能があります。
けれど、
- 1832は張りがあって反発力で飛距離を出してくれるけど、粘りがあって尚且つ軽量なロッド
- ベンダバール89Mは重いけどしなやかに曲がり飛距離を出しくれるロッド
同じ飛距離を出すにしても、全然性格が違うんですね。
ロッドに反発力があれば飛距離は出ます。
けれどそれだと粘りは無くなるし、堅いロッドになってしまってバイトを弾いたりバレやすかったりします。
曲がるロッドだと投げやすくバイトも弾かずノセ易くなりますが、ただ曲がるだけでは飛距離はスポイルされてしまいます。
ですからこの2本のロッドは「どちらがいいか」ではなく、「どちらが自分の使い方に合っているのか」と言うことだと思うんですよね。
飛距離だけで見れば、ほぼ互角レベルだと思います。
実際に測定はしていませんが、感覚的には1832の方が出ているかもしれません。
けれど、投げやすいベンダバールの方が飛距離が出るという人もいるハズです。
ただ比べるところは「どちらの方が飛距離が出るか」では無く、
- 硬いけど粘る
- しなやかだけど飛ぶ
この特性が自分の使い方に合っているかどうかです。
例えばワームなどの底モノもやるブラックバスなら僕はワールドシャウラの方が合うと思うし、投げて巻くということが中心の釣り方なら投げやすさと言う意味でもベンダバール89Mの方がいいと思います。
おっと、ロッドのインプレみたいになってきましたね。
このお話はまた後日もっと深掘りしてみたいと思います^^
とりあえずベンダバール89Mに合わせるなら、ロッドバランス的にもカルカッタコンクエストは100より200の方が良いと思います。
フィッシュマン ビームス クローラ92L+
最近導入し、コレからガンガン使っていくつもりのベイトロッドです。
で、さっそく入魂フィッシュが軽く尺超えのヤマメ、
続いて60近いレインボートラウトと、ゲンのいいロッドです。
表記されているルアーウェイトの使用範囲は7~40g。
とありますが、流石にコレはベストとは言い難い^^;
40gのルアーはまだ投げていませんが、今のところ感じているのはL+の表記よろしく、
5~20gくらいまでが使いやすいと感じています。
実際には7~18gのミノー、スプーンが中心ですが、かなり投げやすい。
上記ロッドの中で一番投げやすくカンタンに飛距離も出て、バックラッシュもし難いです。
使用ルアーウェイトの表記を見ると硬そうなイメージはあるのですが、多分、想像より遥かにしなやかだと思います。
かと言って9フィートオーバーでしなやかと言うとダレてしまうイメージがあると思いますが、全くそんな感じはなくシャキッとしています。
で、バットにもしっかり芯があるのでガチンコでランカーを止めることも出来ます。
実際結構強烈な流れ中で60近いレインボートラウトと対峙しましたが、ロッドはしっかり曲がってくれるけど主導権を渡すことなくやり取りが出来ました。
スプーンからミノーに変えて1投目。
60には届かなかったけど、ごんぶとの本流レインボー。
これまで本流は83くらいが多かったけど、92にしてから出来ることがめっちゃ増えた。
長尺ベイトじゃないと絶対に出来ない釣りがある!特に本流トラウト。#フィッシュマン#クローラ92L pic.twitter.com/islURorDZB— コージ@ベイトリール大百科 (@kohji_baitreel) June 25, 2021
ただ、ここんとこのバラシの多さに弱気になって細軸フックにしていたので、かなり限界ぎりぎりでした^^;
L+よろしく、ライトアクションの繊細なティップセクションに強靭なバットっていう感じのロッドです。
比較的軽量なルアーも投げやすい21カルカッタコンクエスト100には、正にバッチリなベイトロッドです。
もう少し使い込んでいろいろなルアーを使ったりしたら、もっと詳しいロッドのインプレッションもしてみますね。
21カルカッタコンクエスト200に合うロッドって?
今回は21カルコン100に合うロッドについて詳しく書かせていただきましたが、参考までに
「21カルカッタコンクエスト200はどんなロッドに合わせればいいの?」
ということについても軽くお伝えしますね。
知っている人には説明不要だと思いますが、カルコン200とは100のサイズアップバージョンのベイトリールです。
100よりスプール径が大型化し、糸巻き量も増えています。
【スプール径】
- 21カルコン100 Φ33mm
- 21カルコン200 Φ38mm
【糸巻き量】
- 21カルコン100 12lb-100m
- 21カルコン200 20lb-100m
こんな感じの違いがあります。
この違いによって、
- 21カルコン100は比較的軽めのルアーに向いている
- 21カルコン200は比較的重めのルアーに向いている
となります。
ですから当然、「合うベイトロッド」と言うのも変わってきます。
で、21カルカッタコンクエスト200にはどんなベイトロッドが合うのか、結論から言えば、
M以上の14g以上のルアーが扱いやすいロッド
に合わせれば使いやすいと思います。
21カルコン200のスプール経はΦ38mm。
現存するベイトリールの中ではかなり大きな方です。
ここまで大きいと軽いルアーは流石にちょっと扱いにくくなるんですね。
スプールが大型化し糸巻き量も多くなると、当然物理的にスプールの重量が増加します。
スプールが重くなれば、軽いルアーの小さなエネルギーではスプールを回転させてやりにくいんですね。
要は、
「スプールレスポンスが悪い」
と言う状態になります。
その扱いやすいルアーウェイトのラインが14gと言ったところです。
スプール経がΦ38mmもあってラインキャパも20lbが100mありますし、重めのルアーはかなり幅広くストレスなく扱うことが出来ます。
M以上と書きましたが、MHでもHでも全く問題ないです。
14g以上のルアーで、自分が使いやすいアクションのベイトロッドであるのなら21カルコン200は快適に扱うことができるハズですよ^^
カルコン200は100(大は小)を兼ねる? 100か200か迷ったら…
大は小を兼ねるなんて言葉がありますけど、ベイトリールに関しては全く当てハマりません。
むしろ、小は大を兼ねると言った方が適切な場合が多いくらいです。
大きなベイトリールで軽いルアーを扱うより、小さなベイトリールで重いルアーを扱った方がまだストレスが少ないかなと思います。
とは言えもちろん、きっちりと使い分けた方がいいのは間違いありません。
21カルコン100と200の使い分けについてはコチラの記事に詳しく書いていますので、どっちを買おうか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
▶【具体例】21カルカッタコンクエスト100or200 どっち買い?
カンタンに言ってしまうと、
- 7~14gくらいのルアーがメイン、16lb以下のラインを使用するのなら100
- 14g以上がのルアーがメイン、16lb以上のラインを使用するのなら200
こんな感じで考えれば、快適にカルカッタコンクエストを使いうことが出来るハズです。
考慮すべきは、メインで使用するルアーウェイトとラインの太さ。
- ルアーウェイト14g
- ライン16lb
ココが使い分けのラインですね。
2機買って使い分けるのがベストですが、オカッパリで1本だけという方や「そんな高いリールを2機も買ってらんないよ…」という方は、
「重いルアーと軽いルアー、どちらをメインで使用するか」
で考えればいいと思います。
その辺りも詳しく書いています^^
▶【具体例】21カルカッタコンクエスト100or200 どっち買い?
旧型の14カルカッタコンクエストに関する記事ですが、コチラもいまだにけっこう読んでくれる方が多い記事です。
▶14カルカッタコンクエスト100or200 【違い】迷ったら読んでみて
【実例】21カルカッタコンクエスト100に合うベイトロッドはどれだ!?【まとめ】
さて今回は、
「21カルカッタコンクエスト100に合うベイトロッド」
と言うテーマでお伝えいたしました。
結論として、
- ベストはML~Mクラス
- 守備範囲はL~MHクラス
ルアーウェイト別の具体的な使い分けとしては、
- 5~10g程度ならLクラス ⇐許容範囲
- 7~14g程度ならMLクラス ⇐ベスト!
- 10~18g程度ならMクラス ⇐ベスト!
- 14~28g程度ならMHクラス ⇐許容範囲
と言った感じです。
新型の21カルカッタコンクエスト100は最新のテクノロジーを身にまとい、旧型から性能は大きく進化をしました。
けれど僕が購入の決め手となったのは進化した性能ではなく、スプール径がΦ36mmからΦ33mmに戻ったこと。
ココなんですね。
スプール径Φ36mmと言うと、どちらかと言えば比較的重量級のルアーを扱うスプール径です。
とは言っても糸巻き量は12lb-100mとかなり少なめ。
軽めのルアーを扱うにしてはスプール径が大きく、重めのルアーを扱うには糸巻き量が少ない。
なんとも中途半端に感じてしまい購入に踏み切れなかったんですね。
ですからスプール径がΦ33mmに戻った新型は即買いだったワケです^^
カルカッタコンクエストは機能、性能ももちろん一級品ですが、所有感、使い心地、ハンドルを巻いているだけで幸せになれるベイトリールです。
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