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14カルカッタコンクエスト100のインプレッションです。

 

ギア比以外、機能的には変わらないという事で、翌年に発売された15カルカッタコンクエスト100”HG”のインプレも兼ねさせていただきますね。

 

登場から数年が経過し、今更感のあるインプレッションですが、逆に情報もあちこちに散乱している状態でもありますので、まとめ記事として「14カルカッタコンクエスト100(HG)はこんなベイトリールなんだ!」と言うのを感じて貰えたらなと思います。

 

カルカッタコンクエストと言えばシマノのフラッグシップベイトリールで、金色に輝くそのベイトリールは多くのバス少年の憧れ的な存在だったのではないでしょうか。

 

まあ、僕もそのバス少年の一人ではあったのですが、ぶっちゃけ言うと憧れはあったものの「購入しよう」と言う気持ちにはなれなかったんですね。

 

それはやはり丸形ベイトリールと言うのは、機能的な部分より所有欲を満たす部分が大きいと言うイメージ、そして何より、カルカッタコンクエストで言えば、SVSインフィニティが出る以前はSVS、遠心力ブレーキの調整が死ぬほどメンドクサイ(笑)

 

こんな理由で僕のベイトリール勢はほぼほぼロープロファイル系で揃っていました。

 

同じ理由で丸形ベイトリールをなんとなく避けていた人もきっといるんじゃないかと思います。

 

けれど、14カルカッタコンクエストは所有欲を満たしてくれる事はもちろん、機能的な部分もきっとあなたの五感をくすぐりあなたの釣りをサポートしてくれ、きっと購入して損はないモノだと思います。

 

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今回はいくつかの項目に分けて14カルカッタコンクエスト100(HG)のインプレッションをしてみたいと思います。

 

・巻き心地

・剛性感

・飛距離 ⇐要注意!

・デザイン

 

この辺りを中心にインプレッションしてみたいと思いますね。

14カルコンの巻き心地ってどうなの?

出典:シマノ

カルカッタと言えばまず誰もが認めるところであるのが、”巻き”のベイトリールであること。

 

滑らかでヌメヌメとしたなんとも言えないシルキーな巻き心地は、引き抵抗の大きなルアーを使っていても空回りしているんじゃないかと言うくらいパワフルに巻くことができ、それでいてルアーの首振りがノブに伝わってくるほどに感度もバツグンと言う、巻き心地と言う面では現存するベイトリールトップクラスと言っても過言では無いでしょう。

 

もちろんその遺伝子は14カルカッタコンクエストにモデルチェンジしてもきちんと引き継がれており、実際に購入して使ってみて「期待を裏切られた!」なんて事はまず無いでしょう。

 

”巻き”を象徴するギアに関しても、14カルカッタコンクエストに搭載されたマイクロモジュールギアの評判は上々ですし、カルカッタのヌメヌメ感はより進化していると言っても良いと思います。

 

最近になってダイワがハイパーメッシュギアと言う、ほぼ(何が違うか分からないくらい)同じ性能を持ったギアを出してきましたので、やはりその性能は間違いないモノなのでしょう。

※マイクロモジュールギアとは?

マイクロモジュールギアは、ピニオン&メインギアの歯を小型化し、従来比約倍の歯数を与えた新機構。歯が密に数多く噛み合うことで強度がアップし、滑らかな動力伝達でギアノイズを従来の半分以下まで抑えることに成功しました(数値は当社比)。

出典:シマノ

 

巻き心地と言う意味では、従来のカルカッタコンクエストを超えているというのは間違いないでしょう。

剛性感は上がった?

丸型ベイトリールの大きな特徴の一つとして”剛性感”は欠かせません。

 

カルカッタを使うユーザーも「別にベイトリールに剛性感なんて求めてないけど?」なんて方はまずいないと思います。

 

で、14カルカッタコンクエストはどうでしょうか。

 

14カルカッタコンクエスト100はリールの自重が215グラムと、このクラスの丸形ベイトリールに比べれば随分と軽量になっています。

 

最近のベイトリールの軽量化傾向から見ても、いくら剛性感があっても重すぎては使い辛いというのもあるのでしょうが、例えば金属パーツを樹脂パーツに変更すると言った軽量化だと、大切なボディ剛性が損なわれてしまい兼ねません。

 

軽量化 = ボディ剛性ダウン

 

と言う単純な図式に当てはめると言う訳には行きませんが、軽量化された分、気になる所ではありますよね。

 

ですが、その辺りは心配は無用です。

 

確かに樹脂パーツで軽量化を図られてはいますが、剛性に影響を与えるところではなく、剛性感に関してはむしろX-SHIPセンタースプール設計マイクロモジュールギアなど新たに採用された新機構によって上がっていると思っていいでしょう。

※X-SHIPとは?

ピニオンギア両端ベアリング支持

X-SHIPとは、「大径ドライブギア」「最適ギア配置設計」「ピニオンギアベアリング2点サポート」などによって駆動セクションにおけるロスを低減し、効率的に動力を伝達するシステムです。この革新的ギア機構により、パワーとスムーズさを引き出す効率的な動力伝達システムを実現しました。

出典:シマノ

 

※センタースプール設計とは?

ボディの中央に高い精度で大径スプールを配置。

現行ではボディのセンターからオフセット気味の位置にあったスプールをボディの中央に合わせ、大径スプールを効率的に配置することでボディのコンパクト化に成功。また、サイドプレートとフレームの同芯度を高め、より緻密なギアの噛み合わせを実現。マイクロモジュールギアとの相乗効果がスムーズな回転タッチを生み出します。

出典:シマノ

 

丸型ベイトリールは単なる金属の削り出しだから剛性があるという訳だけではなく、こう言ったメーカーの技術と工夫が凝らされた機構が合わさる事によって、相乗効果でよりかっちりとした剛性感が生み出されます。

 

14カルカッタコンクエスト100は215グラムと金属ボディの割に軽量ながらも、剛性感は間違いなくグレードアップしていると思っていいですね。

 

軽量化は進化したテクノロジーによるコンパクト設計の賜物と言えるでしょう。

飛距離は伸びた?ここは要注意!

これはあなたも一番気になる所ではないでしょうか?

 

シマノお得意の遠心ブレーキ、SVSも進化を遂げSVSインフィニティとなり、いちいちハッチを開けて調整する必要もなくなり外部調整が可能になりました。

 

もちろん、14カルカッタコンクエストにもSVSインフィニティは搭載され、外部からのブレーキ調整が可能です。

 

カルカッタと言えばいちいちサイドプレートを外してブレーキ調整をする必要があり、非常にメンドクサかったですよね。

 

それが外部調整できるようになったことによって、その煩わしさが解消されると共に、登場したてのSVSインフィニティも初期モノは正直あまり評判は良くなかったようですが、14カルコンに搭載されたモノからはキッチリと改良されてバツグンの飛距離を生み出せるようになりました。

14カルカッタコンクエスト100の気に入っているところ

・素晴らしい巻き心地、剛性、飛距離、適度な重さ

・巻き心地、デザイン、飛距離、ブレーキの調整しやすさ

・相変わらずの剛性感、ドラグ性能、巻き心地、加工精度の高さ、コンクエストである事

・剛性感、旧モデルからのパーミング性向上、飛距離向上、巻き感

・巻きごこち、飛距離、デザイン
シマノの色んなリールを使ってきましたが、ここ最近では1番感動した!

出典:インプレネット

 

多くの方が飛距離の向上を体感しているようですが、飛距離と言う面で不利と言われる丸形ベイトリールでこれだけ多くの方が飛距離を評価されるというのは、やはりそれだけ以前のカルカッタコンクエストに比べて改善されているのでしょう。

 

ただ、やはりΦ33からΦ36に拡大されたスプール径。

 

これには注意が必要です。

 

「飛距離が伸びた」と言うのは、もちろんブレーキシステムの改良やスプールを支えるボディの剛性が上がったというのはありますが、単純に「スプール径の拡大」と言う理由もあります。

 

スプール径が大きくなると基本的に飛距離は向上します。

 

これは単純な話、スプール一回転あたりのラインの放出量が増える訳で、同じ分スプールが回転したならその分飛距離が伸びる、という訳です。

 

少し乱暴な言い方ですが、概ねその様な理解で良いと思います。

 

かと言って

 

「じゃあ、飛距離を伸ばしたいのならスプールどんどんでっかくすればいいじゃん!」

 

と言う単純なお話ではありません。

 

スプールを大きくするという事は、それなりにデメリットも確実に存在する訳です。

 

スプールの外径が大きくなるという事は物理的に「スプールが大きくなる」という事に繋がり、大きくなるという事は単純にスプールの重量増と言う結果に繋がります。

 

スプールの重量が重くなるという事は、それだけスプールを回転されるにも制御をするにもそれなりのエネルギーが必要になります。

 

つまりスプールの外径が大きくなって重量が増えるという事は、スプールの回りだしが重くなり、尚且つ回りだしたスプールが止まりにくい、という事なのです。

 

重いスプールを回すには当然大きなエネルギーが必要となり、必然的に重いルアーが必要となって来ます。

 

スプールの重量に合わない軽いルアーを使用するとスプールを回す為のエネルギーが足りなくなりますので、その分無理やり強くロッドを振る必要があり、凄くもたついたキャストになってしまいます。

 

いわゆる「スプールレスポンスが悪い」と言う状態になります。

 

また、重いスプールは慣性力が強くなり、必要以上に回り続けようとします。

 

回り続けるスプールに対抗するには、スプールからのラインの放出に巻けない様に空気抵抗の少ない重いルアーを使用するか、ブレーキを強くする必要があります。

 

ブレーキを強くせざるを得ないという事はつまり、「飛距離が落ちる」という事に繋がってくるのです。

 

つまり、スプール径が大きくなるという事は、「エネルギーが大きい重いルアーの飛距離は伸びるが、軽いルアーが使いづらくなる」と言う事なのです。

 

さて、14カルカッタコンクエストはΦ33からΦ36に、”3mmも”スプール径が大きくなりました。

 

ベイトリールのスプール径で3mmの差はかなり大きいです。

 

シマノさんは「スプールの慣性力を下げたので、スプール径が大きくなっても軽いルアーのキャストフィールは以前と変わらない」と言っています。

 

これはつまり、以前のカルコンより重いルアーを使用する事を想定しているという事でしょう。

 

そして「飛距離が伸びた」と言うインプレッションの多くは恐らく、14グラム以上の重めのルアーを使用してという事だと思います。

 

ですから、単純に「飛距離が伸びた」と言うインプレを鵜呑みにしていしまうと、軽量ルアーが思う様に扱えず「なんか話が違うぞ?」という事にもなりかねませんので、その辺りは注意が必要です。

誰でも簡単にベイトリールの飛距離をアップさせる最大の方法

デザイン、なんか不評じゃない?

14カルカッタコンクエストのデザインが思いのほか不評ですよね^^;

 

ルックスは以前の方が良かったという意見もチラホラ見かけます。

 

ちょっとモデルチェンジ前のカルコンと比べてみます。

上が旧型カルカッタコンクエスト

出典:楽天

で、下の画像が現行型の14カルカッタコンクエスト。

 

※色合いの違いは移り方やモニターの影響もありますのでご容赦ください。

 

個人的には現行型の方が好きですけどね^^

 

確かに旧型の方がシンプルで、「丸型ベイトリール」って言う感じはしますけどね。

 

僕個人の感想としては現行型の方が格好いいと思います。

 

ただ一つ言わせて貰えれば、実はクラッチが結構残念な感じです。

 

チープと言うか安っぽいと言うか、プラスチッキーなんですね。

 

ただそれは「カルカッタコンクエストに搭載されているから」とも言えなくもないんですけどね。

 

チープに見えてしまうのは、「カルカッタコンクエストと言うシマノのフラッグシップモデルになんだから、全てにおいて高級感も無いとダメ」、と言う意識が働いてしまっているのかも知れません^^:

 

まあ、とは言え僕はカッコいいと思いますし、持っているだけでニヤけてしまう、眺めているだけで一杯飲めてしまう、そんなベイトリールがカルカッタコンクエストです^^

14カルカッタコンクエスト100はどう使えば一番活きる?

さて、ここまで14カルコン100のインプレをまとめる様な形で説明してきましたが、14カルコン100が一番活きる使い方と言うのを僕なりに提案してみたいと思います。

鉄板は”巻き物” HGも活かすべし

基本的にやはり”巻き物系”で使用と言うのは鉄板でしょう。

 

クランクベイト、スピナーベイト、バイブレーションなど引き抵抗が強いルアーをグリグリ巻きまくったら、気持ちよすぎて顔が勝手にニヤけてしまうんじゃないかと思います。

 

けれど今回のカルコン100には”HG”、ハイギアがあります。

 

ハンドル一回転あたり77cmと、これまで”巻き”のベイトリールでローギア一択だったカルカッタコンクエストの使い道が一気に増えました。

 

ハイギアでバイブレーションをフルスピードで早巻きするのも面白いと思います。

 

手返しも随分よくなりますので、これまでロープロファイルのハイギア一択だったヘビーカバーへの撃ちモノ系にも使える様になりましたね。

 

ロープロ使やいいじゃん!

 

いやいや、”カルコン”が良いんですよね^^

 

カルコンをバータイルロッドに乗せて、ロッド一本で一日オカッパリを攻め倒す、なんて事もしたいですよね。

HGでトラウトでの使い道が抜群に増えた

また、本流トラウトでも使いやすくなりました。

 

個人的にはXGくらいでもいいと思いますが、強風、激流の中をアップクロスでキャストすると、ラインスラッグを回収するだけでエラいこっちゃです。

 

ましてやそこからアワセを入れるとなると、超高速で巻く必要が出てきます。

 

じゃあ、XGクラスのベイトリールを使えよって言われそうですが、トラウトって何故だか丸形のベイトリールを使いたくなるんですよね。

 

コルクグリップで金色に輝くカルカッタコンクエストは、トラウトによく映えます。

 

まあ、完全に趣味の領域です^^

使いやすいルアーは?【使い分け】

さて、巻き物系はいいとして、使いやすいルアーはどうでしょうか。

 

スプールが低慣性化しているとはいえ、Φ36の大径スプールであることには間違いありません。

 

となると一番活きてくるのがやはり14グラム以上のルアーになって来るでしょう。

 

大径スプールと重いルアーは相乗効果も相まって非常に気持ちよく、尚且つ飛距離を伸ばす事が出来ます。

 

かと言って14グラム以下のルアーが使えないかって言われると、そんなことは全然ありません。

 

守備範囲として、10グラム以上くらいを目安に考えておけば間違いないと思います。

 

しかし実際のところ、10グラムくらいのルアー重量になって来ると、メタニウムMGLの方が気持ち良く、飛距離も伸びると思います。

 

10グラム前後ではやはりΦ34のスプールの守備範囲になり、最も活きてくるという訳です。

 

「10グラムくらいからも十分に投げる事は出来るけども、10グラムくらいならメタニウムMGLの方が合ってるよ」

 

っと言う事ですね。

 

もっと言えば、7グラムくらいのルアーであっても十分投げる事は可能です。

 

あまり気持ちの良いフィーリングではありませんが。

 

このくらいの重量だとメタニウムMGLより、アルデバランMGLの方が気持ちよく投げる事が出来ます。

 

使用するルアーウエイトとベイトリールのベストマッチングを考えるのなら、

 

7グラム前後はアルデバランMGL

10グラム前後はメタニウムMGL

14グラム以上ならカルコン100

 

と言うイメージでいいんじゃないかと思います。

 

つまりか14カルカッタコンクエスト100は、

軽量ルアーも十分投げる事は出来るけども、あまり気持ちよくないよ!

14グラム以上だと飛距離も伸びて気持ちいいよ!

と言う感じです。

【ベイトリールの飛距離の出し方】遠投する6つのコツ

14カルカッタコンクエスト100(HG) インプレ【まとめ】

丸形タイプのベイトリールは構造がシンプルで頑丈、そしてシンプルな故にメンテナンス性にも優れているというメリットを持つ反面、他と差別化しにくい、劇的な進化がしにくいと言う部分があるのも確かです。

 

単純に「見た目」だけで言えばロープロファイル系に比べると、昔からほとんどと言っていいほど変わっていません。

 

がしかし、そのシンプルな構造の中にも着実に技術の進歩、テクノロジーの進化を感じる事が出来ます。

 

14カルカッタコンクエストに関してもそうでしょう。

 

恐らく多くの方がそれまでのカルカッタコンクエストでも満足している部分も多かったと思います。

 

ですが”14”カルコンとなって確実に進化を遂げ、最先端のテクノロジーを身に付けた丸形ベイトリールとなって生まれ変わっています。

 

そして、丸型ベイトリールを好きな人が求めているのは性能だけでなく、所有欲を満たしてくれるかどうかと言うのも重要な要素の一つになって来ると思います。

 

ネガティブなインプレッションも書きましたが、14カルコン100は、性能、そして所有欲を求めている人にもきっと満足できるベイトリールだと思います^^

 

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