ベイトリールでもっと遠くまでルアーを飛ばしたい!
「そんなに飛ばしてどうするの?」と言われようが、「サカナは足元にいるんだぜ?」と言われようが、とりあえずスカーンとかっ飛ばしたいですよね。
少なくとも僕はそうです。
少しでも遠くに飛ばしたい、誰よりも遠くへ飛ばしたい、そう思ってベイトリールを使い続けています。
意味があるとか無いとか正直そんなのはどうでもよく、ベイトリールでフルキャストして飛距離を出すという事は、何よりも気持ちいいのです^^
今回はそんなベイトリールジャンキーに贈る、「ベイトリールの飛距離の出す為の6つのコツやポイント」についてお伝えしたいと思います。
目次
【ベイトリールの飛距離の出し方】遠投する6つのコツとポイント
ベイトリールで飛距離を出すためには、いくつかの条件や方法があります。
1.飛ぶルアーを使用する
2.ラインをスプールの適正値まで巻く
3.遠投に適したロッドを使用する
4.キャスティングフォームを見直す(ピュッと音を出さない)
5.遠投に向いたベイトリールを使用する
6.ベイトリールをチューニングする
効果のある方法をざっくりと挙げると大体このくらいでしょうか。
順に説明説明しますね。
飛ぶルアーを使用する
これはもう真意です。
飛距離を出したければ、一番手っ取り早い方法は、「より飛ぶルアー」を使用する事です。
より飛ばしたいのなら軽いルアーではなく重いルアーを使用し、50m飛ばしたいのらバズベイトではなく、空気抵抗の少ないバイブレーションを使えばいいだけなのです。
「空気抵抗の少ない重いルアー」であればスピニングリールよりベイトリールの方が飛距離の面でも有利です。
詳しいお話はコチラでしていますので、ここではあえて多くは書きません。
良かったら参考にしてください。
ラインをスプールの適正値まで巻く
ベイトリールのスプールへはラインを必ず適正値まできっちり巻きます。
「ベイトリールに巻くラインは少なめがいい」と言う意見もチラホラ聞かれますが、適正なところまでラインを巻かないと、飛距離が著しく落ちてしまいます。
確かに少なめに巻いた方がバックラッシュなどのトラブルも軽減されるのですが、ベイトリールの本来の性能を発揮させようと思ったら、スプールへはきっちり適正なところまでラインを巻いた方が良いです。
コチラにそのことについて詳しく書いていますので、良かったら参考にしてください。
▶【愚策?】ベイトリールの糸巻き量を少なめにする3つのメリット
▶【裏技アリ】ベイトリールの糸巻き量の適正化で飛距離を伸ばす 意外と知られていない事実
遠投に適したベイトロッドを使用する
遠投に適したロッドと一言に言っても、実は一概に「これがいい!」とは言い切れない部分があります。
なぜなら、キャストをする個人の体格、キャスティングフォーム、ルアーの重量や空気抵抗などで、飛距離を出す為のベストなロッドと言うのは変わってきてしまうからです。
かと言って、遠投が必要になってくるオカッパリで、いちいち専用のロッドを持ち歩くわけにはいきません。
ですからそれをアジャストするのが、「キャスティングをする個人のスキル」という訳です。
で、一般的に遠投に適したベイトロッドと言うのは、「長い、硬い、高反発」なロッドです。
ですがもちろん、長ければ長いほど飛ぶという訳でも、硬ければ硬いほど飛ぶという訳でも、反発が強ければ強いほど飛ぶという訳でもありません。
例え長くても、キッチリと振り切れなければ飛距離を出す事は出来ません。
それなら、体格、スキル、キャスティングフォームに合った短いロッドを使用した方が飛距離は間違いなく出ます。
硬い方が反発力が大きくなるので遠投に適してはいますが、これも当然、振り抜くことが出来なければ飛距離は出せませんし、ルアーの重さや比重にも左右される要素です。
「遠投に適したベイトロッド」に関してはまたどこかで詳しく書いてみたいと思います^^
キャスティングフォームを見直す(ピュッと音を出さない)
あなたのキャストはどうですか?ピュッと音が出ていませんか?
竿を振った際のピュッと言う音は、基本的に余計なエネルギーが発生してしまっています。
スピニングリールの場合だと弾く様にルアーをキャストするのでピュッと言う音が出る事もあるかも知れませんが、ベイトリールでの遠投を意識したキャストの場合は、あのピュッと言う音は決していいモノではありません。
シュッと軽く音が鳴る事はありますが、ピュッと言う高い音は瞬間的に力が加わった際にロッドが風を切る音なので、これをベイトリールでやってしまうと瞬間的にスプールの回転が上がってしまう為、バックラッシュの原因になってしまいます。
力んだキャスティングをした際にバックラッシュをしてしまった経験はありませんか?
これは瞬間的スプールの回転が上がってしまう事で起こってしまうバックラッシュの原因でもあります。
バックラッシュしてしまう ⇒ ブレーキを強くせざるを得ない ⇒ 飛距離が出ない
と言う図式になってしまうんですね。
ですから、ベイトリールで飛距離を出すキャストフォームのコツとしては、弾くのではなく運ぶように、最初からフルパワーではなくキャスト後半にかけて緩やかに力を加えていくと言うのがポイントになります。
それをスムーズに行う為に、ロッドティップで円を描く様になだらかにルアーを運ぶイメージです。
遠心力を使うのではなく、力の加え方をスムーズに行う為で、真っすぐ振り上げて真っすぐ振り下ろすより、円を描く様にルアーを運んだ方がスムーズに力を加えていく事が出来ると思います。
ロッドを前に構え、
円を描く様にテイクバックへ移行。
キャストをする方向に向かって力が加わり始めます。
ロッドに最も力が加わった状態。
ロッドに加わった力をリリースし、フィニッシュ。
もちろん、ピュッと言うロッドの風切り音は出ていません。
ちなみにこの時のタックルは以下の通りです。
ロッド セブンセンス モス MB-1102‐MR(ベイトモデル)
リール ダイワ リョウガ2020H
ライン PEライン2号
ルアー マリア ブルースコード115
この時何メートル飛んだかは分かりませんが、同行してくださった元ダイワのフィールドテスター(当時はマリアのフィールドテスター)の方が、「そんなに飛ぶブルースコードは見たことが無い」と言って見えたので、相当飛んでいたと思います。
この辺は言葉で言っても難しいとと思いますので、今度、動画をとる機会がありましたらまた説明しますね^^
遠投に向いたベイトリールを使用する
ベイトリールもたくさん種類がありますが、遠投に向いたベイトリールと言うモノも存在します。
まあ、アンタレスシリーズやジリオンTW HLCなんかはモロに飛距離を意識していますよね。
これらのリールの共通点は遠投使用のブレーキセッティングをしてあるという事もあるのですが、「スプール径が大きい」と言うところです。
上記の画像で使用しているリョウガ2020Hはφ38、ジリオンTWでφ36、アンタレスでφ37のスプール径のモノが使われています。
何故、スプール径が大きい方が遠投に向いているかと言うと、スプール径が大きい方がスプール1回転あたりのラインの放出量が多いからです。
(リョウガは丸型なので、正直遠投に向いているという訳ではありません。飛びますけど。)
ラインの放出量が多ければ,、それだけルアーの飛行に対して余計な抵抗を与える事がありません。
つまりルアーよりラインの放出量が少ないと、ルアーがラインを引っ張ってスプールを「回転させる」事になりますので、それだけルアーの失速してしまう事に繋がってしまいます。
ラインを少なめに巻いてはいけない理由と同じですね。
ルアーによって糸が引っ張り出される量 > スプールから放出される量
だとルアーが失速してしまい、
ルアーによって糸が引っ張り出される量 < スプールから放出される量
これだとバックラッシュしてしまいます。
ベストな状態としては
ルアーによって糸が引っ張り出される量 = スプールから放出される量
で、この状態がよく言われる「無重力」と言う状態です。
ですが気象条件なのでも左右されてしまい現実的に難しいので、
ルアーによって糸が引っ張り出される量 ≧ スプールから放出される量
このくらいがベストな状態と言えます。
そのブレーキ調整については以下を参考にして貰えるといいと思います。
▶【ベイトリールの使い方】ブレーキの調整次第でリールが死にます
ベイトリールをチューニングする
ベイトリールをかっ飛び使用にチューニングするというのも飛距離を出すポイントでもあります。
とは言え、僕は最近のベイトリールはノーマル状態でも十分過ぎるくらいチューンド状態だと思いますので、あえてこれ以上手を加えなくても十分だと思います。
強いて言うなら、
・スプールの軽量化
・ボールベアリング
・専用オイル
このくらいでいいんじゃないかと思います。
スプールの軽量化
これはスプールを改造するとか、そういう事じゃありません。
スプールに下糸を巻く際にPEラインを使用するだけでも、スプールの重量は大きく変わります。
ナイロンライン - 1.14
フロロカーボンライン - 1.78
PEライン - 0.98
上記は各ラインの比重です。
ナイロンラインでPEラインの10%以上も重いのです。
フロロカーボンラインに至っては約1.8倍もの重量増に至る訳です。
これは明らかにキャスタビリティにも大きく影響し、十分に体感出来るレベルです。
もし、下糸にナイロンラインやフロロカーボンラインなどのモノフィララインを使用していたら、下糸をPEラインに変えてみて下さい。
体感できるくらい十分な効果を感じる事が出来ますよ^^
▶【必見】ベイトリール の下糸巻きとしてのPEと+α有効的な使い方
▶【ベイトリール 糸巻き方法】下糸を確実にきっちり巻く唯一の方法
なぜスプールの軽量化が飛距離に影響するのかと言う事も、今後またお伝えしていきたいと思います。
ボールベアリングを変更する
スプールを支えるボールベアリングも変更する事も、飛距離に影響を与える要素の一つです。
とは言え、コチラも純正品でも十分な性能は持っていますので、無理に変更する必要もありません。
ただ、消耗品とも言えるパーツですので、ゴロツキ感や引っ掛かり感が出てきたら交換と言う感じでも良いと思います。
最初は交換までしなくても、ベアリングをパーツクリーナーで一度綺麗に洗浄しても効果があると思います。
僕が好感する事によって効果があると体感出来たベアリングはコチラです。
セラミックボールベアリング
回転の初動が明らかに軽くなり、軽く回るからスプールがスパッと立ち上がり、グッと必要な分のブレーキが作動してくれるという感じです。
回転が軽いのでブレーキ作動後も気持ち良く伸びていってくれました。
特にジリオンHLCではスプールの立ち上がりの良さから、その効果を大きく体感出来ました。
ただ、その分、ベアリングの耐久性は低いので定期的な交換が必要になって来ます。
専用オイルを使用する
スプールベアリングには、スプールベアリング専用の超低粘土オイルを使用します。
ベイトリールはスプールの回転の軽さによってキャストフィーリングは随分変わってきますので、このベアリングには専用に配合されたオイルを使用した方が良いです。
間違ってもベイトリールの命とも言えるスプールベアリングに、グリスなどをささない様にしましょう。
※万が一入ってしまった場合は、パーツクリーナーでよく洗浄する必要があります。
▶【ベイトリールメンテナンス】オイルとグリスを使い分けないとリールが死にます・・・
専用のオイルは、僕は最近はコチラをよく使用します。
ヘッジホッグスタジオ アルケミーオイル ウルトラライト
1滴だけと言うさし方が非常にしやすいオイルです。
欠点としては超低粘土故にオイル切れを起こしやすいという事です。
かと言ってそれほどシビアになる必要もないのですが、一つのタックルで一日使い倒す、となると、釣行中にも注油した方が良いかも知れません。
【ベイトリールの飛距離の出し方】遠投する6つのコツとポイント まとめ
1.飛ぶルアーを使用する
2.ラインをスプールの適正値まで巻く
3.遠投に適したロッドを使用する
4.キャスティングフォームを見直す(ピュッと音を出さない)
5.遠投に向いたベイトリールを使用する
6.ベイトリールをチューニングする
ベイトリールで飛距離を出すためのコツやポイントをまとめてみました。
細かい事を上げていけばまだまだあるのですが、それはまた追い追い記事にしてお伝えしていきたいと思いまうので楽しみにしていてください。
ベイトリールで飛距離を出すって、意味が有る無し以前に、とっても気持ちがいいですよね。
僕は飛距離の面でもスピニングリールに負けないと思っていますし、ベイトリールの魅力や可能性もまだまだ奥が深いと思っています。
そう言ったベイトリールの魅力や可能性、テクニックなどもどんどん追求し、お伝えしていきたいと思いますので楽しみにしていてくださいね^^
▶ベイトリールで飛距離を”更にアップ”させるブレーキ調整の秘訣
▶【応用テク有り】ベイトリールに巻くラインの太さに迷われているあなたへ