ベイトリールには多くの場所にベアリングやギアなどの回転物が使われていて、使用している限りく常に駆動している訳ですから当然、メンテナンスが必須となってきます。
ですが、ハイエンドクラスだと10個以上ベアリングが使われている訳ですが、それぞれにちゃんと役割があり、使用するオイルやグリスも違うという事を知っていますか?
もし、間違って点してはいけない場所に、点してはいけないモノを点してしまったら?
最悪リールは病院(メーカー)送り、と言う事にもなりかね無いのです。
グリスやオイルは適切な場所に、適切なモノを、適切な量を点してこそベイトリールの本来の性能が引き出されるのです。
間違っても「粘度が低いオイル差しときゃ大丈夫やろ!」と何でもかんでも適当に点したりしない様に注意してくださいね^^;
最悪、あなたの大切なベイトリールが死にます・・・
一番怖いのが、「点してはいけない場所に粘度の低いオイルを点してしまう」と言うことですので、それだけは絶対やっちゃいかんやつです。
と言う事で、今回は「ベイトリールにおける適切なオイルとグリスの使い分け」を説明したいと思います。
「最後に使ってはいけないオイル」についてもお話したいと思いますので、是非最後まで読んで頂けたらなと思います。
目次
【ベイトリールメンテナンス】オイルとグリスの使い分け
出典:ダイワ
まずは必要なオイルとグリスとその用途を挙げてみました。
1.スプールベアリング用オイル 【低粘度タイプ】
2.駆動ベアリング用グリス、またはオイル 【中粘度タイプ】
3.ギア用グリス 【高粘度タイプ】
4.ドラグワッシャー用グリス 【専用品】
最低限この4種類のオイルグリスは必要であり、この4種類を適切なところへ使用する事によってベイトリールは本来の性能を発揮する事が可能です。
僕は以前は中粘度を作るために、ギア用グリスに低粘度のスプールベアリング用オイルを混ぜて使っていたりしましたが、そんなことをしなくてもしっかりとしたものが販売されていますから、わざわざそんなことをする必要は全くないです。
いや、必要が無いと言うより、個人で勝手にそんなことをしない方が絶対に良いです^^;
昔は気にしずにやっていましたが、今ならそんなことは全体にやりません。
大切なのは「適切な場所に適切なモノを」です^^;
では、一つ一つ説明していきたいと思います。
1.スプールベアリング用オイル 【低粘度タイプ】
ベイトリールのスプールは回転が命・・・
やはり回転性能を少しでも上げる為に、超低粘度品を使いたくなるのが必然でしょうか。
スプールは気持ちよく回って欲しいモノです。
スプールベアリング用のオイルは必ず専用品を使用し、間違ってもスプレーグリスなどの中粘度タイプをさしてはダメです。
万が一間違えて点してしまったら、パーツクリーナーで良く洗浄をして、ちゃんと乾燥させてからスプールベアリング用の低粘度オイルを点しましょう。
この時点す量はベアリング一つに対して「一滴」で十分です。
たくさんさせばよく回るというモノではなく、さし過ぎると逆に抵抗になってしまい回転が落ちてしまう事もあります。
それどころかいろいろなところに飛び散ってしまい、ブレーキに付着してしまえば効き具合にも大きな影響を与えてしまいます。
特にシマノなどの遠心ブレーキの場合、特にデリケートな部分ですので、さし過ぎには注意してください。
点し過ぎたらティッシュなどで余分なオイルをふき取る様にして下さい。
このオイルも各メーカーから様々なモノが出ていますが、ちゃんと作られたものなら、正直どれを使用しても大差ないかなと思います。
まあ、感じ方と言うか個人個人でフィーリングが変わってくる部分はあると思いますが、僕はそれほど気にしていません。
僕は最近はコチラを使う事が多いです。
2.駆動ベアリング用グリス、またはオイル 【中粘度タイプ】
駆動用のベアリングと言うのは、スプール以外のハンドルノブ、ハンドルのローラーベアリングなど、ハンドルを駆動する部分にさすグリスです。
特にハンドルシャフトの付け根についているボールベアリングや、ハンドルを支えるローラーベアリングにさすグリスには注意してください。
ここにスプールベアリング用などの低粘度オイルを点してしまうと、最初は回転がスムーズなのかも知れませんが、もともとさしいていたグリスもろとも流れてしまう可能性があります。
そうなってしまっては”オイル切れ”と言う状態になってしまい、ハンドルを巻いた際にゴリゴリ感が出来てしまう事があります。
低粘度タイプのオイルは、回転はスムーズなのですが、”持ち”が悪いという特徴がありますので、負荷がかかってしまう駆動系の場所にさすのは良い事とはとても言えません。
最悪、病院(メーカー)送りといい事にもなりかねなくなってしまうので、注意してください。
3.ギア用グリス 【高粘度タイプ】
ドライブギアなどに塗布する為の、高粘度タイプのグリスです。
ここは低粘度タイプを塗ろうにもそもそもギアに付着しません。
決して、「とりあえず塗ってボディを組み立てた」という事が無い様にしてください。
先ほども言いました様に、低粘度タイプはオイルのノリが悪いので「オイル切れ」を起こしてしまいます。
オイル切れを起こしたまま使用していると、ゴリゴリ感が増していき、最悪ドライブギアが摩耗して破損してしまう可能性も出てきてしまいます。
ギアに関しては高粘度タイプのグリスを使用する事で、リールの寿命、タフネス性をキープします。
ここをメンテする機会はそうはありませんので、ついついたくさん塗ってしまいそうですが、ここに塗布する量も「ほどほど」にしてください。
余計なグリスは飛び散ってしまい、他で悪さしてしまいます。
軟化した余計なグリスがスプールベアリングなどに入ってしまうと、スプールの回転性能が落ちてしまい、飛距離が著しく低下してしまいます。
このグリスは特にこだわっていませんが、樹脂に影響のないモノを選べばいいと思います。
僕はシリコングリスをよく使いますがシリコングリスは量としてはそれ程使わないので、この辺りを押さえておけば問題ないと思います。
4.ドラグワッシャー用グリス 【専用品】
最後にドラグワッシャー用のグリスになりますが、これは間違いなく専用品を使った方がいいです。
ドラグは不意に発生するいざって言う時に、ちゃんと仕事をして貰う必要があります。
心臓がはち切れそうなほどのビッグフィッシュとのファイト中に、頼りにしていたドラグが全く機能しない、もしくはやっとで訪れたその日のファーストバイト、渾身のフッキングにも関わらズルっとドラグが滑ってしまってはその日はブルーな一日を過ごす事になるかも知れません。
ですからドラググリスは必ずドラグ用として、専用に配合もの使用した方が間違いありません。
まあ、ドラググリスはメーカー純正品なら間違いないと思いますが、ドラグワッシャーに付着しているグリスは完全に落としきれないので、各メーカーの純正品を使用した方がいいと思います。
ダイワ トーナメントグリス
【ベイトリールメンテナンス】オイルとグリスを使い分け まとめ
色々書きましたが、オイルやグリスは適切なところに使用する事によってベイトリール本来の性能を発揮してくれます。
逆に言えば適切なメンテナンスを行わなければ、いくら高級なリールを持っていたところで宝の持ち腐れにになりかねないという事です。
とは言え、リールを分解してまでのメンテナンスは自信がある人だけにしといた方が良いです。
いくらベイトリールの構造がシンプルに作られているとはいえ、自信がない人がわざわざリスクを冒してまでやる必要は全くありません。
バラバラにに分解してしまうのがが「なんか怖いな~」と感じるのなら、あなたが行うのは日頃のカンタンなメンテナンスだけにしておいて、迷わずメーカーやカスタムショップなどに任せた方が間違いありません。
適切なメンテナンスをして、あなたの大切なベイトリールをフルに性能を引き出してやりましょう^^
▶【ベイトリール メンテナンス方法】性能をフルに引き出す4つのポイント
粘土ではなく粘度ではないでしょうか?
そうでね、粘度です^^;ご指摘ありがとうございます。
ベイトの糸巻き量については、適正値以下だと飛距離が落ちると、ありますが、結論から申し上げて、飛ぶんですよ(^^)
私はDCや遠心をよく使います。どちらにも100メ―トルしか巻きません、それは、トラブル防止以上に、ストレスなく飛んでいくからです(^^) 理論上はアナタの言う通りだと思いますが(笑
コメントありがとうございます。
確かに、おっしゃるとおりライン量を減らすとトラブルが減るので、逆に飛ばせるケースもありますよね。
SVスプールの「悪条件下ではむしろ飛距離が伸びる」と言うのと同じで^^
基本的にはラインの適正量を巻くことによって、ベイトリールがベストパフォーマンスを発揮するように設計されていると思います。
ですから適正量を基準として、後は自分で調整して「自分にベストなライン量」を見つけるのがベストかなと思います。
大変参考となるご意見、ありがとうございました。