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「ベイトリールの巻き重りを解消する!」

 

というテーマで今回はお話したいと思います。

 

今回、Sさんからこんな質問をいただきました。

 

―ここから――――――――――――――――――――

先日妻から普段の頑張りのご褒美にとエクスセンスDCSSのXGを購入して、貰いさらに快適にベイトシーバスを楽しんでおります。

 

して今回のご相談なのですが、エクスセンスの大半に不満はなく寧ろ快適といっても過言ではないのですが、数点不満がありますのでそれの相談です。

 

まず巻きが重い事の改善策はあるのか?という事です。

 

流れの強い河川でのみ最近は釣りをしているってのもあると思いますが、サルベージソリッドの26gやよくある鉄板の26gを巻くと結構しんどいんですよ。

 

それで個人的な解決策としてハンドルノブにベアリングを入れたらマシになるのかな?

と思っているのですが、効果あるのでしょうか?

 

比較的簡単なカスタムとしてよくネットにもありますけど試した事が無いので…

次にあのデカイハンドルノブを交換したいんです。

 

なんせゴツくて格好悪いw

 

個人的には平べったいタイプのハンドルノブが好みなんですが、前にも書いた通り巻き重りがするので握りやすい丸型のままの方が良いのではないか?

 

17エクスセンス位の大きめの平べったいハンドルノブなら巻き重りは変わらないのでは?などなど悩んでおります。

 

指で摘むか握りこむかで力の入り方全然違いますから管理人さんはどちらが良いと思われますか?

 

以上になります

―ここまで――――――――――――――――――――

 

エクスセンスDCSSのXGはギア比8.5と、最近のベイトリールの中でも最高速クラスです。

 

スプール経Φ34でハンドル1回転あたりの巻取り長さは91センチ。

 

91センチの巻き取り長さは、個人的にはシーバスだとこのくらいがちょどいいのですが、やはりΦ34スプールでこの速度はギア比がかなり高くなってしまいます。

 

当然、その分、巻き重りはするようになります

 

僕もギア比9.1のジリオンSVTWを使用していますが、メタルバイブの早巻きは流石に結構重いです。

 

とりあえずSさんの質問で、

 

「個人的には平べったいタイプのハンドルノブが好みなんですが、前にも書いた通り巻き重りがするので握りやすい丸型のままの方が良いのではないか?」

 

とあるのでお答えしますね。

 

平らなノブか丸型のノブか、僕個人の意見としては

 

「丸型のほうがいいと思うよ」

 

です。

 

指先で握るより、ラウンドタイプ(丸型)にしたほうが力は加えやすくなりますからね。

 

ただ、力が「加えやすく」はなりますが、根本的に軽くなるワケではないので、ハンドルを回しやすい、ラクに回せるというのはありますが、「加える力の量」という意味では変わりません。

 

つまり、「やりやすくなる」というだけで、「軽くなるわけではない」ということは理解しておいたほうがいいです。

 

ましてやSさんはラウンドタイプより平らなタイプのノブが好みということなので、無理にラウンドタイプを使用する必要はないのかなと思います。

 

だって、「自分がお気に入りのリールを使用する」ってめちゃくちゃ大事じゃないですか。

 

趣味で楽しんでいる釣りで自分がお気に入りの道具を使用するって、それだけで顔がにやけてしまうくらいめちゃめちゃ気持ちいいことです。

 

ですから、機能を求めるのもいいんですけど、見た目もめっちゃ大事!だと思っています。

 

ということで、できればラウンドタイプのノブを使わずにハンドルの巻重りを解消したいというあなたへ、

 

「ベイトリールの巻き重りを解消する!」

 

というテーマでお話をします。

ベイトリールの巻重りな何故起きる?

ベイトリールの巻き重りは、冒頭にもあるように「ハイギア」というのが大きな要因のひとつなんですね。

 

昨今のハイギアブーム?の中で、以前にもましてハイギアをオススメするインフルエンサーが多いように感じます。

 

シマノの村田基さんなんかまさにハイギア至上主義ですよね。

 

かくいう僕もハイギア派です。

 

基本、ハイギアを使ったほうがメリットは多いと思っています。

 

まあ、僕のスタイルがハイギアに向いているというだけで、流石になんでもかんでもハイギアなのはちょっと違うかなと思っています。

 

で、当然ですけど、ハイギアにすると巻きは重たくなります。

 

よくハイギアのメリットの例えとして自転車が出来きますので、あえて自転車で例えさせていただきます。

 

5段変速の自転車の5速で漕いでいれば当然、漕ぎ出しは重いです。

 

ただ、自転車は「漕ぎ出しのみ」です。

 

自転車なら動き出せば惰性も加わるので動き出しが最も重く、速度が上がれば上がるほど軽くなっていきます。

 

けれど、リールの場合は常に引き抵抗のあるルアーを引っ張っています。

 

自転車やクルマのように速度に応じて徐々に速度が上がっていくのではなく、回しだしとトップスピードは同じなのです。

 

つまり、動き出しだしの重さと、動き出してからの重さは全く変わらないのです!

 

リールのギア比を自転車に例えるのなら、昔のスポ根の様に常にタイヤを引きずって走っているようななものになります。

 

常に自転車の後ろにタイヤを引きずっている状態、それだと

 

5速は流石にしんどくね?

 

と思うワケなのです。

 

回しだしだけでなく、動き出してからの惰性もないので、ずっとキツイままです。

 

実際にギア比7とか8クラスでディープクランクとかは流石にキツいですよね。

 

「重いのは回しだしだけで、動き出せば軽くなるんだ!」

 

なんてことにはならないですよね。

 

確かにハイギアの方がリーリングによって変化を感じやすく、アタリを取りやすいです。

 

けれど、重くて重くて力んでしまえば取れるアタリも取れなくなったり、安定したリーリングも苦しくなります。

 

ですから、なんでもかんでもハイギアというのではなく、自分が無理なく出来るギア比でいいと僕は思います。

 

ということで、

 

「え~、ハイギアがいいって言われてハイギアを買っちまったよ」

「ハイギア買ったはいいけど、巻き重りがしんどすぎて…」

 

という方が巻き重りを解消する方法をお伝えします。

 

ベイトリールの巻きが重いを解消する4つのポイント

ベイトリールの巻き重りを解消する方法として、手軽に試すことが出来る、効果がある順として次の4点について説明します。

 

  1. ハンドルを長くする
  2. 力の入りやすいノブにする
  3. ベアリングを追加する
  4. 糸巻き量を減らす

 

順に説明しますね。

 

1.ハンドルを長くする

まあ、いきなり結論のようなものですけど、ハンドルを長くするというのが巻き重りを解消する最も効果的な方法です。

 

なぜならハンドルを長くするというのは、ギア比を下げるのと同じ効果があるからです。

 

「力のモーメント」という力学のお話になるのですが、カンタンな話、テコの原理と思ってください。

 

テコの原理は、支点から力点までの距離が長ければ長いほど、少ない力で大きな力を加えることが出来ます。

 

ベイトリールに例えるならハンドルが取り付けてあるシャフトが支点、あなたが手にとって回すノブの部分が力点になります。

 

つまり、「シャフトからノブの距離が長ければ長いほど軽い力で回すことが出来る」ということです。

 

ですから巻き重りがする場合は、シンプルにハンドルを長くするのが最もカンタンで効果的なんですね。

 

ちなみにSさんが使用しているエクスセンスDCSSのハンドルの長さは、「45㎜」です。

 

45㎜というのはシャフトからの長さなので、全長で言うと90㎜ということですね。

 

※シマノのカタログ表記ではシャフトからの距離、ダイワのカタログ表記では全長(ノブのシャフトからノブのシャフトの距離)なので、統一するためここでは「全長」でお話させていただきます。

 

90㎜でも、実はロングハンドルの類なんですよね。

 

なんせ6.3がハイギアと呼ばれていた時代は、80㎜ハンドルが標準でしたから。

 

で、90㎜を交換するとしたら100㎜クラスにになりますね。

 

純正品もいいのですがなにせ純正は高いので、交換するならアベイルのコチラのカスタムハンドルなんかいいと思います。


※画像をクリックすると商品の詳細を確認できます。

 

ハンドルの長さも細かく選べるし、カラーも選べますし、リテーナのカラーバリエも豊富です。

 

ついでに見た目も好みにカスタム、というのも面白いと思います。

 

コスパで言えばコチラのカスタムハンドルもオススメです。

確認しましたが、お店によってなのか日によってなのか、価格がけっこうマチマチですね。

 

ノブ、ベアリングもついてこの価格は魅力的です。

 

ノブも平らなタイプ、丸形、ハンドルもストレート、クランクと選べるのも嬉しいポイントです。

 

カスタムハンドルって結構高いんですよね。

下手をすればベイトリール本体の3分の1くらいしたり。

 

ですから僕はあまりハンドルのカスタムには手を出さなかったのですが、コスパの良さに惹かれてコイツのラウンドタイプは買いました。

 

「ハイギアのベイトリールを買っちまって今更どうしようもない!」

という方には、ロングハンドルの導入はオススメします。

 

 

ただ、ロングハンドルにも、もちろんデメリットはあります。

 

それは、ハンドルを長くするということは、ハンドルを一周回す距離が長くなるということです。

 

つまり、その分ハンドルを回す手の動きが多く、大きくなるということです。

 

このあたりはもしかしたら、人によってはハンドルを回しにくくなる可能性もあります。

 

なぜなら、コレまで手首の回転だけでハンドルを回していたものが、手首だけでなく腕の動きも加わって来る可能性もあるからです。

 

手の大きな人小さな人、手首の柔らかい人硬い人、同じ動作でもやりやすい人やりにくい人、千差万別ではあるので「絶対」とは言い切れません。

 

けれどもしかしたら、ちょっとのことで「やりにくい」と感じてしまう人もいるかも知れませんね。

 

ちなみに僕は手を広げた親指と小指の最大幅は約22センチと、多分、比較的大きな方です。

 

ですが、手首はとっても固く、90度まで曲がりません。

 

なので余談ですが、側転がまともにできなくて、体育の授業で側転があるとこんな感じで手をついてやっていました。

 

ちなみにそんな僕は、100㎜ロングハンドルを回すのに特に苦に思ったことはありません。

 

確かにショートハンドルのほうが早く回せるというメリットがありますが、ロングハンドルだとハンドルを弾いて惰性で回すことも出来るので、まあ、どっこいどっこいかなと。

 

あと、ロングハンドルは見た目がイヤだという人もいますよね。

 

まあ、このへんは好みの領域なのでお任せします。

 

ちなみに僕はロングハンドルは好きですけどね。

 

2.力の入りやすいノブにする

質問にあったように、ハンドルノブを力の入りやすいラウンドタイプ(丸形)に交換するというもの作戦の一つです。

 

必要な力自体が減るわけではないので、劇的に変わるわけではありません。

 

けれど、指先でつまむだけより握り込んだほうが力は入りやすく、巻いた感じは軽く感じます。

 

指立て伏せと腕立て伏せ、どっちがラク?

 

と言われれば、間違いなく腕立て伏せでしょう。

 

どちらも同じ体重であって加えるための力は同じなのに、腕立て伏せのほうがラクに出来てしまいます。

 

通常のノブだとこんな感じで、だいたい2本の指で摘みますよね。

 

では、ラウンドタイプにするとどうなるか。

つまむと言うより、指3本で握り込むような形になります。

 

やはりラウンドタイプのほうが力は加えやすいんですよね。

 

ちなみにジギングをやるような大型のラウンドノブだとこんな感じ。

※装着しているロッドは撮影用なので気にしないでください。

 

ガッツリ握り込んでいますよね。

 

ジギング用のベイトリール、大型のスピニングリールも最初からラウンドタイプのノブがついていますよね。

 

ですからやはり、ノブの形状でも力を込めて握ることが出来る分、巻き重り感は少なからず変わってきます。

 

ただまあ、「やりやすくなる」というだけで、根本的な解決に至っていないというところが本音です。

 

それにSさんのように、「丸形はイヤだ」という人もいるでしょう。

 

そう言う方は無理にラウンドノブを使わなくてもいいと思いますよ^^

 

好みも大切です。

 

3.ノブにベアリングを追加する

ハンドルノブのベアリングを追加するというのも、巻き重りを解消する手と言えば手です。

 

ですが経験上、ベアリングが増えたところで巻き重りは劇的には変わりません。

 

というか僕はぶっちゃけ、ノブのベアリングにそこまでこだわっていないんですよね。

 

ハンドルノブのベアリングは巻き重りというより、巻き心地に大きく関わってくる部分です。

 

ですからもちろん入っているに越したことはないです。

 

けれど僕は、ボールベアリングが入ってないベイトリールに新たに購入して追加、ということまではあまりしないです。

 

なぜかと言うと、

 

「それくらいならひとつ上のクラスのベイトリール買ったほうが、コスパがいいんじゃね?」

 

と思ってしまうからです。

 

カスタムハンドルもなかなか導入に踏み切れなかった理由は、そこにあります。

 

「元々ついていたハンドルが余ってしまう分、むしろコスパ的には悪くね?」

と貧乏性の僕は思ってしまうのです。

 

まあ、ただ単に購入して追加というのが面倒だと言うのが本音かもしれませんが^^;

 

 

ちなみにノブ1つに付き、ベアリングを2つ入れることが出来ます。

 

つまり、ベイトリール1台で4つのベアリングを入れることが出来るということです。

 

ノブのベアリングって、意外と入っていないベイトリールも多いです。

 

最上位機種はだいたい入っていますが、一つクラスが落ちるだけで入っていないことが多いです。

 

「せっかくなら入れてくれよ」と思うこともあるのですが、なんせノブに入っていないだけで、ベアリング数が4つ違いますからね。

 

スペック的には結構目立つわけです。

 

けっこうベアリングの数で判断することってありません?

 

「このリール良いんだけど、こっちのほうがベアリングたくさん入っているしな~」

 

こんな風にリール選びに迷ったことがある人は僕だけではないハズ。(笑)

 

まあそこには、ハイエンドクラスときっちり区別したいという、メーカー側の思惑が見え隠れするところではありますが。

 

と言うことで、「少しでも」という意味ではベアリングの追加はいいと思います。

 

けれど巻き重りを解消するという意味では、思ったほど効果は期待できないと思います。

 

4.糸巻き量を減らす

糸巻き量を減らすということは、ハンドル位置回転あたりの糸巻き量が減るということに繋がります。

 

つまり、ギア比を下げることと、同じ効果が期待できます。

 

ですが、オススメはしません。

 

なぜなら、糸巻き量を減らすということはスプールがやせ細っていくということであり、飛距離やキャスタビリティまで影響を受けてしまうからです。

 

特に最近のベイトリールはスプールの軽量化を図るために、最低限のライン量しか巻くことが出来ません。

 

そこで更に糸巻き量を減らしてしまうのは、あまり得策とは言えません。

 

まあ、巻きが重くなることを解消するという意味で挙げさせていただきましたが、正直オススメできる方法ではありませんので悪しからず。

 

ベイトリールの巻きが重い!を解決する4つの方法【まとめ】

さて今回は、

 

「ベイトリールの巻き重りを解消する!」

 

というテーマで今回はお話しさせていただきました。

 

で、4つの方法として、

 

  1. ハンドルを長くする
  2. 力の入りやすいノブにする
  3. ベアリングを追加する
  4. 糸巻き量を減らす

 

以上を挙げせていただきましたが、結論としてオススメなのが、

 

「ハンドルを長くする」という方法です。

 

ですから、

「ハイギアベイトリールを買ったは良いけど、巻きが重いんだよな~」

という方はロングハンドルにカスタムするのも作戦です。

 

基本的な考えとして、

 

  • ショートハンドルのほうが早く巻くことが出来るが、巻きが重い。
  • ロングハンドルは巻きは軽いが、巻くのが遅くなる。

 

こんな感じですので、「より回収速度を上げたい!」と思えばハンドルをノーマルに戻すというように使い分けても面白いと思います。

 

まあ、スタイル的な好みもありますのでどちらが良いとかは言いませんけど、僕はロングハンドルは好きですよ^^


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