当記事では、
23スティーズA2TWで軽量ルアーをキャストしてみた結果…
というテーマでお伝えしています。
とりあえず最初にお伝えしておきますと、僕自身23スティーズA2TWを購入してはいません。
今回お伝えするのは23スティーズA2TWのスプールを購入し、21ジリオンSVTWに組み込んで使用したインプレッションになります。
この使い方をしても「ブレーキ特性は変わらない」ということはダイワに確認済みですが、厳密に言えばボディ形状や剛性等が違います。
キャストフィールなんかはほとんど変わらないと思いますが、「全く同じとは限らない」と言うことはご理解の程よろしくお願いいたします。
さて本題、23スティーズA2TWにおける軽量ルアーのキャスタビリティについてですが、僕的には正直そこまで期待していないなかったんですね。
と言うのも、ここ一年程ずっと21ジリオンSVTWを使っていたからです。
21ジリオンSVTWのSVスプールは軽量のうえ、糸巻き量も23スティーズA2TWより少なく、
ラインを巻いたときのスプール重量は絶対的に23スティーズA2TWの方が重たくなってしまうからです。
軽量ルアーをキャストする上でスプールの軽量化は超重要です。
がしかし、23スティーズA2TWスプールを実際に使ってみると、僕の懸念は完全に杞憂でした。
と言うことで僕が23スティーズA2TWで軽量ルアーをキャストして感じたインプレッションをお伝えしますね。
目次
23スティーズA2TWで軽量ルアーはどうなのさ?キャスト出来るの?
では早速ですが結論からお伝えしますね。
21ジリオンSVTWに23スティーズA2TWのスプールを組み込んでで軽量ルアーをキャストして感じた僕の結論、
守備範囲はとして、7g以上なら問題なくキャストできる。
と言った感じです。
僕的には、
思った以上に軽量ルアーが投げやすく、思った以上に軽量ルアーの飛距離が伸びる。
と感じました。
実際こんな感じの7gのシンキングミノーは全然問題なくカッ飛んで行きますし、6g前後のフローティングミノーもフツウに使っています。
ただ7gを切ってくると、守備範囲とは言ってもちょっと苦しさが出始めます。
スプールの回転がもたつく感じが出てくる感じなんですね。
そこら辺はやはり軽量なSVスプールの方が上かなって思います。
23スティーズA2TWに搭載されているマグフォースZブーストスプールは、SVブーストスプールと比較すると設計上なのか同じサイズでもスプール重量が重いんですよね。
同じマグネットブレーキでも根本的にブレーキシステムが違うので、ブレーキローターや周辺パーツの違いなのかもしれません。
23スティーズA2TWのスプールが23.1g、ラインなしだと16.0g。
(光の加減でほとんど移っていない^^;)
21ジリオンSVTWスプールがPEライン満タンで20.0g、ラインなしでスプールのみだと13.5g。
僕が実測したところ、ラインも含めた重量差は2~3g。
約10%くらい違うんですね。
スプール重量が10%も違えばキャストフィールの違いは明確です。
実際に使ってみると確かに立ち上がりのレスポンスの悪さ、スプール回転の回転の重さは感じられるんですね。
けれども使う前に懸念していたほど、「軽量ルアーのキャストにしにくさ」に影響はなかったと言うのが僕の率直な感想です。
僕は現在、基本的に本流トラウトメインで使っていますけど、10g以下のミノーもよく使うんですね。
ときには5gのスプーン、6gクラスのミノーも使います。
昨年から一年間、このクラスのルアーを21ジリオンSVTWで使っていました。
比較するとフィーリングの変化はあるものの、23スティーズA2TWスプールでもこのクラスの軽量ルアーをほとんど問題なく使えています。
そして、飛距離は明らかに23スティーズA2TWの方が伸びるようになったと感じています。
特にベイトリールに慣れている人やサミングが上手い人は、この辺りの差はより強く感じると思います。
完全ブレーキだよりの設定よりもう少し弱くして、サミングで調整って感じです。
ただその反面、トラブルレス性が下がった感は否めないワケですけど。
言ってしまえば、
「ブレーキを強くするかサミングをしないとバックラッシュしやすい」
と言う事です。
SVスプールと比較するのも酷ではありますが、
「飛距離は上がるけどバックラッシュしやすくなる」
と言う結論になるのは仕方ないんですけどね。
そう言うコンセプトですからね。
SVスプールは「悪条件化でこそ」性能を発揮できるように設計されています。
軽量ルアーっていうのは、言ってしまえばベイトリールにとって「悪条件」なんですね。
ルアーが軽い分エネルギーを稼ぎにくく初速を出しにくいですし、空気抵抗で失速しやすくなります。
そうなるとやはり、軽量ルアーはSVスプールの土俵なんですね。
そして一方マグフォースZスプールは、「重量級ルアーの飛距離を出しやすい」という設計になっています。
元々の開発コンセプトに違いがありますので、SVスプールと比較して軽量ルアーのキャストのしやすさが劣ってしまうのは致し方ありません。
けれども、23スティーズA2TW単体でみたとき、軽量ルアーのキャスティングにおいても僕的には十分に満足することが出来るフィーリングでした。
実用的にも僕的には十分だったんですけど、何よりもフィーリングが好きなんですね。
昨年一年間21ジリオンSVTWを使ってきたと言うのもありますけど、やはり23スティーズA2TWの最後の伸びは気持ちい^^
ただ、あなたにも問題なく23スティーズA2TWをオススメ出来るかと言えば、ちょっと違うんですね。
僕の現在の使い方としては、6~12gくらいのミノーがメイン、そして7~18gのスプーンも場合に応じて使うと言った感じです。
この条件で人に勧めるなら、僕は基本的に21ジリオンSVTWとお答えします。
なぜならSVスプールは、10g以下の軽めのルアーも「得意」の範疇だからです。
スプーンの遠投能力ならもちろん23スティーズA2TWの方が上ですが、やはり10g以下の軽量ルアーはSVスプールの方が得意分野。
けれども僕が使うならと、23スティーズA2TWのマグフォースZスプールを選ぶかな。
SVスプールのトラブルレス性は確かに凄いけど、ブーストを搭載したマグフォースZの伸びのあるフィーリングが僕は好きなんですね。
とは言っても23スティーズA2TWは高価ですからね。
21ジリオンSVTWと比較されたって、そもそも予算が違うでしょう。
ですからその場合、21ジリオンSVTWか22ジリオンTWHDを買って、23スティーズA2TWのスプールだけ購入ってやり方もアリです。
僕が現在やってるやり方ですね^^
もちろん、質を言えばスティーズの方が上なのも分かりますが、スティーズって値引き率が低いんですよね。
ほとんど定価と販売価格が変わらない23スティーズA2TWと、22ジリオンTWHDの実際の店頭価格を見ていただければ良く分かります。
定価はほとんど変わらないのに、差額でスプール買えちゃいますもんね。
ですからコスパって意味では、ジリオンのほうが良くなるんです。
僕も実際に「そこまでお金払って23スティーズA2TWを買うのもな~」て思って、スプールのみを購入しました。
結果、スプール単品14,000円ほどで23スティーズA2TWのキャストフィールを味わえたのは大正解でした。
23スティーズA2TWで軽量ルアーを投げるコツ
もし23スティーズA2TWで軽量ルアーが上手く投げられないと言う時は、以下のことを意識して見て下さい。
- キャストのスイングストロークを長めにする
- マグネットブレーキを少し強くする
- 柔らかいロッドを使う
順に説明しますね。
キャストのスイングストロークを長めにする
23スティーズA2TWで軽量ルアーを投げたときに目の前にズボっと突き刺さったり、上手くルアーをコントロール出来ないときありませんか?
そんなときは、キャストのストロークを少し長めにすると良いかも知れません。
と言うのも、23スティーズA2TWのスプールは少し重めなんですね。
(SVスプールと比較してですが)
ルアーを飛ばすにはスプールを回転させる必要があるのですが、軽量なルアーで重いスプールを回転させるにはそれなりにエネルギーが必要なんですね。
かと言ってロッドを強く振っても、今度はスプールの初速が上がり過ぎてしまいます。
軽量ルアーは失速しやすいと言うのは先ほどからお伝えしていますよね。
けれど強く振ることで初速だけ上がってしまうと、スプールがラインを放出したくても出来ない状態になってしまいます。
つまり、バックラッシュに至ってしまうと言う事です。
ですから初速を上げずに、尚且つルアーにエネルギーを与える為に、ロッドのスイングストロークを長めにする。
と言う事です。
まあ、この方法は23スティーズA2TWじゃなくても、使うルアーに対してスプールが重たい時に有効です。
基本的にベイトリールは、初速が瞬間的に急上昇するのは御法度です。
メタルジグの様な失速しにくいルアーなら、スプールの回転が上がり過ぎてもラインを引っ張り出してくれるかもしれません。
けれど失速しやすいプラグ系をキャストするときは、特に意識するといいと思います。
この辺がスピニングリールとベイトリールのキャスティングの大きな違いだったりします。
例えるならイメージ的には、スピニングリールのキャストが野球のバッティングなら、ベイトリールはピッチングと言った感じでしょうか。
バッティングはボールに瞬間的にエネルギーが加わって打ち返しますよね。
けれどピッチングは最初からボールを持っていて、全身を使って徐々にボールに力を加えていきます。
ボールに力が加わるまでのストロークが長いんですね。
あくまでイメージではありますが重めのスプールで軽量ルアーをキャストするときは、こんなイメージを持ってみるといいと思います。
マグネットブレーキを少し強くする
基本的にキャストするルアーが軽量になれば、ブレーキは強くする方向で調整します。
上記でもお伝えした様に、軽量ルアーは失速しやすいですからね。
ルアーの失速に合わせてブレーキも強く掛けてやる。
と言うイメージです。
もちろんキャストの方法やサミングなどで対応した方が飛距離も伸びます。
けれどもそもそも、バックラッシュばかりになってしまってまともに釣りにならないのであれば、素直にブレーキを強くすることをオススメします。
例えば、最初はちょっとオーバー気味にブレーキを強くしておくだけでも随分と安心感が違いますし、そこから慣れていって徐々にブレーキを弱くしていけば飛距離も伸びていきます。
バックラッシュしてしまうときは単純にブレーキを強くする。
と言うのは一番有効なバックラッシュ防止手段です。
軽量ルアーはどうしても投げにくいルアーですので、最初は少しブレーキを強めにしておくことをオススメします。
【結論】23スティーズA2TWは軽量ルアーはキャストできる?【まとめ】
さて、ここまでお伝えしたことをまとめますね。
当記事では、
23スティーズA2TWで軽量ルアーをキャストしてみた結果…
というテーマでお伝えしました。
結論として、
守備範囲はとして、7g以上なら問題なくキャストできる。
と言った感じです。
僕の感想としては、
思った以上に軽量ルアーが投げやすく、思った以上に軽量ルアーの飛距離が伸びる。
と感じました。
23スティーズA2TWで軽量ルアーを投げるコツとして、
- キャストのスイングストロークを長めにする
- マグネットブレーキを少し強くする
- 柔らかいロッドを使う
以上を意識すると軽量ルアーも投げやすくなると思います。
正直、10g以下の軽量ルアーを投げるには、23スティーズA2TWのスプールはちょっと重たいかなって感じていました。
けれど全然ノープログレム。
さすがSV系と比較すると分が悪いですけども、僕としては思った以上の使いやすさ、飛距離を感じられました。
僕個人としては、やはりSVよりマグフォースZの方が好みです。
SVスプールにブーストが搭載されて、確かに飛距離は伸びました。
けれどもマグフォースZのブーストは断然飛距離の伸びを体感出来ました。
僕は23スティーズA2TWのパーツとして購入しましたけど、多分そのうちオプションとして販売されると思います。
その時は「12lb‐100m」も販売してくれれば、より軽量ルアーへの対応度、飛距離は上がります。
楽しみですね^^
イヤ、その前にΦ36mmのブーストだ! ジリオンTW復刻を切に願います。
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