当記事では、
21アンタレスDCのギア比、XGとHG、どっちを買おうか迷ってます…
と言うお悩みにお答えします。
僕はベイトリールのギア比の選択って、かなり重要と思っています。
まあ、ベイトリールに限らずですけど。
ですから僕は、
「このベイトリールカッコいい!」
「このベイトリール使いたい!」
と思っても、ラインナップに欲しいギア比がないから買わないと言うこともよくあります。
21アンタレスDCは登場から一年以上経ってようやく購入したワケですが、発表当時からギア比を始めとするスペックは穴が空くほど眺めていたんですね。
そこで頭に浮かんだのが、
XGとHG、巻き取り量、ほとんど変わらなくね?
と言う疑問。
XGがハンドル一回転あたり91㎝、HGが86㎝。
コレ、分ける意味あるの??
と言う疑問が頭から離れなかったのです。
その差5cm。
されど5cmと言えど、ラインナップの中にそんな細かい区別があったらどっちを買おうか迷ってしまいませんか?
多分、僕以外にもどっちを買おうか迷った人は多いハズ。
せめて10cmくらい巻き取り量に明確な違いがあれば使い道がハッキリするので、それほど迷わないと思います。
そこで当記事では、21アンタレスDCのギア比選択に迷ったあなたに、
迷い無く選択できる様に僕なりの明確な「基準」をお伝えしようと思います。
▶【実釣】21アンタレスDCで軽量ルアーをキャストする長所と短所
▶【結論】22エクスセンスDCではなく21アンタレスDCを買った理由
▶21アンタレスDCに17エクスセンスDCのユニットを取り付けたら飛距離が伸びるのか?
▶僕が23アンタレスDCMDではなく21アンタレスDCを選んだ理由
目次
21アンタレスDC【ギア比】XGとHG、迷ったときの基準
早速ですが僕なりの結論(基準)をお伝えしますね。
- ちょっとでもハイスピードを求めているなら迷い無くXG
- 極端なハイスピードが必要ないのならHG
- 手の大きな方はXG、小さな方はHG ⇐【重要】
こんな基準で選べばいいと思います。
特に迷っている方は3の「手の大きな方はXG、小さな方はHG」が、とても重要になります。
ちなみに僕も最初迷ったのですが、少し考えたら、「あ、XGしかねーな」となりました。
では詳しく説明しますね。
ちょっとでもハイスピードを求めているなら迷い無くXG
まあ、ハイスピード主義者は迷わずXGを選べばいいと思います。
と言うか僕に言われなくても、すでに迷わず選んでると思います。(笑)
とは言えHGでも86㎝ありますからね。
十分にハイスピードと言える巻き取り量です。
僕もどちらかと言えばハイギア推奨派ですが、何でもかんでも早ければいいとは思ってません。
人によってリズムやフィーリングもありますし、他のタックルとのバランスもあります。
ですから僕もHGを買おうか少し迷ったのですよ。
僕としてもHGのギア比であっても86cmあれば、必要な巻き取り量は確保出来ていますからね。
例えばシーバスをやるにしても86㎝あれば、僕としては許容範囲内ですし、激流の本流トラウトでアップに投げたとしても、まあ、何とかなる範囲です。
ブラックバスで撃ちモノ系をやるにしても、86cmあれば手返しは十分早いです。
それでもXGを選んだのは…、
実はその理由が3の「手の大きな方はXG、小さな方はHG」に繋がります。
スミマセン、もったいぶるのは好きではないのですが、詳しくは後述させていただきます。
まあ、日頃からXGクラスを使っているのであれば、21アンタレスDCもXGを選んでも間違いはないですね。
極端なハイスピードを求めているワケじゃないのならHG
XGには抵抗がある。けれどハイギアが欲しい、と言う方はHGでもいいと思います。
XGのハンドル一回転あたりの巻きと量が91㎝を超えて来ると、さすがにハイスピード感が強くなります。
もしかしたらリズムが狂ってくる人もいるかも知れません。
僕も過去にシーバスフィッシングをやっていたとき、巻き取り量100cm近いリールと80cm程度を持ちかけたときに、違和感と言うかリズムの違いに戸惑ったことがあります。
シーバスってリーリングが中心になるので余計に違和感を感じたのかも知れませんが、
リズムを意識している人なら極端なハイスピードは僕と同じように違和感を感じるかも知れません。
ですから極端なハイスピードを求めているワケでなければ、HGでも十分だと思います。
正直、HGの86㎝でも十分にハイギアですからね。
ですから「それなりのハイスピードが欲しい」と思っているくらいなら、HGの86㎝でも十分だと僕は思います。
僕ももし91㎝クラスがなかったら、86cmでもそれなりに満足してたと思います。
ですから極端にハイスピードを求めているワケじゃない、XGにはちょっと抵抗がある。
と言うのワケでしたら、HGでも十分ハイギアを味わえると思います。
僕の印象ではソルトウォーターをやられている方でしたら、けっこうXGクラスでも抵抗なく使えると思うんですよね。
ブラックバスだとHGでも86㎝あればけっこうハイギアな印象があります。
特に21アンタレスDCはスプール径が大きいので、ギア比だけを見て判断してしまうと、思ったより早く感じるかも知れません。
ブラックバスはクランクベイトやスピナーベイトの様に、巻き抵抗の大きなルアーも多いですからね。
どちらかと言うと、みなさんローギア慣れしている印象があります。
逆にソルトウォーターは、比較的巻き抵抗の少ないルアーを使うことが多いです。
ミノーであったりシンキングペンシルであったりメタルジグであったり、
巻き抵抗はそれほど大きくありません。
ですからソルトウォーターをやられている方は、巻きの釣り中心であってもXGにもあまり抵抗が無いように感じます。
けれどもブラックバスをやられている方で普段からローギアも使い分けている人は、XGクラスはちょっと抵抗があるかも知れませんね。
そう言った方はムリしずにHGを選んでも僕は十分だと思います。
手の大きな方はXG、小さな方はHG ⇐【重要】
実はXGとHGは巻き取り量以外にも大きな違いがあります。
それはズバリ、ハンドル長さ。
- XGが45㎜(全長90㎜)
- HGが42㎜(全長84㎜)
全長6mm違うわけですが、この6mmはロングハンドル、ショートハンドルと言えるほど大きな違いなんです。
正直言ってしまえば、ココがXGとHGのギア比を選択する一番のポイントと言ってもいいくらいです。
だってXGとHGの巻き取り量が大して変わらないんですもの。
けれども、ハンドルの長さの違いはフィーリングに大きな違いが出ます。
最近は純正であっても、全長90㎜クラスのロングハンドルのベイトリールが多いです。
ヘタしたら100mmが標準とかありますよね。
最近で言うと22ジリオンSVTWとか。
なぜ最近はロングハンドル標準装備のベイトリールが多いのか?
それは、ベイトリールのハイギア化に伴い巻き重りが大きくなり、巻き取りが軽くなるロングハンドルが採用されるから。
ハイギアでショートハンドルだと巻き重りが大きくなっちゃうんです。
それは至極フツウのことであって、本当はそうじゃなきゃハイギアの恩恵を活かし切れないんですね。
けれども「巻き重りが酷い!!」て言うユーザーの不満に答える形で、ロングハンドルが標準になってきたんじゃないかなって僕は思ってます。
ですからロングハンドルが増えたんだと思うんですけど、僕はコレに対して違和感がガンガンにあるんですね。
「巻き取りが軽くなるから」と言う理由だけでロングハンドルを選ぶのは、実は大きな間違いなんです。
なぜならロングハンドルで巻き取りが軽くなったとしても、結局ハンドルを回す距離が長くなるから。
つまり、せっかくハイギアで巻き取りスピードが上がったとしてもハンドルが長くなれば回す距離が長くなって、ハンドルの回転速度が落ちちゃうんですね。
ですから実際はせっかくハイギアにしたのに、巻き取りスピード自体はそれほどアップしていないのです。
ハイスピード化のためのハイギアが、コレでは本末転倒です。
じゃあ、
「ハイギア+ショートハンドルが一番良いのか?」
と言えば、実はそう単純なお話しでもないんです。
なぜなら、人によって回しやすい(早く回せる)ハンドルの長さは変わるから。
例えば歩幅100cmの人が50cmの歩幅で走ると、ちょこちょこ走りになってしまってとても早く走れません。
こんなちょこちょこ走りでは歩幅50cmの子供の全力疾走に負けてしまいます。
例えば大人が3歳児と同じ歩幅で走っても、3歳児のダッシュに負けてしまうと言うことです。
3歳児マジ早いっす^^;
つまりベイトリールに当てはめるとどう言うことかと言うと、
ハンドルを早く巻けるスビードは人によって違うと言うこと。
言ってしまえば、
- 手が大きな人はロングハンドルの方が早く巻けるし、
- 手が小さな人はショートハンドルの方が早く巻ける。
と言うことです。
もちろん、手の大きさだけでやり易い、やりにくいを図れるモノではありません。
- 手の大きさ
- 手首の柔らかさ
- 回転の速さ
- 手の力
- フィーリング
- 経験上の慣れ
などなど、巻きやすさのには様々な要因があります。
けれども、
- 巻き重りがするからロングハンドル
- 早く巻くためにショートハンドル
と一概に言えるほど単純なお話しではないと言うことです。
じゃあ、どうすれば良いのよ??
結局のところ、実際に自分にあった長さを使うしかありません。
例えば僕でしたらコレまで色々と使ってきましたけど、
90㎜が一番使いやすいかな。
基本的に極端に巻き抵抗の大きなルアーやベイトフィネスの様に極端に軽いルアーでもない限り、
フツウにルアーフィッシングをやるならこのくらいがパワーと巻きやすさのバランスが取れて使いやすいです。
100㎜まで行くと使えないワケじゃないのですがやはりちょっと回しにくく、明らかに巻く速度が落ちていると感じます。
逆にジギングとかでリールをウインチの様にグリグリ巻きたい、と言う場合は100㎜以上のロングハンドルの方が使いやすいです。
90mmじゃけっこうしんどかったです。
逆にベイトフィネスの様に繊細に扱うときは、ショートハンドルの方が使いやすく感じます。
ハンドルが短い分ベイトリール本体も軽量になるので、バランスが取りやすいと言うのもあると思います。
この例も、「僕の場合は」です。
こればっかりは間違いなく人によると思います。
先程も言ったように、
- 手の大きさ
- 手首の柔らかさ
- 回転の速さ
- 手の力
- フィーリング
- 経験上の慣れ
様々な要因がありますからね。
ですからハンドルの長さのベストは、「人による」と言うのが正しいと僕は思ってます。
確かに物理的なことを言えば、
- ロングハンドルはパワーがある
- ショートハンドルは巻き取りが速い
と言うことは言えますけども、それは人によるところもある。
と言うことですね。
ちなみに僕は指をマックスで開くと22~23cmあります。
指が比較的長めで、手のひらはあまり大きくありません。
全体的に言えば、手は比較的大きめかな。
けれども手首がめっちゃ固いです。(笑)
側転をするとき手のひらを床にベタ付け出来ないから、こんな感じでやってたくらいです。
そんな僕は90㎜ハンドルが使いやすい。
と言ってもあまり参考にならないでしょ?
どれがベストなのかはホント人それぞれなんですよね。
ですから21アンタレスDCのXGかHGかで迷ったのなら僕的には、
ロングハンドルが良いのならXG
ショートハンドルが良いのならHG
そんな選択の仕方をしても悪くないって思ってます。
それでも迷うのであれば、僕はXGをオススメしたいかな
正直を言うと21アンタレスDCのギア比は僕としては、XGを選んで貰いたいと言うのが本音なんですね。
なぜなら21アンタレスDCに搭載されているMGLⅢスプールは、幅19mmと極端にナロー(幅狭)スプールだからです。
ナロースプールはラインの放出抵抗が減ったり回転の慣性力が減ったりと、いいこともたくさんあります。
けれどもロングキャストをした時にスプールが痩せ細ってしまうという欠点があります。
スプールが痩せ細ってしまうと、ハンドル一回転あたりの巻き取り量減少に繋がります。
例えば16lbクラスの太糸でロングキャストをすると、みるみるスプールが痩せ細っていくのがわかります。
そうなるとロングキャストした回し始めと、ルアーが手元に来たときの巻き取り量の差が大きくなってしまうんです。
つまりスプール軸が細くなる分、ギア比がローになってしまうのと同じことなんですね。
ですからそれも踏まえると、少しの違いでもXGを選んで欲しいかな。
と、僕は思うワケなのです。
まあ、もし今回お伝えしたことでも決めきれない、そこまでこだわりがないというのであれば、
僕としてはXGをオススメしたいと言うのが本音と言うことです。
21アンタレスDC【ギア比】XGとHG、迷ったら読んでみて【まとめ】
さて、ここまでお伝えしたことをまとめますね。
今回は、
21アンタレスDCのギア比、XGとHG、どっちを買おうか迷ってます…
と言うお悩みにお答えしました。
結論として、
- ちょっとでもハイスピードを求めているなら迷い無くXG
- 極端なハイスピードが必要ないのならHG
- 手の大きな方はXG、小さな方はHG
- ロングハンドルが好みならXG、ショートハンドルが好みならHG
- それでも迷う、もしくは特にこだわりがないのであればXG
とお答えします。
それにしても、ナゼギア比の設定がこんなに近いのだろう?
だってノーマルの巻き取り量が65㎝、HGが86㎝、XGが91㎝ですよ?
ノーマルのHGの差が大きい割には、HGとXGの差があまりにも小さい気がします。
75~80㎝くらいの設定があればバスユーザーさんも抵抗なく手が出しやすいんじゃないかなって、僕は勝手に思ってます。
まあ、なんにしても21アンタレスDCは、XGとHG,どっちを買っても幸せになれるベイトリールですよ^^
▶【実釣】21アンタレスDCで軽量ルアーをキャストする長所と短所
▶【結論】22エクスセンスDCではなく21アンタレスDCを買った理由
▶21アンタレスDCに17エクスセンスDCのユニットを取り付けたら飛距離が伸びるのか?
▶僕が23アンタレスDCMDではなく21アンタレスDCを選んだ理由