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出典:シマノ

当記事では、

 

「21アンタレスDCと18アンタレスDCMD、どちらを買おうか迷ってる…」

 

という人に向けて書いています。

 

 

迷っている方は良かったら参考にしてください。

 

 

更新 23アンタレスDCMDと21アンタレスDC、23エクスセンスDCについてもアップしました。

 

迷っている方はどちらも読んでいただけると理解が深まると思います。

【実釣】21アンタレスDCで軽量ルアーをキャストする長所と短所

21アンタレスDCでPEラインを使いたいあなたへ

21アンタレスDC【ギア比】XGとHG、迷ったら読んでみて

【結論】22エクスセンスDCではなく21アンタレスDCを買った理由

【要確認】21アンタレスDCをシーバスで使う欠点

21アンタレスDCに17エクスセンスDCのユニットを取り付けたら飛距離が伸びるのか?

僕が23アンタレスDCMDではなく21アンタレスDCを選んだ理由

 

さて、21アンタレスDCはついにソルト対応になり、使用用途の幅がグンと広がりました。

 

 

僕は淡水も海水もどちらも使用するので、淡水オンリーのベイトリールってまず選択肢から外れるんですね。

 

 

16アンタレスDCも、

「釣りのあとちゃんと洗えばソルトでも問題ないよ」

という方もいます。

 

 

ですが、ソルトで使っていてトラブってもメーカーはきっと保証してくれないでしょう^^;

 

 

メーカーもちゃんと理由があって「淡水専用」としているわけですから、僕は一応そこは従っています。

 

 

「〇〇だからソルトで使うのはお止めください」

と言う表記でもあれば使うこともあると思いますが、ただ単に「淡水専用」と書かれているだけだと、どこにどう影響があるのか分かりませんからね。

 

 

ベアリングくらいならいいですが、ベイトリールはマグネシウムが使われることもありますからね。

 

 

僕は淡水専用をソルトで使うのは避ける様にしています。

 

 

で、ついにアンタレスDCもソルト対応となり、シーバスでも思う存分使えるスペックとなりました。

 

 

けれどそれだけに、

「18アンタレスDCMDと迷ってしまう…」

という方も多いでしょう。

 

 

今回はそんな迷っている方が参考にしていただければ嬉しく思います。

 

 

では早速、結論を言いますと、

 

  • 比較的軽めのルアーでブラックバス、シーバスくらいでの使用なら21アンタレスDC
  • 比較的重めのルアーで幅広くいろいろな釣りに使いたいのなら18アンタレスDCMD

 

と言った感じです。

 

 

では具体的に説明しますね。

 

【要確認】21アンタレスDCをシーバスで使う欠点

21アンタレスDC【ギア比】XGとHG、迷ったら読んでみて

21アンタレスDCでPEラインを使いたいあなたへ

21アンタレスDCと18アンタレスDCMD使い分け【具体例】


使い分けを具体的に言うと、例えば

 

【21アンタレスDC】

  • ルアーウェイト10~28g
  • ナイロンライン16lb、PEライン2号以内
  • シーバスやブラックバスで遠投を意識した釣り

 

【18アンタレスDCMD】

  • ルアーウェイト14g以上
  • ナイロンライン20lb、PEライン3号以内
  • シーバス、青物、ブラックバスでヘビキャロを100m超投げる釣り
  • 淡水モンスター釣り
  • ビッグベイトを使う

 

 

こんな感じですね。

 

 

例えば僕ならこのスペックのリールで自分がよくやる釣りの範囲だったら、恐らくシーバスを中心に考えると思います。

 

 

  • シーバスなら小中規模河川やサーフなどで、PEライン2号以下、10~20gくらいまでルアーを遠投をしたり小技を利かすような釣りなら21アンタレスDC。
  • PEライン2号以上、18g以上のルアーを使って磯や外洋でフルキャストをして、ビッグフィッシュを狙うような釣りなら18アンタレスDCMD。

 

 

と言った感じになると思います。

 

 

要は、

 

  • 21アンタレスDC・・・比較的ライトな釣り
  • 18アンタレスDCMD・・・比較的パワー系の釣り

 

という感じですね。

 

 

もちろん、21アンタレスDCで重いルアーが使えないわけでも、18アンタレスDCMDで軽めのルアーが投げられないワケでもありません。

 

 

その辺りをもう少し深掘りしてお伝えしますね。

 

21アンタレスDCと18アンタレスDCMD、使い分けのポイント

この両機の一番の違いで使い分けのポイントとなる部分は、やはりラインキャパでしょう。

 

 

  • 21アンタレスDC ・・・16lb-100m
  • 18アンタレスDCMD・・・20lb-100m

 

 

もちろん、厳密に言えばDCユニットの制御方法も違うでしょうから、使い勝手、飛距離も違ってくると思います。

 

 

その辺りを考慮したとしても、やはりラインキャパから判断して

「自分はどんな釣りに使いたいのか」

と言うを判断すればいいと思います。

 

 

例えば、21アンタレスDCのラインキャパは、16lb-100mとDCMDより少なめです。

 

 

しかも、MGLスプールⅢが採用されています。

 

 

MGLスプールⅢの大きな特徴としましては幅が狭いナロースプールとなっていて、それによってラインの放出抵抗の軽減やスプールの軽量化を図っています。

 

 

ですから、物理的なスプールレスポンスで言えば21アンタレスDCの方が良くなります。

 

 

スプール重量が軽くなればスプールレスポンスが向上し、基本的に軽いルアーが投げやすくなります。

 

 

ナロースプール自体も、物理的に軽量ルアーに向いているスプールです。

 

 

なぜならスプール幅が狭く深いということは、ラインを巻いたときの重心がスプールの中心により近くなるからです。

 

 

慣性力ってスプールの外側に行くほど強くなりますので、同じスプールの軽量化を図るのなら出来るだけ外側の重量を軽くした方が効果的なんですね。

 

 

しかもラインキャパが少ない分、ラインを含めたトータルのスプール重量は21アンタレスDCの方がより軽くなります。

 

 

ですから、21アンタレスDCの方が比較的軽量ルアー向きとなります。

 

 

しかも、ナロースプールって実は太糸が苦手なんですね。

 

 

なぜなら、太ければ太いほどロングキャストのときにスプールが痩せ細ってしまうから。

 

 

スプール軸が細くなると、スプール一回転辺りの巻き取り長さが少なくなります。

 

 

つまり、キャストした「先と手前」では、ハンドルを回す速度が同じならルアーの泳ぐ速度、動きが違うと言うことです。

 

 

どんなスプールでもキャストをすればスプールに巻かれているラインは減ってしまいこの様な現象は起こるのですが、その変化がナロースプールは極端に大きいのです。

 

 

気にならない人は気にならないようですが、僕はけっこう気になります(^_^;)

 

 

スプール軸が細くなっていって影響が出るのは巻き取り長さだけではありません。

 

 

飛距離にも影響が出てきます。

 

 

この飛距離への影響というのは、悪い方向にも言い方向にも起こります。

 

 

まず悪い方向と言うのは、飛距離の低下です。

 

 

キャスト後半でスプールが細くなっていくことによって、スプール一回転あたりのラインの放出量が減ってしまいます。

 

 

それによってキャスト後半でスプールが過剰に回転してしまい、それが抵抗になって飛距離が低下してしまいます。

 

 

感覚的には「あれ?思ったより手前では着水したな」って感じで、思ったより飛距離が伸びない感じです。

 

 

一方良い方向と言うのは、矛盾することを言いますが場合によってはスプール軸が細くなることが逆に飛距離アップに繋がることもあります。

 

 

「え?飛距離が伸びないって言ったり伸びるって言ったり、どっちやねん」

 

まあ、言ってしまえばケースバイケースです。

 

 

先程スプール軸が細くなっていくとラインの放出量が増えて、飛距離が伸びにくいっていいましたよね。

 

 

逆に言えばスプール後半で「バックラッシュがしにくい」って言えるんですよね。

 

 

イメージとしては、キャスト後半でスプールが細くなるにつれて無段階でエンジンブレーキが掛かっていく感じでしょうか。

 

 

ですから「キャスト後半でバックラッシュするからブレーキを強くしている」場合、

前半で過剰気味になっているブレーキを下げてやることも出来るわけです。

 

 

もしくはフルキャストしたときにラインがばばばっと膨らんでその後バックラッシュが収束していく場合、後半のエンジンブレーキが上手く機能しているとも言えますよね。

 

 

まあ、僕もナロースプールとワイドスプールを正確に飛距離測定をしたことがあるワケじゃないのでイメージではありますが、

「キャスト後半のバックラッシュが減る」と言うことを上手く利用できれば、必要以上にブレーキを掛ける必要がなくなり飛距離を伸ばせるケースもあると言うことです。

 

 

まあ、なんにしてもナロースプールが搭載されている21アンタレスDCの方が、

 

「細糸、軽量ルアーに向いている」

 

と言うことですね。

 

 

一方、18アンタレスDCMDは20lb-100mと、太いラインをたっぷり巻けます。

 

 

オマケにスプールもワイドです。

 

 

21アンタレスDCのスプール経が19㎜なのに対して、18アンタレスDCMDは22㎜と3㎜もワイドなスプールになっています。

 

 

ちなみに幅19㎜と22㎜の差はこのくらい。↓↓↓

 

 

別のベイトリールのスプールで恐縮ですが、19mmと22mmでは軽く10%以上も幅が広くなっているので、見た目も全然違います。

 

 

ちなみに余談ですが、アンタレスと同じスプール経Φ38であるリョウガ2020やダイワブラックリミテッドのスプール幅は24㎜で、22㎜クラスと比較してもこのくらい差があります。↓↓↓

 

こうやって実際に比較してみると幅24mmはけっこう迫力があります。

 

 

ブラックリミテッドってベースはダイワZ2020なのですが、ダイワさんけっこう前からかなりワイルドなベイトリール出していたんですね。(リョウガ2020はすでに廃盤)

 

 

あまり売れているイメージはありませんが。

 

 

とは言え幅19㎜と比較すれば18アンタレスDCMDはもう、モンスタードライブよろしく、完全にワイルド使用です。

 

 

PEライン2号も200m巻けますし、完全に太糸仕様と思った方が良いです。

 

 

太糸をたくさん巻けると言うことは、もちろんその分ラインを含めたスプール重量は重くなります。

 

 

けれど重いルアーを投げるときは、軽量ルアーほどスプール重量の影響を受けにくいんです。

 

 

なぜなら、重いルアーはキャスト時に十分にエネルギーを持っているので、スプールが多少重たくても十分に回転させてやることが出来るからです。

 

 

ただ重いスプールは回り出してからの慣性力も大きくなり、スプールは回り続けようとします。

 

 

ですから本来は回り過ぎないようにブレーキを強めに掛けてやるわけですが、重いルアーは失速しにくい分ブレーキが弱くてもラインを引っ張っていってくれます。

 

 

要は、

「重いルアーは多少スプールが重くても飛距離に影響しにくい」

と思っていただければいいと思います。

(それにしても軽いに越したことは無いですが)

 

 

ただ重いルアーだったとしても、ビッグベイトだと少し話が変わってきます。

 

 

ビッグベイトは重いけどボディが大きいので、空気抵抗によって失速しやすいんですね。

 

 

重いスプールを回転させるエネルギーはある。

けれど、ルアーが失速しても慣性力でスプールは回転し続けるので、キャスト後半でバックラッシュしやすい。

 

 

コレがビッグベイトです。

 

 

ココで出番が出てくるのが、18アンタレスDCMDのブレーキ設定モードである「ビッグベイトモード」です。

 

 

ビッグベイトの失速に合わせて、DC(デジタルコントロール)が自動でブレーキを掛けてくれるんですね。

 

 

コレがまた飛ぶ。

 

 

デカくて空気抵抗が大きなビッグベイトが、

「まるで羽が生えたように飛んでいく」

と表現されている方もいました。

 

 

ビッグベイトの為だけに18アンタレスDCMDを買うのもどうかと思いますが、

 

  • 軽いルアーを使うつもりはない
  • ビッグベイトを多用する
  • ビッグベイトをどれだけでも飛ばしたい
  • て言うかビッグベイト専用タックルが欲しい

 

と言う方は18アンタレスDCMDで決まりでしょう。

 

 

やっぱり18アンタレスDCMDは豊富なラインキャパよろしく、重いルアーに向いています。

 

 

最近のベイトリールってスプール重量を気にするあまり、ラインキャパが少ないものが多いです。

 

 

確かにスプール重量が軽くなればその分レスポンスは上がって、気持ちよくルアーは飛んで行きます。

 

 

「うお!このベイトリールスゲー!」

ってなりますよね。

 

投げたときの最初のインパクトが大きいのです。

 

 

けれど、そのラインキャパで大丈夫?

 

 

ライトライン専用としてなら良いのかも知れませんが、例えば12lb-100m程度のラインキャパだと太いラインを使う場合は使い物にならない場合も少なくありません。

 

 

ラインでスプール重量を減少させて、リールの性能アップを感じさせる

 

て言うメーカーの戦略が見え隠れします。(笑)

 

 

まあ、とは言え最近のベイトリールは細分化が進み、専門性が高いですからね。

 

 

スプール経も主にあるものだけでも、

 

  • Φ30
  • Φ32
  • Φ34
  • Φ36
  • Φ38

 

と言った感じでかなり細分化が進んでいます。

 

 

昔はほとんどがΦ34㎜で他のスプール経のベイトリールは選ぶほど無かったのですが、最近はラインナップも随分増えてきましたよね。

 

 

「大きなスプールは重いルアー、小さなスプールは軽いルアー」

と使い分けるの一番快適に使うことが出来るのは間違いありません。

 

 

ただそう思うと21アンタレスDCのスプール経はΦ37ですので、ラインキャパを考えると正直物足りなさを感じるのも確かです。

 

 

まあ、要はその分21アンタレスDCは、

「軽めのルアーをより遠投できる」

ということなのでしょう。

 

 

重たいルアーを遠投しようと思ったら、やはりそれなりに太いラインを使う必要があります。

 

 

ですからやっぱり使い分けのポイントとしては、

 

  • 16lb以下のラインを多用するのなら21アンタレスDC
  • 16lb以上のラインを多用するのなら18アンタレスDCMD

 

 

と言った感じでしょう。

 

ギア比のラインナップが豊富なのは21アンタレスDC

  • ローギアが欲しい
  • XGはちょっと早すぎる

 

と言った方は21アンタレスDC一択になってしまいます。

 

 

なんせ18アンタレスDCMDはギア比のラインナップがXGのみですからね。

 

 

21アンタレスDCは3パターンのギア比を選ぶことが出来ます。

 

  • ノーマルギア 巻取り長さ 65cm
  • HG 巻取り長さ 86cm
  • XG 巻き取り長さ 91cm

 

以上の3パターンからギア比を選ぶことが出来るんですね。

 

 

ぶっちゃけHGとXGの違いが小さすぎて、「分ける意味あるの?」と言う疑問はありますが。

 

 

個人的にはXGの巻取り長さをHGから10cm以上長くして、95~100cmくらいにしてもらえればおもしろいベイトリールになったと思うのですが。

 

 

18アンタレスDCMDはXG一択と言う潔さですが、なんせプロデュースしている村田基さんがXG至上主義ですからね。

 

 

「他はいらん」ということなのでしょう。

 

 

とは言えローギアが欲しい人も少なからずいるワケです。

 

 

ベイトリーリの細分化が進んでいる現代ですから、ギア比のラインナップもたくさんあっていいと僕は思います。

 

 

というワケで、ローギアが欲しい、XGまでは必要ないという方は21アンタレスDC一択になってしまいます。

 

【結論】21アンタレスDCと18アンタレスDCMD、どちらが買いか?【まとめ】

さて今回は、

 

「21アンタレスDCと18アンタレスDCMD、どちらを買おうか迷ってる…」

 

と言う疑問にお答えしました。

 

 

結論、

 

  • 比較的軽めのルアーで使用用途を限定するなら21アンタレスDC
  • 比較的重めのルアーで幅広くいろいろなことに使いたいのなら18アンタレスDCMD

 

 

具体的に使い分けるとしたら以下のような感じ。

 

【21アンタレスDC】

  • ルアーウェイト10~28g
  • ナイロンライン16lb、PEライン2号以内
  • シーバスやブラックバスで遠投を意識した釣り
  • ローギアを使いたい

 

【18アンタレスDCMD】

  • ルアーウェイト14g以上
  • ナイロンライン20lb、PEライン3号以内
  • シーバス、青物、ブラックバスでヘビキャロを100m超投げる釣り
  • ナマズやライギョなど淡水モンスター釣り
  • ビッグベイトを使う

 

こんな感じで使い分けると良いと思います。

 

 

決め手となるのはやはりラインキャパです。

 

 

21アンタレスDCは比較的細めのラインで軽めのルアーが扱いやすいし、

18アンタレスDCMDはモンスタードライブよろしく、太めのラインで扱うルアーの使用に向いています。

 

 

ですから淡水も海、ブラックバスに限らずいろいろな釣りをする方だったら18アンタレスDCMDの方が良いと思います。

 

海でもシーバスくらいしかやらないのであったら21アンタレスDCの方が軽めのルアーも扱いやすいと思います。

 

 

もちろん、「どちらかじゃないとダメだ」なんてことはありませんので、どちらを購入しても損をすることは無いと思います。

 

 

ただ、どちらもたっかい買い物ですからね。

 

 

多いに悩んで楽しんでください^^

 

 

当記事があなたの背中を押すキッカケになっていただければ幸いです。

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