当記事では、
僕が23アンタレスDCMDではなく、21アンタレスDCを選んだ理由
をお伝えします。
両ベイトリールの具体的な使い分けなどもお伝えしていますので、どちらを買おうか迷っている方は良かったら参考にしてください。
両機とも定価8万円超えと言う、大台突破のベイトリールです。
「両方とも買って試す」なんてことは誰でもカンタンに出来るものではありません。
どちらを買おうか迷っている人は必ずいるハズです。
当記事はそんな方の参考になっていただければ幸いです。
さて、僕は一足遅れて昨年秋くらいに21アンタレスDCを購入しました。
その頃には23アンタレスDCMD登場の気配がムンムンとしていたため、見送って新型DCMDを買おうか結構迷ったんですね。
けれど最終的に21アンタレスDCを購入しました。
実際に21アンタレスDCの使い心地はバツグンに気持ちよく、結果としてはもちろん間違いありませんでした。
では、僕がなぜ21アンタレスDCを選んだのか、その理由を詳しくお伝えしますね。
その理由こそが、23アンタレスDCMDと21アンタレスDCとの使い分けになります。
▶【実釣】21アンタレスDCで軽量ルアーをキャストする長所と短所
▶21アンタレスDC【ギア比】XGとHG、迷ったら読んでみて
▶【結論】22エクスセンスDCではなく21アンタレスDCを買った理由
▶21アンタレスDCに17エクスセンスDCのユニットを取り付けたら飛距離が伸びるのか?
目次
僕が23アンタレスDCMDではなく、21アンタレスDCを選んだ理由
早速ですが結論を言ってしまうと、
僕の釣りが比較的軽めのルアー中心だったので、21アンタレスDCの方が出番がたくさんある。
と思ったからです。
後ほど具体的に説明しますが、
23アンタレスDCMDと21アンタレスDCは、「自分がどんな使い方をしたいのか」で明確に使い分けが出来ます。
どちらを買おうか迷うのは分かるのですが、使用用途がはっきりしていれば実は明確に選択することが出来るんですね。
僕は基本的にシーバスメインで使うつもりで、23アンタレスDCMDか21アンタレスDCかを迷っていました。
シーバスメインと言ってもどちらかと言うと、
- PEは最低でも2号以上
- ルアーは20~40g以上がメイン
- ロッドは最低でも10フィート以上
- 足場の高い場所
- フルキャストメイン
- 外洋などの大場所メイン
と言ったシーバスでも比較的ヘビーな使い方を想定していました。
ですからことシーバスに関して言ってしまえば、どちらかと言えば23アンタレスDCMDの方が向いています。
それでもあえて21アンタレスDCを選んだのは、僕の現在の環境的に上記のようなヘビーなシーバスフィッシングを出来るタイミングが少ないからです。
せいぜい年間4~5回と言ったところ。
要は僕が23アンタレスDCMDを買っても出番がかなり少なく、宝の持ち腐れになると思ったワケなのです。
僕の最近の釣り状況は、春から夏にかけて渓流、本流トラウト、秋から初冬にかけてシーバスと言った感じです。
海なし県在住なのでシーバスはどうしても遠征になります。
ですから子供がまだ小さく時間的制限のある現状としては、23アンタレスDCMDの使用頻度がどうしても限られちゃうんですね。
そうなると春から夏にかけてのトラウトがメインの釣りになります。
「仕事前、朝飯前にちょっと行ってくる」なんてことも出来ますからね。
僕が本流トラウトで使うルアーは、6~14gくらいのプラグ、7~18gくらいのスプーンがメインです。
そうなるとやはりライトルアー中心の釣りになってきて、21アンタレスDCの方が出番が多くなってくるのです。
僕はあまりコレクター気質ではないので、使わない道具は持っていてももったいないと思ってしまうんですね。
ですからまだライトルアーへの対応度が広い21アンタレスDCを購入したワケなのです。
まあ、春まで待ちきれなかったと言うのもありますけども^^
実際に21アンタレスDCを使ってみて思ったのが、21アンタレスDCはシーバスフィッシングど真ん中なサイズ感だと感じました。
スプール経からしてももっと重めのルアーが得意だと思ったのですが、MGLスプールⅢの恩恵なのか意外と軽めのルアーも全然得意です。
使用ルアーとしては10g以上、ラインはPE2号を中心と想定するのであれば、21アンタレスDC一台持っていればほとんどのシーバスフィッシングのシチュエーションに対応できます。
例えばバチ抜けなどの繊細でライトな釣りをするのであれば、PE1.5号くらいを巻いてスプール経φ34mmクラスのベイトリール、
大場所でロングキャストを繰り返したりヘビーな釣りをするのであれば23アンタレスDCMD、
以上の様なライトな釣りにもヘビーな釣りにもそれなりに対応できるのが21アンタレスDC。
といった感じかな。
まあ、僕も青物をやったりもっとガッツリシーバスをやれる環境であれば、おそらく23アンタレスDCMDを購入していたと思います。
イヤ、23アンタレスDCMD「も」か。(笑)
ガッツリやっていた頃は、リョウガ2020やダイワZと言ったスプール径Φ38mmクラスのベイトリールが本当に大活躍してくれていました。
磯場での青物を狙ったり大場所で重めのルアーのロングキャストを繰り返す釣りでは、スプール径Φ38mmクラスのベイトリールのベイトリールを選んでいました。
まあ、今は出来ることを楽しんでいます^^
と言うことで僕が23アンタレスDCMDではなく21アンタレスDCを選んだ理由は、
僕の現在の釣りがライトルアー中心なので、23アンタレスDCMDでは宝の持ち腐れになる。
と言ったことが主な理由です。
では、23アンタレスDCMDと21アンタレスDCの使い分けについてお伝えしますね。
ライトルアー中心と言っても、僕の中で具体的な線引きがあります。
どちら買おうか迷っている方はぜひ読んでいただけると参考になるんじゃないかと思います。
23アンタレスDCMDと21アンタレスDCの使い分け
誤解を招くとアレですから、先にお伝えしておきますね。
僕は先ほどから、
「ライトルアー中心だから21アンタレスDCを選んだ」
とお伝えしていますよね。
大口径スプールの21アンタレスDCも、どちらかと言えば重めのルアーの方が向いているベイトリールです。
ライトルアー中心と言っても、「23アンタレスDCMDと比較して」と言う意味です。
ただこの使い分けは「16アンタレスDCと18アンタレスDCMD」より、より明確になりました。
では具体的な基準として、僕は以下の様に考えています。
【21アンタレスDC】
- ナイロンライン16lb以下
- PEライン2号以下
- ルアーウェイト10g程度も多用
- ブラックバス、シーバスで比較的バーサタイルに使いたい
【23アンタレスDCMD】
- ナイロンライン20lb以上
- PEライン2.5号以上がメイン
- 重いルアーを少しでもロングキャストしたい
- ビッグベイトを多用
- 最低でもルアーウェイト14g以上が中心
- ブラックバス、シーバスでは比較的ヘビーな釣りに使いたい
僕は両ベイトリールの性格を考えたときに、このくらいの基準を目安に考えればいいんじゃないかと思います。
ちょっと別の言い方をするのであれば、
- 軽めのルアーも扱いたい場合は21アンタレスDC
- 重めのルアーをフル遠投したい場合は23アンタレスDCMD
と言った感じですかね。
対象魚で考えるなら、
- ブラックバス、シーバスでバーサタイルに使うなら21アンタレスDC
- ブラックバス、シーバスでは比較ヘビーな釣り、青物や淡水モンスターを狙うのであれば23アンタレスDCMD
と言った感じです。
今回のモデルチェンジでその傾向と言うか、性格付けがより明確になった感じがします。
まあ、16アンタレスDCはかなり尖った遠投仕様だったらしいですが。
(淡水専用だったので僕は買ってません)
ぶっちゃけ21アンタレスDCと23エクスセンスDCより、使い分けとしてはかなり明確かな^^
▶【結論】22エクスセンスDCではなく21アンタレスDCを買った理由
ではその辺りをもう少し深掘りしてお伝えしますね。
軽めのルアーも扱いたい場合は21アンタレスDC
10g程度の軽めのルアーも快適に扱いたいのであれば、僕は21アンタレスDCの方が向いていると思います。
実際に使ってみても、21アンタレスDCの快適性の下限は10gくらいかなと感じました。
この辺りは今季もっと色々と試してみる予定です。
23アンタレスDCMDは実際に使ったことはありませんが、コンセプトや味付けを考えると、軽量ルアーのキャスタビリティとしては明らかに21アンタレスDCの方が使いやすいと思います。
この辺りについては次項で詳しくお話しますね。
基本的に軽量のルアーも扱いたいのであれば、スプールにストックしておくラインの量は超重要になります。
ですから軽めのルアーもキャストしたいのであれば、糸巻き量が16lbー100mと少ない21アンタレスDCの方が基本的に向いています。
同じMGLスプールⅢでラインも含めたスプール重量は、まず間違いなく21アンタレスDCの方が軽くなるハズです。
確かに23アンタレスDCMDはフリースタイルベイトリールなんてキャッチコピーではあります。
いろいろな釣りに対応できるようにバーサタイル性はとっても高いです。
ですがその「フリースタイル」は、モンスタードライブよろしく「世界のモンスターの戦う!」って言う意味でのフリースタイルだと言うのは村田基さんの言動やホームページを見れば分かりますよね。
イメージで言えば、もう少しライトにしたフリースタイルベイトリールが21アンタレスDCかなって僕は感じています。
僕的には日本でフツウに使うのであれば、21アンタレスDCの方がフリースタイルっぽく感じるんですけどね^^
だって、23アンタレスDCMDの最終テストは、タイでバラマンディなんですよ?
そら確かにフリースタイルですけども^^;
現実的に日本のフィールドでの使用を考えたら、もっとライトな方がバーサタイル性は高いんじゃないですかね。
僕が23アンタレスDCMDではなく21アンタレスDCを選んだ理由もそこにあります。
実際に使ってみて思ったのが、ブラックバスやシーバスで使うのであれば、21アンタレスDCの方がバーサタイルに使えると思います。
なぜならたった今お伝えした様に、思った以上に比較的軽量ルアーも扱いやすく、トラブルレス性もバツグンに高かったからです。
どちらかと言えば大口径スプールのアンタレスで軽量ルアーが扱いやすいワケですからね。
まあ、言い換えれば、「誰でも扱いやすい万人受けの面白くないベイトリール」とも言えちゃいますけど^^;
けれども青物まで視野に入れたり、
「太いラインを使って少しでもロングキャストをしたい!」
と言うのであれば、やはり23アンタレスDCMDの方が向いていると思います。
ですから使い分けをシンプルに言ってしまえば、
- ナイロンライン16lb以下を使うなら21アンタレスDC
- ナイロンライン20lb以上を使うなら23アンタレスDCMD
と言った基準で考えれば良いと思います。
もしくは最低でも100m以上はラインをストックしたいのであれば、16lbを使うにしても23アンタレスDCMD。
PEラインなら2号が一つの基準かな。
- 2号以下なら21アンタレスDC
- 2.5号以上、2号でも150m以上巻きたいのであれば23アンタレスDCMD
と言った感じです。
ちなみに21アンタレスDCのPEラインの糸巻き量が、2号ー150mです。
ブラックバスやシーバスくらいであれば十分な糸巻き量です。
けれども青物で使ったりメタルジグのフルキャストを考えていないのであれば、やはりもっと太い糸を使いたいときもあるでしょう。
「おれは外洋でメタルジグをフルキャストしたいから150mじゃ足りねー!」
て方は23アンタレスDCMDを選べばいいと思います。
23アンタレスDCMDはPE2号を200m巻く事が出来ますからね。
そう言う釣りも想定しているのであれば、僕も23アンタレスDCMDを選んでいたと思います。
(待つことが出来れば^^;)
両ベイトリールの糸巻き量はこんな感じ。
ナイロンライン | PEライン | |
21アンタレスDC | 16lbー100m | 2号ー150m |
23アンタレスDCMD | 20lbー100m | 2号ー200m |
フルにロングキャストをしたいのであれば、やはり最低でもスプールに100mはラインをストックしておきたいところです。
21アンタレスDCで20lbラインを巻くと、約80m。
50m以内程度の近中距離キャストがメインであれば、まあ、最低限そのくらいでも良いかも知れません。
けれどもアンタレスですよ?
絶対にロングキャストしたくなるに決まってます。(笑)
80m、100m超えを狙いたい、そう思わせるベイトリールです。
そう考えると、最低でも100mはストックしておきたいところです。
ただ逆に使わないラインを必要以上にスプールに巻いておいても、ムダにスプール重量を上げてしまうだけになります。
先ほどもお伝えしましたが、軽量ルアーを扱いたいのであればラインも含めたスプール重量が超重要になって来ます。
ラインてビックリするくらい重いんですよ。
例えば以下の画像の様に、ナイロンライン12lbを100m巻くだけで、スプールは7~8g重くなります。
20lb-100mのスプールに16lbラインを巻くと、約120m巻く事が出来ます。
スプールに巻かれるライン量は約20%と多くなるんですね。
つまりそれだけで3g以上スプールの重量増に繋がります。
しかもラインはスプール外側に巻かれますよね。
回転するスプール外側の重量が増え、慣性力が大きくなるんです。
スピニングリールと違ってスプール自体が回転してラインが放出されるベイトリールは、ラインも含めたスプール重量、
そして重心の位置がキャスタビリティに大きく影響します。
メーカーが1gの軽量化に凌ぎを削る中で、ラインだけで8g近く増えてしまうんです。
実際にキャストしてみると分かりますが同じスプール満タンでも、比重の違うナイロンライン、フロロカーボンライン、PEラインはキャストフィールが全然違います。
スプールにストックしているライン量の多い少ないの影響が無いワケが無いですよね。
ですからベイトリールに、「大は小を兼ねる」と言うのは基本的にあり得ないんです。
例えばスピンングリールだと管理釣り場に4000番を使っていても、「不格好だけど何とかなる」て感じはありますよね。
けれども管理釣り場で3g程度のミノーを投げるには、スプール径Φ38mmの23アンタレスDCでは4lbラインを巻いたとしてもキャストはさすがにちと厳しいです。
4000番スピニングリールの方がまだまともに使えます。
コレはブレーキシステムがどうこうとか以前に、スプールのモデル、設計が明らかに違うんですね。
スプール径Φ38mmの23アンタレスDCMDでは、スプール径Φ32㎜のベイトフィネスリールの代わりにはならないんです。
ですから物理的な意味でも、21アンタレスDCの方が軽量ルアーのキャストには向いているワケなのです。
重めのルアーをフル遠投したい場合は23アンタレスDCMD
上記で「スプールの設計が明らかに違う」とお伝えしましたよね。
21アンタタレスDCMDはスプールの設計、ブレーキの設定も含めて、明確に「太いラインを使って重いルアーをロングキャストする」と言うことをコンセプトに作られているのが分かります。
※もちろん軽いルアーが扱えないと言う意味ではありません。
21アンタレスDCと比較してと言う意味です。
21アンタレスDCと23アンタレスDCMDを比較すると、
- スプールサイズ
- ブレーキ設定
が明確に違います。
まずスプールからお話しますね。
スプール比較
21アンタレスDCと23アンタレスDCMDのスプールを比較すると、以下の様な違いがあります。
直径 | 幅 | |
21アンタレスDC | Φ37mm | 19mm |
23アンタレスDCMD | Φ38mm | 21mm |
23アンタレスDCMDの方が、明らかに「デカい」ですよね。
基本的にスプール径は大きい方が重いルアーのロングキャストに向いており、小さい方が軽いルアーの扱いに長けています。
なぜならスプール径は大きい方がスプール一回転あたりのラインの放出量が多くロングキャストしやすく、
小さい方がスプールが軽くなるからです。
例えば軽自動車とランクルの様なSUVのタイヤでは、一回転の転がる距離、重量が明らかに違うのはイメージできますよね。
軽自動車のエンジンでSUVのデカいタイヤを履けば燃費が悪くなるのは当たり前ですし、
ランクルに軽自動車のタイヤを履けば不快であることはカンタンにイメージ出来ると思います。
ベイトリールはスプール径1mm、2mmの違いであっても、その差は大きいんです。
フルキャスト3万回転以上とかしますからね。
同じスプール回転数なら大口径の方がラインの放出量は多くなりますので、数mって差に繋がります。
(もちろん、タダ大きければ良いと言わけでは無い)
けれどもスプールが大きくなればその分重くなり、軽いルアーが扱い難くなる。
そして、スプール幅。
コチラもナロースプール(幅狭)のほうが軽量ルアーの扱いに長けています。
なぜならスプール外側の重量が軽くなり、軽いルアーの小さなエネルギーでもスプールを回転させやすいからです。
ですからMGLスプールⅢの最大の特徴でもあったナロースプール(幅狭)は、慣性力に大きな影響を与えるんですね。
ちなみに別のベイトリールの比較ですが、スプール幅でこのくらい違いがあります。
見た目からしてもけっこう違いが分かりますよね。
23アンタレスDCMDも今回のモデルチェンジでMGLスプールⅢが搭載されましたよね。
MGLスプールⅢは21カルカッタコンクエスト100や21アンタレスDCでも実際に使ってきましたが、気持ちの良い飛距離の伸びを感じられる素晴らしい性能のスプールです。
MGLスプールⅢが搭載されているベイトリールの多くは、スプール幅が19mmまでナロー化されています。
19アンタレス、20メタニウム、21カルカッタコンクエスト100、22バンタム、
もちろん、スプール径Φ37mmの21アンタレスDC、23エクスセンスDCも幅19mmです。
スプールのナロー化はスプール外側のライン量が減るので、重心がスプール中心に寄ります。
ですから外側の重量が減って回しだしに必要なエネルギー、慣性力が低下するんですね。
けれども幅が狭いからキャストした際のスプール軸の痩せ細りが激しい。
つまりスプール一回転あたりのラインの放出量が少なくなります。
逆に言うとスプール幅が広いと、キャストしてラインが減ってもスプール軸が細くなりにくく、ラインの放出量の減りも少なくなります。
ラインが太くなればなるほどその違いが明確になってきます。
感覚的にその境目は、PEラインだと2号くらいかな。
ナイロンラインなら16lb。
PEラインなら2.5号以上、ナイロンライン20lb以上になるとナロースプールに痩せ細り感の影響が大きくなってきます。
そう言う意味でも、スプール幅が広いとロングキャストに向いています。
同じMGLスプールⅢでもスプール径、幅を見るだけでも、
21アンタレスDCは軽いルアーも意識されてて、23アンタレスDCMDはよりロングキャストを意識している。
と言う事が感じられます。
ブレーキ設定
スプールだけでなく、ブレーキ設定も23アンタレスDCMDはよりロングキャストを意識されています。
村田基さん曰く、21アンタレスDCのブレーキ”1”が23アンタレスDCMDの”3”相当に位置するらしく、
23アンタレスDCMDはそこから更に2、1とブレーキ力を落としていくことが出来ます。
ちょっとどの動画か忘れましたが、23アンタレスDCMD開発時、一度OKが出たところから更にロングキャストできるブレーキモードを模索して追加したとおっしゃっていました。
やっぱアンタレスは飛んでこそアンタレスだって。
例え追い風専用、メタルジグを外洋でフルキャストとか限定的な使い方だとしても、ギリギリのブレーキ力で少しでも遠くに飛ばす!
と言う事を強く意識しているのが分かりますよね。
21アンタレスDCに関しては村田基さんは全く関わってないらしいですし、そもそもを言ってしまうと、開発コンセプト自体が23アンタレスDCの方がロングキャストを意識しているんですね。
きっと21アンタレスDCは誰でも扱いやすい様に、ブレーキの下限が無難なところまでしか下げられないのでしょう。
確かに21アンタレスDCのXモードはとても扱いやすかったです。
16アンタレスDCでは「村田基モード」なんて声も聞いていましたから、それなりに構えて使ってみたんですけどね。
僕的にブレーキの感覚的には、SVSインフィニティくらいかな。
ピーキーなところもあるけれど、少しサミングできれば問題ないレベル。
ですからそこまで尖がった遠投性があるワケではないのですが、僕的には実用レベルで言えば21アンタレスDCでも十分に他のベイトリールよりロングキャスト出来ると感じています。
感覚的にはダイワの21スティーズA TW HLCと遜色ない飛距離が出てると感じました。
ですがそれ以上にロングキャストを意識されているのが23アンタレスDCMDだという事です。
まあ、23アンタレスDCMDは開発に村田基さんが徹底的に関わっているそうですから、世界の怪魚、スーパーロングキャストなんてキーワードが開発コンセプトとして伺えますよね。
細いラインで最小限の糸巻き量なんて、そもそもあり得ない^^
よく「アメリカのバスプロでは~」と言うお話をされているので、「軽量ルアーをよりキャストしやすくー」なんてことより、「世界が基準」になっているのは疑う余地はありません。
僕が言いたいのは「23アンタレスDCMDが上だ!下だ!」と言うお話ではなく、
「自分の釣りがどちらに合っているか」
と言う事なんですね。
僕的にはブラックバス、シーバスあたりで考えるなら、21アンタレスDCの方がバーサタイルに使えると思うし、
重めのルアー中心で太いラインを使いたい!少しでも遠くに飛ばしたい!と言うのなら23アンタレスDCMDの方が適していると思います。
21アンタレスDCを使ってみて思ったのが、思った以上にバーサタイル性が高いということ。
アンタレスと言えば遠投特化みたいなイメージを持っていたんですよね。
けれど思った以上に軽めのルアーも使いやすいし、思っていた2倍くらいトラブルレス性も高い。
村田さんがマイルドアンタレスなんて言っているのもよく分かります。
23アンタレスDCMDの開発者がそう言っているのなら、やはり23アンタレスDCMDはそれなりに尖ったベイトリールなのでしょう。
けれどもトラブルレス性が高いという事は、誰でも飛距離が出しやすいとも言えます。
めちゃくちゃ飛ぶけど使い手を選ぶベイトリールより、
ビギナーにとってはちょっとくらいヘンテコなフォームでちょっとくらいサミングがヘタクソでも、トラブルなく飛んでくれた方が結果的に飛距離を出せるでしょう。
僕がこの2機種のアンタレスに持っているイメージは、
21アンタレスDC:軽めのルアーにも対応、トラブルレス性が高い
23アンタレスDCMD:太いラインが使える、ロングキャストが得意
と言った感じです。
まあ、結局のところ、
自分がどのくらいのラインを使うことを想定しているのか
と言うことを基準に考えれば良いと思います。
そうすれば思ずと答えは出てくると思います。
その基準が端的に行ってしまえば、
- ナイロンライン16lb以下を使うなら21アンタレスDC
- ナイロンライン20lb以上を使うなら23アンタレスDCMD
て感じですかね。
僕が23アンタレスDCMDではなく、21アンタレスDCを選んだ理由【まとめ】
さて今回は、
- 僕が23アンタレスDCMDではなく、21アンタレスDCを選んだ理由
- 23アンタレスDCMDと21アンタレスDC迷ったときの選択基準
をお伝えさせていただきました。
まず1.の結論として、
僕の現在の釣りがライトルアー中心なので、23アンタレスDCMDでは宝の持ち腐れになる。
と言った理由です。
実際に21アンタレスDCを使ってみた印象としては、想像していたよりずっと軽量ルアーが投げやすく、トラブルレス性が高い。
そして、飛距離も十分に伸びる。
と言うこと。
16アンタレスDCがかなりジャジャ馬だったらしいので、マイルドアンタレスなんて言われるのもよく分かります。
けれど、飛ばないなんてことは全く無いですよ。
「尖った感じが無くなって誰でも飛距離が出しやすくなった」という意味では確かにマイルドですからね。
そう言う意味では物足りなく感じる人や飛ばないと感じる人も、もしかしたらいるかも知れません。
そして2.の結論としては、いくつか選択基準があります。
シンプルに考えるなら、
- ナイロンライン16lb以下を使うなら21アンタレスDC
- ナイロンライン20lb以上を使うなら23アンタレスDCMD
- PEライン2号以下なら21アンタレスDC
- PEライン2.5号以上、2号でも150m以上巻きたいのであれば23アンタレスDCMD
と言った感じで使用ラインで考えるのもアリです。
使用ルアーウェイトで考えるなら、
- 軽めのルアーも扱いたい場合は21アンタレスDC
- 重めのルアーをフル遠投したい場合は23アンタレスDCMD
と言った感じですかね。
または対象魚で考えるなら、
- ブラックバス、シーバスでバーサタイルに使うなら21アンタレスDC
- ブラックバス、シーバスでは比較ヘビーな釣り、青物や淡水モンスターを狙うのであれば23アンタレスDCMD
こんな感じで考えると良いと思います。
僕がこの2機種のアンタレスに持っているイメージは、
- 21アンタレスDC:軽めのルアーにも対応、トラブルレス性が高い
- 23アンタレスDCMD:太いラインが使える、ロングキャストが得意
こんな感じです。
もちろん、21アンタレスDCの飛距離が出ないというワケでもなく、23アンタレスDCMDは軽いルアーが扱えないと言う意味ではありません。
「この2機種を比較して」と言う意味です。
まあ、ただ僕の印象としては、
23アンタレスDCMDは糸巻き量を考えてもライトな釣りは想定していないだろうし、21アンタレスDCは実際に使ってみて思った以上にライトな釣りに対応しやすい。
て感じですかね。
ちなみにコチラの記事も基本的に言っていることは同じですが、合わせて読むとより理解が深まると思います。
▶【結論】21アンタレスDCと18アンタレスDCMD、迷っている人は読んでみて
両機種とも定価8万円オーバーと言うある意味モンスターなベイトリールですからね。
「〇〇さんが23アンタレスDCMDの方が絶対に良いって言ってるから…」
なんて理由で選んでいると、自分の使い方に合わず後悔することになるかもしれません。
じっくり考えて選択してください^^
あー、やっぱり23アンタレスDCMD「も」欲しくなってきた。(笑)
▶【実釣】21アンタレスDCで軽量ルアーをキャストする長所と短所
▶21アンタレスDC【ギア比】XGとHG、迷ったら読んでみて
▶【結論】22エクスセンスDCではなく21アンタレスDCを買った理由
▶21アンタレスDCに17エクスセンスDCのユニットを取り付けたら飛距離が伸びるのか?