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当記事では、

 

21アンタレスDCで軽量ルアーを実際にキャストしてみて感じた長所と短所

 

と言うテーマでお伝えします。

 

 

21アンタレスDCのスプール径は37mmあります。

 

 

正直言うと、軽量ルアーのキャストに向いているスプールではありません。

 

 

実測した重量も、スプール単体(ボールベアリング込み)で16gですから、そこそこの重さはあります。

 

 

そもそも僕としては主にシーバス用に購入し、正直軽量ルアーのキャスタビリティには期待していませんでした。

 

 

メイン14g以上、10g以上が投げられればまあいいかなと言うくらいの感覚です。

 

 

けれど実際に使ってみると、思いのほか軽量ルアーが投げやすかったのには正直驚きました。

 

 

コレには「流石のアンタレス」としか思えなかったんですけども、けれども、です。

 

 

思ったより全然投げやすかったんですけど、同時に軽量ルアーを扱う上での短所もちょっと浮き彫りになりました。

 

 

それでは今回は、21アンタレスDCで軽量ルアーのキャストした時のインプレッションとともに、軽量ルアーを扱うなら注意しておいた方が良いポイントをお伝えいたします。

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21アンタレスDCは軽量ルアーはキャストできるの?

まずはとりあえず結論からお伝えしておきますね。

 

 

実際に21アンタレスDCで軽量ルアーをキャストしてみて感じた結論、

 

10g以上なら問題なくキャスト出来る。

 

と言った感じです。

 

 

「なんとか投げられる」ではなく、「満足できる」というレベルです。

 

 

僕としては思ったより意外な結論で、言い換えるなら、

最大の糸巻き量が少し大きめのスプール径Φ34mmクラスのベイトリールと同じ感覚でキャストできた、と言った感じです。

 

 

基本的にスプール径が大きくなると、軽量ルアーのキャストはしにくくなります。

 

 

なぜならシンプルにスプール重量が重くなるから。

 

最近はベイトフィネス専用機なんてΦ28mmまで小径化されていますよね。

 

 

基本的にスプールは軽ければ軽いほど軽量ルアーがキャストしやすくなるんです。

 

 

けれども21アンタレスDCは、「ワンランク小径のベイトリールと同じ感覚で軽量ルアーをキャスト出来る」と僕は感じました。

 

 

具体的に言うとスプールレスポンス的には、

 

ナイロンラインを16ld-100m巻く事が出来るΦ34mmスプールのベイトリール

 

このクラスのベイトリールに近い感覚です。

 

 

僕の過去の経験上の感覚ではあるのですが、Φ36mmクラスのスプールだと14g以上のルアーが扱いやすく、まあ10gも使えなくは無いかな?と言った感じです。

 

※21アンタレスDCのスプール径はΦ37mmですが、僕的にはΦ36mmと同じカテゴリー。

 

 

けれど21アンタレスDCは実際にキャストしてみると、ワンランク小径のスプールでキャストしているんじゃないかってくらいスプールレスポンスが良かったんですね。

 

 

実際にシーバス用ルアーなら10gのフローティングミノー、本流トラウトだと7~9gくらいのシンキングミノーも違和感なくキャストする事が出来ました。

 

 

過去にはこのクラスのウェイトのルアーを、Φ36mmでキャストしていたこともあります。

 

 

キャストできなくは無いんですけど、やはりスプールのレスポンスの悪さは隠せませんでした。

 

 

当然のことながら10g程度のミノーだと、Φ34mmクラスのベイトリールの方が快適にキャストすることが出来ます。

 

 

けれども21アンタレスDCは綺麗に僕の期待を裏切り、ワンランク小径スプールの感覚で軽量ルアーをキャストすることが出来たワケです。

 

 

そう言った体験もあって僕としては、

「現ラインナップのベイトリールで、最もシーバスに向いているベイトリール」

と言う評価をしています。

 

 

シーバスフィッシングで10g以上のルアーを問題なくキャストすることが出来て、尚且つ大口径スプールで重量級ルアーのロングキャストにも対応出来る。

 

 

コレってシーバスフィッシングならほとんどのシチュエーションで、かなり高次元で万能に使えると思います。

 

21アンタレスDCはナゼ軽量ルアーがキャストしやすい?

 

基本的にスプールは軽量であるほど軽いルアーがキャストしやすいのは先に述べた通り。

 

 

けれども21アンタレスDCのスプール重量は16gあります。

 

 

例えば21カルカッタコンクエスト100のスプール重量は13.6g

 

 

16gと言う数字は決して軽い方ではありません。

 

 

それでも綺麗に僕の期待を裏切ってくれたワケですが、

「大口径スプールなのに、ナゼこんなにも軽量ルアーがキャストしやすいの?」と考えたとき、やはりMGLⅢスプールの大きな特徴であるナロースプールの低慣性化が効いているのだと思います。

 

 

キャストする上でスプール重量はもの凄く重要になってきます。

 

 

釣具メーカー各社のスプールの軽量化戦争を見れば分かりますよね。

 

 

最近のベイトフィネス専用マシンなんて、「14g以下」NGとか「ナイロンラインNG」とか、制限をつけてカリッカリにマージンを削って軽量化を図っています。

 

 

ただ、スプール重量は確かに重要にはなっては来るのですけども、本当は、「どの部分が軽いのか」と言うのが最も重要になります。

 

 

要は同じ総重量であったとしても、

 

「スプールの外側が軽く、中心近い部分に重心があった方がいい」

 

と言うことなんです。

 

 

重心がスプール中心に寄れば、慣性力が小さくなります。

 

 

スプールで言う慣性力とは、「一度回りだしたスプールが回り続ける力」ですね。

 

 

この慣性力が重要なワケなのです。

 

 

で、最近のシマノベイトリールのお家げ芸でもあるナロースプール。

 

 

スプールがナロー(幅狭い)になったと言うことは、同じ糸巻量ならその分、深溝になります。

 

 

と言うことはスプールの外側の重りになっていたラインが、スプールの中心に近付いたことになります。

 

 

雑な絵で申しワケないのですが、イメージ的にはこんな感じです。

 

 

同じ量のラインを巻いたなら、スプールの幅が狭い方が中央に近い部分に巻かれて行きます。

 

 

そうなれば重心はスプール中心に近くなりますよね。

 

 

例えば、スプールに巻いたラインの重量が5gだったとします。

 

 

その「5g」がスプールの幅が狭くなり深溝になったことで、よりスプールの中心に近づくということです。

 

 

この効果が個人的には、同じMGLⅢスプールの21カルカッタコンクエスト100より、実際に使ってみたインパクトあったんですよね。

 

 

21カルカッタコンクエスト100も低慣性化と言う進化は感じたんですが、軽量ルアーの扱いやすさって意味ではそこまでインパクトは感じませんでした。

 

 

もしかしたら糸巻き量が多い方が効果が高いのかも知れませんね。

 

 

ましてやMGLスプール自体、初代から低慣性化にこだわって設計されています。

 

 

MGLⅡの時なんてスプールの側面にブランキング(穴あけ加工)がされていましたからね。

 

 

コレを見た時に「なるほどな~」と思ったことを記憶してます。

 

 

スプールがMGLⅢになって側面のブランキングこそなくなりましたが、シマノさんはスプールの低慣性にこだわっているワケです。

出典:シマノ

 

 

MGLⅢスプールも当然、「スプールの外側の重量」が低減されていることは間違いないでしょう。

 

 

ただね、軽量ルアーが思ったよりキャストしやすかったのは事実なのですけども、

「21アンタレスDCが軽量ルアーに向いているのか」と言われれば、素直にイエスとは答えきれません。

 

 

次項ではそのあたりについてお伝えしたいと思います。

 

21アンタレスDCMDは軽量ルアーのキャストに向いていない理由

21アンタレスDCは思った以上に軽量ルアーをキャストしやすかったです。

 

 

けれども軽量ルアーの扱いに向いているのかと言われれば、正直向いているワケではありません。

 

 

大きな理由としては、サイズ感と重量。

 

 

軽量ルアーを扱うタックルって基本的にルアーウェイトに合わせて、ロッドもラインもライトになってきます。

 

 

僕的には21アンタレスDCは、「Lクラスのベイトロッドに合わせて繊細なロッドワークをする」という使い方には、サイズ感的にちょっと大きいかなって感じます。

 

 

リール本体の重量もXGだと225gあります。

(HGは220g)

 

 

このクラスのベイトリールとしては、昔と比べると信じられないくらい軽いです。

 

 

けれどもやはり軽量ルアーの繊細なアクションを付けるには、ちょっと重量があるかなって感じました。

 

 

リーリング中心の釣りなら、多少重い方が手元がズッシリして持っている感があって扱いやすいこともあります。

 

 

けれど軽量なルアーの繊細なロッドワークには、やはり軽いほうがやりやすいです。

 

 

個人的には200gくらいが一つの壁かなって感じています。

(もちろん人によります)

 

 

ただこれに関しては、「サイズ感と重量のバランス」です。

 

 

例えば僕は同じ220gの21カルカッタコンクエスト100をLクラスのロッドに合わせて使っていますが、特に違和感はありません。

 

 

けれども比べてみるとその違いは明確です。

 

ロープロで握り込みやすいと言っても、サイズ感でコレだけ大きさが違うんですね。

 

 

画像で分かるか分かりませんが、実際にライトロッドに21アンタレスDCを載せてみると、細いバッドにデカいリールがついていて違和感バリバリです。↓↓↓

 

 

リール自体に重量があっても、ボディがコンパクトだと重心が手の中にすっぽり収まるので、操作感が増すんですね。

(21カルカッタコンクエストは丸形リールでありながら、コンパクトボディがウリ)

 

 

例えば同じ重さだとして、野球ボールとソフトボール、どちらが握り込みやすいかと言われれば、野球ボールですよね。

 

 

ですから一概に重量の数字だけで判断できるものではありません。

 

 

重量だけで判断は出来ませんけども、僕としては21アンタレスDCのサイズ感と重量は、あまり軽量ルアーの操作性がいいものとは感じませんでした。

 

 

ですからどちらかと言えば21アンタレスDCは、「意外と軽量ルアーもキャストできる」と言うのが僕の感覚です。

 

21アンタレスDCで軽量ルアーをキャストするときのベイトロッド選択

21アンタレスDCで軽量ルアーをキャストするとき、どんなベイトロッドを合わせればいいか?

 

 

結論から言ってしまうと、僕的には

 

Mクラス、ライトな方に振ったとしてもMLクラス

 

がいいんじゃないかと思います。

 

 

具体的にロッドのルアーウェイト表記で言うと、5g~(Lクラス)か、7g~(Mクラス)、シマノの番手でいうと1~2番くらいです。

 

 

僕的には21アンタレスDCに合わせるとしたら少なくともMクラス以上だとは思いますが、軽量ルアーを扱いたいとなればLクラスまで落としてもいいとは思います。

 

 

ただその時はサイズ感とのバランスも一考したほうがいいと思います。

 

 

例えばいきなり専用ロッドを購入するのではなく、「今日はライトなロッドに合わせてみよう」くらいの感覚でLクラスのベイトロッドを試してみてもいいと思います。

 

 

それで違和感がなければ問題ないですし、違和感を感じればバランスが悪いということです。

 

 

例えば僕がライトな感覚で使いたければ、

「Mクラスのロッドに合わせて10~20gのルアーを使って、メインは少しライトより」

と言う感じで使うかな。

 

 

軽量ルアーメインではなく、

「一日の釣りの中で軽量ルアーも扱うことがある。そのときにけっこう扱いやすいぜ」

という感じで使えばいいんじゃないかなと思います。

 

【実釣】21アンタレスDCで軽量ルアーをキャストする欠点【まとめ】

さて、ここまでお伝えしたことをまとめますね。

 

 

当記事では、

 

21アンタレスDCで軽量ルアーを実際にキャストしてみて感じた長所と短所

 

と言うテーマでお伝えしました。

 

 

結論として、

 

  • 10g以上なら問題なくキャスト出来る。
  • けれどライトなルアーを扱う時はタックルバランスに注意

 

と言った感じです。

 

 

21アンタレスDCはバスフィッシングの範囲で言えばどちらかと言えば、「大きめ」のベイトリールです。

 

 

ベイトリールは大は小を兼ねないとはずっと言っているんですけど、21アンタレスDCはクラスを超えた軽量ルアーの扱いやすさは感じました。

 

 

感覚的には、スプール経Φ34mm、16lb‐100mクラスのベイトリールに近いです。

 

 

ただ、やはりサイズ感と重量は少し「大きめ」ではあるので、タックルバランスには注意したほうがいいです。

 

 

ですから軽量ルアーメインとして考えるより、「軽量ルアーも扱いやすい」と考えて使ったほうがいいんじゃないかなと思います^^

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