当記事では、
21アンタレスDCをシーバスで使いたいんだけど、実際のところどうなんだろう?
と言う疑問にお答えします。
シーバス用に21アンタレスDCを購入しようと検討している方、
もしくは21アンタレスDCの使用感が気になる方は良かったら参考にしてください。
時はすでに2022年12月、発売から一年半以上経っているのですが、10月にようやく21アンタレスDCを導入しました。
目的はシーバス。
なので僕の偏見はあるものの、がっつりベイトシーバサー目線でお伝えさせていただきますね。
幸運にも2~3回のシーバス釣行で10本以上釣らせていただきました。
そこで早速ですが結論を言いますと、
- 21アンタレスDCは間違いなくシーバスに向いている
- 迷っているのなら購入して間違いはない
- ただしシーバスメインで使うのなら注意は必要
とお伝えしておきます。
僕的には、
「シーバス用と言われる22エクスセンスDCより向いているんじゃないか」
と思うくらいです。
もしかしたらベイトリール現行品ラインナップで一番向いているんじゃないか、と言ってもいいんじゃないかな。
カンタンに言ってしまえば、何よりめっちゃトラブルレスで、カンタンに飛距離が出るんですね。
ただまあ、ソルトウォーターで使うと「かなりメンドー」なこともありますので、そこら辺も踏まえて詳しくお伝えしますね。
▶【実釣】21アンタレスDCで軽量ルアーをキャストする長所と短所
▶21アンタレスDC【ギア比】XGとHG、迷ったら読んでみて
▶【結論】22エクスセンスDCではなく21アンタレスDCを買った理由
▶僕が23アンタレスDCMDではなく21アンタレスDCを選んだ理由
▶21アンタレスDCに17エクスセンスDCのユニットを取り付けたら飛距離が伸びるのか?
目次
21アンタレスDCがシーバスに向いている理由
僕が実際に21アンタレスDCをシーバスで使ってみて、非常に「向いている!」と感じたのは以下の4点。
- トラブルレス性の高さ
- カンタンに出せる飛距離
- いざとなったら十分に出せるMAX飛距離
- 扱いやすいルアーウェイトがドンピシャ
ブレーキのXモードが思いの外というか、めっちゃ使いやすいんですね。
アンタレスDCのXモードって通称「村田基モード」って呼ばれるくらい、飛距離は出るけどピーキーで難しいって話を聞いています。
僕は16アンタレスDCを使ったことがないのでなんとも言えませんが、追い風限定とかメタルジグ限定とか、そんなインプレションをよく見かけます。
で、21アンタレスDCはどうなのかと言うと、僕が実際に使ってみた感想、Xモード全然使いやすい。
シーバスってナイトゲームをやることも多く、スタイルやフィールドにもよりますが基本遠投中心の釣りになります。
「ですからトラブルも少なく飛距離を稼げる」
と言うのは凄い武器になるんですよね。
ではその辺りも踏まえながら詳しく説明しますね。
トラブルレス性の高さ
正直、まじでビックリするくらいバックラッシュしにくいです。
バックラッシュのしにくさと言う意味では、僕的にはトラブルレスNo.1と思っていたダイワのSVスプールを超えます。
まあ、価格帯が違うので単純に比較するのもどうかと思いますけど。
あ、ブレーキモードは「P」ね。
PEラインを使ってたんで。
ブレーキを強くすればバックラッシュが減るのは当然です。
けれどそれだと飛距離は伸びないし、キャストフィールも引っ掛かると言うかフン詰まると言うか、要は気持ち良くないです。
けれども21アンタレスDCのブレーキは、それほどスプールの回転を阻害している感じはしないのに、ちゃんとブレーキがかかってバックラッシュを防いでくれるんですね。
強くブレーキを掛けている感じがあまりしないんです。
なんて言うか、スプールは軽い感じで回っているのに、必要なところだけきちんとブレーキは効いてくれる感じです。
まあ、フィーリング的にはSVスプールに近いと言えば近いです。
けれどもSVスプールより、「必要なところで必要な分だけ」ブレーキを掛けてくれている感が強いです。
ですから飛距離も伸びている感があります。
このあたりがアナログには無いDC、デジタルコントロールのブレーキの凄みなんでしょうね。
僕の21アンタレスDCのデビュー戦は爆風向かい風だったのですが、思い切って向かい風の時にノーサミングでキャストしてみたんです。
ビックリ!DCブレーキが勝手にスプール回転を抑えてバックラッシュを防いでくれる^^
ですからバックラッシュを防いでくれるのにスプールはちゃんと回ってくれる、結果として飛距離も伸びる。
そんな印象を受けました。
風が巻きまくっていたのでラインが煽られて、ラインスラッグが大量に出たと言うのもあるのでしょうがけど、
ブレーキが効くところではキッチリ効いてスプールの回転を抑えてくれるんですね。
正直、
「コレまで僕が使ったことがあるどんなベイトリールよりもバックラッシュはしにくい」
そこまで言っても過言では無いと思います。
おもしろがって向かい風ノーサミングキャストをしてたら、ラインスラッグ回収中に釣れてた。(笑)
カンタンに出せる飛距離
上記で「トラブルレス性が高い」とお伝えしましたが、決して飛距離が犠牲になっているワケではありません。
バックラッシュしにくい = 飛距離が出ない
流石に21アンタレスDCもブレーキを強くすれば飛距離は落ちます。
ですからこの公式は間違っちゃいないのですが、21アンタレスDCはちゃんとブレーキが掛かっている割に飛距離が出るんですね。
言ってしまえば、「カンタンに飛距離が出る」と言った感じでしょうか。
しっかりブレーキが効いているのでキャスト自体はとてもマイルドで、けれども飛距離はしっかりと出てる。
て感じです。
飛距離を稼ぐのにピーキーな感じなんて皆無だし、凄くカンタンに飛距離が出せるんです。
この辺りがマイルドアンタレスって言われる所以なんでしょうね。
16アンタレスDCって飛距離は出るけど凄くピーキーだったと聞いています。
最大飛距離はどっちが凄いかなんてわかりませんが、少なくとも21アンタレスDCが飛ばないなんてことはないです。
もし最大飛距離が16アンタレスDCの方が上だったとしても、平均飛距離を見たら安定して飛距離を出せる21アンタレスDCの方が上なんじゃないかと思います。
ですから全然気合いを入れたキャストをしなくても、
- あまりにもカンタンに飛距離が出る
- あまりにもトラブルレス性が高い
と言うことから、もしかしたら飛距離がでていないと言う印象を受けるかも知れません。
そのくらい僕はイージーに飛距離が出せると感じました。
コレってシーバスフィッシングにはけっこう重要な要素じゃありません?
人によっては物足りないって感じるかも知れませんが、夜間のトラブルは誰でもイヤですし、
「トラブルは多いけど一発の飛距離が出せる安定した飛距離が出せる」と言うより、安定して飛距離を稼げた方が精神的にもラクですもんね。
ですから僕はシーバスフィッシングで凄く使いやすいと思うワケなのです。
いざとなったら十分に出せるMAX飛距離
フツウにPモードでも飛距離は出せるのですが、Xモードにするともっと飛距離を出すことが出来ます。
感覚的には飛距離2割増しって感じかな。
「そらXモードなんだから当たり前だろう」
「そのXモードが難しくて使えないんだよ」
なんて声が聞こえて来そうですが、21アンタレスDCのXモードが意外と使いやすいんです。
当然ですけど、飛距離を出すためにブレーキ力を弱くしてのマージンを削れば、その分バックラッシュはしやすくなります。
けれども、21アンタレスDCは言う程じゃないです。
感覚的には遠心力ブレーキであるSVSインフィニティくらいかな。
20メタニウムや21カルカッタコンクエストに搭載されているMGLスプールⅢに搭載されているのSVSインフィニティ。
飛距離は出るけどセッティングがちょっとピーキー。
そんな印象のあるブレーキシステムです。
感覚的にはそれと同じくらいかな。
ですからフツウにキャスト出来ますよ。
確かに多少扱いにくかったり、サミングが必要だったりしますけどね。
向かい風だったらしっかりサミングの必要はあります。
けれども、フツウにサミングが出来る人なら全然問題ないです。
16アンタレスDCのXもーどって村田基モードとか追い風専用とかメタルジグ専用とか、そんなコメントが多数見られましたけど、21アンタレスDCは全然そんな事ないです。
先ほども言いましたが、僕は16アンタレスDCは使ったことがないです。
ですから正確に比較できる訳ではありません。
ですが20メタニウムや21カルカッタコンクエストが、そこまでピーキーなんてことは無いでしょ?
多少バックラッシュしやすいとか調整がシビアとかあったとしても、全然使えないほどじゃないでしょ?
僕が使った感じ、Xモードはそんなフィーリングでした。
僕は最初の21アンタレスDCのシーバス釣行が爆風向かい風だったので終始Pモードで通しましたが、次の釣行では終始Xモードで通しました。
サミングが必要だったり向かい風の時はバックラッシュしやすいのは確かです。
けれど気になれば少しブレーキを強くすればいいだけですし、そこまでピーキーと言うワケでも無くサミングで十分に対応出来るって感覚でした。
まあ、キャストしてたのがシーバスルアーなんで、飛ばしやすいルアーと言うこともあったかも知れませんけどね。
それにしても16アンタレスDCで言われてた様に、「ほとんど使い道がないモード」なんてことは全然感じませんでした。
よく飛距離と言う面で21スティーズTW HLCと比較されますけど、僕の感覚的には同等くらいかな。
ただキャストフィールとしては、21スティーズTW HLCの方が僕は気持ち良かったです。
好みの問題もあるのでしょうけど、21スティーズTW HLCはスプールのフリー感が強かったです。
いわゆる無重力感と言うやつです。
軽~い感じでスプールが回って、ラインの放出されるスピードとルアーがラインを引き出すスピードが拮抗している感じ。
対して21アンタレスDCは、きっちり制御されながらスプールが回っている感じ。
フィーリングは好みでしょうけど、結果としての飛距離は変わらないかんじです。
けれどもイージー具合は、やっぱり制御されている21アンタレスDCかな。
このあたり流石のDCと言うか、まあ、価格差を思えばそんなモンと言えるかもしれません。
とりあえず21アンタレスDCのXモードは、フツウにサミングが出来るくらいのベイトリールスキルがあれば問題なく使えますよ。
扱いやすいルアーウェイトがドンピシャ
とりあえず最初にお伝えしておきますが、僕がシーバスフィッシングで最適だと思っているスプール径はΦ36mm。
扱うルアーのウェイトやラインキャパ、遠投中心の釣りであることを考えると、Φ36mmがドンピシャど真ん中だと思ってます。
で、21アンタレスDCのスプール径はΦ37mm。
10gくらいの軽量ルアーが少し扱いにくいかなと思ったのですが、実際にキャストしてみて全然問題ナシ。
10gのミノーも軽いスプール回転で問題なくキャストすることが出来ました。
コレはMGLスプールⅢの低慣性ナロースプールが効いているのでしょうけど、ワンランク軽いルアーも投げられる感じがしました。
キャストしようとも追えば6gクラスのミノーもキャスト可能です。
流石にここまで軽量ルアーは「適している」とは言い難いし、バランス的にも悪くなりますけどね。
けれどもシーバスでよく使う10~28g、もしくはそれ以上のルアーに対してはドンピシャで扱いやすかったです。
コレが18アンタレスDCMDやダイワZブラックリミテッドの様なΦ38mmクラスだと、10g程度のルアーがちょっと投げにくくなるんですね。
18gくらいが中心、軽くても14g程度、と言うのなら良いんですけど、Φ38mmクラスだと僕としては「シーバスど真ん中」とはちょっと言い難かったです。
最近スプール径Φ36mmクラスのベイトリールって少ないですからね。
僕の中では今のところ、21アンタレスDCが間違いなく「シーバスど真ん中」と言えます。
まあ、ただ高価ですけどね^^;
DCベイトリールの最高峰はお値段も最高峰です。
実は僕も今回は購入にかなり思い切りました。
僕が今環境的にシーバスフィッシングがメインに出来ないので、釣行頻度を考えるとちょっともったいないかな~って。
しかもぶっちゃけそこまで高いベイトリールって、僕的には購買意欲がちょっと下がってしまうんですよね。
なぜなら最近はコスパバツグンのベイトリールがたくさんあるから^^
ジリオンがΦ36mmで復活してくれれば嬉しいのですけども。
まあ、けれどもお値段なりに性能は最高峰と言えますし、使ったら幸せになれるるベイトリールであることには間違いありません^^
21アンタレスDCをシーバスで使う最大の欠点
僕は21アンタレスDCでどうしても許容できない部分があります。
それはシーバスフィッシングだと特に顕著に出てきてしまう欠点です。
それは、、、メンテナンス性。
スプールの取り外し、スプールボールベアリングの注油にすら工具を使う必要があるんです。
スプールの取り外しに左右2個のビスを外す必要があります。
で更にスプールベアリングの注油に中央のネジと、メカニカルブレーキのキャップを外すのにも専用工具を使えって言うんですよ?
流石にメンドクサ過ぎです。
ソルトウォーターで使うと基本、毎回シャワーで水洗い洗浄しています。
そしてスプールくらいは取り外して乾燥させているのですが、毎回工具を使う必要があるんですね。
淡水での使用ならそこまでしないのですが、スプールボールベアリングへの注油もかなりメンドイんです。
付属の特殊工具を使ってメカニカルブレーキのキャップを外し、工具を使ってパーミングカップ側のネジを外す。
流石にメンドクサくないですか?^^;
特殊工具がめんどくさ過ぎて手で回しているのですが、めっちゃ回しにくいし^^;
僕的にはそこが21アンタレスDCの唯一にして最大の欠点かな~。
特に僕はシーバスフィッシングをメインで使うつもりですからね。
毎回の水洗いは必須だと思ってます。
メンテ大好き!そんなの気にしねー!
と言う方には問題ないと思いますよ^^
【要確認】21アンタレスDCをシーバスで使う欠点【まとめ】
さて、ここまでお伝えしたことをまとめますね。
当記事では、
21アンタレスDCをシーバスで使うのはどうなの?
と言うテーマでお話ししました。
結論としては、
- 21アンタレスDCは間違いなくシーバスに向いている。
- けれどもメンテナンスがめっちゃやりにくい。
と言った感じです。
理由は以下の通り。
- SVスプールを凌ぐトラブルレス性の高さ
- バックラッシュしないのにカンタンに出る飛距離
- SVSインフィニティ感覚で使えるXモードのMAX飛距離
- シーバスでよく使う10~28gのルアーがドンピシャで使いやすい
欠点として、
- スプールの取り外し、ベアリングへの注油に工具が必要
もちろん巻き心地、サイズ感や剛性感も最高峰のベイトリールと言って間違いありません。
ラインキャパや汎用性も考えると、僕的には22エクスセンスDCよりシーバスに向いているんじゃ無いかと思うくらいです^^
ただし、メンテナンス性はすこぶる悪いです。
もしかしたら僕のやり方が悪いか、何か勘違いしているのかな~。
ただクレームが多かったのか、22エクスセンスDCはメカニカルブレーキのキャップが改善されてますからね。
本来、いろいろなキャストをするバスフィッシングやフロロカーボンやナイロンラインの使用も想定されている21アンタレスDCこそ、メカニカルブレーキは使いやすい方がいいと思うんですけどね。
あとまあ、高価です^^;
流石にホイホイと手が出せるベイトリールではありません。
けれども、お値段以上に幸せにしてくれるベイトリールであることにはまりがいないです^^
本気のベイトリールが欲しい!
と言う方は購入して損は無いですよ。
▶【実釣】21アンタレスDCで軽量ルアーをキャストする長所と短所
▶21アンタレスDC【ギア比】XGとHG、迷ったら読んでみて
▶【結論】22エクスセンスDCではなく21アンタレスDCを買った理由
▶僕が23アンタレスDCMDではなく21アンタレスDCを選んだ理由
▶21アンタレスDCに17エクスセンスDCのユニットを取り付けたら飛距離が伸びるのか?