※当記事はベイトリール大百科読者様による投稿です。
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【この記事を書いた人】 ■投稿者(ニックネーム可):ひろまる ■ベイトタックル歴/釣り歴:20年/ 20年 ■メーカー名/アイテム名: シマノ/20メタニウム ■アイテム使用歴:2年3ヶ月 |
今回はシマノから発売されているベイトリール、20メタニウムのバックラッシュを減らすコツを僕の体験談からお伝えします。
20メタニウムは、
- 高い剛性
- なめらかな巻き心地
- 幅広いルアーを扱うことができる汎用性
- 心地よいキャストフィールと伸びのある飛距離
など、ミドルクラスの機種の中でも、非常に高い評価を得ているバーサタイルリールですよね。
僕も愛用中で、その性能には非常に満足しています。
ただ、そんな高い評価を得る20メタニウムでも、唯一といえる弱点が存在します。
それは、バックラッシュしやすいということ。
もちろん、ベイトリール熟練度や個人のサミングスキルにもよりますよ。
しかし、少なくとも僕が他によく使っている17スコーピオンDCや、20タトゥーラSVTWと比べると、確実にバックラッシュしやすいと感じています。
一方でで、うまくバックラッシュを抑えつつキャストすることができれば、他の機種を圧倒する飛距離と、最高に気持ちいいキャストフィールを味わうことができます。
そこで、今回は僕が実践して効果のあった、20メタニウムのバックラッシュを激減させる具体的な方法を解説していきます。
この記事でわかることはこちらです。
- 20メタニウムがバックラッシュしやすい理由
- 20メタニウムのバックラッシュを防ぐ対策
目次
20メタニウムは何故バックラッシュしやすい??
20メタニウムがバックラッシュしやすい理由は実際に使ってみて感じたのが、スプールの回転が上がったことで滑らか過ぎることにあります。
「スプールの回転がなめらかって良いことじゃないの?」
と思うかもしれませんね。
確かにその通りです。
しかし、スプールの回転がなめらかすぎるので、ルアーの飛んでいく速度より、スプールの回転が上回ってしまいブレーキで上手く制御できず、最終的にバックラッシュしてしまうんですね。
シマノのDCブレーキシステムはそのスプールの過度な回転を、機械制御で自動的に調整してくれます。
デジタルで必要なところで必要な分ブレーキを掛けてくれるので、バックラッシュしにくくなるというわけです。
対して、20メタニウムの場合は遠心ブレーキがついてはいるものの、こちらは完全にアナログブレーキシステムです。
ですから基本的に自身で調整をする必要があります。
この20メタニウムに搭載されているブレーキシステムの調整にはコツが必要なため、とくにコツをつかむまではバックラッシュが多くなってしまいます。
【結論】21ジリオンSVTW vs 20メタニウム、どっちがオススメ?
20メタニウムのバックラッシュを減らす方法3選
※画像は同じスプールであるMGLⅢ、同じブレーキシステムであるSVSインフィニティを搭載した21カルカッタコンクエスト100です。
では、どうしたら20メタニウムのバックラッシュを減らすことができるのか。
僕が実践して効果のあった具体的な方法は次の3つです
適切なサミングのコツをつかむ
ルアーごとの適切なブレーキ設定をみつける
シャロースプールの導入
バックラッシュを減らす方法①:適切なサミングのコツをつかむ
まず身に付けてほしいのは、適切なサミングです。
特に意識して欲しいのが、キャスト直後。
ここを意識するだけで随分バックラッシュが減らせるはずです。
僕は、以前は17スコーピオンDCをメインに使っていました。
そこから20メタニウムに乗り換えてしばらくは、バックラッシュを連発し、まともに釣りにならなかったです。
なぜバックラッシュを連発してしまったのか。
理由の一つは、「DC機種ではほとんどサミングをする必要が無かった」ためです。
これは20タトゥーラでも感じたのですが、シマノのDCやダイワのSVスプール+マグネットブレーキは本当にバックラッシュが少ないです。
ルアーが着水するタイミング以外では、ほとんど不要だと思えるほど。
対して、20メタニウムはなめらか過ぎるスプールの回転を調整するため、キャストした瞬間と、着水の少し前からサミングで調整をする必要があります。
得に意識してほしいのは、キャストをした瞬間ですね。
20メタニウムの場合、スプールレスポンスがいいのでキャストした瞬間はとくにスプールの回転が早く、この瞬間に適切なサミングをしないとバックラッシュに繋がってしてしまいます。
サミングの流れとしては、
- キャスト直後は、糸の吹きあがりを抑える程度のサミング
- 中盤は、ほぼサミングなし
- 終盤は、ルアーの着水に向けて徐々にサミングを強めていく
このようなイメージでサミングを意識してみてください。
バックラッシュを減らす方法②:ルアーごとの適切なブレーキ設定をみつける
サミングに続き、適切なブレーキ設定をすることも、バックラッシュを減らすためには重要です。
おすすめは「内部のブレーキシューを3つON、外部ダイヤルが4」を基準にして、そこから外部ダイヤルを調整して各ルアーにアジャストしていく方法です。
内部のブレーキシューは3に固定です。
あとはルアーの重量や形状に合わせて、外部ダイヤルを調整をしましょう。
内部ダイヤルはパーミングカップをいちいち開かないと調整できませんが、外部ダイヤルならサクッと調整できます。
調整の具合としては、
「キャスト直後にすこし糸が吹き上がるけれど、バックラッシュまではいかない」
程度がベストです。
とくに使用頻度が高いルアーから適切なブレーキ設定をみつけていくと効率よくベストセッティングを見つけられますよ。
20メタニウムに搭載されている遠心力ブレーキであるSVSインフィニティは、DCブレーキの機種や、ダイワのSVスプール機種と比べるとどうしても細かな設定が必要にはなります。
しかし、ルアーに合った適切なブレーキ設定ができた時、他を圧倒する飛距離と、最高のキャストフィールを味わうことができます。
ですからぜひあなたのベストセッティングを見つけて下さいね。
バックラッシュを減らす方法③:シャロースプールの導入
3つ目のバックラッシュを減らす方法は、シャロースプールを導入すること。
シャロースプールに交換することで、驚くほどスプールからの糸の吹きあがりが激減します。
僕は実際にシャロ―スプールに換装して思ったのが、特に軽量のルアーのバックラッシュが激減しましたね。
バックラッシュを減らしたい方はもちろんですが、軽量ルアーも快適に投げたいという方にも強くおすすめできます。
欠点としては、やはりコストがかかることですね。
もちろん、必ずしも必要ではなく、先に紹介した「サミング」と「ブレーキ設定」だけでもかなり効果はあります。
「さらに費用をかけてでもバックラッシュを減らしたい」、「もう一段階上のキャストフィールを味わいたい」という方は、ぜひ導入を検討をしてみてください。
▶【本音】20メタニウム専用夢屋シャロースプール【インプレ】
【具体例】20メタニウムはバックラッシュを減らす3つのコツ【まとめ】
DCブレーキやSVスプールなど、最近のベイトリールはバックラッシュしにくい機種が多いです。
20メタニウムは他のトラブルレス性能の高い機種と比べると、確かにバックラッシュが多いです。
しかし、対策をすることでバックラッシュが起こる確率を激減させることが可能です。
今回お伝えした方法をまとめますと、
- サミングのコツをつかむ
- ルアーごとの適切なブレーキ設定をみつける
- シャロースプールの導入
サミングは得にキャスト直後を意識、ブレーキは内部ブレーキ3つONで固定、あとは外部ダイヤルを4つONからスタートして調整。
以上のが僕が実践して効果の大きかった方法です。
どれも少しコツが必要であったり時間がかかるものですが、せっかく20メタニウムを所有しているのならぜひ一度試してみてください。
バックラッシュを乗り越えた時、20メタニウムは最高の飛距離とキャストフィールをあなたに与えてくれます。
最高の相棒となってくれるはずですよ。
では、失礼します。
【この記事を書いた人】 ■投稿者(ニックネーム可):ひろまる ■ベイトタックル歴/釣り歴:20年/ 20年 ■メーカー名/アイテム名: シマノ/20メタニウム ■アイテム使用歴:2年3ヶ月 |
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