当記事では、
「21ジリオンSVTWと20メタニウム、どっちを買おうか迷ってます…」
と言う疑問にお答えします。
※この記事について、こんなツイート頂いてます。
コレは素晴らしいログです。変なバイアス無しでそれぞれの良さをキッチリと解説。内容も僕の感想とほぼ一致。https://t.co/LxCl2eJYGr
— 加来 匠™️ (@MEBALEON) September 23, 2022
ハイエンドクラスではないモノの同じ価格帯であり、どちらもメーカーの最先端テクノロジーを纏った人気のベイトリールです。
同じスプール経Φ34mm、ラインキャパ12lb-100m、使用するルアーのウェイトもほとんど同じ。
まさにライバル機種とも言える21ジリオンSVTWと20メタニウム、どっちを買ったらいいのか迷いますよね。
と言うことであなたがどっちのベイトリールを選んだらいいのか、結論をとっとと言ってしまいますよ?
結論、
ダイワが好きなら21ジリオンSVTW、
シマノが好きなら20メタニウムを買えばOK!
だって、シマノが好きな人に「ジリオン最高だぜ?ジリオン買いなよ!」なんて言っても絶対に買わないじゃないですか。(笑)
どちらも使えば満足度はハイエンドクラスと言ってもいいくらいのベイトリールだし、「自分が使っていて気持ちの良い道具を使う」と言うのも釣りの楽しみの一つです。
ですから性能ウンヌンより、見た目でも何でも気に入った方を使ったらOK!
「そんなこと言っても俺はダイワとかシマノとかこだわりないし、良い方を使いたいんだよ!」
OK、分かりました。
確かに両ベイトリールはそれぞれ特徴があり、シチュエーションに合った使い方をするのが最もポテンシャルを発揮します。
かく言う僕もダイワとかシマノとか、こだわりは全くありません。
「気に入った方を使う派」です。
と言うことで前置きが長くなってしまいましたが、21ジリオンSVTWと20メタニウムを比較しながら、「どっちを買ったらいいの?」と言う疑問にお答えしていきます。
ちなみに一つ、先にお伝えしておきますね。
僕は21ジリオンSVTWはそれなりに使い込みましたが、20メタニウムは使ったことがありません。
けれども同じMGLスプールⅢである21カルカッタコンクエスト100はガッツリ使い込みましたので、使用感的にはそのイメージでお伝えすることをご理解のほどお願いいたします。
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▶21ジリオンSVTW【更新】
目次
【比較】21ジリオンSVTWと20メタニウムのどっちがオススメ?
では早速結論からお伝えしますね。
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僕の感覚ではありますが総合的に言えば、
- ベテランの満足度が高いのが20メタニウム
- ビギナーがトラブルなく扱いやすいのが21ジリオンSVTW
と言った感じです。
とは言え、どちらを買っても満足度は十分高いです。
特にMGLスプールⅢのハマったとき飛距離は爽快そのもので、SVスプールの色々なルアーへの対応度、バックラッシュのしにくさは感動モノと言えるくらいです。
各項目で優劣をつけてはいますが、決して21ジリオンSVTWの飛距離が出にくい、20メタニウムがバックラッシュしやすいというワケではありません。
「この両ベイトリールを比較したらどっちがどうなのか」
と言うだけのお話です。
ではそれぞれ詳しく説明しますね。
飛距離を求めるなら20メタニウム
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飛距離に関してはやはり、MGLスプールⅢの20メタニウムの方が上と僕は感じています。
実際同じMGLスプールⅢの21カルカッタコンクエスト100をキャストした際も、飛距離の伸びは21ジリオンSVTWよりも体感できました。
「あの辺りで着水するなー」と思ったポイントより、もう一伸びするイメージです。
ましてや20メタニウムは21カルコン100と比較してもスプール経が1mm大径、ノングノーズによりレベルワインダーと距離が出来たという事を加味すると、やはり飛距離という点では有利です。
もちろん21ジリオンSVTWが飛ばないベイトリールと言うワケではありませんよ。
定評通り、十分に「飛ぶ」ベイトリールです。
21ジリオンSVTWはブレーキに新たにブースト機構を採用し、SVスプールの弱点でもあった飛距離を改善して登場しました。
SVスプールってどうしても最後の一伸びに物足りなさがあったんですよね。
最後の最後にキュッとブレーキがかかってしまう感じ。
それ自体は解消されて伸びを体感できるようにはなったのですが、やはり飛距離という意味ではMGLスプールⅢのSVSインフィニティが上かなというのが僕の印象です。
ただ、21ジリオンSVTWのSVスプールのバックラッシュのしにくさは正直、感動モノと言っても過言ではありません。
まあ、トラブルレスという意味では元々SVスプールが優秀だったので今更感動と言うワケでもないのですが、バックラッシュのしにくさと言う意味ではこれ以上のブレーキシステムはないんじゃないかと思います。
特に向かい風と言った悪条件で威力を発揮し、これまでサミングやブレーキを強くして対応していたところを軽いスプール回転のままオートマチックに制御してくれる感覚です。
少しブレーキを強めにかければ着水サミングすら必要ないほどで、初めて使う方は「え?どうなってんの?」と不思議な感覚になるかも知れません。
そういうことを踏まえると、
- 飛距離を求めるなら20メタニウム
- トラブルレスを求めるのなら21ジリオンSVTW
という選び方もアリだと思います。
軽量ルアーへの対応度なら21ジリオンSVTW
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正直、軽量ルアーの使いやすさはは21ジリオンSVTWの方が上かなと。
やはり投げにくい、バックラッシュがしやすいルアーに対しては、SVスプールは無類の強さを発揮します。
先ほど「SVスプールは悪条件で威力を発揮する」とお伝えしましたよね。
「悪条件」と言うのは何も向かい風とか気象条件だけじゃないんですよね。
例えば失速しやすい軽量ルアーやビッグベイト、ピーキーな使用感のPEラインなどもベイトリールにとっては「悪条件」になります。
もちろん20メタニウムで軽量ルアーが投げられないというワケではないのですが、失速しやすい軽量ルアーに対するSVスプールの安心感は、明らかにSVSインフィニティより上だと僕は感じました。
ただ逆に飛距離が出やすい重めのルアーをキャストすると、遠心力ブレーキであるMGLスプールⅢはなんとも言えない気持ちの良いキャストフィールが味わえます。
SVスプールが良くも悪くもルアーを制御している感があるとしたら、SVSインフィニティは無重力的な抜け感と言ったら良いのでしょうか。
特に重めのルアーに関しては20メタニウムの方がフィーリング、飛距離ともに上と言っていいでしょう。
ですから同じ10g前後のルアーをキャストするにしても、
- 空気抵抗の大きなルアーを投げやすいのは21ジリオンSVTW
- 空気抵抗の小さなルアーの飛距離を稼ぎやすいのは20メタニウム
と言えます。
巻き心地なら20メタニウム
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20メタニウムは店頭での巻き心地でありますが、カッチリしてヌルヌルとした気持ちよさは流石のシマノです。
21ジリオンSVTWも自慢だった剛性感がハイパードライブデザインによってさらに向上しましたが、
個人的に巻き心地に関しては20メタニウムが上と僕は感じています。
昔から感じているのですが、なんて言うかシマノのリールの巻き心地って、とっても高級感があるんですよね。
ダイワが悪いと言うワケではなく、巻き心地の質の違いって言ったら良いのかな。
上手く説明できませんが多分、ダイワとシマノって求めている「巻き心地の質」が違うんだと思います。
ですから僕が昔から感じているのは、
- シマノのリールは高級車的な巻き心地
- ダイワのリールはスポーツカー的な巻き心地
高級車の上質な乗り心地が好きという人と、スポーツカーのキレッキレの走りが好きという人と、同じ土俵で「気持ちよさ」は語れないと思うんですよね。
ですからどっちが上と言うというより、「使った人がどんな気持ちよさを求めているか」で感じ方が変わってくると思うんです。
まあ、ただ20メタニウムは流石のメタニウムだと思います。
比較すると21ジリオンSVTWは少し荒さを感じてしまいます。
もちろんジリオンの巻き心地が悪いというワケではないんですけどね。
21ジリオンSVTWが目新しい機能を詰め込んで性能を上げていっているベイトリールなら、20メタニウムはパーツ一つ一つの精度を上げていって総合的な高級感を底上げしていっている感じかな。
ですから高級感と言う意味では20メタニウムの方が上と感じますが、TWSやシャフトレススプール、SVスプールなど、機能的なシンプルな使いやすさと言う意味では21ジリオンSVTWの方が上だと思います。
そう言う意味では僕個人的には、
- ベテランに満足度が高いのは20メタニウム
- ビギナーが扱いやすいのが21ジリオンSVTW
と言う様に感じています。
ソルトウォーターで使うなら21ジリオンSVTWの方が向いている
ソルトウォーターでの使用がメインになるのなら、僕は21ジリオンSVTWを選んだ方が良いと思います。
なぜなら非接触のマグネットブレーキが非常に安定的に働くからです。
20メタニウムに採用されているブレーキシステムであるSVSインフィニティは、遠心力ブレーキです。
実際に使ってみてもSVSインフィニティは非常に優秀なブレーキシステムで、飛距離やバックラッシュのしにくさも一級品であることには間違いありません。
けれども遠心力ブレーキは、スプールの回転数に応じてブレーキシューが接触面に触れて、その摩擦によってブレーキが掛かります。
つまり接触面の摩擦係数でブレーキ力が変化してしまうんですね。
だとすると海水が入り込んでしまった場合、その接触面の摩擦力が変化してしまうのは容易に想像できると思います。
海水浴は気持ちいいですが、海から出た後のベタベタ感はとても気持ちの良いモノではありません。
つまりそのベタベタ感の分、それだけブレーキ力に影響を与える可能性があるという事です。
淡水だとそれほど感じないんですけどね。
なんせ淡水はフレッシュウォーターって言われるくらいですからね。
川で泳いだ後の爽快感はサラっとしてて本当に気持ちがいいです。
ですからやはり遠心力ブレーキを海水で扱う時には、その辺りも考慮した方が良いということです。
「実際にソルトで使ってるけど、そんなの全然気になんないぜ?」
「多少変わったところでサミングすればいいだけじゃん?」
という方もいると思います。
それはそれで全然OKなのですが、物理的に接触するブレーキにおいて接触面の摩擦係数は重要だということは間違いないです。
ただ、特にソルトウォーターではPEラインをメインとして使うことが多いです。
と言うか90%以上がPEラインがメインなんじゃないかな。
正直言いますと、PEラインを扱うならSVスプールの方が断然使いやすいです。
ブラックバスでやる様なピン撃ちショートキャストだとサミングで制御することも多いので、それほどデメリットを感じません。
けれどもフルキャストやオープンウォーターにキャストするときは、サミングよりブレーキの性能に頼ることは多いです。
そうなるとSVスプールのトラブルレス性、ブレーキ力の安定性が活きてくるんですね。
言ってしまえば、ベイトリールでPEラインを使うと言うのも「悪条件」なのですよ。
ほとんど伸縮性がなくしなやか過ぎるラインは、どうしても制御がピーキーになってしまうんですよね。
ですから多少飛距離が犠牲になってでもトラブルレス性の高いSVスプールの方が扱いやすいし、逆に抜けの良さが気持ちのいい遠心力ブレーキは制御が難しくなってしまいます。
ただでもピーキーな制御であるのなら、ブレーキが非接触で安定的に掛かった方が間違いなく扱いやすいです。
そう言う意味でもソルトウォーターでは21ジリオンSVTWの方が向いていると僕は感じました。
【結論】21ジリオンSVTW vs 20メタニウム、どっちがオススメ?【まとめ】
ではここまでお伝えしたことをまとめますね。
当記事では
「21ジリオンSVTWと20メタニウム、どっちを買おうか迷ってます…」
と言う疑問にお答えしました。
結論として、以下の基準で選ぶとどっちを買おうか分かりやすいです。
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僕の感覚ではありますが総合的に言えば、
- ベテランの満足度が高いのが20メタニウム
- ビギナーがトラブルなく扱いやすいのが21ジリオンSVTW
と言った感じです。
もう少し言い換えるなら、
- フィーリングが気持ちいいのは20メタニウム
- 安定的な実用度なら21ジリオンSVTW
と言った感じでしょうか。
まあ、色々と書きましたが、どちらを買っても満足度のコスパはめちゃくちゃ高いです。
冒頭でもお伝えした様に、
ダイワが好きなら21ジリオンSVTW、
シマノが好きなら20メタニウムを買えばOK!
と言う選び方でも全然問題ないです。
それくらい両機ともにパフォーマンスは高いです。
上記でお伝えしたことも僕が経験上感じたことであり、「イヤ、そんなことねーよ!」と言う意見もあるでしょう。
ただ言ってしまえば意見が割れるということは、それだけ「どっちを選んでも悪くない」とも言えます。
ここまで説明してナンですがぶっちゃけ、あなたが「カッコ良いと思う方」を選べぶのが一番満足度が高い選び方です^^
※21ジリオンSVTW関係の記事一覧はコチラ。
随時更新しています!
▶21ジリオンSVTW【更新】
PS 嬉しいコメントいただきました
コレは素晴らしいログです。変なバイアス無しでそれぞれの良さをキッチリと解説。内容も僕の感想とほぼ一致。https://t.co/LxCl2eJYGr
— 加来 匠™️ (@MEBALEON) September 23, 2022