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【この記事を書いた人】 ■投稿者(ニックネーム可):ひろまる ■ベイトタックル歴/釣り歴: 20年/ 20年 ■メーカー名/アイテム名: シマノ/20メタニウム ■アイテム使用歴:2年4ヶ月 |
この記事はシマノから発売されているベイトリール、20メタニウムで巻き物をやってみて、僕が感じたメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。
20メタニウムで巻き物を考えている方は、良かったら参考にしてください。
20メタニウムといえば、
- 汎用性の高い34ミリ径のスプール
- 約175グラムというトップクラスの軽さ
- コンパクトでパーミングしやすく操作性にすぐれたボディ
など、バーサタイルに必要な要素がぎゅっと詰まった、完成度の高いリールです。
インプレ記事などではよく、「巻き物から打ち物まで、何でもこなす」と評判ですね。
僕も2年半近く20メタニウムを使っていますが、何でも高い次元でこなしてくれる器用なリールだと感じています。
打ち物は正直文句のつけ所のなく、パーフェクトと言うのが僕の感想です。
ではそんな20メタニウムは打ち物は実際のところどうでしょう?
実際に2年半使い込んできた僕の結論としては、
打ち物は100点に対し、巻き物は80点
と言った感じです。
もちろん悪いワケではないのですが、打ち物が100点なら巻き物はそこまでの高評価とはいきませんでした。
なぜなら、20メタニウムを巻き物で使うと若干のデメリットも感じたためです。
ではその理由を詳しく解説していきますね。
巻き物用として20メタニウムを検討している方は、良かったら参考にして下さい。
※認識のズレが無いように一応、確認しておきますね。
「巻き物」と言うのはバイブレーションやクランクベイトなど、リーリング主体の釣り方です。
対して「打ち物」と言うのは、ワームやジグをカバーの奥に打ち込んでいく様な釣り方です。
目次
20メタニウムで巻き物をやるメリット
ではまず、20メタニウムで巻き物をやるメリットから。
僕がメリットと感じているのは以下の3点。
- 巻き心地がシルキー
- 巻き出しのレスポンスとパワー
- 高い遠投性能
では順に説明しますね。
メリット①:巻き心地がシルキー
20メタニウムで巻き物をやるメリット一つ目は、巻き心地がシルキーであること。
巻き心地というのは、ルアーを巻いているときの感度に直結します。
巻き心地がよいと、巻いている最中の魚の小さな当たりも逃さず、手元に伝わってきます。
逆に、巻き心地が良くないと、小さな当たりに気が付くことができません。
- そこにバスはいるのか
- いるバスの食い気はどうか
- どれくらいのレンジだったらバイトしてくるのか
など、いずれも釣果に繋がってくる重要な情報を逃してしまうこととなります。
ザラついた巻き心地では小さな変化をも逃してしまいます。
僕は以前17スコーピオンDCを使っていたのですが、20メタニウムと比較すると巻き心地はどうしても劣っているんですね。
20メタニウムに乗り換えてから、明らかに巻物の感度が良くなったことを実感しています。
とくにチャターベイトやクランクベイトなど、ルアー自体のアクションが強めのものを巻いたとき。
17スコーピオンDCでは、ギアのノイズや少々のシャリ感などで、ルアーの振動のみを感じることができなかったのです。
ところが、20メタニウムに乗り換えてからは、シルキーな巻き心地のおかげで、純粋にルアーの振動のみを手元で感じられるようになりました。
ルアーの振動のみを感じられるようになったおかげで
- 水中の障害物
- ウィードの濃さ
- ほんの小さな当たり
など、さまざまな情報を得られるようになったんですね。
この20メタニウムの巻きのシルキーさは、巻物をするうえで強力な武器だといえます。
メリット②:巻き出しのレスポンスとパワー
20メタニウムで巻き物をやるメリットの2つ目は、巻き出しのレスポンスの良さとパワーがあること。
これは、マイクロモジュールギアと、ゆがみのない高い剛性ボディのおかげですね。
20メタニウムはゼロから突然の早巻きにもレスポンスよく応えてくれます。
「巻き物に向いていることと、巻き出しのレスポンスって関係あるの?」
と思われるかもしれませんが、実は大ありです。
僕の経験上、巻物は着底から巻き始めた瞬間に当たりが出ることも多くあります。
とくに多いのはバイブレーション。
TN60やレベルバイブなど、着底させてから突然の早巻きをしてみてください。
このアクションがものすごく効く場面が時折あります。
このメソッドに重要なのは、いかにルアーの速度をゼロからトップスピードまで一気に加速させられるかどうか。
20メタニウムの巻き出しの良さは、このメソッドにもばっちり応えてくれますので、晩秋や早春にぜひ一度試してみてください。
メリット③:高い遠投性能
20メタニウムが巻物に向いている点の3つ目は、高い遠投性能です。
広範囲を探るのに適している巻物ですが、当然、飛距離が出れば出るほど広範囲を探ることができます。
巻き物の重要な役割である「サーチ」の範囲を、より広くできるというのは、大きなメリットですよね。
また、クランクベイトなど、リップ付きのルアーを使う場合、狙ったポイントの2~3メートルは奥に投げる必要があります。
ルアーが狙っているレンジに到達するまでに、潜るための距離が必要だからです。
そのような点からも、やはり巻き物をやるうえで飛距離は重要になります。
20メタニウムはその点は申し分ありません。
飛距離に関しても定評のあるSVSインフィニティは、伸びのあるキャストで高い遠投性能を備えています。
飛距離を出したい巻き物に対しても大きなメリットです。
20メタニウムで巻き物をやるデメリット
ここまで、20メタニウムが巻き物のメリットを解説してきました。
正直、
「こんなに向いているなら巻物も100点じゃないの?」
と思われたかもしれません。
しかし、実際に20メタニウムで巻き物をやっていて、デメリットを一点だけ感じました。
それは、自重が軽すぎること。
「軽い」というのは、本来メリットです。
実際に7~12グラムあたりの軽量な巻物ルアーであれば、まったく問題ありません。
しかし、28グラム以上の巻物を使おうとすると、どうしても軽すぎてリーリングがブレてしまうと感じました。
特に強く感じたのは、
- デプス イヴォーク4.0(56.5グラム)
- OSP ブリッツマグナムMR(45グラム)
と言った重量も巻き抵抗もしっかりとあるルアー。
一口に「巻き物」といっても、5グラムから56グラムくらいまで、非常に幅広く存在しますよね。
28グラムを超える巻き物となると、カルカッタコンクエストなどのある程度ずっしりと自重があるリールの方が安定したリーリングが可能であると感じます。
軽量コンパクトがウリの20メタニウムですが、その軽量さが巻き物をやる上で少し不利になると僕は感じました。
その部分を差し引いて、「巻き物80点」と言うのが僕の感想です。
【実体験】20メタニウムで巻き物をやるデメリット【まとめ】
さて今回は20メタニウムで巻き物をやるときのメリット・デメリットをお伝えさせていただきました。
ここまでのお話をまとめますと、まず結論から、
20メタニウムは打ち物100点満点に対し、巻き物は80点
と言うのが僕の率直な結論です。
巻き物をやる際のメリットとしては以下の3点。
- 巻き心地がシルキー
- 巻き出しのレスポンスの良さととパワー
- 高い遠投性能
デメリットとしては、
「自重が軽すぎて、28グラム以上のルアーだとリーリングがブレる」
という点が気になりました。
と言うころで僕の中で巻き物は80点としました。
軽めのルアーの巻き物なら全然問題ないんですけどね。
例えばOSPブリッツマグナムMR(45グラム)の様な重量級の巻物を中心に釣りをしたいという方には、カルカッタコンクエストなど、自重のあるリールがおすすめです。
とはいえ、20メタニウムでも、充分にさまざまな巻き物を使うことは可能です。
「巻物もやりたいし撃つ釣りもしたい」、そんなわがままに応えてくれる素晴らしいリールですよ。
ぜひ一度、試してみてはいかがでしょうか。
では、失礼します。
【この記事を書いた人】 ■投稿者(ニックネーム可):ひろまる ■ベイトタックル歴/釣り歴: 20年/ 20年 ■メーカー名/アイテム名: シマノ/20メタニウム ■アイテム使用歴:2年4ヶ月 |
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