当記事では、
「21カルカッタコンクエストの100か200、どっちを買ったらいいの?」
という疑問にお答えします。
2021年に7年ぶりにモデルチェンジしたカルカッタコンクエスト。
購入を検討しているけど、100番サイズか200番サイズのどちらを買った良いのかわからない…
という方も多いと思います。
確かに、100番と200番は選択を間違うと、かなり使いにくいベイトリールとなってしまう可能性があります。
なぜなら、ベイトリールは大は小を兼ねないし、また、小も大の代わりにはならないからです。
あなたもそれをわかってきているからこそ、迷われていると思いますし、仕事も手につかない程悩んでいるんですよね^^
100か200、どっちを買おうかは実際に多くの方が悩まれている様で、コチラの記事には今もなお多くのアクセスが来ています。
▶14カルカッタコンクエスト100or200 【違い】迷ったら読んでみて
カルコン100と200の使い分けは概ねこの記事の通りではありますが、14カルカッタコンクエストと21カルカッタコンクエストには仕様には、大きな違いがあります。
それは、スプール経。
【14カルカッタコンクエスト】
- 100 スプール経Φ36
- 200 スプール経Φ40
【21カルカッタコンクエスト】
- 100 スプール経Φ33
- 200 スプール経Φ38
実はスプールのサイズが変わっているんですね。
この違いから使い分けも変わってきている部分がありますので、最新版として今回改めて説明していきますね。
目次
21カルカッタコンクエスト100or200 選び方
早速ですが以下を基準に考えると、100番or200番サイズを選びやすいんじゃないかと思います。
基準として考慮するべきポイントは、使用するルアーのウェイトとラインの太さ。
具体的には、
- 7~14gくらいのルアーがメイン、16lb以下のラインを使用するのなら100
- 14g以上がのルアーがメイン、16lb以上のラインを使用するのなら200
こんな感じで考えれば、快適にカルカッタコンクエストを使いうことが出来るハズです。
ちなみに僕の例で言いますと、本流トラウトをメインに考え、カルコン100を迷わず購入しました。
使用するルアーは10、14、18g程度のスプーン、10g前後のミノー。
ラインはナイロンライン12~16lb、もしくはPEライン1~2号。
こんな感じの使用を考え、迷わず100を購入しました。
この使い方だったら正直、200でも問題なかったです。
むしろ、200の方が快適に使えるシチュエーションも多いくらいです。
それでも、それを考慮した上で、僕はあえて100を選択しました。
理由としては、重いルアーも多用するけど、軽いルアーの使いやすさを重視したからです。
要は
「どこをメインとして考えるか」
と言うことです。
もちろん、2つとも持っていて、使い分けるのが一番です。
けれど、オカッパリでロッド一本と言うシチュエーションでは、やはり「どこに重きを置くか」で選ぶ必要が出てきます。
使い方がカルコンの100と200では、大きく変わってくるんですね。
カルコン100と200、この両者には決定的な違いがあります。
それは、スプール経とラインキャパ。
それを踏まえた上で、大切なことなので繰り返しますね。
基準として考えるのは、使用する
「ルアーのウェイトとラインの太さ」
です。
では詳しく説明しますね。
カルコン100or200は、使用するルアーのウェイトで使い分ける!
冒頭でも少し触れましたが、カルカッタコンクエストはサイズ違いによって、スプール経が全く異なります。
21カルカッタコンクエストのスプール経は、以下のようなラインナップになっております。
- 100 スプール経Φ33
- 200 スプール経Φ38
スプール径は14カルコンと大きく変わってきているワケですが、実はこの違いは僕が14の購入を躊躇し、21を迷わず購入した大きな理由の一つです。
21カルカッタコンクエスト100のスプール径はΦ33です。
Φ33のスプールの扱いやすいルアーウエイトは、10g前後。
7~14g程度のルアーを、すこぶる快適に扱うことが出来ます。
下限で言えばロッドにもよりますが、5g程度も十分に投げることが出来ます。
もちろん、14g以上のルアーも投げることは出来るのですが、カッ飛び系のルアーだとスプールの回転が上がりすぎて、あまり気持ち良くなくなります。
14gあたりを超えてくると、今度はΦ38スプールに分が出て来るんですね。
Φ38スプールは、スプールがデカい分、重いです。
ですが、使用するルアーが重い分、スプールが重くてもスプールはガンガン回ります。
そして、キャスト中に放出されるスプール一回転あたりのラインの放出量が多くなり、スプールが高回転となって抵抗が生まれてしまうのを防ぐことが出来るんですね。
要は200は、
「ロングキャストをしても、スプールがムリなく回っている状態」
と言うことです。
けれどもスプールが大きい分重く、回転させるには大きなエネルギーが必要となります。
ですから、10gを切るような軽量ルアーはスプールを回転させるエネルギーが足りず、どうしても使いにくくなってしまうのです。
この状態は一般的に、
「スプールレスポンスが悪い」
と言われている状態です。
そうなると軽量ルアーの飛距離はもちろん伸びませんし、ムリにスプールを回す必要が出てきますでてきてキャスタビリティも落ちてしまい、結果として使いにくい、ベイトリールとなってしまいます。
ですから、
- 軽めのルアーは小径スプール
- 重めのルアーは大径スプール
と言った感じで使い分けると、いい感じで使うことが出来るんですね。
具体的には、
「スプール径Φ33とΦ38の使い分けの境目が14g」
と言った感じです。
ラインキャパが足りなくなる!
はっきり言って100番サイズは、ライトルアー専用と言っても過言ではありません。
カルコン100のライトルアーのキャスタビリティは、最高に気持ちいいです。
けれど逆に、太いラインを巻いて重いルアーをフルキャスト出来るほど、ラインキャパシティに余裕はありません。
要は、太いラインが必要な重くて良く飛ぶルアーに対して、ラインキャパが物足りないのです。
実際のラインキャパは、12lb100mしかありません。
14、18g、もしくは28gと言った重いルアーだと、ラインを14、16lb、もしくは20lbと太くしないと高切れのリスクが出てきます。
けれども、このラインキャパでは16lbだと80mしか巻くことが出来ないのです。
中近距離メインなら、このくらいのラインを巻いていればある程度事足りるでしょう。
けれど、ヘビキャロやメタルバイブなど良く飛ぶ飛ぶルアーだと80m、下手したら100mとかカッ飛ばします。
そうなると80mくらいのラインキャパじゃ、全然足らないんですね。
ですから太いラインで重たいルアーを投げるのなら、近中距離専用と考えた方がいいと思います。
(まあ、実際カルコンを使われる方は遠投より、そう言った使い方が多いと思いますが)
「おれは12lb100m巻ければ十分だぜ?」
と言う方もいるでしょう。
確かに7~80mのキャストだとラインスラッグが10~20mでたとしても、100m巻いていればなんとか対応出来るかもしれません。
けれど、ここでナロースプールの弱点が顔を出してくるんですね。
幅が狭いナロースプールはスプールの軽量化、レベルワインダーとの角度も鈍角にすることができ、キャスタビリティと言う意味では非常に有効です。
けれど、実際に50mを超えるようなキャストをすると、スプール軸が激しく細くなってしまうんです。
そうなるとどうなるか。
ハンドル一回転あたりのラインの巻き取り長さが非常に少なくなってしまいます。
確かにどんなベイトリールでも、ロングキャストをすればこの現象は起こります。
けれどナロースプールは、この減少幅が激しいのです。
実際に50mを超えると、このくらいまでスプール軸が細くなります。
巻き取り長さがどのくらいまで減るかと言うと、、、
スミマセン。
測定し忘れました(^_^;)
重要なことなのに…
とりあえずたった50mのキャストをしただけで半分ほどラインが減り、ここまでスプール軸が細くなってしまいます。
スプールに巻かれているラインが減ってしまうと、フルキャストした先のルアーの動きって、手前まで泳いできた動きとずいぶんと違うと思うんですよね…
ヘタしたら、ハイギアを使っていてもローギア並の巻取り長さかも知れません。
スプール軸半分のときの巻き取り長さは、また測定して報告しますね(^^)
で、21,カルカッタコンクエスト200のラインキャパは、20lbが100m。
これだけ巻くことが出来れば、ロングキャストをしても多少なりとも余裕が出てきます。
と言うか、太いラインでロングキャストをするのなら、200を使わないとラインキャパ的にもお話にならないのが現実でしょう。
その境目となるのが、16lbくらいと考えていいと思います。
カルコン100は16lbが約80m。
遠投をするなら、まあ、ギリってところです。
対してカルコン200は16lbが120m。
それなりに余裕を持って対応することが出来ます。
じゃあ、16lbを使う場合はどちらを使えばいいの?
- 16lbまでしか使わないのならカルコン100
- 16lb以上も使うつもりならカルコン200
と考えればオーケーです。
21カルカッタコンクエスト100は、軽量ルアーが使いやすくなった!
21カルコンは、なんと言っても100番サイズでの軽量ルアーが、抜群に扱いやすくなりました。
コレは僕が21カルコンを登場、即決した理由でもあります。
冒頭でもお伝えしたように、14カルカッタコンクエストとの決定的違いはスプール径。
14カルコンは、
- 100 スプール経Φ36
- 200 スプール経Φ40
となっていました。
200のΦ40は他にはないスプール径で面白かったのですが、100のスプール径が中途半端にデカ過ぎたんですね。
かと言って100のラインキャパは12lbが100m。
Φ36スプールで扱いやすいルアーウェイトは14g以上、まあ、扱いやすさの下限として、10gと言ったところでしょうか。
軽量ルアーの扱いに関しては、スプール径が小径化された21カルコンのΦ33の方が、明らかに上です。
Φ36スプールのカルコンを重めのルアーに割りきって使うのもいいのですが、14g以上がメインになるのに、ラインキャパ12lb-100mはやっぱ少ないな~て感じだったんですね。
加えて僕は7g程度のプラグも快適に扱いたかったので、カルコンが欲しくてもΦ36スプールはちょっと踏み込めなかったワケなのです。
で、今回登場した、慣性力を徹底的に減らしたΦ33のMGLスプールⅢ。
14カルコンと比べると、明らかに軽量ルアーのキャスタビリティは上がっています。
コレが僕が21カルカッタコンクエストを登場、即決した理由です。
正直に言うと、僕の使用用途的には、カルコン200でも良かったと思います。
なぜなら、14g、18gのスプーンを遠投することもあり、10gのスプーンであっても軽く50mを超えるようなのロングキャストをすることもあるからです。
ですから先ほどもお伝えしたように、ルアーウェイト、ラインキャパ的にはカルコン200の方が適しています。
それでも、僕は100を即決しました。
それは、10g前後のプラグの扱いやすさに重きを置いていたから。
重めのスプーンを多用はすることもあるけども、それよりも軽めのプラグを快適に扱いやすくすることを重要視したんですね。
ま、「どちらか一つ」ではなく、本当は使い分けるのが一番なんですけどね。
とは言え、僕はロッド一本でアレコレやりたいワケなのです。
なのでもし、
「14g以下も以上のルアーも使うし迷うな~」
と言う方は、
「どこをメインとして考えるか」
と考えればいいと思います。
例えば、
「軽いルアーも重いルアーも使うけど、遠投はしないしな~」
と言うことであれば、軽量ルアーの投げやすいカルコン100を選ぶといいです。
逆に、
「ほぼほぼ重いルアーの遠投だけど、タマには軽いルアーも投げるんだよな~」
と言う方は、軽量ルアーは多少投げにくくても、重いルアーの遠投性が高くラインキャパも十分にあるカルコン200を選んだ方がいいです。
重いルアーの遠投はそもそも太いラインが必要ですし、そもそものラインキャパが足りなくなりますからね。
ですからタマに投げるときくらいは、多少投げにくくてもなんとか頑張って投げる。
て感じです。
実際に僕もシーバス秋冬シーズンにヘビータックルを持ち歩くときは、そんな感じで軽量ルアーは使いにくくてもなんとか投げています。
10フィートを超えるヒラスズキ対応のロッドに、スプール経Φ38のリョウガやダイワZを装着し、10g程度のミノーを投げることもあります。
快適ではないけども、まあ、それなりにキャストすることは出来るし、メインが18g以上のルアーですのでたまに使うときくらいは容認しています。
オカッパリで一本だけ持ち歩くって言うときは、どれもコレも完璧にこなすのは難しいことなのです。
ですから、
「自分がメインで使いたい使い方」
と言うように考えると良いですよ。
と言うことで僕は18gのスプーンを多用することもあるけども、10g前後のルアーのキャスタビリティを重視してカルコン100を選んだ。
と言うことです。
21カルカッタコンクエスト100or200 どっち買い?【まとめ】
さて今回は、
「21カルカッタコンクエストの100か200、どちらを買ったら良いのかわからない」
という疑問にお答えしました。
結論として、
- 7~14gくらいのルアーがメイン、16lb以下のラインを使用するのならカルコン100
- 14g以上がのルアーがメイン、16lb以上のラインを使用するのならカルコン200
と言う様に考えればオーケー。
絶対に覚えておいてほしいことは、ベイトリールは大は小を兼ねません。
大き過ぎるベイトリールは軽量ルアーが投げにくいし、
使い方に対して小さいベイトリールはラインキャパが足らなくなるし、飛距離も伸びません。
要は、使い方に合っていないとどんなに優秀なベイトリールであっても、非常に使いにくくなってしまうんです。
21カルカッタコンクエストのサイズで悩んでいる方は、以上を参考にして100か200を選んで貰えれば幸いです(^^)
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