当記事では、
「21カルカッタコンクエストのギア比は、HG(ハイギア)かローギア、どちらを買えばいいの?」
と言う疑問にお答えします。
カルカッタコンクエストと言えばローギアが当たり前。
そんなイメージもありますが、14カルコンの時についにHG(ハイギア)が登場しましたね。
待ちわびていたカルコンファンもきっと多いハズです。
かく言う僕も「ついに来た!」と喜んだ一人でして、それからXG(エクストラハイギア)の登場をずっっと待っていました。
けれど、今回の2021年モデルでも出ないから、もう諦めました。(笑)
そのあたりのことは、コチラに詳しく書いています。
▶21カルカッタコンクエスト100【実投インプレ】もう、諦めたよ…
で、本題ですが、HGを買おうか従来通りのローギアを買おうか、
迷っている人は絶対にいますよね。
早速ですが結論を言ってしまうと、
「迷っているならHGを買った方がいい」
と僕はお答えします。
それが例え、引き抵抗マックスのディープクランクをゴリゴリ巻くとしても。
です。
では詳しく説明しますね。
目次
21カルカッタコンクエストを買うならHGの方がいい理由
誤解の無いように最初にお伝えしておきますが、決してローギアがダメだと言うワケではありません。
「迷っているのなら」と言う前提で、「HGを買った方がいい」と言うことです。
そもそも迷わずローギアが欲しいと言う人は、ローギアのリズムや巻き感を求めて「ローギアが欲しい」と思っている方だと思うんです。
ですから、そもそもそんな方はほとんど迷わずローギアを選んでいるハズ。
そんな方に「ハイギアを買いなよ」なんて言う気は毛頭ありません。
自分に合ったリズムと言うのはありますからね。
けれど、少なからず当記事を読んでくださっている方は、ハイギアかノーマル、どちらを買おうか迷っていると思うんです。
「ハイギアもいいな~」
と思っているのなら、僕はHGを選んだ方が間違いがないと思うんですよね。
なぜなら、単純にハイギアの方がメリットが大きいからです。
具体的な主な理由は以下の通りです。
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以上、4つ理由から、
「ギア比で迷っていならHG(ハイギア)を選んだ方がいい」
と思っています。
では順に説明しますね。
21カルカッタコンクエストはナロースプールである
21カルコンの最大の特徴と言っていいのが、20メタニウムMGLから搭載されているMGLスプールⅢ。
慣性力を極限まで減らしたMGLスプールⅢは、冗談抜きで極上のキャストフィールを味わうことが出来ます。
その極上キャストフィールをもたらしている要因の一つが、スプール幅が狭く設計されているナロースプール。
同クラスのスプールであるΦ34のMGLスプールⅢに対して、3㎜も幅狭化されています。
このナロー(幅狭)化したスプールによって、スプールが軽量化による慣性力低減、ラインの放出抵抗低減などによって昇天キャストフィールを味わうことが出来ているんですね。
けれど、ナロースプールには代償があります。
その代償とは、キャストした際のスプールの目減りが激しいこと。
遠投をすればするほど、スプール軸が細くなってしまうんです。
そうなるとどうなるのかと言うと、ハンドル一回転あたりのラインの巻き取り長さが極端に短くなってしまうんです。
つまり、スプール満タンの時には77cmあった巻き取り長さも、フルキャストをした先では70cmになってしまっている。
と言うことです。
(70cmは例えです)
要はスプール軸の目減りによって、ハイギアでもローギア並みの巻き取り長さになってしまうと言うことなんですね
ですから、コレがローギアだったら?
スーパーローギアになってしまいます。
巻き取り長さは、さらにもっと少なくなってしまうと言うことですね。
ですからハイギアと言うは、巻き取り長さが少なくなってしまった状態を、補ってやることが出きるんです。
それを考えるとナロースプールになった21カルコンは、
「ハイギアの方が相性がいい」
と言っても良いのかも知れません。
と言うかむしろ、XGが欲しいよ。
(なんだかんだ諦めきれていない(^_^;))
でももう、HG買っちゃったからな。
来年あたり、22カルカッタコンクエストとしてXGが出たら、買うかな。
どうしようかな。
なんだかんだ理由を付けて買ってる気がするな(^_^;)
まあ、それは良いとして、ナロー化されたMGLスプール3は、ハイギアを選んでおいた方が相性がいいとうことです。
ハイギアはバレにくい
あまり語られていない気がしますが、ハイギアの方が明らかにバレにくいです。
なぜなら、ハイギアの方がサカナの動きに追従しやすいからです。
例えば、ヒットしたサカナが手前に走ったとき。
ハイギアの方が早く巻くことが出来るので、ラインテンションが保ちやすいのは分かりますよね。
遠くでバイトがあったとき。
少しでも早くラインを巻き取って、フッキングのストロークを少しでも長く取りたいときもあります。
キャスト後のラインスラッグの回収なんて、どれだけでも早く巻いた方が着水バイトに備えることが出来ます。
フッキングが甘かったときも、コンマ一秒でも早くラインを巻き取り追いアワセをしたいです。
つまり、「ラインを早く巻く」と言う行為はラインテンションの保ち易くなって、それだけでバラシにくさに直結するワケなのです。
過去にこんなエピソードがあります。
釣りビギナーをシーバスに連れて行ったとき、見事にシーバスをヒットさせたんですね。
サイズは確か60cmくらいだったと思うのですが、サカナを釣った経験すら浅い釣りビギナーにとっては見たこと無いような大物です。
当然、やり取りもへったくれもあったもんじゃありません。
「あ~、コレはバレるな~」
と思いながらも、絶対に釣り上げて貰いたかった僕は、ある作戦を施しますた。
それは、ドラグをサカナに自由にされないギリギリまで弱めて、あとはずっとひたすらにリールを巻き続ける、と言う作戦です。
サカナが走ろうが止まろうがどこに向かおうが、ただひたすらにリールを巻き続けるワケです。
ひたすらに巻いていると、サカナが走ったときにはラインが出ていき、サカナが止まった時には寄って来る。
寄る気配が無いときは、ただドラグが滑っているだけ。
サカナが手前に走ろうが右に走ろうが止まってしまおうが、ひたすらに巻き続けて貰いました。
それによってどうなったのか?
ひたすらにハンドル巻き続けることによって、ラインテンションが常にかかり続ける状態でやり取りをすることが出来たのです。
バラシの大きな要因の一つが、ラインテンションの「抜け」です。
サカナが不意に予期せぬ方向や手前向かって走ったり、ヘッドシェイクで一瞬ラインが緩んでしまったり。
そんな一瞬のラインテンションの抜けでバラしてしまうことって、多々あります。
ベテランならロッドワークでいなすことも出来るかもしれませんが、ほとんど釣り経験のないビギナーです。
ですからサカナがどんな動きをしたとしても、ラインには必ずラインのテンションがかかり続けている状態を作るために、
「ドラグ緩めで常に巻き続けている」
と言う状態で対応したんですね。
何度も何度もサカナに走られましたが、無事キャッチすることが出来ました。
まあ、こんなやり方はハイギアである必要はないです。
そして、通常はこんなことをする必要もないです。
正直、やり取りもへったくれも無いですからね。
その為にロッドワークや適切なポジショニング、ドラグ設定をするわけですから。
けれども、ずっとリールを巻き続けた為に、サカナがどんな動きをしようともラインテンションを保ち続けることが出来たんですね。
どんなときでもバレるときなんて一瞬です。
一瞬のラインの緩みによって、今目の前のメモリアルフィッシュを「獲れるか、獲れないか」が決まることだってあります。
油断なんてしているつもりはなくても、サカナが一瞬だけ、少しでも我々より上の行動をすれば、サカナの勝ちです。
一瞬のラインの緩み、瞬間的に少しでもラインを早く巻き取ることが出来たら?
バラシのリスクは明らかに減りますよね。
あなたが有利になるための戦う武器の一つが、「ハイギア」と思っていただけたらと思います。
ハイギアは巻き感度がいい
コレは良く言われますね。
基本的にはリールを巻いているときに感じることが出来る「感度」は、ハイギアの方がいいです。
なぜなら、ハイギアの方が巻き取りが重くなり、巻き取りが軽くなったり重くなったりする水中の変化が掴みやすいからです。
潮の流れやサカナがルアーの後ろについたとき。
ロッドだけではわからない情報を、リールを通して感じ取ることが出来ます。
例えば、「暖簾(のれん)に腕押し」って言いますよね。
コチラが力を加えても抵抗がなく、手応えがない状態です。
極端に言ってしまえば巻き取りがパワフルなローギアは、「暖簾に腕押し」と言う状態です。
この暖簾が鉄製だったら?
手応えハンパないですよね。
コレがハイギアを使っている感覚です。
ハイギアは暖簾の存在感をめちゃくちゃ感じとることが出来ますよね。
ですから、リーリングが軽いと言うのは確かにラクではあるのですが、ある程度の手応えがないと感じ取れる情報量が少なくなってしまうんですね。
こういった理由から基本的に、
「リーリングの重くなるハイギアの方が感度がいい」
と言われているワケなのです。
とは言え、あまり重過ぎても感度に悪影響を及ぼします。
例えば、先ほどの例に挙げた暖簾が、分厚い鋼板だったら?
全身を使ってフルパワーで開けなきゃならなくなります。
そうなると、繊細な変化を感じ取るのは難しくなりますよね。
ハンドルグリップを必死で握り込んでディープクランクをグリグリ巻くより、
適度な重さ、軽さがあった方が感じ取りやすいと僕は思います。
例えば脈を測るとき、力を込めれば込めるほど感じやすいと言って腕を力一杯握り混むお医者さんはいません。
繊細な指先で軽く押さえて脈を感じ取っています。
ですからハイギアの方が感度が良いと言っても、「ハイギアであればあるほどいい」と言うのは違うと思うんですよね。
じゃあ、カルコンのHG(ハイギア)はどうなのか?
僕は、ブラックバスで使うにはちょうどいいと思います。
流れの速い本流トラウトや、使用するルアーの巻き抵抗が少なめのシーバスは、ちょっと低いかなと思いますけど。
まあ、とは言え全然使えないワケではないですけどね。
実際僕も使ってますし。
確かに「巻物と言えばローギア」みたいなところもあります。
けれど、巻き抵抗がそれなりにあるスピナーベイトやディープクランクであっても、HGクラスでも僕は十分に対応出来ると思っています。
引き抵抗の大きなルアーは、ハイギアだと確かにリーリングが重たくなりますからね。
ローギアを使いたくなる気持ちは分かります。
けれど、最近のベイトリールをナメちゃいかんとです。
高剛性、高精度で作られたベイトリールは、昔と比べれば巻き上げ力は段違いで上がっています。
ましてや天下のカルコンですよ?
高剛性の代名詞のような、アルミ削り出し丸型ベイトリールのカルカッタコンクエストですよ?
樹脂ボディを軽量化しまくって、リーリングで歪んでしまう様なベイトリールとはワケが違うんです。
むしろ、
「カルコンだからこそハイギア」
て僕は思っているくらいです。
ローギアが欲しいなら200HGを買った方がいい
「ハイギアのメリットは分かる」
「けれど、どうしてもスピナーベイトやディープクランクをもっとラクに巻きたいんだ」
と言う方は、200HGを選べば巻き重りを解消することが出来ます。
なぜなら、カルカッタコンクエスト200は、100よりスプール径が大きいけどラインの巻き取り長さは同じ、
つまり、カルコン200HGの方がその分、ローギアだからです。
それぞれのギア比は以下の通り。
- 100HG ギア比7.4
- 200HG ギア比6.5
実はカルコン200HGのギア比は、ノーマル並みのギア比なんですね。
(イヤ、て言うか、そのギア比が出来るんならXG出してくれよ。
と言う声は心の中だけにしときます)
スプール径が大きいから、同じ巻き取り長さならローギアになるんです。
もちろん、その分パワフルに巻くことが出来ます。
と言うかそもそも、巻き抵抗がゴリゴリのスピナーベイトやディープクランクなら、ほとんどが14g以上と言う重めのウェイトですよね。
だったらそんな重めのルアーは、そもそも200の方が向いています。
で、200ならHGでもギア比は低めの設定であると。
だったら引き抵抗マックスのルアーであっても、やっぱりHGを選んだ方が結局はメリットは多いワケなのです。
カルコン100か200、どちらを選べばいいのか迷っている…
と言う方は、良かったらコチラを参考にしてください。
▶【具体例】21カルカッタコンクエスト100or200 どっち買い?
100を選んだら良いのか200を選んだほうが良いのか、詳しく書いています。
結論を言ってしまえば、
- 7~14gくらいのルアーがメイン、16lb以下のラインを使用するのなら100
- 14g以上がのルアーがメイン、16lb以上のラインを使用するのなら200
と言うことです。
カルコンでローギアを選ぶとき
カルコンでローギアを選ぶときってどんなときだろう?
ちょっと考えてみたのですが、
思い浮かばない(^_^;)
やっぱり強いて言うのなら、リズム感だと思います。
確かにグリグリクランキングは、一般的にローギアの方が向いていると言われています。
けれど、
「なぜローギアの方が向いている?」
と考えたとき、巻き重りくらいしか思い付きませんでした。
だとしたら、巻き重りだったら最近の高剛性、高精度のベイトリールは、ハイギアでもけっこうイケるよ?
昔と今と同じ理由でローギアを選ぶのは、ちょっと間違っていると僕は思います。
実際にカルコン100HGを使っていると、特にそう強く感じます。
特に100番サイズで使うような7~14gくらいのルアーの引き抵抗を考えると、ほとんどの場合HGで対応出来て、HGの方が適している場面は多いと思います。
先ほどもお伝えしたように、引き抵抗マックスのルアーは大体ウェイトもそれなりにありますから、200を使った方が向いているんですよね。
で、200HGはそもそもギア比が低いと。
ですから、カルカッタコンクエストでローギアを使う理由をあげるとしたら、慣れ親しんだリズムかなと思います。
ローギアを使い続けて体に染み付いたリズム感は、僕は大切だと思います。
「信じてやり続ける」
と言うのはルアーフィッシングではめっちゃ大切な要素ですからね。
自分がやり続けたリズム感は大切にした方がいいと僕は思います(^^)
ですから昨今の過渡なハイギアブームの中でも、自分の中で染み付いたリズム感は大切にした方がいいと思います。
リズム感は僕が最近思っていることで、個人的には少しギア比を落として早めのリズムで巻いたほうが気持ちよく使えるかなと感じています。
ギア比についてはコチラに詳しく書いていますので、良かったら読んでください。
▶【初心者にオススメ】ベイトリールでギア比の選び方、使い分け【具体例】
ハイギアの方が確かにメリットは多いのですが、「〇〇プロが言っていたから」ではなく、ちゃんと自分が納得する理由で選ぶのが何よりも大切です。
21カルカッタコンクエスト【ギア比】ハイギアを選ぶ4つの理由【まとめ】
さて今回は、
「21カルカッタコンクエストのギア比は、HG(ハイギア)かローギア、どちらを買えばいいの?」
と言う疑問にお答えしました。
結論、ハイギアとローギア、どちらを買おうか迷っているのなら、
「迷っているならHGを買った方がいい」
と僕はお答えします。
理由は以下の通り。
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僕はこんな理由から、カルカッタコンクエストのギア比は、HG(ハイギア)を選んだ方がいいと思っています。
何でもかんでもハイギアが良いとも思っていませんが、メリットの大きさとして僕はハイギアのほうが使いやすいと思っています。
上記の理由も、僕が経験上そう思って使っているだけなので、異論、反論あると思いますが、一意見として納得できるのなら参考にして貰えれば幸いです。
やっぱり体に染み付いたリズムというのはありますからね。
ですから、ローギアを否定するものではないということは、改めてお伝えしておきますね^^
PS 関連記事まとめ
記事中のリンク、関連記事を以下にまとめておきますね。
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