2021年に人気ベイトリールだったジリオンSVTWが、SVブーストなる新機構を搭載してモデルチェンジをして話題となりました。
そしてその話題もまだまだ冷めやらぬうちから、ジリオンに新たなニューモデルを打ち込んで来ましたね。
22ジリオンTWHD!
しかも、マグフォースZブーストなる、また新たな新機構を携えて。
ただ基本ベースが21ジリオンなだけに、
「え~、21ジリオンSVTW買ったのに、買い直さなきゃいけないの?」
「21ジリオンSVTW買おうと思ってたけど、どっちを買えばいいんだ?」
と思っている方も多いんじゃないかと思います。
そこで今回は、そんな疑問にお答えしたいと思います。
早速ですが結論から言っちゃいますね。
21ジリオンSVTWを持っているならわざわざ買い直す必要はない。
どちらを買おうか「迷っている」と言う状態なら、21ジリオンSVTWを買ったほうがいい。
とお答えします。
ちなみに僕も来シーズン用に21ジリオンSVTWを購入予定です。
まあ、もともと購入を考えていたのですが、21ジリオンTWHDなんて登場したもんだから「え?マジで?どっち買ったらいいの?」と困惑した一人です。
けれどよくよく読み解いていくと、
「やっぱり僕の使い方には21ジリオンSVTWの方があっているな」
と思った次第です。
と言うか僕としては正直、21ジリオンSVTWを購入したほうがオトクだと思います。
その辺りも含めて説明していきますね。
▶23スティーズA2TWより22ジリオンTWHDの方がオトクな理由
▶【22ジリオンTWHD】僕が シーバスで使わない理由と最も有効な使い方をご提案
▶22ジリオンTWHD 【インプレ】コレって〇〇の方が良いんじゃね?
▶21ジリオンSVTW1000 【インプレ】「全集中 水の呼吸 拾壱の型 凪」を実現するベイトリール!
目次
22ジリオンTWHDより21ジリオンSVTWを購入したほうがいい理由
22ジリオンTWHDと21ジリオンSVTW、どちらを買おうか「迷っている」と言う状態なら、僕は21ジリオンSVTWを買ったほうがいいと思っています。
なぜなら22ジリオンTWHDは太糸ロングキャスト、パワーゲーム仕様のベイトリールです。
ですから、軽量ルアーを多く使う、ナイロンライン12lb、PEライン1.5号以下がメインである人にとっては、むしろデメリットが多くなってしまうからです。
22ジリオンTWHDは、
「使用用途がはっきりイメージできている人」
が購入したほうがいいです。
ですから、「迷っている」という時点で使いみちがまだイメージできておらず、それだったら21ジリオンSVTWの方が間違いないです。
21ジリオンSVTWって、めちゃくちゃオールラウンドに使えるベイトリールですからね。
正直言うと現時点で、
「コストも含めて最もオールラウンドに扱えて、かつハイパフォーマンスなベイトリール」
と言っても過言ではないと思います。
ですから、よほど使用用途が明確になっていない限り、22ジリオンTWHDを選択する、もしくは買い直したりする必要はないと僕は思います。
で、その「使用用途」が大事なんですよね。
コチラでも書いていますが、22ジリオンTWHDは、
「太いラインでパワーフィッシングがしたい人」
に向いているベイトリールです。
▶22ジリオンTWHD 【インプレ】コレって〇〇の方が良いんじゃね?
ですので、少なからず太いラインを使用する予定がない人は、21ジリオンSVTWの方が向いています。
具体的にはナイロンラインで言うと16lb以上、PEラインで言うと2号以上。
このくらい太めのラインを使う人なら22ジリオンTWHDを選択肢に入れてもいいと思います。
逆にナイロンライン12lbくらいががメイン、1.5号以下の細めのPEラインがメイン、
という方なら、21ジリオンSVTWの方が間違いなく向いています。
まあ、そもそも軽めのルアーや細めのPEラインだったら、マグフォースZよりSVスプール(エアブレーキシステム)の方が向いていますしね。
使用するラインも考慮に入れると分かりやすいと思います。
では具体的な違いを比較しながら見ていきますね。
【比較】22ジリオンTWHDと21ジリオンSVTWの違い
22ジリオンTWHDと21ジリオンSVTWは、SVスプール(エアブレーキシステム)とマグフォースZブーストと言う大きな違いがあります。
それを踏まえて比較すると、主に以下の違いがあります。
- 太いラインを巻くことが出来る
- ロングキャスト向き
- ロングハンドルによるパワーゲームが可能
以上は22ジリオンTWHDの方が、21ジリオンSVTWより優れているポイントです。
けれどこの「優れているポイント」は、そのまま「劣っているポイント」とも言うことができちゃいます。
- 太いラインを巻くことが出来る → ラインをたくさん巻く必要があり、スプールが重たくなる
- ロングキャスト向き → 軽量ルアー、空気抵抗の大きいルアー、強風時などの悪条件化にトラブりやすい
- ロングハンドルによるパワーゲームが可能 → 巻き取りスピードが落ちる、長すぎて巻きにくい
メリットとデメリットは表裏一体なんですね。
つまり、
「ちゃんとメリット、デメリットを理解して使わないと、逆に使いにくくなっちゃうよ」
と言うことです。
ですから、
「太いラインを使ってロングキャストがしたくて、パワーゲームがしたい」
と言う使い方のイメージがはっきり出来ていないのであれば、
「22ジリオンTWHDより21ジリオンSVTWを購入したほうがいい」
という結論に至ったワケです。
「ただなあ、そんなことを言われても迷うんだよ」
わかります。その気持ち。
何を言われても迷うモンは迷います。
その気持は良くわかります。
僕は地元の釣具屋さんにベイトリールなんてほとんど置いていないので、ほとんどスペックや皆さんのインプレで決定して購入しています。
出たとこ、買ったとこ勝負なんですね。
ですから少しでも背中を押す決定打が欲しいと言う気持ちはよく分かるんですね。
そんなあなたの背中を押せるように、もう少し深堀りしたお話をしたいと思います。
ベイトリールは大は小を兼ねない
僕の中で大きく決め手になるのが、ラインキャパ。
- 22ジリオンTWHD ナイロン16lb-100m、PE1.5号ー200m
- 21ジリオンSVTW ナイロン16lbー80m、PE1.5号-150m
※21ジリオンSVTWのPEライン糸巻き量はおおよその換算値です。
HDよろしく、22ジリオンTWHDの方がラインキャパは多いです。
ぶっちゃけSVスプールって糸巻き量控えめですから、太糸派の方には「よっしゃ キタ!」って感じでしょう。
ですがその分、スプール満タンにラインを巻いたときの重量が大きくなるんですね。
ご存知、スプール重量というのはルアーのキャスタビリティに大きく影響します。
カンタンに言ってしまえば、
「スプールが軽ければ軽いほど軽量ルアーが投げやすい」
と思ってください。
特にルアーウェイトが軽量になればなるほど、ルアーの空気抵抗が大きくなれなるほどスプール重量の影響は大きく、
ルアーが重くなればなるほど、空気抵抗が小さくなればなるほど影響は小さくなります。
ですから、
「ナイロン16lb-100m、PE1.5号ー200mもラインは必要ないよ!」
という方にとって必要以上のラインキャパは、下糸を必要以上に巻く必要が出てきてしまうんですね。
下糸がたくさん巻かれていれ、当然スプール重量増加に繋がります。
そうなると必要以上の下糸は、キャスタビリティを低下させるだけの無用の長物になっちゃうんですね。
「糸巻き量がたくさんあったほうがいいじゃん!少なく巻けばいいだけでしょ?」
と思われる方もいるかも知れません。
けれど、ベイトリールは大は小を兼ねないのです。
ちなみに僕は21ジリオンSVTWでは本流トラウトで使用して、6~12gくらいのプラグの使用をイメージしています。
ラインはPE1.5号を150m。
どちらかと言えばライトゲームです。
射程範囲も20~50m程度で、ここ一番トイウとき以外それほどロングキャストも必要としていません。
と言っても正直、少しでも飛距離が伸びるマグフォースZブーストには惹かれちゃうんですよね。
けれど、SVブーストもロングキャスト性能は向上しています。
SVスプールのブ-スト機構によって、「先つまり感」は随分解消されている印象です。
ですから、「少しでもロングキャストを」と言うより、「軽量ルアーがトラブル無く投げやすい」と言う特性を重要視し、21ジリオンSVTWを選びました。
SVスプールの悪条件下でのトラブルレス性、軽量ルアーの投げやすさは誰もが知るところですし、僕も十分に体感しています。
「細めのラインで軽めのルアーを」という事なら、21ジリオンSVTWに分があるのは間違いないです。
とは言え、22ジリオンTWHDもスプール経Φ34mmです。
10g前後のルアーのキャストを得意として、過去のダイワのベイトリールの実績から言っても中・軽量ルアーのキャスタビリティは十分だと思います。
お互いにカバーする領域が被っていますので、ぶっちゃけ言ってしまえばどちらを購入しても損はない買い物にはなるでしょう。
ただお互い得意とすることが少し違うだけなんですね。
- 21ジリオンSVTWは悪条件下でのキャスト、軽めのルアーから空気抵抗の大きなルアーまで幅広くカバー
- 22ジリオンTWHDは太いラインを使って重めのルアーのロングキャストを得意
こう考えると、「太いラインを使ってパワーフィッシングがしたい」という明確な使用イメージがない限り、21ジリオンSVTWを購入したほうが間違いないと思います。
と言うか22ジリオンTWHDって、やっぱりどちらかと言うとスティーズA TWの後継モデルなんですよね。
値段も結局スティーズA TWを超えてるんだし、すでに一定のファンがいるのだから「スティーズA TWにマグフォースZブースト搭載!」の方がインパクトあるように僕は思うのですけどね。
ま、勝手に僕が思っているだけです^^
21ジリオンSVTWを買ったほうがオトクな理由
個人的には21ジリオンSVTWを買ったほうがオトクだと思うんですよね。
理由は単純に価格差。
メーカー定価が21ジリオンSVTWが42,800円に対し、
22ジリオンTWHDは51,700円。
その差、8,900円。
ボールベアリング数が21ジリオンSVTWが8個に対し、22ジリオンTWHDは10個と2個多いですが、僕はそこまでの差を感じません。
それだったら21ジリオンSVTWを買っておいて、太いラインを使いたくなったら後からスプールを単体で買い足したほうがいいのでは?
と思うわけです。
マグフォースZブーストはまだオプションパーツとしてラインナップはされていませんが、ダイワさんのことだからきっとそのうち販売されるでしょう。
ちなみにSVブーストのスプール単品価格は13,000円です。
ノーマルのSV1012G1スプールが12,000円なので、ブースト機構がついてプラス1,000円です。
一方ノーマルマグフォースZの1016G1スプールは10,500円。
ブーストがついて同じ値上がり幅と予想すると、プラス1,000円で11,500円。
どちらかと言うとSVスプールのほうが高額なんですね。
そう考えると「21ジリオンSVTWの方がお買い得じゃね?」と僕は思うワケです。
コレってスティーズのときは逆でしたね。
スティーズA TWって他のスティーズより1万円くらい安価だったんですよ。
確かにボールベアリング数は少なかったんですけど、オールアルミボディで剛性感が上がって最新G1スプールを搭載されて、それでいてSVスプールが入っているモデルより1万円くらい安かったのです。
ですから僕は「スティーズA TWを買ってSVスプールを買い足したほうが断然オトク」って感じていたんですね。
けれど今回のジリオンでは、SVモデルのほうがオトク感を感じます^^
てか、そもそも21ジリオンSVTWって、実売30,000円前後でこの性能が得られるのがオトク過ぎる気がするんですが^^;
【結論】22ジリオンTWHDより21ジリオンSVTWを買う理由【まとめ】
さて今回は、
「21ジリオンSVTW買ったのに、買い直さなきゃいけないの?」
「21ジリオンSVTW買おうと思ってたけど、どっちを買えばいいんだ?」
と言う疑問にお答えしました。
結論、
- 21ジリオンSVTWを持っているのであればわざわざ買い直す必要はない
- 「迷っている」と言う時点で21ジリオンSVTWを買った方がいい
です。
22ジリオンTWHDは、「太いラインを使ってパワーフィッシングをしたい人」向けです。
太いラインを使いたいという、明確な使用のイメージが無いのであれば、21ジリオンSVTWを選択しておいたほうが間違いないです。
両ベイトリールの選択のポイントとしては以下の通り。
- ナイロン(フロロカーボン)ライン16lb以上、PEライン2号以上を使いたいのなら22ジリオンTWHD
- ナイロン(フロロカーボン)ライン12lb以下、PEライン1.5号以下を使いたいのなら21ジリオンSVTW
- 太いラインでロングキャストをしたいのなら22ジリオンTWHD
- 近・中距離で軽めのルアー、空気抵抗の大きなルアーがメインなら21ジリオンSVTW
こんな感じで選べばいいと思います。
まあ、21ジリオンSVTWは超オールラウンドベイトリールですので「ラインキャパが足りない!」と言う状況でもない限り、どんな釣り方でもかなり高次元で満足できると思いますよ^^
▶23スティーズA2TWより22ジリオンTWHDの方がオトクな理由
▶【22ジリオンTWHD】僕が シーバスで使わない理由と最も有効な使い方をご提案
▶22ジリオンTWHD 【インプレ】コレって〇〇の方が良いんじゃね?
▶21ジリオンSVTW1000 【インプレ】「全集中 水の呼吸 拾壱の型 凪」を実現するベイトリール!