今回は、
「僕が21ジリオンSVTWをシーバスフィッシングで使うとしたら、こんな感じの使い方をするよ」
と言うテーマでお話させていただきます。
最初に断っておきたいのですが、僕は21ジリオンSVTWをまだシーバスで使っていません。
先代ジリオンSVTWやノーマルジリオンはガッツリ使ったのですが、21ジリオンSVTWのシーバスデビューはまだなんですよね。
とは言え今年のメイン機としてすでにけっこう使い込んでいますので、
「僕ならシーバスで使うとしたらこんな感じで使うよ」
と言うお話をさせていただきますね。
とりあえず最初に
「21ジリオンSVTWは向いているのか?」
と言うことをを申し上げますと、
僕は「向いている」と思います。
ただ、「ただし条件付きで」と言う言葉も添えさせていただきますね。
それではその辺りも踏まえながら詳しく説明します。
※21ジリオンSVTW関係の記事一覧はコチラ。
随時更新しています!
▶21ジリオンSVTW【更新】
目次
僕が21ジリオンSVTWをシーバスで使うとしたらこんな感じ。
まずはどんなタックルセッティングで使うかといいますと、
- ロッド:8.3~9フィート L~MLクラス
- ライン:PEライン1.5号 + リーダーナイロン16~20lb
- ルアー:7~14g
- フィールド:小中規模の河川や港湾部
こんな感じで使うと思います。
個人的にはシーバスで使うにはライトな感じですね。
比較的小規模なフィールドで10g前後のルアーと、シーバスとしては比較的ライトなルアーを中心に。
て感じです。
もしくはバチ抜けやシビアな状況で繊細にルアーを操作したりと言う、どちらかと言うと細かい釣りです。
それぞれ説明しますね。
ロッド:8.3~9.3フィート L~MLクラス
ロッドは操作性重視で比較的短めな場合と、オープンウォーターでライトルアー遠投を遠投したい少し長めのチョイスになります。
個人的には8.3フィートと言う長さが好きで、
- ルアーの操作性
- 遠投性
- キャスタビリティ
- ラインメンディング
- 足場の高いところでの操作性
以上のバランスが僕としては一番取れている長さだと感じています。
もちろん、長さに関しては体格や好みや使い方もありますので、人それぞれなところもあると思いますけど。
このクラスの長さのロッドでは、シーバスでは過去にダイワのカワスペシャル2と言うロッドをかなり永らく愛用していました。
当時合わせていたベイトリールはT3SVと言う、21ジリオンSVTWと同じΦ34㎜のSVスプール。
T3SVはSVは機としては初期モデルでSVスプールの性能こそ違えど、似たタイプのベイトリールです。
もちろんティップが比較的ソフトなカワスペⅡとの相性は良く、10~14gくらいのシンキングペンシルやシンキングミノー、バイブレーションをよく使っていました。
そしてタマに18gくらいのミノーって感じかな。
HVFと言う粘りのあるブランクスが個人的に好きで、当時のパキパキだったブランジーノより僕的には安心して使えていたんですよね。
個人的に今、21ジリオンSVTWに一番合わせたいベイトロッドは、FishmanのBEAMSクローラ83L+。
少しライトよりではありますが、21ジリオンSVTW相性は間違いないと思います。
ちなみに僕は現在同じくFishman BEAMSクローラシリーズ、92L+に合わせて使っています。
シルバーボディとのマッチングも良い感じで、お気に入りの組み合わせです^^
もちろん相性はバッチリで、ルアーは軽いもので5gくらいから使っています。
ただ、9フィート2インチあると長さ的にさすがに操作性が悪くなるので、ピンを撃ったりトゥイッチを加えたりと言う使い方なら8.3フィートの方が間違いなく良いです。
ですからシーバスで使うとしたら
「オープンウォーターでライトプラグの遠投」
と言う感じになるかな。
ただ実は僕は、「長さの利」に飛距離はほとんど期待してないんですよ。
僕が一番長さの利を期待するシチュエーションは、足場の高いところやストラクチャー回りでのラインメンディング。
これはメチャクチャ重要視しています。
ルアーにあまりアクションを加えずキャストスペースが許すのなら、正直どれだけでも長いロッドを使いたいくらいです。
もちろん長ければ操作性も悪くなるので、場所や使い方にもよりますよ。
その辺りを考慮すると僕的にはシーバスで使うのなら、操作性と長さの利を兼ね備えた8.3フィートは欲しいんですね。
小回りも効いてラインメンディングもしやすい。
僕的にはそんな長さが8.3フィートなのです。
そしてロッドの硬さ的にはL~MLくらい。
21ジリオンSVTWの扱いやすいルアーウェイトは7~14gくらいです。
もちろんそれ以下、それ以上でも十分にキャストは出来ます。
けれど7g以下だったらΦ32㎜スブールに任せたいし、
14g以上だったらΦ36㎜スブールに任せたい。
そう思うと7~14gくらいが扱いやすいL~MLクラスのロッドに合わせるのがベスト。
と僕は思うのです。
もちろんMクラスのベイトロッドが悪いワケじゃないですよ。
僕も実際にジリオンSVTWをワールドシャウラ1832に載せてシーバスやってましたし。
ライン:PEライン1.5号 + リーダーナイロン16~20lb
シーバスに限らずですけど21ジリオンSVTWでPEラインを使うのなら、1.5号と言うのは「ひとつの基準」だと思います。
なぜなら、ラインの太さが使用する21ジリオンSVTWの使いやすいルアーウェイトにちょうどいいから。
ベイトリールでPEラインを使用する場合、キャストするルアーのウェイトに対するラインの太さはスピニングタックル以上に重要です。
基本的にスピニングタックルより太めを使用した方が扱いやすいのですが、当然太過ぎるとラインキャパも減っちゃうし軽いルアーが投げにくくなります。
僕の経験上、使用するルアーのウェイトで、使いやすいPEラインの太さは次の通り。
- ルアーウェイト7~18g PEライン1.5号
- ルアーウェイト10~40g PEライン2号
- ルアーウェイト18g以上 PEライン2.5号
基本的にはこんな感じの基準で使っています。
正直ベイトリールでPEラインを使うなら2号以上がオススメです。
2号を超えるとライントラブルも減りますし、ベイトリールで非常に扱いやすくなります。
けれども使用するルアーに対して太過ぎると、ルアーの操作性が悪くなっちゃうんですね。
ルアーが軽く引き抵抗が小さいとちょっとした流れでラインがルアーを引っ張っちゃったり、風でもルアーが流されやすくなるので繊細な操作がどうしてもやりにくくなります。
「ベイトリールでPEラインを使うときは太いラインを使ったほうがいい」
と言うのはあなたも聞いたことがあると思います。
とは言っても、「何でもかんでも太ければいい」と言うワケでもないのです。
「太い方がいい」と言う理由の一つに、「ラインの喰い込み」があります。
細いPEラインはスプールにラインが喰い込んじゃうんですね。
ですがルアーウェイトが軽いとPEラインは喰い込みにくくなります。
基本的にルアーウェイトが重ければ重いほど喰い込みやすく、ラインが細ければ細いほど喰い込みやすいです。
そう言った理由から
「ベイトリールでPEラインを使うなら2号以上」
なんて言われています。
ですが、7~14gくらいのルアーをメインで扱うなら、僕の経験上、PEライン1.5号でも特に問題はありません。
しかもうまい具合に、21ジリオンSVTWにPEライン1.5号が150m巻けるんですよね。
PEラインが150m巻けるって、ホントちょうどいいんですよ。
ラインキャパに余裕があってトラブっても安心だし、ひっくり返して二度使えるし。
ですから僕は、
「使いたいPEラインが150m巻く事ができる」
と言うのも一つの基準にしています。
で、合わせるリーダーがナイロンライン16~20lb。
PEライン1.5号と言うとメーカーにもよりますが4本撚りで約25lbと、PE本線よりリーダーの方が細いというバランスです。
基本的にリーダーの方が太くするのが一般的なラインシステムですよね。
けれどもあえてPEライン本線の方を強くすることによって、メリットもたくさん生まれます。
例えばリーダーの方が弱いということは、根掛かりなどのラインブレイクは基本的にリーダーのルアー(スナップ)の結び目で起こりますよね。
そうなると、
- PE本線が限界に達しないから長持ちし、ライントラブルが減る
- リーダーをいちいち組み直す必要が無い
- 余計なラインを水中に残さない
こんなメリットが生まれます。
このメリットはモノ凄く大きいですよ。
こう言うタックルバランスでかれこれ15年以上使っていますが、正直リーダーの方が強くすると言うラインシステムには戻れません。
※もちろん場合によってはやります。
しかも、スピニングリールでは生まれにくいメリットですよね。
スピニングリールでメインラインをここまでラインを太くすると飛距離は出ないし、かなり扱いにくくなってしまいます。
正に「太いラインが扱いやすい」と言う、ベイトリールの特徴が活きるラインセッティングと言えます。
まあ、考え方としてハリスと同じですよね。
釣りはエサ釣りから入った僕としては、リーダーの方が細いと言うのはむしろ違和感なく自然な考え方なのであります。
そしてラインの種類は、僕はシーバスの場合はほとんどナイロンラインを使います。
なぜならナイロンラインの伸びが、PEラインの伸縮性の無さを補ってくれるからです。
まあ、フロロカーボンラインの伸びでも十分ですし、使うこともあります。
けれどもフロロカーボンラインは基本的に同じ太さなら弱いですし、高価です。
ですからPEラインとの相性のいいナイロンラインを使うことが多いです。
フロロカーボンラインをリーダーに使うときはルアーを沈めたかったり、ラインの水切れを良くしたいときかな。
そう言った理由でトラウトではフロロカーボンをよく使うのですが、シーバスではほとんどナイロンラインです。
ルアー:7~14g
スプール径Φ34mmの21ジリオンSVTWは、7~14gくらいのルアーが扱いやすいです。
もちろんそれ以上の重さのルアーも十分に扱えます。
けれども実際に使ってみた経験上、悪くはないけど18gを超えるルアーをフルキャストするとスプールに余裕が無くなると言うか、
高速で回り過ぎている感があるんですよ。
高速で回り過ぎてスプールが唸っちゃう感じで、思ったより飛距離が出ない。
今年、僕は本流トラウトで18gのスプーンを多用しています。
重めではあるのですがそれほど飛距離を求めたいるワケではなく、むしろ10g前後のプラグの使いやすさを重視したいので僕の使用用途的には十分です。
けれどもやはり空気抵抗が少なくよく飛ぶルアーはこのウェイトになると、スプールが唸って飛距離がスポイルされている感じがあります。
「Φ36スプールだともっとよく飛びそう」
て感じるんですね。
ですから重めのルアーがメインでシーバスベイトロッドのMクラスに合わせるなら、スプール経はΦ36㎜の方が合ってます。
中近距離キャストが多いブラックバスならM、MHクラスでもΦ34mmスプールは十分使いやすいとは思います。
けれどシーバスで重めのプラグと言うと、ほぼほぼ遠投がメインになると思います。
となるとやはり、21ジリオンSVTWをシーバスで使うならML以下のライトなロッドの方がいいかな。
まあ、ぶっちゃけSVスプールは優秀で守備範囲が広いです。
ですからベストのルアーウェイトが7~14gとは言っても、それ以上の重さであってもかなり高次元で扱えるんですけどね。
ただ、重いルアーを扱う際にはラインの太さには注意です。
14g以上をメインに扱うなら、出来ればPE2号を使った方が良いです。
バックラッシュの際に高切れが起こりやすかったり、ラインの喰い込みが深くなっちゃいます。
けれどもPEライン2号だと、150m巻けないんだよな~^^;
そう言う意味でも
「7~14gのルアーがメイン」
と言った感じなのです。
フィールド 小中規模の河川や港湾部
小中規模のフィールドをメインとして使う理由は次の通りです。
- そもそもライトルアーでそこまでの大遠投をしない
- 高いトラブルレス性がピン撃ちに活きる
そもそもライトルアーでそこまで大遠投をしない
21ジリオンSVTWは飛距離が出ないのか?
と言われれば、決してそんなことはありません。
むしろクラス最高レベルの飛距離を期待しても期待ハズレにはならないでしょう。
けれども、「クラス最高」なんですね。
純粋に飛距離を出したいのなら、空気抵抗の少ない重いルアーを使った方が飛距離は伸びます。
重めのバイブレーションやシンキングペンシル、ミノーなどですね。
けれども重いルアーを使うのなら、ワンクラスサイズの大きなベイトリールを使った方が飛距離は伸びます。
ですからそもそも僕は、21ジリオンSVTWに絶対的な飛距離は求めてないんですね。
「ライトプラグを遠くに飛ばす」
と言う意味では、最高レベルで非常に優秀なベイトリールだと僕は思います。
高いトラブルレス性がピン撃ちに活きる
21ジリオンSVTWの一番のウリは、なんと言ってもSVスプールです。
新たにブースト機構が採用され飛距離アップが注目されていますが、なんと言ってもトラブルレス性に定評のあるSVスプール。
僕的にはピン撃ちにトラブルレスって必要不可欠だと思ってます。
なぜならせっかくピンに決めたのにバックラッシュしてたら、せっかくのナイスキャストがなんの意味もなくなってしまうからです。
- あの橋脚でスパンとターンさせるためにここぞってピンにキャストが決まった。
- オーバーハングの奥の奥に決まった直後の着水バイト。
そんなときにバックラッシュしてたら?
せっかくのグレイトなキャストが台無しですよね。
ましてやシーバスフィッシングで使うとしたらナイトゲームも多くなると思います。
闇夜で空気抵抗の大きなライトルアーを細めのPEラインでキャストする。
と言うシチュエーションを考慮すると、ここぞってキャストが決まった時のライントラブルのリスクは少しでも排除したいです。
と言うか、河川で橋脚の向こう側にキャストしてバックラッシュしていると、けっこう悲惨ですよ。
「フローティングミノーだから根掛かりの心配はねーぜ」
なんて思ってのんきにバックラッシュを直していると、橋脚の向こう側にルアーが流れて行ってしまいメインラインであるPEが擦れてしまうことだって大いにあります。
橋脚に擦れたPEラインなんて、残念ながらほとんど終わりですからね。。
そう考えると小規模フィールドでキャストするときのトラブルレス性って、何気に重要だったりします。
21ジリオンSVTWはシーバスに向いている。ただし…
「21ジリオンSVTWをシーバスで使いたい!」
と言われれば、僕としては
「オススメは出来るけど、ただし限定的で」
と付け加えたいです。
要は
「あまり遠投を意識せず、ライトルアーをメインで使用するとき」
です。
僕の経験上ではありますが、やはりシーバスフィッシングにはΦ36mmクラスのベイトリールの方が向いていると思います。
なぜなら、使用するルアーウェイト、シチュエーションがベストだと思うから。
シーバスフィッシングでは、
「比較的重めのルアーを遠投する」
と言うシチュエーションが多いです。
スプール径Φ34mmとΦ36mmでは、ルアーウェイト18g以上、空気抵抗の少ないルアーなら14g以上くらいで僕としては飛距離に明確な差を感じます。
スプール径Φ34mmで重めのルアーをフルキャストもできるんですけど、「ムリして飛んでる感」が強いんですよね。
Φ36mmの扱いやすいルアーウェイトは大体14g以上、守備範囲としては10g以上かな。
そう考えると多くのシーバスフィッシングのシチュエーションで、スプール径Φ36mmの方が適切だと僕は感じています。
それと、重めのルアーをキャストする場合はラインの太さも気になります。
18gのルアーをフルキャスト、なんてときはPEラインは2号以上あった方が安心してフルキャストすることが出来ます。
重いルアーに対してPEラインが細過ぎるとスプールに深く喰い込んじゃったり、高切れのリスクが大きくなっちゃいます。
【21ジリオンSVTW】シーバスで使うとしたら僕ならこう使う。【まとめ】
今回は、
「僕が21ジリオンSVTWをシーバスフィッシングで使うとしたら、僕ならこんな感じで使う」
と言うテーマでお話させていただきました。
結論として、
ロッド:8.3~9フィート L~MLクラス
ライン:PEライン1.5号 + リーダーナイロン16~20lb
ルアー:7~14g
フィールド:小中規模の河川や港湾部
以上の使い方をします。
理由としては以下の通り。
【ロッド:8.3~9フィート L~MLクラス】
- ルアーの操作性
- 遠投性
- キャスタビリティ
- ラインメンディング
- 足場の高いところでの操作性
これらのバランスが良いから。
【ライン:PEライン1.5号 + リーダーナイロン16~20lb】
メインで使用するルアーとのバランスが良いから。
【ルアー:7~14g】
スプール径Φ34mmのベイトリールが一番扱いやすいルアーウェイトが7~14gであり、
そもそも21ジリオンSVTWは「ライトプラグをトラブルなく遠くに飛ばす」と言うことが得意だから。
【フィールド:小中規模の河川や港湾部】
- そもそもライトルアーでそこまでの大遠投をしない
- 高いトラブルレス性がピン撃ちに活きる
以上の使い方をすると思います。
言ってしまえば21ジリオンSVTWをシーバスフィッシングで使うのは、全然悪くないですよ。
ただしこのベイトリール一機でシーバスやるには、正直ちょっとキツイかなと思います。
以上の使い方で限定的にやるのなら良いのですけど、シーバスフィッシングのシチュエーションはもっと多岐に渡ります。
「大規模フィールドで重めのルアーを遠投したい」
と思うとラインも細くなっちゃうし、
太くすればラインキャパも足りないし飛距離もちょっとモノ足りなくなります。
そんなこんなで21ジリオンSVTWを僕がシーバスで使うのなら、
「比較的ライトプラグを繊細に扱いたいとき」
と言う感じです。
僕の経験上の考え方ですので、21ジリオンSVTWでシーバスをやろうと思っている方がいらしたら参考して貰えたら嬉しいです^^
まあ、何と言ってもコレが2万円台ですからね^^
※21ジリオンSVTW関係の記事一覧はコチラ。
随時更新しています!
▶21ジリオンSVTW【更新】