出典:ダイワ
ダイワのホームページを見てたら、何やらニューモデルが出てる!
NEW! ジリオンTWHD!
キター!遂にジリオンの次期モデル!
ジリオンTWが廃盤になったままだったので、ずっと楽しみにしていたんですよね。
(HDとしては残っていますが)
しかも、マグフォースZブースト!
昨年のスティーズATWHLCが飛距離特化のブーストだったので、ノーマルマグフォースZのブーストバージョンはめっちゃ楽しみにしていたんですね。
コイツは買いやな。
てか、スティーズ持ってるからスプールだけでも欲しいな。
なんて思ってたんですよ。
ところがビックリ!
思いがけない事実がありました。
もちろん、ちゃんと読めば分かりますが、もしかしてコレ、勘違いする人もいるんじゃないかな。
その辺りも含めて、22ジリオンTWHDの速攻インプレッションをしてみたいと思います。
21ジリオンSVTWと迷っている人には特に読んでもらえれば、きっとお役に立てると思います。
▶21ジリオンSVTW1000 【インプレ】「全集中 水の呼吸 拾壱の型 凪」を実現するベイトリール!
目次
22ジリオンTWHD 【インプレ】 どんな人に向いている?
22ジリオンTWHDどんな人に向いているのか、一言で言ってしまえば、
太いラインでパワーフィッシングがしたい人。
こんな人に向いていると思います。
具体的にはナイロンラインを最低でも16lb以上、
PEラインなら最低でも2号以上、このくらいの太さのラインを使ってヘビーに使用したい人に向いています。
後ほど詳しく説明しますが、22ジリオンTWHDのラインキャパはナイロンライン「16lb-100m」。
PEラインに換算するとおおよそ「2号ー150m」。
ブラックバスでもソルトでもオフショアでも、このナイロン20lbクラスやPEライン2号、3号と言う太いラインでパワーフィッシングをしたい人には向いているベイトリールだと思います。
ただこのベイトリールを購入するにあたって、絶対に勘違いしてはイケない事実があります。
僕はその勘違いでマグフォースZブーストの期待感で最高潮の僕の気分を、バンジージャンプ高さ日本一の新旅足橋(岐阜県)から飛び降りたくらい落差のある気持ちの落ち方でした。
(バンジージャンプしたことないけど)
その絶対に勘違いしてはイケない事実とは、
「22ジリオンTWHD、よく見たら1000番クラスのベイトリールじゃないか!」
と言うこと。
つまり、21ジリオンSV TWと同じ、Φ34mmスプール。
出典:ダイワ
Φ36mmスプールの21スティーズA TW HLCはもちろん、1500番クラスの旧ジリオンTWともスプールの互換性がありません。
まあ、そらフツウにホームページを見れば分かります。
けれど、ジリオンはもともとスプール径Φ36mmで登場し、だからこそ1500番クラスのタフネスベイトリールとして他のベイトリールと差別化されてファンがいたんだと思うんです。
ジリオンと言えば1500番クラスのベイトリールで、どちらかと言えば1000番のΦ34mmスプールがジリオンの派生なんです。
(勝手にそう思っている)
で、Φ36mmのモデルが廃盤になったんだから、
「Newジリオン!」なんてあれば いやが応にも期待するじゃないですか。
Φ34mmで出すんだったら、正直スティーズA TWの後継機でも良かったんじゃないかと思います。
てか、スティーズA TWより高価だし。
まあ、そんなこんなで
「1000番クラスのジリオンTWにヘビーデューティ仕様が出た!」
と言うことなのであります。
てか、スプール経Φ36mmの現行モデルと名前被っとる…
変えれんかったのかな。
(やっぱスティーズA TWの後継で良くね?)
21ジリオンSVTWとの違いは?
見る限り昨年登場した21ジリオンSVTWとの違いは以下の様な感じですね。
- カラーリング
- ブレーキシステム
- ラインキャパ
- ギア比
- ハンドル長さ
こんな感じでしょうか。
詳しく見ていきますね。
カラーリング マックロってどうなの?
出典:ダイワ
ハンドルから何から、マックロに染まっちゃいましたね。
完全に好みの問題だと思いますが、僕はカッコいいと思いますよ。
合わせるベイトロッドにもよるかな。
イヤ、癖がない分、どんなベイトロッドにも合うかも。
ただ個人的には、今の好みとしてはシルバーの方が好きです。
昨年、ハイパードライブデザインと言うニューコンセプトのもと登場した、スティーズ、ジリオン、アルファスの3機種は全てシルバーでした。
ただ、高価になるほど見た目の高級感は上がっていきましたけど。
ブラックってかっこいいことはかっこいいんですけど、なんか個性がないと言うか見た目の差別化がつきにくいんですよね。
例えば黒い車ってカッコいいんですけど、その辺を走っているのを見てて、
「あの黒い車、アイツや!」
てことにはならなくないですか?
要はカッコいいけど、「どれも一緒」て思えてしまうんです。
けれど青い車が走っていると、
「あ、あれ多分、アイツや!」
てなりません?
黒はカッコいいけど目立たない、みたいな。
てか、それを言ったらシルバーも一緒か^^;
まあ、どうでもいい個人的な意見でした。
ブレーキシステム マグフォースZブースト
マグフォースZブーストは今回の一番の目玉ですね。
僕としては一番望んでいた機能で、従来のマグフォースZ、+αの飛距離が発揮されるようです。
要はマグフォースZ本来のトラブルレス性にもう一伸びプラスしたイメージでしょうか。
と言うか、昨年の21スティーズA TW HLCのときにそれを期待したんですけどね。
21スティーズA TW HLCはやはりHLCよろしく、遠投特化モデルでした。
今回の22ジリオンSVTWはこんな感じで説明されています。
MAG-ZブーストはMAGFORCE-Zの遠投性能を極限まで引き出した飛距離重視のセッティング。MAGFORCE-Zは遠心力でインダクトローターを作動させる特性から軽量級ルアーには不向き。一方で中・重量級ルアーの遠投には最適で、入力した分だけ飛距離が伸びる。そこにBOOST革命。バックラッシュゾーンを回避した後、瞬時に1段階戻ることでキャスト中盤~着水間際まで伸びやかな弾道で最大飛距離を実現させた。
出典:ダイワ
説明文としては21スティーズA TW HLCと全く同じなのですが、HLCは「HLCコンセプト」としてマグフォースZロングディスタンスチューン仕様と別分で記載されています。
出典:ダイワ
ですから今回のマグフォースZブーストは、さすがにHLCとは別物だと思います。
ですので、基本的に
「従来のマグフォースZのトラブルレス性に+αの飛距離が得られる様になった」
と言うように僕は理解しました。
と言うかマグフォースZも飛距離重視とか記載されていますけど、僕としては十分すぎるほどトラブルレス性は高いと思うんですけどね。
構造上SVスプールよりスプール重量が大きいので、軽いルアーのキャスタビリティはさすがにSVスプールの方が上です。
けれど、極フツウに7g以上のルアーだったらSVスプールより飛距離が出るし、十分すぎるほど扱いやすいブレーキシステムだと僕は思うんですけどね。
確かにSVスプールの強風時やPEラインを使ったときなど、悪条件化においてのトラブルレス性、アレはマジで凄いです。
けれど、マグフォースZでも全然負けてないよ?
と僕は思うわけなのです。
もちろん、ビッグベイトの様な空気抵抗の大きなルアーを投げるときも、キャストに気を使うなんてことは全然ありませんでした。
フツウに着水サミングくらいで十分。
(HLCでショートキャストはマジでフルサミングが必要です)
それくらいマグフォースZでも十分に高いトラブルレス性は発揮してくれます。
ですから、
- 短中距離キャスト中心ならSVスプール(エアブレーキシステム)
- 中長距離キャスト中心ならマグフォースZ
こんな使い分けもいいと思います。
軽量ルアーのピン打ちはSVスプール、重めのルアーの遠投はマグフォースZって感じですね。
実際トーナメントモデルのスティーズでは基本的にSVをスタンダードとして、A TWを派生モデルみたいな感じになっていますよね。
そういうことを考えると、
今回のΦ34mmスプールのHD仕様はスティーズA TWの後継機にして、
ジリオンはジリオンらしく重めのルアーの中長距離キャストはスプール経Φ36mmに任せてしまっても良かったんじゃないの?
なんて勝手に思っています。
価格帯もスティーズA TW超えちゃってるし、フツウにハイエンドモデルと同じになっています。
僕としては
「ハイエンドモデルに負けない性能と、それ以上とも言えるタフネス性をあの価格で購入できる」
というところにジリオンの大きな魅力を感じていましたので、正直ちょっと残念です。
ラインキャパ 16lbー100m
ラインキャパがこれだけ増えるのはありがたいことです。
この辺は「ジリオンらしい」て感じがしますよね。
確かに「12lbー100mも巻ければ十分だよ」という意見もあると思います。
ラインを必要以上にたくさん巻いてしまうとスプール重量が大きくなってしまい、キャスタビリティが落ちてしまうのもわかります。
けれど、「太いラインを使いたい」というユーザーには、「12lbー100m」ではちょっとモノ足りなかったのも事実です。
特にオカッパリユーザー。
オカッパリは基本的に遠投をするシチュエーションが多くなると言うのもありますけど、ある程度のラインキャパがないとトラブったらオシマイなんですね。
本来、50mくらい飛ばすなら7~80mラインを巻いておけば、とりあえずは足りるでしょう。
けれどラインは、釣りをしていれば確実に減っていきます。
ハードな使い方をすればラインに傷はつくし、ラインチェックによるカットは絶対に怠るわけにはいきません。
ロングキャストをすればそれだけ多くのラインがリスクに晒されるわけですから、変なとこでストラクチャーに触れてしまい10m、20mラインをカットすることだって十分に起こります。
それがオカッパリなんですね。
そう考えるとオカッパリにおいては、「最低必要量ライン」では安心して釣りが出来ないんですね。
ですから、「16lbー100m」というモデルもあっても良いんじゃないかと思います。
かと言って使う人もそれぞれなら使い方もそれぞれなので、「12lbー100m」というモデルもラインナップとしてあってもいいと思います。
ダイワさん、昔はラインキャパも選べたんですよね。
TD-X103Pとか105Hとか。
ギア比とラインキャパがラインナップとしてあったので、ユーザーが購入時に選ぶことが出来ました。
そうすればあとからスプールを買い足さなくても済みますので、ホント無駄がなかったと思います。
最近はギア比のラインナップは増えたけど、スプールに関しては「オプションを買ってね」て感じですよね。
いくつもスプールが必要ない人も絶対いるんですけどね。
ギア比 XHがちょうどよくなった
今回の22ジリオンはギア比が変わりましたね。
21ジリオンSVTWではXHクラスの巻取り長さは90cmでした。
けれど22ジリオンTWHDのXHクラスの巻き取り長さは86cmです。
同じXHクラスのギア比であっても、少しローギアになっているんですね。
確かにスプール経Φ34mmのベイトリールで90cm以上の巻取り長さって、巻き重りは激しいです。
旧ジリオンSVTWのXXH(巻取り長さ98cm)を使用していた僕としては、特殊用途じゃない限り巻取り長さ90cmオーバーは逆にリールにパワー不足を感じてしまうことがあったんですね。
ですから21ジリオンのギア比ラインナップって、
「ちょっとギア比の振れ幅が大き過ぎるな」
そんな感じで見ていたんです。
そういう意味では巻取り長さ80cm台なら、XHクラスを使ってみたい、挑戦したいという方にも抵抗が少ないんじゃないかと思います。
ギア比って永遠のテーマですよね。
ハイギアがの巻き感度が良い、イヤ、ローギアのパワーが欲しい。
いろいろな意見があると思います。
個人的には、10cm刻みくらいでラインナップがあれば選びやすいんじゃないかとは思うんですけどね。
例えば、
- ローギア 55cm
- ノーマル 67cm
- ハイギア 77cm
- 超ハイギア 86cm
- 超々ハイギア 100cm
こんな感じで^^
もちろん、ベイトリールのコンセプト、使用用途や性格によって必要なギア比は変わってきますが。
ハンドル長さ ⇐長過ぎん?
22ジリオンTWHDではハンドル長さが100mmになっています。
21ジリオンSVTWは全モデル90mmです。
ぶっちゃけ90mmでもロングハンドルって言えるくらい長いです。
僕も比較的長ハンドルが好みなので100mmハンドルを使っていましたが、100mmになると巻いていてちょっと違和感を感じるくらいけっこう長いですよ?
ちょっとわかりにくいかもですが、ジリオンSVTWに100mmハンドルを装着するとこんな感じです。
ロングハンドルになると軽い力で巻けるようになるので、ハイギアの巻き重り解消にロングハンドル化することはあります。
けれど、100mmまで長くすると正直、巻くのに違和感を感じるくらい長いのです。
僕は手のひらを広げると一番長いところで22.5cmあるんですね。
多分、比較的大きい方だと思います。
それでもライン回収時など高速で巻こうと思うと、100mmだと悪いとは言わないまでもやりにくさや違和感を感じる部分はあったんですね。
ですから僕は現在、100mmハンドルは用途を限定しながら使ったりしています。
ちなみにロングハンドルにしてしまうと、せっかくのハイギアのメリットを潰してしまうことになるので注意が必要です。
潰すどころか、逆効果になってしまう可能性すらあります。
なぜかと言うと、確かにロングハンドルにするとパワーは出るのですが、せっかくハンドル一回転あたりの巻取り長さがが大きくなっても、
ハンドルを一回転させる距離が長くなってしまうのでローギアと同じ効果になってしまうんです。
それどころか手首の可動領域が大きくなってしまい、人によってはやりにくさを感じることになります。
ですからハンドルを回しにくくて、むしろ巻取りスピードも遅くなってしまうことすらあるんですね。
多分、ロングハンドルの標準装備って、昨今のハイギアブームの中で「巻き重りが酷い!」て言うユーザーの声に応える形なんでしょうけど、
ちゃんと理屈を理解しないとハイギアにしてもロングハンドルにしても意味がないんですよね。
個人的にはいくらヘビーデューティ仕様と言っても、
「スプール径Φ34mmのキャスティング用コンパクトベイトリールに100mmハンドル標準装備」
と言うのは、いささかやり過ぎ感を感じます。
100mmハンドルって、ソルトウォーターの比較的ビッグゲームで使用するレベルですからね。
100mm標準装備のベイトリールって、ベイトリールのサイズ感的にはタトゥーラTW300、400クラスです。
つまりスプール径Φ34mmのベイトリールが、Φ43mmのベイトリールと同じハンドル長さと言うことです。
好みでカスタムしてこの長さなら良いのですが、標準装備としては賛否両論ありそうな気がします。
22ジリオンTWHD【速攻インプレ】まとめ
さて今回は12月発売予定の22ジリオンTWHDについて、僕の思うことをアレコレ書かせて頂きました。
21ジリオンSVTWとの違いをまとめますと22ジリオンTWHDの特徴として、
- スプール径Φ34mm
- 「16lbー100m」の太糸仕様
- マグフォースZブースト(SVではない)
- XHクラスのギア比が少し低い
- ハンドル長さが全て100mm標準装備
こんな感じじゃないでしょうか。
どんな人に向いているか、一言で言えば、
太いラインを使ってヘビーな釣りがしたい人。
SVスプールはラインキャパが少なめですからね。
ガツンと太いラインでパワーフィッシングをしたいという方には待望なのかと思います。
実際似た仕様のスティーズA TWは評判が良かったですからね。
ですから個人的にはジリオンより、スティーズA TWの後継機の方が良かったんじゃないかと思うんですよね。(クドいけど)
まあ、ダイワさんの事情や戦略もあるのでしょう。
ジリオンで出すならスプール経がΦ36mmとしてこの仕様で出して欲しかったな~
と言うのが僕の個人的な勝手な本音です^^
PS 22ジリオンTWHDと21ジリオンSVTW、どっち買い?
次回、
「22ジリオンTWHDと21ジリオンSVTW、どっちを買ったら良いんだろう?」
というテーマで記事を書いてみたいと思います。
結論を先に行っちゃいますね。
あくまでも僕の現時点での意見ですが、
僕は21ジリオンSVTWを買ったほうが良いと思います^^
理由を詳しく説明しますので、それでは楽しみにしていてください。
▶21ジリオンSVTW1000 【インプレ】「全集中 水の呼吸 拾壱の型 凪」を実現するベイトリール!