出典:ダイワ
今回は
「22ジリオンTW HDってシーバスで使うにはどうなの?」
と言う疑問にお答え致します。
「このベイトリールをシーバスで使うとしたらどんなシチュエーション?」
と言うことも僕なりの意見としてお答えさせていただきます。
シーバス用ベイトリールとして22ジリオンTWHDを検討されている方は、ぜひ参考にして頂ければ嬉しいです。
2021年末に22年モデルを先行して発売された22ジリオンTW HD。
21年モデルとして発売された21ジリオンSV TWは、SVブーストなる新機構を携えて登場し、2021年一番の注目ベイトリールでした。
(と、僕は勝手に思っています)
その注目の21ジリオンSVTWが発売されて一年、今度はジリオンにマグフォースZブーストが搭載されて登場。
否や応にも注目してしまいますよね。
ただ話を進める前に一つ、間違っちゃイケないことを確認しておきますね。
ジリオンTWHDは名前こそ「TWHD」ですが、
ジリオンTWHDの後継機ではなく、22ジリオンSVTWの派生。
と思ってください。
要はスプール径がΦ36㎜ではなく、Φ34だと言うことです。
もちろん、TWHDとはスプールの互換性はなく、
「別物」と思って貰った方が正しいです。
スプール径Φ36mmのジリオンTWHDは、ブレーキこそ固定式のノーマルマグフォースでした。
飛距離こそ若干見劣りするものの、剛性感やトラブルレス性はシーバスフィッシングでも定評のあるベイトリールでした。
じゃあ、今回は
「22ジリオンTW HDってシーバスで使うにはどうなの?」
と言う疑問に当記事ではお答えします。
早速ですが結論、
「向いていないわけではないが、僕はあえて使おうとは思わない」
です。
もちろん僕なりの意見ですので、参考にご検討していただければと思います。
それでは詳しく説明していきますね。
▶22ジリオンTWHD 【インプレ】コレって〇〇の方が良いんじゃね?
▶【結論】22ジリオンTWHDより21ジリオンSVTWを買う理由
目次
22ジリオンTWHDはシーバスでは使えないのか?
「22ジリオンTWHDがシーバスで使えないのか?」
と言われれば、別にそんな事はありません。
むしろ、それなりに快適に使えると思います。
どちらかと言うとジリオンよりスティーズA TWの後継機的な感じで、文句無しの剛性感にラインキャパもシーバスで使うには良い感じです。
では何故僕はあえて、「使わない」と言う結論なのか?
僕としては、シーバスに使うにはちょっと中途半端なんです。
理由としては以下の3つ。
- スプール径
- ラインキャパ
- ハンドル長さ
では順に説明しますね。
シーバスで使うならΦ36㎜スプール
シーバスで使うにはちょっと中途半端な理由の一つ、まずはスプール径。
冒頭でも触れましたが、22ジリオンTWHDはスプール径がΦ34mmなんですね。
僕は基本的にシーバスで使うなら、スプール径はΦ36㎜がベストだと思ってます。
なぜなら、シーバスフィッシングはメインとなるルアーウェイトが比較的重めだから。
もちろん状況にもよりますが、シーバスでよく使うルアーウェイトは14~28gくらいが多いです。
Φ34㎜スプールでも14~28gクラスのルアーを快適に使えないワケではありません。
ですがそのクラスのウエイトならΦ36㎜の方が快適に扱えますし、飛距離も出て同じ糸巻き速さならパワーも出ます。
Φ34㎜スプールで扱いやすいルアーウェイトは、基本的に10g前後なんですね。
ですから、
「どちらがシーバスに向いているのか?」
と言われれば、メインとなるルアーウェイトを考えるとΦ36㎜スプールだと僕は思ってます。
もちろん、シーバスでも10g前後のルアーを使うことはあります。
10g前後のルアーをキャストするならΦ34㎜の方が快適に扱えるのは間違いないです。
けれど、10g程度なら快適とは言わないまでも、Φ36㎜でも扱えないことはないんですね。
つまり、
「メインとなるルアーウェイトがどれくらいなのか?」
と言うことなのです。
ですから僕がシーバスでΦ34㎜スプールを使うのなら、7~14gくらいのライトルアーがメインになります。
そうなると、今度はこのベイトリールのラインキャパがちょっと引っ掛かってくるんですね。
ライトルアーを使うにはラインキャパが多い
上記で僕がシーバスでΦ34㎜スプールのベイトリールを使うなら、7~14gのライトルアーがメインになるよ。
と言うお話をしましたよね。
ライトルアーがメインになると言うことは、必然的にラインも細くした方がルアーは扱いやすくなります。
7~14gくらいまでのライトルアーをメインで使うなら、僕ならPEラインは1.2~1.5号を使います。
まあ、1.5号が多いですかね。
22ジリオンTWHDのラインキャパは、PEライン2号が150m。
シーバスをやるにはドンピシャなのですが、ライトルアーメインでPE1.5号を使うとなるとちょっと多いんですね。
このスプールに1.5号を150m入れるとなると、下糸は必須です。
そうなると下糸の分、ムダにスプールが重たくなっちゃうんですね。
重たいルアーがメインならともかく、ライトルアーを使いたいのならスプール重量は少しでも軽くしたいところです。
だとすると、
「Φ34㎜スプールでPE2号150mと言うラインキャパは、シーバスをやるにはどっちつかずで中途半端」
と言うのが僕の今の率直な意見です。
ですから、
- 中重量級ルアー用 Φ36㎜ PEライン2号150m(ナイロン16lb100m)
- 軽量ルアー用 Φ34㎜ PEライン1.5150m(ナイロン12lb100m)
こんな感じだとベイトリールでシーバスフィッシングをやるなら、僕としてはほどほどにちょうど良いのであります。
だとすると僕がシーバスでジリオンを使うとすれば、
「ライトルアー用としては21ジリオンSVTWを選ぶ」
と言うことです。
SVスプールはただでも軽量スプールですしね。
超ロングハンドルが回しにくい
22ジリオンTWHDに標準装備されているハンドルは、全長100㎜+ラウンドノブ。
ラウンドノブは力が入りやすく良いとして、全長100㎜はシーバスでは使うにはさすがにちょっとなげーべ。
と言う話なのです。
100㎜ハンドルは確かに力は入りやすいです。
力強いリーリングが可能です。
けれど実際シーバスで使った経験からすると、やっぱりリーリングが若干やりにくいのです。
ハンドルが長いと当然、回転させる径が大きくなります。
そうすると手首を回してハンドルを回転させる、
と言う行為に違和感を感じてしまうんですね。
僕的に90㎜ハンドルだとちょうど良いのですが、100㎜だと違和感を感じてしまいます。
僕は手の平を目一杯広げると、指先の最大幅が約23cmあります。
比較的大きめなんじゃないかと思うのですが、それでも違和感を感じる程度です。
シーバスって基本、「巻き」の釣りです。
リーリングで潮の流れを掴んだり、一定の速度で巻くことが重要だったりします。
つまり、「巻く」と言う動作は非常に重要なんですね。
違和感を感じてしまうとリーリングに集中できなくなってしまいます。
ですからリーリングパワーも大事なのですが、
「自分が集中して巻きやすい」
と言うことも非常に重要だと僕は考えています。
そうなると、
「100㎜ハンドルをシーバスで使うにはちょっと長いな~」
てなってしまうんですね。
まあ、あくまでも僕の意見ですけどね。
遣いやすさはクセや手首の柔らかさでも変わってくると思います。
ですから逆に、手が小さくても長い方が扱いやすいと言う方もいるでしょう。
一度実際に100㎜ハンドルを回してみると、自分に合っているのかいないのかがよく分かると思います。
22ジリオンTWHDはどんなシーバス釣りに向いている?
結論から言ってしまうと22ジリオンTWHDの特徴を考えると、
「もう一本向こうの橋脚などストラクチャー際にライトルアーを遠投してタイトに攻める」
こんな釣り方が向いていると思います。
22ジリオンTWHDの特徴はざっくり以下の通り。
- 比較的的ライトルアーが投げれる
- 太いラインを巻くことが出来る
- ロングハンドルでパワー勝負が出来る
- マグフォースZブーストにより遠投が効く
こんな感じでしょうか。
今回マグフォースZブーストには触れていませんが、実は最大の特徴ですね。
一言で言えば、
「ほどほどのトラブルレス性に十分な飛距離」
こんな特徴だと僕は理解しています。
けれど僕は本音を言えば、
Φ36㎜スプールにブーストを搭載して欲しかった…
まあ、そんな事は言っても仕方がないのですが、
マグフォースZブーストはシーバスフィッシングにはかなり向いていると思います。
なぜなら、
「トラブりやすいPEラインを使ってフルキャスト遠投を繰り返す」
と言う使い方が、トラブルレスと飛距離のバランスが良いからです。
SVスプールは確かにトラブルレス性はめちゃくちゃ高いです。
けれど飛距離と言う面ではマグフォースZには劣ります。
マグフォースZは飛距離と言う面ではHLCには劣る面はあるけど、
トラブルレス性が十分に高いです。
そして今回は「ブースト」によって飛距離もアップしています。
僕は実際にマグフォースZブーストを搭載した21スティーズA TW HLCをシーバスで使っています。
飛距離は確かに爆発的に伸びます。
けれど、やはりキャストには気を使うんですね。
突然の突風、気の抜けたキャスト、重さや空気抵抗の違うルアーへのチェンジ。
こんなときは特に気を遣い、サミングは必須になってきます。
確かに飛距離は伸びるんですけども、HLCを使ったあとにノーマルマグフォースZを使うとキャストがラク過ぎて元に戻れなくなる。(笑)
と言う経験も過去にしています。
そう言う意味でも、ブーストで飛距離アップしたマグフォースZは、
「トラブルレス性と飛距離がシーバスにちょうど良い」
と僕は思うんですね。
ですから特にΦ36㎜ブーストが欲しい…
(クドいって)
という事で
「シーバスフィッシングで使うとしたらどんな釣りに向いているのか?」
と聞かれれば、
- 比較的的ライトルアーが投げれる
- 太いラインを巻くことが出来る
- ロングハンドルでパワー勝負が出来る
- マグフォースZブーストにより、遠投が効く
と言う特徴から、
「もう一本向こうの橋脚などストラクチャー際に、ライトルアーを遠投してタイトに攻める」
と言う釣り方が向いていると僕は思います。
ライトルアーを遠投、そして太いラインでストラクチャーから引き剥がす。
こんなシチュエーションを想定しているのなら、シーバスで22ジリオンTWHDは使いやすいと思います。
【22ジリオンTWHD】僕が シーバスで使わない理由と最も有効な使い方をご提案【まとめ】
さて今回は、
「22ジリオンTW HDってシーバスで使うにはどうなの?」
と言う疑問にお答えしました。
結論、
「向いていないわけではないが、僕はあえて使おうとは思わない」
理由としては以下の3つ。
- シーバスで使うならΦ36㎜スプールを使いたい
- ライトルアー用にするにもラインキャパが多い
- 100mmロングハンドルはリーリングし難い
22ジリオンTWHDの主な特徴は以下の通り。
- 比較的的ライトルアーが投げれる
- 太いラインを巻くことが出来る
- ロングハンドルでパワー勝負が出来る
- マグフォースZブーストにより、遠投が効く
以上の特徴より、僕がシーバスで使うとしたら、
「太いラインを使用してライトルアーを遠投し、もう一本向こうの橋脚などストラクチャー際を攻めてヒットしたら太いラインとリーリングパワーで強引に引き剥がす」
こんな使い方をすると思います。
要は、
「太いラインでライトルアーを遠投したい」
こんなシチュエーションにはピッタリだと思います。
正直購入するつもりはなかったけど、記事書いていたらなんか欲しくなってきた。(笑)
実際に使うと多分、僕の懸念なんて吹き飛ばすくらいいいベイトリールなんやろな。
そのくらい完成度が高いベイトリールだと思います。
けれどそれだけに、どうせならΦ34mmはスティーズAの後継機として出して、
ジリオンはジリオンでΦ36mmでブーストを搭載してほしかったな~
なんて思います。
▶22ジリオンTWHD 【インプレ】コレって〇〇の方が良いんじゃね?
▶【結論】22ジリオンTWHDより21ジリオンSVTWを買う理由