当記事では、
「20アルファスAIR TWを渓流ベイトでガッツリ使って気が付いたこと」
と言うテーマでお伝えします。
特にカルカッタコンクエストBFSなどの丸型ベイトリールを渓流ベイト用として考えている方は、ぜひ読んで欲しいと思います。
個人的には20アルファスAIR TW、スティーズAIR TWあたりを皮切りに、ベイトフィネス系リールの変革が起こったと思ってます。
それくらい2020年以降のベイトフィネスリールは変わったと僕は感じているんですね。
そんな20アルファスAIR TWですが、早速ですが結論と言うか、
「20アルファスAIR TWは渓流ベイトとしてどうなのか?」
と言うことをまず最初にお伝えしますね。
ハッキリ言って現状、ベストオブベスト。
間違いなく後悔しないベイトリール。
と僕は思っています。
かなり僕の主観も入っていますが、渓流ベイトで使うベイトリール選びで悩んでいると言う方は参考にしていただけると嬉しいです。
それでは詳しく説明しますね。
▶【結論】渓流ベイトフィネスのラインシステムを僕の経験でお伝えします。
▶20アルファスAIR TW【実物インプレ】デメリットもちゃんと理解しなよ?
▶20アルファスAIR TWでPEラインをガッツリ使ったけど、何か聞くことある?
▶月下美人AIR TW【速攻インプレ】ちょっと気になるとこがある… アルファスAIR TWと比較!
目次
20アルファスAIR TWが渓流ベイトマシンとしてベストな理由
僕が20アルファスAIR TWを渓流ベイトマシンとしてベストだと思う理由は、以下の2つ。
- 超高次元での汎用性の高さ
- 超コンパクトなボディ
この2点を考慮すると、このベイトリールを渓流ベイト用として購入して失敗することはないでしょう。
それでは順に詳しく説明しますね。
汎用性が究極的に高い
正直言うと、「ベイトフィネス能力」と言う意味ではもっと優れたベイトリールは存在します。
例えば同時期に発売された20スティーズAIR TW、昨年発売された月下美人AIR TW。
さらに言うなら渓流ベイト専用のシルバークリーク エア TWストリームカスタム。
シルバークリーク エア TWに至っては渓流ベイト専用です。
そんなベイトリールが渓流ベイトで使いにくいワケがありません。
それでもあえて僕は
「渓流ベイトで使うにしても20アルファスAIR TWがベスト」
と言わせていただきます。
なぜなら、そこまで「専用」に特化しなくても、20アルファスAIR TWの能力で渓流ベイトは十分に成り立つから。
ベイトフィネス能力、つまり
「どれだけ軽いルアーを投げることが出来るか?」
と言うことに関しては、20スティーズAIR TWや月下美人AIR TWの方が上でしょう。
それこそ1g台のジグヘッドでも投げれてしまうほどです。
ラインキャパをギリギリまで抑えた渓流ベイト専用設計のシルバークリーク エア TWも、フィネス性能は間違いないポテンシャルを持っているでしょう。
じゃあ、20アルファスAIR TWの能力はどうなのか?
僕も実際に1g台のジグヘッドを20アルファスAIR TWで投げて見ましたが、快適ではないにしろ投げれなくはないです。
ジグヘッド+ワームで1.4g。
このくらいのウェイトのジグヘッドで飛距離は5mほどでしょうか。
それでも十分過ぎるほどに凄いのですが、
確かに20スティーズAIR TWや月下美人AIR TWと比較すれば、「1g台のキャスタビリティ」と言う意味では劣るかも知れません。
けれど、渓流ベイトでメインとなるルアーは、ほぼ3~6g程度です。
場合によってはもう少し重いルアーを投げることはあります。
けれど、経験上、3g以下のルアーはほぼ使うことはありません。
もちろんケースバイケースではありますが、それなりには流れの強い渓流域だと、
どちらかと言うと流れに負けないように、滝壺や渕のボトムまできっちり落とすようにもっと重くすることがあるくらいです。
ですから、「渓流域での実用性」と言うことを考えると、
「そこまで究極的なベイトフィネス能力は必要ない」
と僕は思っています。
それだったら、
- 淡水でしか使えない
- PEラインしか使えない
と言う制限は、ただ使い道を狭くしているだけで意味がないんですね。
確かに3~6g程度のルアーも、20スティーズAIR TWや月下美人AIR TWを使えばもう少し快適に使えるかも知れない。
けれど、それによって受ける制限を天秤にかけると、
「そこまで究極を求めなくていいんじゃね?」
と僕は思うワケです。
いくら「おれは渓流でしか使わねーぜ!」と言っても、メバリングやりたくなるかも知れもせんしアジングやりたくなるかも知れませんよ?
もしくはあなたが手放したくなったときに、ソルトユーザーも対象者なります。
PEラインはPEラインのメリットはありますが、ナイロンラインはナイロンラインのメリットがありますよ?
特に超近距離戦になる渓流ベイトは、ナイロンラインの伸びは必ず活きてきますよ?
それらを完全に捨てることが出来ますか?
と言うことをなんですね。
ましてや20スティーズAIR TWも月下美人AIR TWもハイエンド機種で、けっこう高価です。
そんなベイトリールを「○○でしか使えない」と限定してしまうのは、僕としてはもったいないと思うんです。
もちろん、それなりの使用感、満足感はあると思います。
けれど、20アルファスAIR TWも十分過ぎるほど高性能よ?
ミドルクラスのベイトリールではありますけども、ハッキリ言ってそんじょそこらのベイトフィネスマシンに全然負けない能力は持っています。
ですから渓流ベイトで使うようなルアーなら、必要十分に使いやすいです。
僕がよく使っていたルアーで言うと、約3gのフローティングミノーが最軽量でした。
もちろん、全然問題なし!
このくらいのルアーの使用感なら、僕は十分過ぎるほどに満足しています。
ましてや3g程度であっても、スプーンやシンキングミノーなら比重が小さい分、もっと投げやすいです。
ですから軽くても3g以上がメインとなる渓流ベイトなら、20アルファスAIR TWはかなり高次元で汎用性があるワケなのです。
ちなみにシルバークリーク エア TWは淡水専用ですけど、PE、ナイロン、フロロカーボンラインに対応します。
けれど、ラインキャパが少なすぎなのです。
出典:ダイワ
PE0.6号で40mが上限。
コレはサスガにいくらも厳しいかなと思います。
確かに渓流ベイトなんて、30mほどラインがあれば十分に足りるんですね。
「だったら40mも巻ければ十分じゃないか」
そんな声が聞こえてきそうですが、
もしラインがトラブってしまったら?
特に0.6、0.8号と言った極細PEラインは、ライントラブルが起こりやすいです。
確かに扱うルアーが軽量ですし、フルキャストをすることもないので高切れのリスクは低いです。
けれど、極細PEのトラブルリスクは変わりなく健在です。
トラブルが起きなくても少し小枝や草木にラインが絡まれば、細いPEラインは間違いなくダメージを受けます。
ダメージを受けたラインはカットするしかなく、場合によっちゃその時点で10m単位でラインが失われるんですね。
例え小枝に引っかけた記憶がなくても、極細PEラインの管理は非常にシビアです。
使用すれば、ある程度カットしてラインを詰めていく作業は必須です。
そう考えると、「最低限のライン量」と言うのはちょっと厳しいと僕は思っています。
確かにベイトフィネスリールに必要以上のラインは巻きたくありません。
スプール重量命のベイトフィネスにとって必要以上にラインを巻くということは、スプール重量が上がってしまいます。
ですから出来れば最低限の糸巻き量にしたい気持ちは分かります。
けれど、PEラインの比重を考慮すれば多少多めに巻いていてもいいと、僕は判断しています。
具体的に言うと僕の場合、
75mほど巻いておき、50mを切ったら交換。
くらいを目安にしています。
マジメな話、極細PEラインをケチって使うのは愚の骨頂ですよ?
ラインチェックをしずにPEラインを使うということは、見た目同じだからと言って、ミシン糸で釣りをしているようなモンです。
そして、ただでも傷に弱いPEラインです。
細いPEなんて切れるときは、
「あれ?なんで?」
て言うくらいあっさり切れてしまいます。
大事な場面で泣くことがない様、ある程度余裕を持った糸巻き量をリールにストックしておき、ケチケチしないライン管理をしておくことをオススメします。
ちなみに75mと言うのは、150m巻きを二度と使えます。
渓流ベイトに75m巻くのは確かにちょっと多いですが、ムダなく使えるのでオススメです。
200m巻きでしたら、67mを3回使うと言うのもムダなく使えます^^
根が貧乏性なので、ラインをムダにしたくないのです。(笑)
ただ、ナイロンやフロロカーボンラインは最低限の糸巻き量にしておいた方がいいです。
なぜなら、比重が大きくライン重量が重いので、渓流ベイトをやるとなるとサスガに影響は避けられないからです。
僕にとって比重の小ささは、ベイトリールでPEラインを使う上での最大メリットの一つです。
ですから余裕を持って多少、多めに巻いてもそれほど影響はないと僕は感じています。
ただもし、スプールレスポンスに不安を感じたのなら、そのときは75mより糸巻き量を押さえればOKです。
実際に使ってみて、あなたが許容できる範囲まで減らしてやってください。
糸巻き量を落とすと糸巻きスピードがガクンと落ちてしまいますが、それでもハイズピードを維持するためのXH(エキストラハイギア)です(^^)
- ソルトOK
- モノフィラメントラインOK
- 十分なラインキャパ
ベイトフィネス性を落とすことなくコレだけのポテンシャルがあれば、
20アルファスAIR TWはかなり優秀なベイトフィネス汎用マシンなんじゃないでしょうか。
さらに言うならコスパもバツグンですしね。
定価で言えばこんな感じです。
- 20スティーズAIR TW 68,000円
- 21月下美人AIR TW 45,400円
- 22シルバークリーク エア TW 47,200円
- 20アルファスAIR TW 42,800円
20アルファスAIR TWが最安(^^)
もちろんベアリング数の違いなどもありますので、単純に「安い」とも言い切れません。
けれど、十分コスパ最強じゃね?
お手軽に導入できて、なおかつ色々なベイトフィネスに高次元な性能を持って流用できる。
超優秀なベイトフィネスマシンだと僕は思います。
超コンパクトなボディ
実は渓流ベイトにとってボディのコンパクト性は非常に重要です。
何故なら渓流ベイトはほとんどの場合、ワンハンドのツーフィンガー、もしくはスリーフィンガーでキャストをするからです。
パーミングに近い状態でキャストをするため、手の平へのボディの収まり具合でキャスタビリティが変わってしまいます。
ちなみにワンフィンガーキャストはこんな感じ。
ベイトキャスティングの基本中の基本です。
ツーフィンガーはトリガーに2本指を引っかけます。
ワンフィンガーとパーミングの間。
スリーフィンガーは3本指を引っかけます。
パーミング状態ですね。
ツーフィンガー、スリーフィンガーに関しては、本当は基本から外れるキャストにはなります。
けれど、流れのある渓流域で超近距離戦になる渓流ベイトは「キャスト→リーリング」の動作をコンマ一秒でも早く行いたいのです。
ですからリールを持ち変える必要のないツーフィンガー、もしくはスリーフィンガーでキャストすることが多くなります。
で、パーミングしながらキャストをするとなると?
そう!ボディのコンパクト性が非常に重要になってくるのです。
この重要性は、昨年(2021年)に20アルファスAIR TWと21カルカッタコンクエスト100を渓流ベイトで使ってみて初めて気が付きました。
あのコンパクトベイトリールで定評のある21カルカッタコンクエスト100が、ツーフィンガーでワンハンドキャストをするとなんか違和感がある!
僕は渓流ベイトのときツーフィンガーで投げているのですが、コレまで渓流ベイトはロープロファイルベイトリールばかり使っていたので気が付きませんでした。
けれど、渓流ベイトにおいて【パーミングのしやすさ】と言うのは実はけっこう重要。
もちろん、21カルコン100のパーミング性が悪いワケではありません。
かつてのカルコン50と同サイズと言われるコンパクトボディは、見た感じめちゃくちゃコンパクトです。
初めて実際に手に取ったときは、そのコンパクトさに衝撃的でした。
けれど、握った感じのフィット感はロープロベイトリールにはどうしても敵わない。
比べてみると手の中への収まり具合が一目瞭然ですね。
21カルカッタコンクエスト100をパーミングした状態。
20アルファスAIR TWをパーミングした状態。
見た目も明らかにアルファスのほうがコンパクトに握れていますが、フィット感の良さは見た目以上です。
ワンフィンガーやダブルハンドで投げるときは全然気にならなかったんですけどね。
ツーフィンガー、スリーフィンガーでワンハンドで投げるときに、僕はどうしても気になってしまったのです。
ただ、トラウトロッドに丸型ベイトリールはめちゃくちゃ合うのです。
無骨なリールシートにコルクグリップ、金色に輝くカルカッタコンクエストはめちゃくちゃカッコいいのです。
ですから、
「渓流ベイトで丸型ベイトリールを使いたい!」
と言う気持ちも痛いほど分かるのです。
「そんなタックルと綺麗な渓魚との写真を撮りたい!」
その為に渓流ベイトをやっている人もいるでしょう。
まあ、このあたりは機能性と言うより趣味、趣向の領域です。
何を言われても、「自分がやりたいこと」をやるべきだと僕は思います。
だって趣味なんですから。
ただ、20アルファスAIR TWのコンパクト性は分かって貰いたいかな。
旧アルファスAIRと比較してもコレだけの違うのです。
左が20アルファスAIR TWです。
高さ、幅、見た感じでもけっこう違うでしょ?
もともとアルファスってスプール径も小さく、スティーズあたりのノーマルクラスと比べてコンパクトベイトリールと言うポジションとし存在していました。
そのアルファスと比較してもこのコンパクトさ。
基本から逸脱するツーフィンガー、スリーフィンガーと言った握りでも、むしろやり易ささえ感じます。
そのくらい渓流ベイトにおいて「コンパクト性」と言うのは重要な要素、
と言うことに20アルファスAIR TWを使いだして、けっこう最近気が付きました。(笑)
ただ、この辺りは個人差もあると思います。
全然問題ない人もいれば、全く許容できない違和感の人もいると思います。
渓流ベイトをやられる方は頭の片隅にでも置いといてもらえればいいかなを思います^^
ダイワ性ベイトフィネスマシン選び方
ダイワのベイトフィネスマシンがかなり増えてきて、どれを買ったら良いのか迷う方もいると思います。
けれどもラインナップは増えても比較的特化型マシンが多く、使用用途さえハッキリしていればそこまで迷う必要はありません。
ですからせっかくなので、各ベイトリールの特徴を軽くまとめてみたいと思います。
迷っている方は参考にしていただけたらと。
【20スティーズAIR TW】
- 淡水専用
- ハイエンドのフィネス性能
- ナイロンライン可
- 価格:68,000円
- 用途:主にバスフィッシング
【21月下美人AIR TW】
- ソルト可
- 1gジグヘッドもキャスト可
- PEライン専用
- 価格:45,400円
- 用途:アジングなどウルトラライトソルト
【シルバークリーク エア TW】
- 淡水専用
- 固定マグで渓流ベイト特化
- ナイロンライン可
- ラインキャパ少ない
- 価格:47,200円
- 用途:渓流ベイト
【20アルファスAIR TW】
- ソルト可
- 1g台もキャスト可、3g以上は十分なフィネス性能
- ナイロンライン可
- 価格:42,800円
- 用途:オールラウンド
こうやって特徴を並べて見てみると、僕的には
「20アルファスAIR TWが一番良くね?」
て思うんですよね。
安いし。(笑)
ただ、特化してない分、「超軽量ルアーを投げる」と言うベイトフィネス性能は、上記4機種の中では一番劣るかも知れません。
けれども、世のベイトリールマシンの中でもトップクラスの性能はあると僕は思ってます。
それくらい2020年以降から採用されているΦ28㎜超軽量スプールのインパクトは大きいです。
個人的にですが、ルックスも無骨な感じで、トラウトロッドにも悪くないと思うんですよね。
僕としては何故かは分からないけど、トラウトロッドに流線形のリールが苦手なんです。
例えば、アンタレスやアルデバランの様な流れるようなデザイン。
どうしてもトラウトロッドに乗せられないんです。
アンタレスやアルデバラン自体はカッコいいと思いますよ。
けれど何故かトラウトロッドには…
なんか本格的にトラウトやるようになったら、
何故かそれまでほとんど気にしなかったベイトリールのルックスにも拘る様になってしまいました。。。
そう言う意味でも僕は20アルファスAIRTWは、「渓流ベイトでかなりいいよ」と言いたいです。
かなり主観が入っていますけど^^
20アルファスAIR TWを渓流ベイトで使った結果を聞いてほしい…【まとめ】
さて今回は、
「20アルファスAIR TWを渓流ベイトでガッツリ使って気が付いたこと」
と言うテーマでお伝えしました。
結論としては、
- 個人的に渓流ベイトで使うにはベストの選択
- 購入して失敗はない
- 汎用性が高く、コスパも良い
- コンパクトなボディはスリーフィンガーキャストもやりやすい
こんな感じで理解しておいて貰えれば良いと思います。
かなり主観が入ってしまいましたが、それだけ僕としては20アルファスAIR TWはベイトフィネス機として優秀だという事です。
強いて欠点を言うならば、超小径スプールによる糸クセの付きやすさ、飛距離が出ない、と言うことでしょうか。
その辺りについてコチラにも詳しく書いていますので、良かったら読んでみて下さい^^
▶20アルファスAIR TW【実物インプレ】デメリットもちゃんと理解しなよ?
▶20アルファスAIR TWでPEラインをガッツリ使ったけど、何か聞くことある?
▶月下美人AIR TW【速攻インプレ】ちょっと気になるとこがある… アルファスAIR TWと比較!
PS 渓流ベイトにカルカッタコンクエストはダメなの?
渓流ベイトでカルコンなどの丸型ベイトリールを使いたいと思っていた方は、もしかしたら否定された気持ちなったかも知れません。
けれど、「絶対使わないほうがいいよ!」と言っているワケではないということは理解して貰いたいです^^
スリーフィンガーワンハンドキャストのとき、「握りにくいかも知れない」と言うことだけ頭の片隅に置いといて貰えたらと思います。
僕も、そろそろニューカルコンBFSが出ない~って、気になってます^^
▶【結論】渓流ベイトフィネスのラインシステムを僕の経験でお伝えします。