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当記事では、

 

  • ベイトリールの基本的なブレーキ調整方法
  • より遠くへ飛ばすブレーキ調整方法
  • 初心者でもベイトリールの性能を最大限引き出すブレーキ調整方法

 

をお伝えします。

 

 

ベイトリールを使う上でまず絶対に外せないのが「ブレーキ調整」。

 

 

ブレーキは使い方次第でベイトリールのポテンシャルが100%以上引き出せたり、または50%も引き出せないなんてこともあり得ます。

 

 

最後にブレーキ調整の応用編として、「より遠くへ飛ばすブレーキ調整方法」を書いていますので、是非最後まで読んで頂けると幸いです^^

 

 

ブレーキ調整なんて俺は関係ない、ノーブレーキでビュンビュン飛ばすぜ!」

 

なんて方には関係ないかも知れませんが、そんなテクニシャンな人は確実に極々少数派でしょう。

 

 

特にフルキャストをノーブレーキで安定して投げれる人がいたら、そらもうバーニー・シュルツクラスの人です。(古い?^^;)

 

 

僕もサミングでそれなりに調整はするものの、基本的にはブレーキをしっかり調整し、しっかりとブレーキに頼っています。

 

 

その方が安定して飛距離もコントロール性も高いキャストが出来ると思っているからです。

 

 

と言うより「無理にノーブレーキで投げる必要性を感じたことが無い」、と言った方が良いかも知れませんね^^

 

 

最近のベイトリールのブレーキ性能は呆れるほどいいですからね。

 

 

それでは今回は、ベイトリールの性能をフルに引き出すブレーキ調整について説明したいと思います。

ベイトリールの使い方 ブレーキ調整方法

まず大事な基礎知識としてベイトリールには、どんなリールにも基本的に以下の2つのブレーキがついています。

 

 

  • メカニカルブレーキ
  • 遠心力、マグネット、DC(デジタルコントロール)ブレーキ

 

 

遠心力とマグネットのハイブリット、と言われるのもありますが、まあ、とりあえず「メカニカルブレーキ + 3種類のブレーキいずれか」と思っていただければOKです。

 

 

上記の画像で言えばハンドル側にあるのがメカニカルブレーキ、主に逆サイドのパーミングカップ側にあるダイアルが遠心力、マグネット、DCブレーキなどの調整になります。

 

 

この特性の違う二つのブレーキを調整していく事によって、バックラッシュを回避しより飛距離を出し、ストレスのないキャスティングをします。

 

 

どれもベイトリールキャスティングにおいて重要な役割がありますので、一つずつ順に説明していきますね。

 

メカニカルブレーキの調整

1つはメカニカルブレーキ、古い言い方だとキャスコン(キャストコントロール)って言ったりもします。

 

 

メカニカルブレーキの主な役割は以下の二つです。

 

  • スプールのカタツキをなくす。
  • スプールを物理的に押さえて回転を抑制する。

 

 

まず、重要なことなので覚えておいて欲しいのが、最初のキャスティングをする前に行うのがメカニカルブレーキの調整です。

 

 

メカニカルブレーキは基本的に一定のブレーキ力が終始掛かり続けます。

 

 

マグネットブレーキは種類にもよりますが、基本的にメカニカルブレーキ以外の「3種類のブレーキ」はスプールが回転していないとブレーキはほとんど掛かっていません。

(掛かるモノもありますが)

 

「スプールの回転数に応じて掛かる」、と言う優れモノなんですね。

 

 

で、常時ブレーキが掛かっているこのメカニカルブレーキというのは、リールのハンドル側にあるねじ式のキャップを締め付けていきます。

 

 

それによってスプールシャフトが押さえられて物理的にスプールを締め付けていくもので、単純に締め付ければ締め付ける程、スプールの回転が押さえつけられてブレーキが強くなる、と言うモノです。

 

 

以前(今も?)は、ルアーをぶら下げてゆっくり落ちていく程度までメカニカルブレーキを締め付けるなんて言われていましたけど、僕に言わせればちょっと「愚の骨頂」と言わざるを得ない調整方法です。

 

 

ただ、調整方法の一つとして、メカニカルブレーキを上手く使って調整するのはアリです。

 

 

ですが基本的にスプールを物理的に押さえつけるので、いくら高性能のベアリングを使っていようが、精度の高いスプールやボディを使っていようが、メカニカルブレーキでスプールを押さえつけてしまうとベイトリール本来のポテンシャルを封印することになってしまいます。

 

 

その重要なメカニカルブレーキの調整方法ですが、

 

スプールを指で左右に動かしてみてカタつかない程度

 

まで締め込んでいきます。

 

 

コレをゼロポジションと言って、ベイトリールと使う前に必ず調整を行います。

※釣り開始前に確認くらいはした方がいいです。

 

 

実は最近のベイトリールは「メカニカルブレーキには一切頼らない」ことをメーカー側が推奨しています。

 

 

それは良いのですが、逆に推奨が行き過ぎてめっちゃ使い難いメカニカルブレーキになってしまっているんですよね^^;

 

 

摘まみにくくてめっちゃ回しにくかったり工具を使わなきゃ回せなかったり。

 

それはそれで問題だと思うのですが。。。

 

 

コレについては僕なりの対策がありますので、後程お伝えしますね^^

 

 

とりあえず基本のポジションとして、

「スプールのカタツキが無くなるまでメカニカルブレーキを締めこむ」

と言うこと覚えておいてください。

 

 

もちろん、逆に緩すぎてスプールがカタついてもダメです。

 

 

ここでカタカタと動いてしまうと、もう一つのブレーキ(先ほど説明した3種類のブレーキですね)の性能をフルに活かす事が出来ないのです。

 

 

なぜなら、スプールがカタついてしまうと緻密に設計されたブレーキの調整が狂ってしまうからです。

 

 

遠心力ブレーキ、マグネットブレーキは、回転するスプールと固定されたボディとの摩擦、もしくは磁力によって掛けられていきます。

 

 

当然、あの小さなボディの中にものすごい精度でパーツが組み込まれているので、余分なスプールの動きがあるとベイトリールのポテンシャルを引き出すことが出来ません。

 

 

遠心力ブレーキだったら本来動くはずもない左右方向への摩擦が生じてしまいますし、マグネットブレーキだったらローターの磁界への入り方が狂ってしまいます。

 

 

たかがコンマ数ミリの事かも知れませんが、安定したブレーキ性能を引き出すためには非常に重要な事です。

 

 

ですので重要なことなので何度も言いますが、ベイトリールの性能をフルに引き出すためには、「メカニカルブレーキはスプールがカタつかない程度まで締め込む」という事を忘れないでください。

 

 

まずはこの状態、「メカニカルブレーキ ゼロ」を基本として、遠心やマグネットブレーキの調整に入っていきます。

 

ちなみに最近はメカニカルブレーキがゼロの状態をゼロポジションとい言ったりします。

 

【必須】ゼロポジションの確認方法

ゼロポジションの必要性は上記で説明しましたが、確実にゼロポジションになっているかは、絶対に確認した方がいいです。

 

 

僕はスプールを取り外したりメカニカルブレーキを調整した後は、確実にゼロになっていることを絶対に確認します。

 

 

「実はブレーキを引きずっていた」なんてことになったら、ベイトリールのポテンシャルを損ねてしまっていることになります。

 

 

特に最近のベイトリールは精度が良すぎて、ゼロポジションがとても分かりにくいんです。

 

 

要は元々スプールの左右のカタツキが少なくて、どこがゼロなのか判断が付きにくいんですね。

 

 

ですから、ここでは確実にゼロポジションになっているかの確認方法をご紹介します。

 

 

まずスプールのカタツキがほぼ無くなったなと思うところまで締め付けたら、次のことを確認してみてください。

 

 

  1. ベイトリール直後でラインに手に持ち、スプールにテンションを掛けていない状態でクラッチを切る。
  2. ほんの少しラインを引っ張ってスプールを動かす。

 

 

この時のスプールの停止の仕方を見ます。

 

 

ブレーキが掛かった様にキュッとスプールが停止すれば、メカニカルブレーキを締め過ぎていることになります。

 

 

確実にゼロになっていればスプールは完全フリー状態でありますから、フワッとした感じで自然に停止します。

 

もしラインの結び目を巻き込んでいれば、結び目が重さで下になる様に停止します。

 

 

スプールがブレーキが掛かった様にキュッと止まらず、フリー状態でフワッと止まる。

 

 

この状態を確実に確認してくださいね。

 

※メカニカルブレーキゼロ(ゼロポジション)と言うのは、スプールの回転を最大限活かす為のあくまで基本の形です。

あえて締め付けて使った方がいい場合もありますので、この辺りは下記の応用編で書いています。

 

基本的な遠心力、マグネット、DC(デジタルコントロール)ブレーキの調整方法

メカニカルブレーキを基本の状態(ゼロポジション)まで締め込んだら、次はもう1つのブレーキの調整です。

 

 

先ほどお伝えした、

 

  • 遠心力ブレーキ
  • マグネットブレーキ
  • DC(デジタルコントロール)ブレーキ

 

こちらの調整ですね。

 

 

それぞれの特徴はあるのですが、「調整方法」としては基本的に同じです。

 

 

ブレーキ別によるそれぞれの特徴などは、また追い追い書いていきたいと思います。

 

 

手順としては以下の通りです。

 

  1. ブレーキ力をMAXまで強くしてキャストでする。
  2. そこから一つずつ順にブレーキ力を弱くしていく。※明らに強い場合は一気に数段落とす。
  3. ブレーキを弱めていくときは同じフォームでキャストする。※オーバーキャストならオーバーキャスト。
  4. バックラッシュするまでブレーキを弱めていく。
  5. バックラッシュしたブレーキ力から一つ上げた状態があなたのベスト。

 

 

順を追って説明しますね。

 

 

まずメカニカルブレーキをゼロの状態にしたら、もう一つのブレーキをMAXまで強くします。

 

 

遠心ブレーキでもマグネットブレーキでもDCブレーキでも、まずはブレーキ力MAXです。

 

 

そこからとりあえず投げてみます。

 

 

恐らく全然飛んでいないと思いますが、バックラッシュも皆無の状態だと思います。

 

 

投げた感じスプールがなんか重ったるい様な感じで急ブレーキがかかり、ほとんど飛距離は出ていない事と思います。

 

 

そこから順に一つずつブレーキを弱くして行きます。

 

 

この時のキャスティングですが、オーバーならオーバーキャスト、サイドならサイドキャストと、出来るだけ同じフォームでのキャストが良いです。

 

 

なぜなら必要なブレーキは、キャストフォームでも変わってくるからです。

※慣れてくればサミングで対応できます。

 

 

明らかにブレーキが強いなと感じたら、2つ3つ一気に弱くするのもアリです。

 

 

徐々に弱くしていくと、いずれはバックラッシュしてしまうポイントが出てくるハズです。

 

 

そこから1つ、ブレーキを強くした状態が、あなたがそのルアー、そのタックル、その状況であなたがキャストするベストブレーキと言う事になります。

 

※着水時にはもちろんサミングは必要です。

 

 

その状態は今のあなたが、そのリールが持つ本来の性能を引き出した状態となり、安定したキャストコントロール、飛距離を生み出すセッティングとなります。

 

 

もちろん、あなたのスキルアップによってリールのポテンシャルをもっと引き出す事は可能です。

 

 

投げ方によっては、もっとブレーキ力を弱くしていく事も出来るでしょう。

 

 

そこは練習あるのみです^^

 

 

ブレーキ調整は、キャストするルアーやロッド、ライン、風向きなどはもちろん、投げ方や投げる人のスキルによっても変わってきますので、「これが正解!」というブレーキ力は存在しません。

 

 

  • ある人がマグネットブレーキのダイアル5でちょうど良くても他の人ではバックラッシュしてしまう。
  • ある人がブレーキ力5が最大飛距離を出せたとしても他の人は6が最大飛距離になる。

 

と言うこともあります。

 

 

例えば単純な話、ブレーキを強くするとどうしてもバックラッシュしてしまうので、強くしてあえて力任せにキャストした方が飛距離が出る、なんてこともあるワケです。

 

 

もちろん、

 

  • 最小限のブレーキ力
  • 正しいフォーム
  • 必要に応じたサミング

 

が出来ればベストなのですが、まあ、それはベイトリールに慣れてきてからのステップアップと考えましょう。

 

 

ですが、順々に調整していけばベイトリールの扱いに慣れていない初心者であろうとも、きっとベストな状態を見つける事が出来ます。

 

ブレーキ調整 応用編】より遠くへ飛ばすブレーキ調整方法

キャスト練習をする際は、最初はバイブレーションやシンキングペンシルなどの空気抵抗の少ないルアーを使った方が良いです。

 

 

もしくは公園などで練習するときは、キャスティングシンカーなどを使うと良いと思います。

 

 

空気抵抗が少ない分失速しにくいので、バックラッシュのリスクも少なく、何より気持ちよく飛んでくれるんですよね。

 

 

キャスティングの飛距離を出したいのなら、まずは「よく飛ぶルアー」を使うことです。

 

 

空気抵抗の大きい、軽いルアー程ブレーキ調整は難しくなります。

 

 

それに伴い当然、キャスティングのスキルも必要になってきますので、最初は投げやすいルアーから練習していった方が良いです。

 

 

ブレーキ調整ですが、応用編としてメカニカルブレーキを使うと言うのもアリです。

 

 

先ほど説明した、「徐々に弱くしていって、バックラッシュが起きてしまうポイント」を見つけたら、遠心やマグネットブレーキを一つ強くするのではなく、あえてメカニカルブレーキを1クリック、2クリック程締め込みます。

 

※メーカーがゼロポジションを推奨する以前は、むしろメカニカルブレーキの使用を奨めていたんですよね。

 

そのせいかクリック音があって使いやすかったんです。

 

 

けれども今や「使い難いメカニカルブレーキ」となっているので、以下の様にマーキングすると使いやすいです。

 

ここがゼロポジション。

 

画像のベイトリールは窪みがあって分かりやすいのですが、ない場合は感覚的に締めこむことになります。

 

 

画像の窪みは8つあるので、一窪み12.5%締め状態です。

 

このくらいの角度を一つの目安にするといいと思います。

 

 

実際にこの調整をやってみると、使用するルアーなどにもよりますが、思いのほか飛距離が伸びることが体感できる場合があります。

 

 

理屈としては僕も上手く説明できませんが、キャストして終始ラインに軽くテンションを加えることでルアーの飛行姿勢を安定させるのも一因だと思います。

 

 

ただ、メカニカルブレーキによる調整はあいまいな部分があります。

 

 

「メカニカルブレーキ ゼロ」と言う状態は少なからず感覚的な部分もありますし、一発で決まらないのでかなりめんどくさいんですよね。

 

 

ルアーチェンジをした際にまたゼロポジションまで調整するのはさすがにテマです。

 

 

そういう意味ではテープとかでマーキングしてゼロの状態を見える化しておくのは、メカニカルブレーキを使わなくてもいい手段だと思います。

 

 

ぶっちゃけメーカーに全機種標準でやってほしいくらいですネ^^

 

【ベイトリールの使い方】ブレーキの調整次第で高級リールが駄馬に…【まとめ】

ではここまでお伝えしたことをまとめますね。

 

 

当記事では、

 

  • ベイトリールの基本的なブレーキ調整方法
  • 初心者でもベイトリールの性能を最大限引き出すブレーキ調整方法
  • より遠くへ飛ばすブレーキ調整方法

 

をお伝えしました。

 

  • ベイトリールの基本的なブレーキ調整方法

スプールの左右のカタツキが無くなるまでメカニカルブレーキを締め付ける「ゼロポジション」が基本。

ゼロポジションの確認方法として、クラッチを切ってみてスプールの回転の止まり方を見る。

 

  • 初心者でもベイトリールの性能を最大限引き出すブレーキ調整方法
  1. ブレーキ力をMAXまで強くしてキャストでする。
  2. そこから一つずつ順にブレーキ力を弱くしていく。※明らに強い場合は一気に数段落とす。
  3. ブレーキを弱めていくときは同じフォームでキャストする。※オーバーキャストならオーバーキャスト。
  4. バックラッシュするまでブレーキを弱めていく。
  5. バックラッシュしたブレーキ力から一つ強めた状態があなたのベスト。

 

  • より遠くへ飛ばすブレーキ調整方法

上記の方法で調整していき、バックラッシュをしたらメカニカルブレーキを少しだけ締め付ける。

 

以上になります。

 

 

ベイトリールってブレーキの調整次第でせっかくの高級リールが駄馬になってしまうことがあります。

 

 

逆に言えば安価なリールもハイエンドリールに負けない飛距離を出すことも可能です。

 

 

テキトーにやるのではなく一つ一つ確実に調整して、自分のポジションを見つけましょう^^

 

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僕も愛用してますが、めっちゃコスパも良くてハイエンドクラスの性能も持ち合わせてます。

ビギナーからベテランまで満足できるハズです。

 

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最近のDCブレーキはメチャクチャ優秀で、バックラッシュはしないは飛距離はでるわ…

 

ただあまりにもベイトキャスティングがイージーになり過ぎて、ビギナーの練習にならない、ベテランには物足りない、と僕は最近感じています^^;

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