今回は、
「ベイトリールでPEラインを使用するとき、下巻き”無し”で超効率的に使う方法」
と言うテーマでお伝えします。
ベイトリールのポテンシャルをフルに発揮しようと思ったら、やはり下巻きは欠かせません。
なぜなら、基本的にはスプールに適正量のラインを巻いてこそ、そのベイトリールのポテンシャルを発揮できるからです。
ですからスプールにビシャリラインを巻くのに、下巻きによる調整は欠かせないんですね。
けれども、下巻きなんて本当は「無し」であるに越したことはないのです。
だって、スプールに使わないラインを巻いておいても、ムダにスプール重量を増やすだけですから。
ですから僕はPEラインを使うときに、基本的に下巻きは「無し」で使っています。
もちろん、適正量を巻いたうえで、です。
後々微調整で下巻きを使うことはあるのですが、最初に新品ラインを使うときは可能な限り下巻きはしない様にしているんですね。
それによってムダな下巻きも必要なく、超効率的に経済的に無駄なく安心してラインを使い切ることが出来るのです。
今回はその方法をお伝えしますね。
目次
ベイトリールでPEラインを使用するとき、下巻き無しで効率的に使う方法
どんな方法なのか、さっそくですが結論から言ってしまうと、
使用するPEラインを「150m」ピッタリ巻く事が出来るベイトリールを選ぶ
と言う方法です。
「150m」と言うのがキモになります。
具体的には、次の糸巻き量のベイトリールを選べば、「ちょうど使いやすい」PEラインをほぼほぼピッタリ150m巻く事が出来ます。
- ナイロンライン8lb-100m = PEライン1号-150m
- ナイロンライン10lb-100m = PEライン1.2号-150m
- ナイロンライン12lb-100m = PEライン1.5号-150m
- ナイロンライン16lb-100m = PEライン2号-150m
- ナイロンライン20lb-100m = PEライン2.5号-150m
※PEラインはメーカーや種類によって太さの違いはありますし、厳密には誤差があります。
糸巻き量をナイロン、フロロカーボンラインからPEラインに換算するとザックリ以上の様な感じになります。
これがね、「使用ルアーに対してPEラインの号数(太さ)」がちょうどいいのですよ。
ベイトリールの具体的な機種はこんな感じ。↓
- ナイロンライン8lb-100m アルデバランMGLなどスプール径Φ32mmクラス
- ナイロンライン10lb-100m アルファスSV TWなどスプール径Φ32mmクラス
- ナイロンライン12lb-100m ジリオンSV TW、メタニウムなどスプール径Φ34mmクラス
- ナイロンライン16lb-100m バンタム、ジリオンTW HDなどスプール径Φ34~36mmクラス
- ナイロンライン20lb-100m アンタレスDCMD、ダイワZなどスプール径Φ38mmクラス
以上の糸巻き量は現在販売されているベイトリールほぼ全てと言っていいくらい、いずれかに当てはまります。
この糸巻き量と言うのは、そのベイトリールの「使用状況を想定した適切な糸巻き量」なんですね。
ですから、「糸巻き量が多ければ多いほどいい」と言うワケでもありませんし、むやみやたらに少なければ良いと言うワケでもありません。
そのベイトリールのポテンシャルを発揮する使用状況で使われるであろう、ラインの太さ、糸巻き量なんですね。
要は、
- 使用するラインが細ければ軽いルアーの使用を想定
- 使用するラインが太ければ重いルアーの使用を想定
と言うことなんです。
スプール径の大きさ別に使用するルアーを分けるとこんな感じ。↓
- スプール径Φ32mmクラス ー 7g前後のルアー
- スプール径Φ34mmクラス ー 10g前後のルアー
- スプール径Φ36mmクラス ー 14g以上のルアー
- スプール径Φ38mmクラス ー 18g以上のルアー
そして、使用するルアーウェイトに対して、使いやすいPEラインの号数(太さ)はこんな感じ。↓
- 7g前後のルアー ー PEライン1~1.2号
- 10g前後のルアー ー PEライン1.5号
- 14g以上のルアー ー PEライン2号
- 18g以上のルアー ー PEライン2.5号
以上の使用ルアーウェイトとPEラインの太さの関係は、僕がベイトリールでPEラインを実際に使い込んで、ちょうど使いやすく感じた太さとルアーウェイトです。
でね、その「使いやすいPEラインの号数(太さ)」と言うのが、ほとんどのベイトリールでちょうど150m巻けてしまうのよ。
ちょっと分かりにくいかも知れませんので、実際に僕が行っている具体例で説明しますね。
「なぜ150mなのか?」
という事もちゃんと理由がありますので、後程説明しますね。
【具体例】ナイロンラインとPEラインの太さと、ルアーウェイトの関係
例えばダイワの21ジリオンSV TWやシマノの20メタニウム。
この両機はナイロンライン12lb-100m巻く事が出来るベイトリールです。
このベイトリールの特徴は、一般的にバスフィッシングでよく使われるルアーウェイトである「7~14gのルアーが使いやすい」ベイトリールであることです。
この「7~14gのルアー」は、基本的に12lb前後のラインで使われることが多いんですね。
もちろん、使用用途やルアー、シチュエーション、個人のスキルや狙いなどで太さや使いやすさは変わります。
けれど、標準的には12lbラインを基準に使われることが多いベイトリールです。
で、この「7~14gのルアー」をPEラインでベイトリールで扱う場合に、PEラインの号数(太さ)は1.5号くらいがちょうど使いやすいんですね。
「7~14gのルアーはPEライン1.5号くらいが使いやすい」
と言うのは、僕が実際に使ってみた経験上の数字です。
万人に当てはまるモノではないかも知れませんが、PEラインは使用するルアーのウェイトに対して細過ぎるとトラブりやすいです。
具体的には高切れやラインの喰い込みですね。
高切れや喰いこみが頻発するとラインがヨレたり傷んだりして、またトラブルを引き起こすトリガーとなる。
と言うトラブルがループするんですね。
ですからベイトリールで使うPEラインは太めの方が使いやすいんですが、かと言ってルアーウェイトに対して太すぎると今度は風に弱かったり、飛距離が出なかったり、
後で詳しく説明しますが、巻けるライン量も少なくなってしまいます。
ですから、
「7~14gのルアー」に対して「PEライン1.5号」と言うのが、細過ぎず太すぎず、高切れや喰い込みも防げてトラブルも少なく飛距離も稼げる号数(太さ)。
コレが僕の結論です。
つまり言い換えると、
「ナイロンライン12lbを使っているのなら、PEラインなら1.5号くらいがちょうどいい」
と言うことなんですね。
そして、PEラインが「150m巻ける」と言うのが、今回のお話のキモなのであります。
ベイトリールにはPEラインを150m巻くのがベスト!
実はこのお話は他の記事もした事があるのですが、PEラインをベイトリールに巻く場合は150m巻くと、
下巻きも必要なく超効率的に経済的に無駄なく安心してラインを使い切ることが出来るのです。
ハッキリ言って、フツウに釣りをしていてラインを150mも使うことはほとんどありません。
外洋でメタルジグをぶっ飛ばすショアジギとかなら200m以上は巻きたくなりますが、
ほとんどの場合ベイトリールで150mも必要なことはそうそうありません。
ライントラブルやラインカットで減っていく分を加味しても、バスフィッシングであれば100mあればこと足りる事が多いです。
「ヘビキャロを100mぶっ飛ばす!」
なんて使い方だと100mじゃ全く足りなくなりますけど、
そう言った特種用途を除けば、オカッパリで使用する分にはトラブルで失う分を含めても、100mあればけっこうゆとりがありますよね。
けれどもPEラインを使う場合は、あえて下巻きなしでメインラインを150m巻いておきます。
150m巻くと言っても、実質使用するラインは100~120m程度です。
それでもあえてメインラインを150m巻いておく最大の理由は、
PEラインはスプールに巻かれているラインをひっくり返して、二度使うことが出来るから。
ナイロンラインてひっくり返すと下の方のラインが潰れていますし、そもそも100m使ったラインをひっくり返しても使えるところはほとんど残っていません。
吸水による劣化もありますし、かと言って比重の重いナイロン、フロロカーボンラインを150mも巻いておくと、スプールがムダに重たくなってキャスタビリティが悪くなってしまいます。
ですからナイロンラインは、ひっくり返して使うほどラインをスプールに巻く事が出来ないんですね。
けれどもPEラインは潰れないし吸水による劣化は無いし、そもそも下糸にも使うくらい軽量なラインです。
ですから多少、予備として必要以上に巻いておいても、キャスティングに影響がほとんどないんです。
「それなら最初から下巻きなしで、メインラインを150m巻いて置けばいいじゃん?」
と言うお話なんです。
吸水も劣化も少なく軽量なPEラインを下巻きなしで使えば、ひっくり返してほぼ新品状態を二度美味しく使用できる。
と言うのが、「PEラインを150m巻く」と言う大きなメリットです。
もちろん、あえて調整して、
「おれはパンチングとかフリッピングとか近距離キャストメインだから、PE3号を100m巻いてひっくり返して二度使う」
と言う使い方もアリですよね。
要は、「PEラインを二度美味しく使うため」の150mですから、あなたの使い方に合わせて調整すれば良いという事です。
PEラインをひっくり返して二度目を使うときのポイント
PEラインひっくり返して二度目を使うときにちょっとしたポイントがあります。
そのポイントとは、
「ラインをひっくり返す前に、その上に下糸をスプール満タンまで巻く」
と言う方法です。
この方法でPEラインを巻くと、ひっくり返して二度目を使うときも、スプールに対して適正量ラインを巻いた状態になります。
ライントラブルや傷ついたラインをカットして行ったり、二度目を使うときは少なからずラインが減った状態でのスタートにになっていますよね。
ですから減った分のラインは補充しておいて、それからひっくり返すわけです。
そうすれば、またほぼ新品ラインがスプール満タンで再スタート出来る。と言うワケです。
具体的な手順としては、
- 下糸となるラインをスプール満タンまで巻く
- 空のボビンにラインを一度巻きとる
- 別の空ボビンにラインを巻きとる
- 使用するスプールへラインを巻く
と言う感じなります。
詳しくはコチラの記事にも書いてありますので、良かったら参考にして下さい。
▶【必見】ベイトリール の下糸巻きとしてのPEと+α有効的な使い方
こう言ったアイテムを利用するとめっちゃ便利です。
安いやつでいいんで、一つ持っておくと絶対便利ですよ。
PEラインてひっくり返しが出来るから経済的なんですよね。
ちなみにスプールの適正量と言うのは、
「スプールエッジ(一番外の部分)から1mm下」
になります。
スプールエッジは少しテーパーになっていますよね。
そこより少し下になります。
まあ、「エッジにかかるかからないか」くらいを目安にすれば良いと思います。
分かりにくければ、最初に150m巻いたときに写真を撮っておけば良い見本になると思います。
【ベイトリール】PEラインは下巻きナシがベストだよ?【まとめ】
さて今回は、
「ベイトリールでPEラインを使用するとき、下巻き無しで超効率的に使う方法」
と言うテーマでお伝えしました。
方法としましては、
使用するPEラインを「150m」巻く事が出来るベイトリールを選ぶ
と言うことです。
要は、
「PEラインを150m巻く事が出来るベイトリールを選ぶと、下巻きも必要なく使用するルアーも扱いやすくて、
さらに超効率的に経済的に無駄なく安心してラインを使い切ることが出来ますよ」
と言うことなのです。
糸巻き量とをPEラインに換算するには、以下を参考にして貰えると分かりやすいと思います。
- ナイロンライン8lb-100m = PEライン1号-150m
- ナイロンライン10lb-100m = PEライン1.2号-150m
- ナイロンライン12lb-100m = PEライン1.5号-150m
- ナイロンライン16lb-100m = PEライン2号-150m
- ナイロンライン20lb-100m = PEライン2.5号-150m
※PEラインはメーカーや種類によって太さの違いはありますし、厳密には誤差があります。
ベイトリールでPEラインを使うのは抵抗がある方もいると思います。
確かにピーキーであったりライントラブルもあったり風に弱かったり、弛んでいると感度がハナクソだったリ、
デメリットがたくさんあるのも確かです。
けれど一度使うと、スプールレスポンスや飛距離、強度、耐久性や経済性、
これらを味わうとなかなかヤメめれんのです^^;
もちろん適材適所でラインを使い分けるのが一番だと分かっているのですが、
「デメリットも理解して補いながらPEラインを使う」
と言う感じで、今の僕はほぼ100%PEラインになっちゃってます^^
▶【必見】ベイトリール の下糸巻きとしてのPEと+α有効的な使い方
▶【ベイトリール】糸巻き量の差でバックラッシュのし易さが段違いって知ってた?
▶【ベイトリール 糸巻き方法】下糸を確実にきっちり巻く唯一の方法
ちなみに今回ご紹介した高速リサイクラー。
回転するテンションも調整できるので、スプールへラインを巻くときも活躍します。
多分、この手のやつで最安値じゃないかな。
意外と高いんですよね^^;