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ベイトリールを使っていると、”バックラッシュ”と言うトラブルはどうしても避ける事は出来ませんよね。

 

僕もベイトリールに慣れていない頃、どれだけの新品ラインをバックラッシュで一発終了させてしまったか分かりません。

 

とは言え最近は道具の進歩でかなりバックラッシュを防ぎつつも飛距離を伸ばせるベイトリールも出来てきています。

 

「ベイトリールでPEラインを扱うのが怖い」と言うお話も、PE対応のベイトリールが普及しバックラッシュはかなりしにくくなり、以前ほどは聞かなくなった様に感じます。

 

ただ、「バックラッシュしないベイトリール」と言うリールは存在しませんし、もし存在したとしたらそれは結局飛距離やフィーリングを大きく犠牲にし、過保護なセッティングになっているハズです。

 

いくらベイトリールの性能が上がったとしても飛距離や気持ち良さを追求しようと思ったら少なからず、「失敗したらバックラッシュするかも」と言うところまでセッティングを詰める必要もあります。

 

けれど、バックラッシュを恐れていたらいつまで経ってもベイトリール頼みのキャスティングになってしまい、性能を使い切る事なんて出来ません。

 

もちろん、ベイトリールにおけるPEラインも同じです。

 

多くの方が勘違いされている様ですが、タイトルにも書いた様にはっきり言ってPEラインの方がバックラッシュを直しやすいですし、修復不能となる様な致命傷となる事も少ないです。

 

今回は「PEラインは何故バックラッシュを直しやすいのか」という事についてお伝えしたいと思います。

 

バックラッシュを恐れずキャストが出来れば、あなたのベイトキャスティングもきっとグングン上達していくと思います。

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何故PEラインはバックラッシュを直しやすい?

実はナイロンラインやフロロカーボンラインに比べ、PEラインはバックラッシュは直しやすいと言える訳ですが、そこには主に二つの理由があると僕は考えています。

 

その理由とは、

 

・比重が軽い

・しなやかでコシが無い

 

この二つが主な理由です。順に説明しますね。

比重が軽い

PEラインが他のモノフィラメント系のラインに比べ比重が軽いという事は、あなたも良く知っていると思います。

 

以下は各ラインの比重です。

 

ナイロンライン    - 1.14

フロロカーボンライン - 1.78

PEライン      - 0.98

 

以上の様にPEラインが最も比重が軽く、ナイロンラインは吸水性がありますので、実釣においてはその差はもっと大きくなります。

 

つまり、PEラインは断トツ的に軽量なラインである訳です。

 

「ラインが軽い」という事は、スプールの軽量化に繋がり、ダイレクトにスプールの性能向上、スプールレスポンス向上に繋がるという事は容易にイメージ出来ると思います。

 

スプールの性能と言うのは飛距離を伸ばすだけではなく、キャストフィーリング、バックラッシュのしにくさなども含めた総合的な事を言っている訳ですが、スプールが軽くなるという事はスプールの慣性力が小さくなるという事です。

 

慣性力と言うのはエネルギーを持った物体が進み続ける力の事を言いますが、スプールの慣性力が大きいといつまで経っても回り続ける事になります。

 

つまり、ラインが浮いてきてバックラッシュが起こり始めても、スプールはグングンと回り続けてしまう、という事です。

 

ラインが既に浮いてきてバックラッシュが起こり始めているのに、それでもスプールが回り続けているという事は、バックラッシュはどんどん進行しどんどん直しにくくなっていき酷いモノになっていく、という事なのです。

 

ですから、ラインそのものの比重が軽くスプール重量の軽量化に貢献するPEラインは、バックラッシュが深く致命傷になる前にスプールが減速してくれるので、まだ直しやすい状態であるという事が言える訳なのです。

しなやかでコシが無い

しなやかでコシが無いというのはPEラインの大きな特徴であり、ベイトリールでの扱いにおいて最も厄介なポイントである特徴の一つです。

 

ですが意外かもしれませんが実は、この「しなやかでコシが無い」と言う特徴が、バックラッシュの直しやすさにも繋がっているのです。

 

ナイロンラインやフロロカーボンラインでバックラッシュをすると、ぶわっとラインが浮いてきて、勢いが止まらずそのまま膨れ上がってしまうという事がほとんどです。

 

上記で説明した慣性力が大きいと更に止まりにくくなります。

 

ですが、PEラインはあなたも経験あると思うのですがバックラッシュをするときの特徴として、キャストした直後にガツンとロックする様にバックラッシュする事がほとんどだと思います。

 

これはスプールからラインが浮いたときに起こるのですが、スプールからラインが浮くという事は、ルアーによって引っ張り出されるラインの量より、スプールが回転して出そうとするラインの量の方が多くなることによって起きます。

 

つまりバックラッシュと言うのは、フン詰まり状態になり、スプール上でラインが行き場を無くして先に出されたラインを、後から出されたラインが追い越してしまっているという状態なのです。

 

このメカニズムはナイロン、フロロカーボンラインと言ったモノフィラメントラインと一緒です。

 

PEラインとモノフィラメントラインとの決定的違いは、ラインが浮き始めてからの起こる現象にあります。

 

しなやかでコシが無いPEラインは、ラインが浮いて既に出されているラインを追い越そうとすると、そのしなやかさゆえに追い越せず絡みついてしまうのです。

 

ラインにハリがあるモノフィラメントラインはそのまま追い越してしまいどんどんとラインが膨らんでいくのですが、PEラインはほとんど追い越す事が出来ず絡みついてしまい、絡みついた時点でスプールがロックしてしまうのです。

 

つまりラインが浮いてきても、そのままスプールが回り続けるという事も無くストップしてしまう為、深く酷いバックラッシュになる前に終了するという事なのです。

 

ですから、バックラッシュを直す際に引き出すラインの量が、PEラインの方が圧倒的に少なくなるハズです。

 

引き出すライン量自体が少ないという事は、その分「早く直る=直しやすい」という事にも繋がってきます。

 

確かにガツンとロックする様にバックラッシュする事によって、ラインの喰い込みや高切れの原因となる事も確かですが、キャスティングの方法、タックルバランさえ気を付けていれば致命的な事になる事はかなり少ないハズです。

 

実際に僕はナイトシーバスで暗闇の中バックラッシュしても、いちいちライトを点けなくても手探りでほとんどのバックラッシュを直せますし、致命傷となる様なバックラッシュまずありません。

 

街灯の全くない様な外洋でフルキャストを繰り返していても、ラインをカットする必要や修復不能になる様なバックラッシュは記憶に無い位です。

 

これはテクニックうんぬんより、タックルバランスなどの問題がほとんどです。

 

ですから、しなやかでコシが無いというPEラインの特徴はデメリットではあるものの、バックラッシュの直しやすさと言う部分では多少なりともプラスに働くという事です。

 

まあ、それでも出来る事ならPEラインはある程度ハリがあった方がベイトリールにおいては扱いやすい事は間違いありませんが^^

PEラインでのバックラッシュは致命傷になりにくい

ここまでの説明で大体はイメージ出来たんじゃないかと思いますが、要はPEラインによるバックラッシュは酷くなる前の初期の段階で起きてそれ以上進まないので、致命傷にもなりにくいという事なのです。

 

PEラインで致命傷となる様なバックラッシュが起こるとすれば、ガツンとロックした際のラインの喰い込みやショックによる高切れです。

 

ですがそう言ったトラブルは、タックルバランスやキャスティング方法によってかなり解消できる部分です。

 

使用するタックル、ルアーウェイトに合ったライン選定、適切なラインシステム、初速を急激に上げないキャスティング方法など、きちんとバランスが取れていれば致命傷となる様なトラブルが起こる事はそうそうありません。

 

事実、上記でもお伝えしましたが実際に僕はシーバスフィッシングを始め、ソルトウォーターのナイトゲームにおいても全てベイトリール+PEラインで行っていますが、バックラッシュが起きてもほとんどの場合手探りで直せます。

 

もちろん、致命的になる様なラインの喰い込みや高切れなんてまず起こりません。

 

ですからタックルバランスやキャスティング方法に気を付けてさえいれば、やはり「PEラインはバックラッシュが直しやすい」と言っても間違いではありませんし、直しやすいという事は致命傷にも繋がりにくいという事は言えると思います。

ベイトリールのバックラッシュ、実はPEの方が直しやすい理由【まとめ】

ベイトリールでバックラッシュと言うトラブルを避けて通る事は出来ません。

 

PEラインをベイトリールで使用すると扱いがシビアになってしまう事には間違いないのですが、ほとんど”慣れ”と言う部分で解決出来る事ですし、PEラインの扱いに慣れてしまえばナイロン、フロロカーボンラインの様なモノフィラメントラインより気持ちよく使う事が出来ます。

 

タックルバランスやキャスティング方法さえ気を付ければ、ベイトリールでのPEラインはラインの喰いこみやバックラッシュなんて恐れる必要は無く、むしろとても有効な武器になる事は間違いないです。

 

是非ベイトリールでのPEラインの仕様においても、バックラッシュを恐れず攻めたセッティングにも挑戦して貰いたいと思います。

 

ちなみにPEラインのバックラッシュの直し方はナイロンラインなどとは違います。

 

PEにはPEの直し方と言うモノがあります。

 

それはまたお伝えしますね^^その時はコチラでもアナウンスしますので、良かったらご覧になってください。

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【ベイトリール PEライン キャスティング】飛距離を犠牲にせずにトラブルを回避する”2つ”の方法

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