ベイトリールでスーパーライトショアジギングをやりたいんだけど、バッグラッシュの嵐とキャスト切れ祭り…

 

今日はこんなお悩みにお答えしたいと思います。

 

先日、Kさんからこんなメッセージが届きました。

 

―ここから――――――――――――――――――――

僕はつい最近ベイトでソルトルアー主に18gから25g程度のスーパーライトショアジギと7gから12g程のチニングを始めたいと思いタックルを揃えました。
揃えたタックルはバスライズとバスパラMH
です。
pe1号を巻いていたのですがバッグラッシュの嵐とキャスト切れ祭りです。
pe何号位がチニングやショアジギ快適にできそうですか?

―ここまで――――――――――――――――――――

 

Kさん、メッセージありがとうございます。

※メールを返信したのですが、配信エラーとなって送れませんでした。

再度試しみますが、返信が出来なかった場合は申し訳ございません。

 

ベイトリールでスーパーライトショアジギングとチニングを始めたけど、バックラッシュと高切れでどうにも快適に釣りが出来ないとのこと。

 

快適に扱えるラインも重要ですが、それに伴うタックルバランス、キャストも重要になって来ますので、合わせて回答させていただきますね。

 

使用ルアーを考えると、個人的にはスーパーライトショアジギングとチニングは分けて考えた方がいいと思いますので、それぞれお答えします。

スーパーライトショアジギングでバックラッシュとキャスト切れを防ぐには?

スーパーライトということで18~25グラムの比較的軽めのジグを投げているということですが、バックラッシュとキャスト切れを防ぐには、結論から言うと、

 

PEライン2号 + ナイロンリーダー1ヒロ

 

僕だったらこんなタックルでスーパーライトショアジギングを行います。

 

ポイントは3つです。この3つを改善するだけでも、かなり快適になるハズです。

 

  1. PEラインを太くする
  2. ショックリーダーをナイロンラインにし、長めに取る
  3. キャスティングをマイルドにする

 

順に説明しますね。

 

1.PEラインを太くする

18~25グラムのメタルジグをキャストしているとのことですが、ベイトリールでPEライン1号では正直細いと思います。

 

個人的にはPEライン2号、最低でも1.5号は欲しいところです。

 

もしかしたら「太くないかい?」と思われるかも知れません。

 

けれど、メタルジグの場合はプラグと違い空気抵抗が少ないので初速が出やすく、エネルギー量も大きいのである程度太めのラインにしておかないとやはり余裕がありません。

 

初速が出やすいということは、スプールの回転数も段違いに上がります。

 

その分、終速も下がりにくいので通常バックラッシュはしにくくはなるのですが、高切れが連発するということは恐らくキャスト直後の最もスプールの回転数が上がっているところでバックラッシュが起きているハズです。

 

PEラインはハリが極端に無いので、ラインが膨らみだしてからバックラッシュと至るまでの余裕が、モノフィラメントラインに比べるとかなり小さいんです。

 

ナイロンラインはスプール上で少しくらいラインが膨らんでも、ルアーがラインを持っていってくれてバックラッシュが収束していきますが、PEラインだと膨らんだ瞬間ラインが絡まってしまい、ガツンとロックする様にバックラッシュしてしまいます。

 

この「ガツンとロック」による急激な衝撃が、高切れの大きな原因の一つです。

 

メタルジグだと初速が早くエネルギー量が大きいので、「ガツンとロック」のダメージが大きくなってしまうんですね。

 

エネルギー量が大きいのでバックラッシュによるラインの喰い込みも、プラグより深くなります。

 

ですから同じ重さのルアーでもプラグよりメタルジグの方がラインを太めにしないと、余裕がなくなってしまうんです。

 

バックラッシュしたときのラインの喰い込み、ラインが膨らんださいにフレームに打ち付けたり、初速が早い分ダメージの受け方がプラグより大きいと考えた方が良いです。

 

エネルギー量に対して余裕が無いとダメージを負ったラインが、メタルジグの持っている強烈なエネルギーに耐え切れず、ちょっとしたキッカケでパツンと行っちゃうんですね。

 

それを防ぐのに、PEラインを太くするというワケです。

 

太くすることによって単純に強くなるということもありますが、ラインが喰い込みにくくなる、ラインに少しでもハリが出て扱いやすい、バックラッシュしにくいという効果も期待できます。

 

PEラインを2号まで太くすると、1号ラインと比べるとかなりラクにキャストが出来る様になると思いますよ。

 

2.ショックリーダーをナイロンラインにし、長めに取る

ナイロンリーダーで長さを1ヒロ(約1.8m)とる。

※1ヒロ = 両腕を目一杯広げた距離

 

経験上、このセッティングならフルキャストしてバックラッシュしてもまず高切れは起きません。

 

と言うか、僕は起きたことがありません。

 

さすがにPEラインに傷が入っていれば切れてしまいますが、その場合は高切れが起きなくても早かれ遅かれ切れているでしょう。

 

「サカナに切られるんじゃなくて良かったね」

と諦めがつくくらい、ナイロンリーダーを1ヒロとれば高切れはまず起きないハズです。

 

詳しく説明しますと、ショックリーダーは基本的に伸びのあるナイロンラインにした方が良いです。

 

と言うか個人的に、ショックリーダーでフロロカーボンを使うメリットを感じたことがありません。

 

もちろん、場合によりますが、PEラインのリーダーとしてはナイロンラインの方がメリットを大きく感じます。

 

ショックリーダーと言うのはその名の通り、ショックを吸収するという重要な役割もあります。

 

PEラインは極端に伸縮性がないので、リーダーによって少しでもショックを吸収してやる必要があんですね。

 

ですから、ショックリーダーとしての役割を考えると、ナイロンラインがベストだと僕は思っています。

 

そして、このショックを吸収するという役割が思いのほか重要だと僕は考えています。

 

実際にPEラインをお使いになられていますから分かると思いますが、ナイロンラインに比べると極端に伸びがありません。

 

実はこの伸びのなさによって、一瞬に掛かる負荷と言うモノは思いのほか大きいんです。

 

特に近距離戦や硬いロッドを使っているとき、瞬間的な負荷はナイロンラインより遥かに掛かっています。

(実際にどのくらいの負荷が掛かっているのかを調べる術は僕にはありませんが)

 

例えば二人横並びで50センチくらいのロープを持って歩いたとき、ロープを緩まない様にテンションを保ちながら歩くことはけっこう困難ですよね。

 

出来たとしてもとても気を使いますし、腕にビンビンに負荷が掛かりますよね。

 

「おい!お前強く引きす過ぎだよ!」

みたいな。

 

けれど、コレが伸縮性の有るゴム紐だったらどうでしょう?

 

ゴム紐のテンションを保つのはそれほど難しくないし、負荷もそれほどかからないことは想像できるんじゃないでしょうか。

 

ちょっと例えが適切ではないかも知れませんが、PEラインと言う極端に伸びの少ないラインを使用するときは、一瞬に掛かる負荷は想像しているより大きいと思った方が良いです。

 

加えてPEラインのバックラッシュの特徴として、キャスト直後の一番ルアーがエネルギーを持っている時に、ガツンとロックがかかる様にバックラッシュします。

 

ですから、リーダーをナイロンラインにして少しでもショックを吸収してやる必要があるんですね。

 

その長さが最低でも1ヒロ(約1.8m)は取った方がいいと言うことです。

 

心配なら1.5~2ヒロくらいとってもいいと思います。

 

高切れ対策なら1ヒロあれば十分だと思いますが、障害物が多いエリアだとPEラインが障害物に触れない様にリーダーを長めに取る必要があります。

 

よく「リーダーは矢引程度(1/2ヒロ)で十分」と言う声も聞きますが、個人的には全く足らないと思っています。

 

PEラインは極端に摩擦に弱いので、「何かモノに触れたらアウト」くらいに思っていた方が良いです。

 

もちろん、気がつかないうちに出来た傷も高切れの原因になる事が十分にあります。

 

ですからリーダーの長さは最低でも1ヒロはとって、ラインチェックによって1.5mを切ってきたら交換することをオススメします。

 

3.キャスティングをマイルドにする

ここまでアレコレ言いましたが、極端な事を言えばキャストの方法を改善するだけで全て解決してしまいます。

 

極端なほどの伸縮性の無さ、極端なほどのハリのなさからからナイロンラインと比べると、PEラインはキャストがメチャクチャシビアです。

 

例えば、あくまでイメージですが、こんな感じでバックラッシュするゾーンとしないゾーンがあったとします。

 

 

カーソルが左右に動いて、「バックラッシュしないゾーンでポチっとボタンを押せばバックラッシュしない」みたいな。

 

昔のゴルフゲームみたいな感じです。

(分かる人は分かるハズ)

 

PEラインはこの「バックラッシュしないゾーン」が極めて小さいと思っていただければいいと思います。

 

イメージとしてはこんな感じになります。

 

ナイロンラインだとこのくらいの「バックラッシュしないゾーン」があったとすると、

 

PEラインだとこんな感じ。

 

僕の頭の中のイメージで申し訳ないのですが、このくらいPEラインの方がキャストはシビアです。

 

もっと言ってしまえば、カーソルの移動速度も速くなると思ってもいいです。

 

とは言え、ほとんど「慣れ」で解決できる部分ではあるのですが、具体的に

 

「PEラインではどんなキャストをすればバックラッシュを腑ぐ事が出来るのか?」

 

と言うことをお話します。

 

結論から言えば、

 

「初速を急激に上げない様にマイルドにキャストをする」

 

と言うことです。

 

「初速を上げない」と言うことではなく、「急激に上げない」ということです。

 

どう言うことかと言いますと、先程も言いましたがPEラインは極端なほど伸縮性がありません。

 

ですから、ラインがルアーに引っ張って行かれるスピードよりスプールの回転が少しでも上回ってしまえば、ガツンとロックする様にバックラッシュしてしまいます。

 

例えるならPEラインのバックラッシュは、車の走行中にサイドブレーキをいきなりガツっと引く様なモノです。

 

当然タイヤはロックして制御が不能になります。と言うか車体が横を向いてしまいます。

 

タイヤロック = 高切れ

 

と言うイメージです。

 

一方ナイロンラインだとスプール上でラインが少しくらい浮いてきても、そのままルアーがラインを引っ張って行き出してくれるので、バックラッシュとはなりません。

 

なったとしても、そのままラインが膨らんでいきゆっくりブレーキが掛かる感じです。

 

ですから、PEラインにおいて「スプール上でラインが浮く」と言う状態は完全にNGなんですね。

 

「スプール上でラインが浮く」と言うことを押さえる為に、初速を急激に上げないキャスティングが必要、ということです。

 

初速を急激に上げないキャストと言うのは、スピニングリールでやる様なピッと弾く様なシャープなキャストではなく、もっとストロークを長めに取って「運ぶ」様なイメージです。

 

言葉で説明すると難しいのですが、例えば野球のバッティングとピッチング。

 

PEラインでのキャスティングはピッチングの様なイメージです。

 

バッティングはバットでボールを打ち返すわけですので、瞬間的にボールにエネルギーが加わって飛んでいきますよね。

 

一方ピッチングは、ボールを手に持った状態で全身運動で徐々にエネルギーを上げていき、エネルギーが最大までたまったところでリリースします。

 

バッティングもエネルギーをためるところまで全身運動ですが、ボールにエネルギーを加えるのは一瞬です。

 

ピッチングはボールを最初から手に持っていますから、徐々にエネルギーが加わって行きます。

 

要は同じエネルギー量だったとしても、ピッチングの方が穏やかに力が伝わって行きますよね。

 

説明が何とも難しいのですが、ルアーに穏やかにエネルギーが加わって行けば初速が急激に上がらないので、スプールの回転も急激に上がらずラインが膨らみにくいということです。

 

経験上、PEラインでバックラッシュするときはシャープなキャストになっている場合が多いです。

 

バス釣りだとモノフィラメントラインで近距離をシャープなキャストで撃っていく事が多いので、そのままの感覚でPEラインを使うとどうしてもキャストがシャープ過ぎてバックラッシュをしてしまいやすかったりします。

 

もしくはソルトウォーターでスピニングリール中心で使っていて、同じ感覚でベイトリールを使うと、瞬時にバックラッシュするか、ほぼ間違いなく目の前にズボっとルアーが刺さります。

 

リリースポイントの違いもありますが、キャストがシャープ過ぎるんですね。

 

ただ本当に「慣れ」で解決できる部分ですので、最初はストロークを長めに取る様なキャストで徐々に慣れていくと言うのも一つです。

 

極端な事を言えば、最初から後ろに振りかぶり、テイクバック無しでぶわっとキャストする様な感じで慣れて行ってもいいと思います。

 

もちろん、飛距離もキャスト精度も落ちてしまいますが慣れていけば感覚的に分かってきますので。

 

抽象的な表現で申し訳ないのですが、ベイトリールでのPEラインキャスティングはほぼ慣れと言う部分が大きいですので、最初はシャープなキャストになって初速を急激に上げないなり過ぎない様に気を付けていけば良いと思います。

 

チニングについて

7~12グラムのルアーを中心にチニングをやっているとのことですが、コチラはKさんがお使いの様にPEライン1号くらいでいいんじゃないでしょうか。

 

7~12グラムくらいのルアーならバックラッシュしても、それほどラインが喰い込むということは無いでしょうし、ラインが高切れをしてしまう事も無いと思います。

 

もちろん先ほど説明したような、ナイロンリーダーとそれなりのキャスティングは必要ですが。

 

それでも高切れが連発するようなら、もしかしたらバランス的にロッドが硬いということも考えられます。

 

チニングと言うとそれほどロングキャストはしないでしょうし、ロッドが硬すぎるとアワセの瞬間にもラインに大きな負荷が掛かります。

 

その負荷の蓄積と言うのも原因の一つかも知れません。

 

解決策としては、PEラインをワンランク太くする、もしくはロッドをワンランクライトにすると言うのも手だと思います。

 

【決定版】スーパーライトショアジギングでベイトリールに巻くラインはコレっきゃないでしょ【まとめ】

今回のお話をまとめますと、スーパーライトショアジギングを快適に扱うラインは、

 

PEライン2号 + ナイロンリーダー1ヒロ

 

そして、

 

「初速を上げ過ぎないキャスティングをする」

 

と言うところです。

 

チニングに関しては悪くは無いと思いますので、ナイロンリーダーにすることと、キャスティングを気を付けてみて下さい。

 

ただ、ベイトリールにおいてPEラインを使用するときは、太めの方が間違いなく扱いやすいです。

 

1号から2号に変えるだけで劇的に感覚が変わるハズです。

 

個人的にはチニングをPEライン2号で行っても全然問題いないと思いますが^^

 

ラインが太いとルアーロストが劇的に減りますのでお財布にも優しいです。

 

加えてバランス的にリーダーの方が弱くすれば、ラインブレイクの際にルアーの結び目で切れますので、ラインシステムを組み直さなくて済みますし、リーダー側で切れればメインラインへのダメージも減ります。

 

メインラインであるPEラインを太くするということは、結構いろいろな意味でオトクなことが多いんですよね^^

 

ですから、「どうしても細いラインじゃ無いと」と言うこだわりでもない限り、ベイトリールでは太めのラインを巻く事をオススメします。

 

せっかく太いラインが扱いやすいリールなんですから、自分の土俵で勝負した方が快適に釣りが出来ますよ。

 

それでは今回はこの辺で。

 

Kさん、メッセージありがとうございます。

 

コロナウィルスでいろいろ大変ですけど、快適に釣りを楽しんで下さいね。


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