当記事では
「21ジリオンSVTWで最大飛距離を出すコツとブレーキ調整方法」
と言うテーマでお伝えいたします。
もっと飛距離を伸ばす方法やその練習方法も合わせてお伝えします。
21ジリオンSVTWが発売されて1年以上が経過し、
「飛距離が伸びた!」
と言う声が聞こえる一方、
「言うほど伸びてない」
という声もチラホラ…
- 実際のところどうなの?
- 21ジリオンSVTWって飛距離はでるの??
コレに関するアンサーとしては、僕が実際に使ってみた的印象として
ノーマルSVマシンである16ジリオンSVTWより、最後の一伸びは体感できる。
けれど、HLCやマグフォースZほどの飛距離を期待してはいけない。
と言った感じです。
もちろん、使うルアーにもよりますが、飛距離としてはこんなイメージで思っていただければ良いんじゃないかなと思います。
ノーマルSV < SVブースト < マグフォースZ < マグフォースZブースト < HLC
こう見ると、
「なんだかSVブーストと言っても飛距離が出ないな」
なんて印象に感じるかも知れませんが、個人的には十分に飛距離は出ますよ^^
特に軽めルアーは得意です。
言うならば、
トラブルレス性はそのままに、新機構のブーストでSVの欠点でもあった最後の先詰まり感が解消されるようになった
と言った感じでしょうか。
まあ、遠投メインで使ったり、基本的にきっちりサミングでコントロールする方にはもしかしたら少し物足りない飛距離かも知れませんけど。
過度な飛距離の妄想してしまうと期待ハズレ感が出てしまいますけど、僕的にはココまでラクに扱えてココまで飛距離が伸びれば、ハッキリ言って必要十分だと思います。
言ってしまえば、ベイトリールのベテランもそれなりに満足ができて、初心者でも飛距離が稼ぎやすいベイトリールであることには間違いありません。
それでは「21ジリオンSVTWで最大飛距離を出すコツとブレーキ調整方法」をお話しますね。
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目次
21ジリオンSVTWで最大飛距離を出すコツとブレーキ調整方法
あくまで僕が実践して感じたことなので、
「え?そんなこと無いよ?」
というベテランベイトリーラーの方もいると思いますし、
使っているロッド、ライン、ルアーなどのタックル、キャストフォームやサミング技術などの個人のスキルレベルでも変わって来ると言うことはご理解をお願いします。
ただまあ、ベイトリールビギナーの方や、SVスプールで思ったより飛距離が出ないという方は、ぜひ試していただければなと思います。
21ジリオンSVTWで最大飛距離を出すコツ
SVブーストスプール搭載の21ジリオンSVTWで最大飛距離を出すコツを一言で言ってしまえば、
「初速を上げ過ぎず、7割程度の力でキャストする」
コレだけでずいぶん違った印象になると思います。
極端なことを言えば山なりくらいでもいいので、力まずロッドのストロークを活かすように投げて見るイメージです。
そうすると、「スプールの回転は軽いんだけど、ブレーキはよく効いてる」と言った感じで、SVスプールがよく仕事をしてくれるのがわかります。
そんな感じでSVスプールの性能に頼ったキャストをするだけでも、僕は飛距離の伸びをかなり体感することが出来ました。
SVスプールって僕の印象的には、力んでも飛ばないんですよね。
気合いを入れてフルキャストをしても、過度にスプールの回転が上がりすぎて回転を制御できなくなる感じです。
それだったら軽量スプールの軽い回転を活かす様にフルキャストでムリに初速をつけず、
ブレーキ性能に頼り切ったキャストをすればいい感じで使うことができます。
そもそもSVスプールって軽量でレスポンスが良いので、そんなに力を入れなくても回転の立ち上がりが良いんですよね。
ですから、「力まず投げる」ことで過度に初速を上げてやらないだけでも、ブレーキダイヤルを下げていくことが出来るので、びっくりするくらい飛距離の伸びを体感できますよ。
それでは次はその調整方法を説明しますね。
21ジリオンSVTWのブレーキ調整
メカニカルブレーキはダイワ推奨のゼロポジションでOKです。
僕は正直、最近の回転の良いベイトリールこそメカニカルブレーキを使ったほうが良いと感じています。
けれどもSVスプールはトラブルレス性が優秀ですし、回転性能を活かすならゼロポジションがやはりベストです。
マグブレーキのダイヤルは、とりあえずあなたがいつも使っているブレーキ力で構いません。
仮に「10」としましょうか。
このベイトリールで正直「10」は、どんなルアーを投げるにしても効きすぎなくらいだと思います。
ちなみに僕はそこまで必要性を感じたことがなく、使ったことがないくらいです。
まあ、とりあえずそこから調整していくって感じで。
- メカニカルブレーキゼロ
- ブレーキダイヤル「10」
このセッティングで、まずは力を抜いて力まず投げてみてください。
極端な話、最初は5割くらいの力でフンワリ投げても良いです。
少し山なり気味に投げるくらいの感じで。
スプールが上手~くラインを制御してくれているのが分かると思います。
けれど多分、その状態だとブレーキが効き過ぎなくらいだと思います。
効きすぎだけれども、軽い力でも軽量スプールがキッチリ立ち上がり飛距離が最初から最後までラインが浮くこと無く、
「オンとオフのメリハリの効いたブレーキ」がスプールをしっかりと制御してくれているのを感じることが出来ると思います。
多分、SVスプールが余計なモノに邪魔されず、一番仕事をしてくれている状態です。
そこから徐々にブレーキダイヤルを弱くしていきながらキャストの力も加えて行って、おいしいところを見つけて行く感じです。
ちなみに僕は最近本流トラウト中心で6~10gくらいのフローティングミノーを多用しているのですが、ブレーキダイヤルはほぼ「5」前後です。
もちろん、飛距離の出やすいルアーを使うときは「3」や「2」くらいまで下げることはあります。
シーバスの場合は比較的飛距離が出やすいルアーが多いので、もう一段階下げて3~5くらいを多用することが多いです。
この設定で基本的に着水以外であまりサミングはあまりせず、ブレーキの性能に頼りきったキャストをします。
(もちろん場合によってはサミングはします)
その結果が「5」前後であるワケですが、あくまでも僕の場合です。
使っているロッド、ライン、ルアー、そしてキャストスキルによって全然変わって来ると言うことはご理解をお願いします。
そしてその力を加えるピークが、僕の印象では7~8割と言った感じです。
- メカニカルブレーキ「ゼロ」
- ブレーキダイヤル「5」前後
- 7割程度の力
このセッティングが、僕のなかで飛距離とトラブルレスが最も両立している状態ですね。
実際にやってみ見ると分かりますがSVスプールって力まずに投げると、
「え?こんな力でこんなに飛距離が伸びるの?」
と言うのを体感できると思います。
要は、力んじゃうと余計な力が加わってキャストフォームが乱れたり、ルアーの飛行姿勢が乱れてしまうんですね。
力まなくてもハイレスポンスな軽量スプールがきっちり立ち上がり、初速を稼ぎ出してくれます。
そんなに力を加えなくても軽量なスプールがちゃんと初速を稼いでくれるから、後は優秀なブレーキシステムに任せてしまおう。
と言うイメージです。
ブレーキを下げていくうちに、キャスト初期の段階でラインが浮いてくることがあると思います。
「キャスト前半はブレーキ弱いけど、後半はちゃんとかかってる」
と言う状態です。
本当はこの時点でサミングをすれば良いのですけどそんなサミング技術がある方なら、言ってしまえば遠心力ブレーキやマグフォースZの方が飛距離を伸ばすことが出来ます。
(もちろん、SVスプールでもサミング技術で飛距離を伸ばすことは可能)
ですから、ハイレスポンスなSVスプールのブレーキ特性を活かして、
力まず投げてブレーキに頼り切ったキャスティングを心掛けた方が、飛距離の伸びを体感出来ると思います。
SVスプールは確かに最大飛距離と言う意味では、遠心力ブレーキやマグフォースZには劣ります。
けれど軽い力で飛距離が伸びるので、体感的にはむしろ飛距離が伸びている様に感じることが出来ると思いますし、
ベイトリールビギナーの方ならSVスプールの方がむしろ飛距離を出しやすいです。
特にピーキーなPEラインを使っているとその印象は顕著です。
ベイトリールでPEラインを使う一つのポイントとして、
「スプール上でラインが膨らまない様にする」
と言うのがあります。
それこそSVスプールの特徴である、
「オンとオフのメリハリの効いたブレーキ」
と言う特性が、ブレーキを過度にかけ過ぎずそのポイントを活かしてくれるんですね。
21ジリオンSVTWとPEラインについてはコチラで詳しく書いています。
▶【要注意】21ジリオンSVTWでPEラインを使うと、やっちまうかもよ?
ですからココであまり語るつもりはありませんが、
PEラインこそサミングとか個人のスキルで何とかするより、SVスプールのブレーキに頼り切ったキャストをした方が飛距離とトラブルレスを両立できる。
僕はそう感じています。
もちろん使用しているロッドの長さや硬さ、特性、テーパーなどでも変わってきます。
ですから、加えていく力やブレーキ力はそれぞれになります。
けれどもSVスプールの特徴を考えて僕が実際に使ってみた体験談としては、
「SVスプールはあまり力を加えないキャストの方がブレーキの特性が活きてくる」
と感じています。
僕の印象ではありますが、ブレーキがこんなイメージでかかっているんですね。
※あくまでも僕が描いているイメージです。
ですから力んで初速が強すぎると、ブレーキ力のMAXを超えてしまって前半の段階でバックラッシュゾーンに突入、サミングが必要になる。
サミングしなくてもいいレベルまでブレーキ力を強くすると、今度は後半のブレーキが強すぎる。
ですから、最初からあまり力を入れずに初速を抑えてやって、後半のブレーキがかかり過ぎない様にしてやった方が飛距離は伸ばしやすいと僕は感じています。
そんなブレーキ特性を理解して行くと、
「力ます7割程度の力でキャストする」
と言うのがSVスプールを最も活かせるキャストだと僕は思います。
21ジリオンSVTWで、もっと飛距離を伸ばす方法
21ジリオンSVTWに限らずですが、ベイトリールキャスティングでもっと飛距離を伸ばす方法、結論から言ってしまえば、
「正しいキャストフォームで投げる」
と言うことです。
身もフタもない言い方ですがトラブルレスのSVスプールと言えど、結局のところほぼコレが全てと言っても過言ではありません。
SVスプールって力まず投げた方が飛距離が稼ぎやすいってお伝えしましたよね。
逆に言えば、
「ブレーキを強くしてフルキャストをすると、着水サミングも必要ないくらいサミングいらずの調整が出来る」
と言うのもSVスプールの特徴です。
ジリオンとかスティーズとか、SVスプールの搭載のベイトリールのインプレとかでよく、
「着水サミングすら必要ねー!」
て聞きません?
まあ、ブレーキを強くすれば可能なワケです。
ある意味ビギナーはこの設定の方が扱いやすいかも知れませんが、多分、もの凄い先詰まり感を感じてしまいます。(笑)
要は、
「ルアーの失速具合が激しく、力を入れている割に飛距離が伸びない」
と言う状態になっちゃうんですね。
この設定て確かにどんなキャストをしてもバックラッシュし難く、初心者にも向いていると言えるかもしれません。
けれどもいくら初心者と言えども、個人的にはあまりオススメ出来ないかな。
なぜなら、正しいキャストフォームが身に付かないから。
それどころか、力任せの力んだクセのあるヘンテコなキャストフォームが沁みついてしまうかも知れません。
なんせそれでもバックラッシュしないのがSVスプールですからね。
ベイトリールで飛距離を伸ばすには、僕は正直なところを言うと、
「まずは正しいキャストフォーム」
だと思ってます。
多分、スピニングリールより重要な要素。
リールやスプール、ブレーキ性能、サミング技術ウンヌン以前に、まずは正しいキャストフォームです。
もちろん、飛距離の出やすいベイトリールに、さらにサミング技術もあった方がいいのです。
けれども最近の優秀なブレーキ特性ならサミングまで意識しなくても、ブレーキに頼り切ったキャストで十分に飛距離は伸びます。
ですからまずは、「ルアーの飛行姿勢が乱れない正しいキャストフォーム」を身に付けることが出来れば、サミングもブレーキ力も最小限で済むんですね。
さらに言うなら先ほどからお伝えしている、「7割程度の力で投げる」の7割の上限を引き上げてやることも可能です。
正しいキャストフォームで投げることが出来ると、まずルアーの飛行姿勢が乱れません。
ルアーの飛行姿勢が乱れないと、ルアーってビックリするくらい飛距離が伸びるんですよ。
ルアーの飛行姿勢ってキャストフォームで全く変わってきます。
ルアーがクルクル回ったりバタバタしている時と、ビシッと真っすぐ飛んでいる時、
全っ然飛距離が違いますから。
ルアーがクルクル回るのって、単純にルアーのせいだけではありません。
もちろんルアーのバランスや横風などの外的要因もありますけど、正しいキャストフォームで投げることが出来れば、それだけでもかなり改善することが出来ます。
試しにロングキャストを意識せず、軽い力で投げてみて下さい。
ルアーの飛行姿勢は乱れず、スーッと飛んでいきます。
余計な力が入っていないから、キャストフォームにも乱れが無いんですね。
けれども徐々に力を入れて行くと、何処かで飛行姿勢が乱れてきます。
ブレーキウンヌン以前に、正しいキャストフォームで投げることが出来れば飛距離は伸びるんです。
まあ、実際のところそれが出来れば誰も苦労はしないんですけどね^^;
(僕もまだまだ修行中です)
「あの人めっちゃ飛ばすな!」
「同じタックルなのになんであんなに飛ぶの?」
と言う違いが出るのは、キャストフォームが綺麗だったりするんですね。
飛距離が出るということは、スムーズにスプールからラインが放出されるという事です。
当然、バックラッシュも減ります。
その未熟な部分を補ってくれるのが、スプールやブレーキと言ったベイトリールの性能であったり、ロッドの性能であったりすると言うことです。
(僕もだいぶお世話になっています!)
そう言う意味では、軽量ハイレスポンスなSVスプールは軽い力で回転数を陰てやることが出来るので、変な力を加えることなく力まず投げることが出来ます。
結果、人によってはむしろ飛距離を伸ばすことが出来るんです。
ですから、「まずは正しいキャストフォーム」なんですね。
正しいキャストフォームを身に付ける練習としては、まずは5~10mくらいの近距離キャストの練習をした方がいいと思います。
なぜなら、近距離なら力まず投げるとことが出来るから。
野球なんかだと「遠投をすることで正しいフォームを身に付ける」なんて聞いたことがありますけど、
ベイトリールキャスティングで遠投を意識すると絶対に力んじゃいますからね。
(僕の野球経験は草野球を少しやっていたレベルで素人です。間違ってたらスミマセン)
ですから、力まず投げることが出来る近距離キャストの練習の方が、正しいキャストフォームを身に付けられるんじゃないかなって僕は思います。
まあ、僕も特に誰かに教えてもらったとか無く自分でアレコレ考えながらやって来たので、間違った理解もあるかも知れません。
経験上、僕が感じている事なので、「なぜそうなのか」「なぜ間違っているのか」と言うことはまだまだ一考の余地はあると思います^^
21ジリオンSVTWで最大飛距離を出すコツとブレーキ調整方法【まとめ】
さて今回は
「21ジリオンSVTWで最大飛距離を出すコツとブレーキ調整方法」
と言うテーマでお伝えさせていただきました。
ここまでのお話をまとめますね。
最大飛距離を出すコツとしては、
初速を上げ過ぎず、7割程度の力でキャストする。
ブレーキの調整方法としては、
強めのブレーキ、弱めのキャストからスタートして、徐々にブレーキを弱めながらキャストの力を加えて行く。
もっと飛距離を伸ばすには、
ルアーの飛行姿勢が乱れない正しいキャストフォーム。
正しいキャストフォームを身に付ける練習方法として、
力まず投げることが出来る近距離キャストから(ロングキャストを意識しない)。
今回のお話をまとめるとこんな感じですね。
飛距離を出そうと思って力いっぱいフルキャストをしたくなる気持ちも分かりますが、SVスプールって力を入れてもあまり飛距離は伸びないんですよね。
ですから21ジリオンSVTWで飛距離を出そうと思ったら、
ブレーキセッティングもあまりギリギリを追及せずに、そう力を入れずブレーキ性能に頼り切ったキャストをした方が飛距離が伸びる。
実際使ってみて僕はそう感じています。
軽量ハイレスポンスなスプールはスパッと立ち上がりますから、全然力を入れて無いのに飛んで行くんですよね。
ですから自分が思った以上に飛距離の伸びを感じると思います。
上級者にはもしかしたらちょっと思足りない側面もあるかも知れませんが、コスパ、トラブルレス、飛距離、剛性、使い心地、バーサタイル性を考えると、
僕の中では間違いなく2022年もおすすめベイトリール№1です。