今回、ベイトリール大百科読者様から、21スティーズA TW HLCの飛距離測定の結果が届きましたのでシェアさせていただきます。

 

 

しかも、条件をかなりシビアにそろえて21スティーズA TW HLCとHLCスプール(ジリオンTW HLCと同等のスプール)の比較をしてくれています。

※キャタリナTWにRCSベイトキャスティングHLCスプールを換装。

 

 

「21スティーズA TW HLCって飛ぶって言うけど、実際飛距離はどんなもんなの?」

「ジリオンHLCと比較してもっと飛距離は伸びるの?」

 

と言うオモしろい比較にもなっています。

 

 

また、21スティーズA TW HLCって、ジリオンTW(キャタリナTW)とスプール幅が違うんですよね。

 

 

スティーズの方がナロー(幅狭)なんです。

 

 

ですので、「同じスプール経で幅が違うスプール」と言う比較にもなっていて、

 

「ナロースプール(幅狭)とワイドスプール(幅広)の違いで飛距離は変わるのか?」

 

というちょっとマニアックな検証にもなっています。

 

 

差し詰め今回の検証は、

 

「Φ36スプール、飛距離が出るのはワイドとナローどっちだ??」

 

と言う感じですね。

 

 

で、とりあえず結論と僕の感想を先に言っておきますね。

 

  • スティーズA TW HLC 平均飛距離76.2m
  • ジリオンTW HLC(キャタリナTW HLC仕様) 平均飛距離73.7m

 

「スティーズがフラッグシップの面目は保った」

 

と言った感じです(^^)

 

 

なお、スティーズはマグフォースブーストと言う新しい機構が採用されており、「ナローだから飛距離が伸びた」と結論つけるにはちょっと根拠が足りなかったかなと思います。

 

 

とは言え、フラッグシップモデルであるスティーズにHLCモデルを追加したということは、

このセッティングが現時点で最大飛距離だ出るというダイワの「答え」」

なのだと僕は理解しています。

 

 

数字だけ見ると3~4%スティーズの方が飛距離が伸びています。

 

 

この数字を見て

 

「さすがスティーズ!」と思うか、「そこまで飛距離変わらなくね?」と思うかは人それぞれかもしれません。

 

 

僕としては

 

「何だかんだとダイワのフラッグシップである、「スティーズ」の名を冠しているだけとことある」

 

と言う感想です。

 

 

では使用タックルや測定条件、詳しく説明していきますね。

 

※サイトアップ様に一部改編、装飾してありますが、かなり詳細なレポートだったので基本的にKさんより頂いたメールをそのまま転載します。

 

 

あと補足としてもう一つ、多分、多くの人が間違って認識している最大飛距離を出すルアーの射出角度も合わせお伝えいたしますね。

※45度ではないよ^^

 

21スティーズA TW HLC、ジリオンTW HLC(キャタリナTWHLC仕様)の)飛距離比較測定結果

 

以下、Kさんより頂いたメッセージです。

 

コージさん。Kです。お世話になります。

 

 

以前お話した同じ口径でスプール幅が異なる2つのリールの距離の違いについてを実験してきました。

 

【フォーマット】

  • グラウンドでシンカーを同じ力加減で遠投する。
  • シンカーが着地後、竿を立てて糸ふけを完全に除去(ラインが地面にほぼ設地しなくなる状態)する。 ※シンカーは地面に刺さる。決してバウンドしない
  • シンカーからリール先端(≒始点)までのラインの放出量をライン
  • マーカーを数えて測定する。

 

よってPE部分の測定は0.5m単位にせざるを得なかった。

疑問:垂らしは1m程度。これを飛距離に含めて良いのか?

 

 

リールは2種用意し、試投を3回した後、7割程度の力で10回投げる。

ただし明らかな失投はカウントせずやり直した。

 

【道具】

リール

  • 21スティーズA TW HLC
  • ジリオンTW HLC(キャタリナTW HLC仕様)

 

※両方とも市販の同型ベアリングに交換

※両方ともスプールエッジからマイナス1ミリ程度の巻具合(ライン適正量)

 

ライン

  • よつあみ スーパー ジグマン X4  2号 150m
  • 下糸は同3号

 

リーダー

  • ナイロン22lb 3.2m
  • FGノットで結束

 

シンカー

  • ナス型オモリ 10号(38g)

 

ロッド

  • ベンダバール10.1M

 

【結果】(投げた順)

21スティーズA TW HLC

21

75

76.5

75

74.5

76

76.5

78.5

73.5

78.5

78

 

最大78.5m 最小74.5m

上位2個、下位2個を省いた平均 76.2m

 

ジリオンTW HLC(キャタリナTW HLC仕様)

73.5

72.5

73

73

75.5

77.5

72

72

74.5

76

 

最大77.5m 最小72m

上位2個、下位2個を省いた平均 73.7m

 

※上記数値はPE部分の数値です。これにリーダー部分3.2mをプラスします。

 

【補足】

同じ力加減と言っても人間がすることです。それぞれの記録の上位2個、下位2個は採用せず、残りの6個程度で考察すべきと思います。

(平均飛距離は上位2個、下位2個を省いて算出)

 

【総括】

最初はレーザー測定器を用いる予定だった。だが三脚がないため測定ができず、やむ無く上記のカタチになった。

 

PE部の測定が0.5m単位なのはラインマーカーで測る以外なかったためである。

 

 

リール以外は完全に同じ条件にしたとは言え、スティーズに有利な点があった。

 

 

それは21スティーズA TW HLC特有のブレーキが抜ける「カチッ」という音である。

 

この音のおかげでサミングのタイミングが的確になり、21スティーズA TW HLCでは着地バックラッシュは皆無だった。

 

 

対するジリオンTW HLC(キャタリナTW HLC仕様)は着地タイミングがわかりにくいため、早めにサミングせざるを得なかった。

 

 

ただしなるべく同条件にしたかったので最小限のサミングにし、故意の着地バックラッシュを何度もさせた。

 

 

スティーズA TW HLCに対するキャタリナTW(ジリオンHLC仕様)の「飛び」の印象は、「伸びないなあ・・」。

飛行後半のブレーキが伸びを阻害しているように感じられた。

 

 

となると両者の飛距離の差異の原因はスプール幅だけとは言えず、ブレーキの特性も相当影響していると考えざるを得ない。

 

 

もっと厳密に(スプール幅の違いの検証を)やる場合はブレーキも同じにすべきである。

 

 

糸ふけは風とサミングによって非常に変動した。

 

 

多い時は軽く10m以上あった。

 

 

糸ふけを取ってからカウンターで飛距離を測定する動画をよく見かけるが、あの程度の巻取りで糸ふけが解消されないことがわかった(つまり過大な飛距離評価)のは収穫だった。

 

 

今回の実験がどの程度有効かは疑問だが、2つのリールの特性の違いを実感できたことは非常に有意義だった。

 

 

協力してくれた妻に感謝。

ーーここまでーーーーー

 

Kさん、めちゃくちゃ詳細なレポートありがとうございます。

 

 

ここまで条件を揃えて比較しているテストも中々やっていないんじゃないですかね。

 

 

飛距離テストってなかなか正確に出来ないし、手間もかかります。

 

 

しかも条件を揃えて行うってかなり大変だったと思います。

 

 

Kさんのコメントで、

 

スティーズA TW HLCに対するキャタリナTW(ジリオンHLC仕様)の「飛び」の印象は、「伸びないなあ・・」

飛行後半のブレーキが伸びを阻害しているように感じられた。

 

 

とありましたよね。

 

 

結局この部分の印象が、ジリオンHLCとスティーズHLCのブレーキシステムの違いなのだと思います。

 

 

結果として3~4%の飛距離アップということで、数字だけ見ると劇的に飛距離が変わっているわけではありません。

 

 

けれど、この「3~4%」が体感的に大きいのだと思います。

 

 

Kさんとしてはスプール幅の違いなども比較検証したかったようですが、言ってしまえばコレがダイワさんが出した結論なのでしょう。

 

 

要は、

 

「ワイドスプールのジリオンではなく、フラッグシップであるスティーズでナロースプールとしてHLCを出した」

 

というのが、ベイトリールで最大飛距離を出す結論なのだと僕は感じました。

 

 

オモシロカッたのは、

 

糸ふけを取ってからカウンターで飛距離を測定する動画をよく見かけるが、あの程度の巻取りで糸ふけが解消されないことがわかった(つまり過大な飛距離評価)のは収穫だった。

 

という部分。

 

 

「100m飛んだ!」と言っても、まあ、話半分で聞いておきましょうと言うことです。

 

人のやることなので、あくまでも参考までにね^^

 

 

こう言ったサイトを運営している本人が言うのもナンですが、ネット上の書かれていることなんて鵜呑みにしちゃダメです。

 

 

あくまでも一意見であり、「なぜそうなのか」と言う理由をちゃんと理解して、「自分が納得して腑に落ちる」という事がめちゃくちゃ大事です。

 

 

例えば今回の結果から見ると、最大飛距離で言えば21スティーズA TW HLCの方がよく飛びます。

 

 

けれど、この差だったら「ジリオンHLCでもいいな」と思う人もいるハズです。

 

 

もしかしたらキャストする人が違ったら、ラインの太さが違ったら、横風がふいていたら…

また違った結果になっていたかもしれません。

 

 

要は、

 

「ネットに書かれていたから」

「〇〇プロがこう言ったから」

 

と言ってそのまま思考ゼロで行動してはダメだということです。

 

 

と言うか、もったいないんですよね。それだと。

 

 

せっかく自分がやらなくても検証してくれているんだから、それを元に自分で更に検証とか出来ればもっと確実に制度の高い検証がラクに出来ます。

 

 

意見を参考にするのは良いですが、その理由がちゃんと自分の腑に落ちて納得して、実際に自分でやってみて検証する。

というのが釣りの楽しみ何だと僕は思います^^

 

最大飛距離をルアーの射出角度について【検証】

多分、多くの人が勘違いしている最大飛距離を出すルアーの射出角度についてお話します。

 

 

最大飛距離が出るルアー射出角度って、45度って思っていませんか?

 

けれど実はルアーキャスティングにおいては、実は45度より若干低い角度で射出された方が飛距離は伸びます。

 

 

ルアーの飛距離測定の動画見ていると、「45度の角度で射出」というのは度々耳にします。

 

 

確かにモノを投げたり飛ばしたりするには、理論的には45度の角度で放出されるのが最も飛距離が出る角度になります。

 

 

けれどルアーをキャストするときって若干ライナー気味のほうが飛距離が伸びるんです。

 

 

それはなぜかと言うと、45度で飛距離が出るという理屈は、

 

「放出点と着地点の高さが同じであること」

 

というのが条件になるからです。

 

 

要は、着地点より射出点の方が高くなると、その分最大飛距離を出すには射出角度を低くする必要があるんです。

 

 

つまり、少しライナー気味で飛ばしたほうが飛距離は伸びるんですね。

 

 

じゃあ、ルアーキャスティングは?

 

着地点は自分の足元より低くなる水面であり、自分の高さプラスロッドの長さで稼がれる高さの分、ルアーキャスティングにおける最大飛距離の射出角度は45度より下になります。

 

 

コレについては僕も実際に検証してみました。

 

 

思ったより明確に結果に差が出ました^^

 

 

キャスティングではないのですが、ある意味その方が再現性があり正確な比較検証になります。

 

 

誰でも出来る検証なので、もし気になれば試してみてください。

 

最大飛距離を出す射出角度の検証

ホースに散水ノズルを取り付けて水道の水を飛ばしてみて、最大飛距離が出る角度を高さ別に検証してみました。

 

 

水圧はそれほどコロコロ変わるわけではないので、一定の力で測定することが出来ます。

 

 

まずは着地点と射出点の高さがほぼ同等の状態から。

地面スレスレ(約30cm)で散水ノズルを構え、最大飛距離が出る角度まで散水ノズルを上げていきます。

 

 

水の着地点を見ればどの角度が一番飛距離が出ているのかは一目瞭然です。

 

 

地面スレスレ(約30cm)での射出による最大飛距離の角度はこんな感じ。

 

 

青のラインが最大飛距離の角度です。

 

 

この角度が一番水が飛んでいました。

ほぼほぼ45度ですね。

 

 

最大飛距離が出るように散水ノズルの角度を変えていけばいいだけなので、放出される強さも全く同じでシンプルで明確な結果が出ます。

 

 

では次に約2mの高さから射出。

(手をできるだけ上に掲げた状態)

 

 

同じ様に水の着地点を確認しながら、最も飛距離出ている角度を探ります。

 

 

約2mの高さからの射出による最大飛距離はこんな感じです。(赤ライン)

 

 

比較しやすいように青のラインをそのままコピペしてみました。

 

 

高さの違いでこれだけ角度が変わってきます。

 

 

結構思ったよりライナー気味じゃありませんか?

 

 

めっちゃカンタンに検証できるので、あなたもぜひ試してみてください。

 

 

物理的には射出点と着地点が同じ高さなら最大飛距離が出る角度は45度。

 

 

けれど、約2mの高さの違いでこれだけ角度に差が出ます。

 

 

明らかに45度より低い角度(ライナー気味)になりますよね。

 

 

ルアーキャスティングは明らかに着地点より射出点の方が高くなります。

 

 

ですから基本的には、

 

「45度より低い角度(ライナー気味)で射出したほうが飛距離が伸びる」

 

と言うことになります。

 

 

ロッドはしなるので、正確な射出される高さまではわかりませんが、

「足場の高さ + 自分の身長 + ロッドの長さ」

ということを考えれば、まあ少なくとも2~3m以上は高い位置からの射出になります。

 

 

と言うことはルアーキャスティングにおいては、もっとライナー気味にキャストをしたほうが良いのかもしれませんね。

 

 

とは言え実釣においては、風向きやルアーやラインの空気抵抗などいろいろな要素が複雑に絡み合ってきます。

 

 

追い風のときはテンプラ気味の方が風に乗りますし、向かい風のときはライナー気味のほうが風の抵抗を受けにくいです。

 

 

もちろんあなたのキャスティングのスキルやクセ、タックルセッティングなどでも変わってくると思います。

 

 

そう言うのも含めて自分でやってみて、確認して見るのも釣りの楽しみでもあるんですけどね^^

 

 

「なんだこの投げ方!めっちゃ飛ぶ!!」

なんてことがわかったとき、めっちゃテンション上がるのは絶対僕だけではないハズ^^

 

21スティーズA TW HLCとジリオンHLC、飛距離比較検証【まとめ】

さて今回の21スティーズA TW HLCとジリオンHLC、飛距離比較検証を僕なりにまとめますね。

 

 

とりあえず結果はコチラ。

 

  • スティーズA TW HLC 平均飛距離76.2m
  • ジリオンTW HLC(キャタリナTW HLC仕様) 平均飛距離73.7m

 

フラッグシップモデルであるスティーズにHLCモデルを追加したということは、このセッティングが現時点で最大飛距離だ出るというダイワの「答え」なのだと僕は理解しています。

 

 

数字だけ見れば3~4%程度ではあるのですが、この「3~4%程度」が実感できる「伸び」なんだと僕は思います。

 

 

ジリオンのHLCスプールもかなり飛距離には絶大な評価があり、そこから更に飛距離を伸ばす。

という結果は「さすがフラッグシップ」と言っても良いんじゃないかと思うんですね。

 

 

とは言え願わくば、従来のマグフォースZとHLCの特性を兼ね備えたようなブレーキシステムが出ることを密かに願っています^^

 

 

キャストの射出角度については、「理論上45度より低い角度が最大飛距離を出す角度」ではありますが、実際のフィールドキャストをすると条件によって変わってくるとは思います。

 

 

とりあえず21スティーズA TW HLC、思いっきりかっ飛ばすとめっちゃ気持ちいいですよ^^

 

 

飛ばし屋ベイトジャンキーの方にもきっと満足できる飛距離を叩き出してくれると思います。

 

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