出典:ダイワ
当記事では、
「21タトゥーラTW300の飛距離が思った以上にでない…」
というお悩みにお答えします。
結論から言ってしまいますと、
- 21タトゥーラ300は飛距離よりトラブルレス性を重視しているベイトリールと思った方がいい。
- とは言え飛ばないベイトリールではないから、思った以上に飛距離がでないというのならタックルバランスやキャストの方法を見直した方が良いかも知れない。
と言った感じです。
今回はこの理由に説明しつつ、読者さんから21タトゥーラTW300の飛距離について質問がありましたのでお答えしたいと思います。
目次
21タトゥーラTW300は飛距離よりトラブルレス重視のベイトリール
21タトゥーラTW300がトラブルレス重視のベイトリールだと言う最大の理由は、固定式のマグネットブレーキが採用されているからです。
発表されたときに僕も気が付かなかったのですが、実は21タトゥーラTW300はブレーキシステムにダイワお得意のマグフォースZではなく、旧タイプであるノーマルのマグフォースが搭載されています。
マグフォースZといえばご存知、スプールの回転数によってインダクトローターが遠心力で磁界に出入りすることでブレーキ力が変化します。
スプールの回転数が高いときには強いブレーキがかかり、後半のスプールの回転数が落ちてくるときにはブレーキ力も弱くなっていく。そんなブレーキシステムです。
つまりバックラッシュを抑えつつも、より飛距離を伸ばすことが可能ということなんですね。
一方、ノーマルのマグフォースとは、インダクトローターが固定式になっています。
ですからブレーキが可変することなく、常に一定のブレーキがかかり続けています。
「なんだ、今更ノーマルのマグフォースを搭載なんてデチューンじゃないか」
そう思われる方も見えるかも知れません。
けれど、固定式のマグネットブレーキにもメリットはあります。
それは、常に一定のブレーキ力がかかるから、トラブルレス性に優れているということ。
特に強風時や空気抵抗の大きなビッグベイトやスモールプラグをキャストするときは、固定式のマグネットブレーキが扱いやすかったりします。
いろいろなギミックがない、部品点数が少ないと言うのもスプール重量が軽くなり、トラブルレスに一役買っています。
ですからダイワもスモールプラグ専用であるアルファスエアストリームカスタムや、ビッグベイトを視野に入れたジリオンTW HDなんかのバリバリ現役のベイトリールにも固定式のマグフォースが採用されています。
初代ジリオンPEにも固定式マグフォースが搭載されていましたが、スプールも軽量になり、トラブルレス性はもちろん、飛距離と言う意味でもマグフォースZにそこまで見劣りするモノではありませんでした。
確かに飛距離と言う意味では最新のマグフォースZには劣ります。
けれど実は、固定式マグフォースも意外と優秀なんですね。
で、ふと思ったんですけど、マグフォースZがあるのに今さら旧型のブレーキシステムを前面に押し出すわけにはいかない。
売れないからね。
だから可変マグフォースである、エアブレーキシステム、SVスプールを作ったんじゃないかと。
まあ、もちろんSVスプールはトラブルレスと飛距離の両立が図られた優秀なスプールであることには違いありません。
飛距離の構図で言ったらこんな感じ。
マグフォースZ>SVスプール>固定式マグフォース
確かかに固定式マグフォースは、性能の言う意味でも旧型には違いありません。
けれど、一番シンプルで軽量なスプールです。
最大飛距離と言う意味では確かに劣りますが、コスパも良くなり十分優秀なんじゃないかと。
最近そんな風に思う様になりました。
固定式マグフォースのメリットとしては、軽量でトラブルレス、そしてギミックが何もない分、安価。
使い方によっちゃパフォーマンス高いでしょ?(^^)
僕は案外コレから固定式マグフォースも見直されてくるんじゃないかと思うのです。
まあ、多分、あんま売れんけど。(笑)
なんせ皆さん、やっぱり新しモノ好きなんで(^^)
んで、21タトゥーラTW300/400、このベイトリール最大の特徴は、デカい。
デカいのです。
スプール経Φ43、最大ドラグ力11~13kgと言う、キャスティング用のコンパクトベイトリールとしては最大クラスのベイトリールです。
スモールルアーなんて全く眼中に入っていない、超重量級ルアーを視野に入れたベイトリールなんですね。
この大きさの使用用途を考えても固定式マグフォースは活きてきます。
ただ安価だから採用されているワケではありません。
このサイズ感からも想像できる通り、
- 空気抵抗の大きなビッグプラグを磯やサーフなどの風の強いオープンエリアで投げ倒す。
- 30㎝、100gを超えるようなジャイアントビッグベイトを投げ倒す。
そんな使い方になってきますよね。
投げやすいルアーであったり、条件のいい状況で使うベイトリールではないことが想像できます。
だったらやはりバックラッシュで致命傷を負うより、トラブルレス性を重視するのもわかります。
その辺のことを考えると、
21タトゥーラTWに期待するのは絶対的な飛距離と言うより、ビッグプラグを悪条件でも快適に使えるトラブルレス性。
と思った方がいいと僕は思います。
21タトゥーラTWと21スコーピオンMDはどっち買ったらいいの?
出典:ダイワ、シマノ
21スコーピオンMDは、21タトゥーラTWと同時期に発売された、スプール径Φ43のベイトリールです。
これまでは両社とも作って来なかったのに、こんな特異なベイトリールが図った様に2社同時発売されました。
日本の誇る釣り具2大メーカーから同タイプのベイトリールが同時に発売されれば、どっちを買ったらいいのか迷っちゃいますよね。
けれど、僕の中ではどちらを購入した方がいいのか、けっこうハッキリしています。
とりあえず最初に言っておきますが、僕は両機を投げ比べたことがあるわけではありません。
ただ、シマノの遠心力ブレーキであるSVS、ダイワのマグネットブレーキであるマグフォース、マグフォースZはそれなりに使い込んできました。
その上でお答えさせていただきますね。
ズバッと言ってしまうなら、
- 飛距離重視なら21スコーピオンMD
- トラブルレス性重視なら21タトゥーラTW
で僕が買うなら、飛距離を考慮したとしても21タトゥーラTW300。
このクラスのベイトリールの使用用途を考えると、僕としてはこんな感じになります。
理由は以下の3つ
|
順に説明しますね。
使用用途的にトラブルレス性を重視したい
シマノの誇るブレーキシステムであるSVSは確かによく飛びます。
そして気持ちいい。
僕も今年はSVSインフィニティが搭載されているカルカッタコンクエストをガンガン使っていますから、その気持ちの良いキャストフィーリングはよくわかります。
けれど、このベイトリールの使用目的を考えたら、キャストフィールよりもトラブルレスを重視したいと僕は思うのです。
このクラスのベイトリールの使用目的と言えば、30㎝、100gを超えるようなジャイアントビッグベイトやサーフや磯場で60g、80gを超えるジグ、50gを超えるようなペンシルの遠投。
こんなサイズ感のルアーを投げることを想定しています。
出典:ダイワ
飛距離という点を見れば21スコーピオンMDの方が有利かと思いますが、ビッグプラグは空気抵抗も大きく、風の影響も受けやすいです。
サーフやような周りに遮蔽物のないエリアでは風の影響は大きく、磯場はライントラブルによる必要以上のラインスラッグが命取りになりかねません。
ですから、絶対的飛距離より安全性を取りたいと僕は思うワケです。
とは言え、別に21タトゥーラTWが飛ばないリールと言うわけでは無いですからね。
どちらかと言えば飛距離より安全サイドに振ってある。
と思えば良いんじゃないかと思います。
太糸、ロングリーダーにTWSが活きてくる
TWSは今更説明不要かと思いますが、最近のダイワのベイトリールににはほぼ標準装備となっている超ワイドなレベルワインダーです。
ベイトリールからラインが放出される際に、最初にかかる大きな抵抗がレベルワインダーです。
ワイドなレベルワインダーになることによって、その抵抗が大きく低減されるんですね。
で、21タトゥーラTW300は、スプール経Φ43mmと言うキャスティング用ベイトリールとしては最大クラスのリールです。
要は、完全に太糸を使うこと前提のベイトリールなんですね。
ラインは太くなればなるほどレベルワインダーやガイドに当たった際の抵抗が大きくなります。
余談ですがベイトリールが「ラインが太くても飛距離が出る」と言われているのは、ラインが直線的に放出されるのでガイドへの抵抗が少ないからです。
スピニングリールの場合はコイル状に放出されるために、最初のガイドにラインが当たった際の抵抗が大きいんです。
ベイトリールの場合は最初に抵抗になるモノがレベルワインダーです。
このクラスのベイトリールは特に太い糸を使うことが前提とされていますので、TWSのワイドなレベルワインダーが活きてくるというワケです。
更に言うなら、ロングリーダーも使いやすくなります。
PEラインを使う際にはリーダーは必ず必要になります。
そうなるとPEライン本線とリーダーには、必ず結びコブが出来ます。
その結びコブをスプールに巻き込むと、キャスト時にレベルワインダーに当たってしまい余計なトラブルを生む可能性があるワケです。
特に3号以上の太いPEラインに50lb(14号)を超えるリーダーを接続したりします。
その結び目はどれだけコンパクトになるやり方だったとしても、それなりには大きくなってしまいます。
そこでワイドなレベルワインダーになることによって、そのトラブルが軽減されるんです。
ですからTWSが搭載されている21タトゥーラTW300は、スプールに結び目を巻き込むようなロングリーダーも使いやすいんですね。
このベイトリールの使用用途を考えると、特に磯場でショアジギングをやりたいとき、ロングリーダーは根ズレ対策としてかなり大きな武器となります。
そう考えると、このクラスのベイトリールだと特にTWSが活きてくると思うんですね。
ブレーキ調整時の余計なトラブル低減
実は21スコーピオンMDには、個人的にどうしても気になるポイントがあります。
それは、ブレーキ調整の際に開けるサイドハッチがエスケープタイプではなく、完全に分離式であること。
エスケープタイプとはこんな感じ。
サイドハッチがクルッと回って、完全に外れることはありません。
けれど完全分離式では、カパッと外れてしまいます。
出典:シマノ
SVSはブレーキ調整の際に、必ず再度ハッチを開ける必要があります。
SVSインフィニティは外部ダイヤルで調整可能ですが、21スコーピオンMDに搭載されているSVSは外部調整機能はなく、再度ハッチを開いてブレーキを調整する必要があります。
この作業自体テマと言えばテマですが、僕としては経験上、それほど苦に思ったことはありません。
(ナイトゲームではライトを付ける必要があるので面倒ですが)
けれど、サイドハッチが本体と完全に分離してしまうのは、僕としてはどうしても容認出来なかったんですね。
だって、落とすじゃん。
- 船の上で水に落とせばその場で終了ですよ?
- 磯場で落とせば傷は必ずつきますよ?
- サーフで落とすと砂まみれですよ?
このベイトリールの使用用途を考えた場合は、特に重要な要素だと僕は思っています。
一つ注意してもらいたいのが、サーフで落とした際は絶対にそのまま使用しないこと。
落下させてしまったら絶対にそのまま使わず、流水などで完全に砂を除去してから使ったほうが良いです。
中途半端に息でフーっとやっただけではダメです。
なぜならベアリングに少しでも砂が侵入してしまうと、一発でベアリングが破損してしまう可能性があるからです。
スプールボールベアリングはMAX30,000回転を超える回転数で回っています。
そこに砂が侵入していると、ボールベアリングは傷だらけになってしまいます。
同じ理由で、砂に上にベイトリールを直接置いては絶対にダメですよ。
細かい砂は思いがけない隙間から内部に侵入してしまいます。
スプールに噛んでしまえばスプールに傷がついてしまうし、内部に侵入してローラーベアリングに侵入なんかされたら最悪です。
ハンドルノブのボールベアリングに侵入したら、ゴロゴロとずっと不快感を味わい続けることになります。
砂の上でのベイトリールの取り扱いはマジで気をつけたほうが良いです。
ということを考えても、釣り場で必ず調整する部分が完全分離式というのは、僕の中ではちょっと容認できないワケです。
船上で落としてしまえば海の藻屑だし、
磯場で落としてしまえば傷だらけだし、
サーフで落としてしまえば砂まみれ。
「そんなの、落とさないように気をつければいいだけじゃん」
そう思われる方も居るでしょう。
確かにおっしゃるとおり。
気をつけて、落としさえしなければ全く問題ありません。
けれど、落としたくて落とす人はいないんです。
落とす人は、落としたくなくても落としてしまうんです。
確率ではなく可能性の問題です。
僕はベイトリールに傷がつくのも嫌な人なので、扱いには人一倍気を使っている自信があります。
ヤフオクに出品すれば、常に【美品】て自信を持って記載できるくらい気を使っているつもりです。
それでも落として傷をつけてしまうことはありますし、スプールを落下させてしまったこともあります。
どんなに気をつけていても100%は無いんですね。
だったら、マグネットブレーキめっちゃ安心じゃん!
てなってしまったワケです。
マグネットブレーキなんて外部ダイヤルでちょちょっといじるだけだからね。
- 船上で落として海の藻屑
- 磯場で落として傷だらけ
- サーフで落として砂まみれ
こういったリスクはゼロになリますからね。
こんな感じの理由で、僕なら21タトゥーラTW300を買うかなと思います。
ここまで言っていると21スコーピオンMDがダメのように聞こえるかもしれませんが、全くそんなことは無いので悪しからず。
多分、同タイプのベイトリールをもう一台欲しいとなったら21スコーピオンMDを選びますし、あくまで今の僕の使い方のイメージですから、別の使い方をしたいと思えば21スコーピオンMDを選ぶかもしれません。
あくまでも僕が今イメージしている使い方で言うのなら、21タトゥーラTW300を選ぶ。
と言うことです。
21タトゥーラTW300の飛距離が出ないと言うお悩みにお答えします【まとめ】
さて今回は、
「21タトゥーラTW300の飛距離が思った以上にでない…」
というお悩みにお答えしました。
結論から言ってしまうと、
- 21タトゥーラTW300は飛距離よりトラブルレス性を重視しているベイトリールと思った方がいい。
- とは言え飛ばないベイトリールではないから、思った以上に飛距離がでないというのならタックルバランスやキャストの方法を見直した方が良いかも知れない。
と言った感じです。
絶対飛距離という意味では「めっちゃ飛ぶ」ベイトリールではありません。
けれど必要十分な飛距離は出るハズですし、悪条件下だと投げやすくむしろ飛距離が出る場合もあります。
21タトゥーラTW300はそんなベイトリールだと思って使えば、非常におもしろいベイトリールです^^
ダイワZ2020やアンタレスDCMDとの使い分けに悩まれる方も居ると思いますが、基本的にラインキャパで考えればOKです。
- フロロ、ナイロンライン20lb以下、PEライン2.5以下ならダイワZ2020、アンタレスDCMD。
- フロロ、ナイロンライン25lb以上、PEライン2.5号以上を200m以上巻きたいのなら21タトゥーラTW、21スコーピオンMD。
と言った感じで考えれば選びやすいです。
21タトゥーラTWの飛距離についてこんな質問が届きました。
さて、21タトゥーラTWについてご質問が届きました。
きっと同じ様に悩んでいる人もいると思いますのでシェアさせていただきますね。
(一部ブログ用に文章を修正しています)
青がご質問、赤が僕からの回答です。
質問 | 僕からの回答 |
コージさん、Kと申します。返信ありがとうございます。
○現在のタックル 竿:ベンダバール10.1Mとモアザン12ft改 リール:21タトゥーラTW300XHL ライン:PE2号300m(スプールに余裕あり) リーダー:ナイロン20lb2ヒロ ルアー:40g前後のジグ・ワーム・ルアー
上記タックルで感心したのがリールを変えた途端に直後バックラッシュが激減したことです。
ところでバックラッシュを3種に分けておきます。
・直後バックラッシュ ・空中バックラッシュ(モモり) ・着水バックラッシュ
あらためての説明は不要と思います。もしも別の表現があれば教えて下さい。
リールはメカを0、0-20のマグネットブレーキを6-10の間です。
困っているのが空中バックラッシュと着水バックラッシュです。
着水の方は自分がルアーを見失っても飛距離を求めてサミングを怠る時に起こるので相談からは除外します。
問題は空中バックラッシュです。 ワームは仕方ないです。しかし空気抵抗の少ないジグでさえ飛行の後半に軽くモモり(空中バックラッシュ)ます。
サミングでしのぐのですが、どう考えても飛距離を犠牲にしています。
飛距離はジグを目一杯振り切って80m行くかどうか。ワームだと50mに届かない程度です。
大変【不満】です(笑)。
潜在意識に直後バックラッシュがあるので無意識にセーブしている可能性はあります。
両軸のベアリングは脱脂したものに交換し、ちょっとだけIOSオイルを注しています。
コージさんの考えによれば、太い糸を使い、後半痩せたスプールの恩恵によりブレーキを効かせることでモモりを無くし、結果的に飛距離を伸ばせると思います。
つまり私のリールに3号を285m巻けば改善するのか?これが疑問です。
4号は流石に太すぎかなあ・・と。
長々と書いてスミマセン。忌憚のないご意見をお願い致します。 |
Kさん、メッセージありがとうございます。
要は、キャスト中盤から着水までの後半にかけてバックラッシュをしてしまうとのこと。
サミングで調整はするものの、飛距離としては不満だと。
確かに、メタルジグのような失速しにくいルアーで、ましてや、むしろ後半でブレーキ過多になりやすく失速しやすい固定式のマグネットブレーキでバックラッシュが起こってしまうのは気になりますね。
おそらく、キャストフォームにも問題がある可能性もありますが、そこはちょっと判断できませんので、以下の様にお答えさせていただきました。
キャストしてルアーが放たれて、中盤での空中バックラッシュを防ぎたいとのことですね。
>コージさんの考えによれば、太い糸を使い、後半痩せたスプールの恩恵によりブレーキを効かせることでモモりを無くし、結果的に飛距離を伸ばせると思います。 つまり私のリールに3号を285m巻けば改善するのか?これが疑問です。
→理屈で言えば可能性はあると思います。 ただ、やってみなければわからない部分も大きいです。
なぜなら個人個人のキャストのクセなどもあると言うのと、そもそもビッグスプールなのでスプール痩せが少なく効果が薄い可能性があるからです。
確認するにはラインを巻きかえなければならないですしね。
ですからその前に僕からの提案ですが、メカニカルブレーキをほんの少し締めてみてもいいと思います。
21タトゥーラTW300はノーマルマグフォースなので効果はあまり無いかもですが、特に遠心力ブレーキとかで、ギリバックラッシュするところからほんの僅かメカニカルを締めるだけでグンと飛距離が伸びることがあります。
軽くルアーにテンションをかけることで飛行姿勢が安定するんですね。
それで失速しなくなって飛距離が伸びることがあります。
言ってしまえばサミングと同じ効果ではあるのですが、メカニカルはサミングと違い、毎回確実に一定のブレーキをかける事ができます。
つまり、毎キャスト安定します。
もちろん、メカニカルブレーキの基本はゼロポジションではあり、スプールの回転を損ねることは飛距離に関してはマイナス要素です。
けれど、僕はマグや遠心力ブレーキをほんの少し補う意味で時にはメカニカルブレーキを使った方が効果的だと思います。
ルアーの飛行姿勢も安定して、意外とビックリするくらい飛距離が伸びることがあります。
メカニカルブレーキはすぐにタダで試すことが出来るので、是非試して貰えたらなと思います。
ゼロポジション推奨のご時世に逆行するようですが、僕はスプール回転性能が上がってきている今だからこそメカニカルは有効なんじゃないかと思っています。
ラインの巻きかえに関しては、次に巻きかえるときに試せば良いんじゃないかと思います。
回答になっているか分かりませんが、よろしくお願いします。 |
Kさん、非常に行動力のあるお方で、早速試して報告してくださいました。
Kです。お世話になります。
昨日投げてきました。ラインはPE3号を260m巻いています。
結果は飛距離の10-20%ダウンです。
空中バックラッシュもあまり変わらず、メカニカルを締めても同様でした。
更に締めると距離がかなりダウンするので戻しました。 ※タトゥーラ300はクリック機構が無いので目安が不安定
ライン以外はすべて(気象条件も含め)同じ条件だったので、ベイトは太いラインの方が飛ぶとの意見とは正反対の結果となりました。
前述の糸巻量だとスプールの肩(テーパーの直下)程度ですからもう少し減らすと違うのかもしれません。
PE2号を300mの時はすこし力を入れれば70mは余裕で超え、たまに80mいきますが、PE3号を260mだと70mがやっとです。
ー余談なので中略ー
あと・・、有料記事を購入し、投げ方の技法を読みました。
ゴルフの練習機を使ってチェックすると音が鳴らない!
いかに自分が竿を曲げきれていないのかがわかりました。
もっと練習しよう・・笑 |
ご報告ありがとうございます。
ラインを太くする、メカニカルブレーキを締めるという対策では上手く行かなかったようですが、自自身のキャストフォームの見直しをされたようです。
上からみたいな言い方になってしまって失礼ですが、自分のキャストフォームの悪いところに気がつけるのは素晴らしいことだと思います。
正直、道具云々より、「まずはキャストフォームから」と言っても過言ではありません。
僕からの返信はコチラ。
最近のベイトリールはメカニカルブレーキは使わないこと前提なので、正直使いにくいですよね。
ラインは基本的に細い方が飛びますが、
・ベイトリールの場合は太くても飛距離に影響しにくい ・太い方が扱いやすい
と言うこともあり、場合によっては太い方が飛ばせる。 と言う認識で僕はいます。
バックラッシュのしやすさは糸巻き量に大きく関係します。
基本は適正量がベストです。
スプール外径より一ミリ下なので、ラインを巻いたスプール上に1円玉を置いてみるとわかりやすいです。
ー余談に対する返信なので中略ー
僕もショアジギやるならタトゥーラTW300あたり欲しいのですが、なんせ今は状況的にやる機会がなく^^;
ですからインプレッションは非常に助かります。 |
Kさん、インプレッションありがとうございました!
色々と検証してくださったご報告は非常に参考になります。
飛距離がでない、バックラッシュをする要因はタックルバランスも含めて色々ありますが、それを含めてなんだかんだと言ってもキャストなんて練習あるのみです^^
キャストを繰り返すことで経験上わかってくることがほとんどです。
即行動のKさんは感覚的に大分掴めてきたようです。
Kさんからの返信はコチラ。
竿を片手で肩の上でビヨンビヨンさせる動画が参考になりました。
これを釣り場で1分やると竿を曲げるイメージができ、この後、満足行く飛距離を出せたのです。
竿を曲げると言葉で言っても人に伝わるイメージは千差万別です。
私の言葉で昨日の体験を書くとすればそれは 「竿の曲がっている時間をできるだけ長く保つこと」 です。私にとってはバックラッシュ対策にもなるイメージでした。
ー別の質問なので省略ー |
僕からの返信はコチラ。
竿を曲げるイメージ、確かに言葉にすると難しいです。
おっしゃる通り、 「竿の曲がっている時間をできるだけ長く保つこと」 と言うイメージで良いんじゃないかと思います。
僕がよく言うのが、「ストロークを長く取る」と言うこと。
同じ100と言う力を加えるにしても瞬間的に加えるのではなく、ストロークを長めに取って緩やかに加えていくことがスピニングとの大きな違いかなと思います。
ー別の質問に対する回答なので省略ー |
Kさん、コツを掴まれたようで何よりです^^
「竿をしっかり曲げろ」
「ストロークを長く取れ」
「力まず投げろ」
同じ言葉でも捉え方は人それぞれなところは絶対にあります。
言葉で伝えるのは本当に難しい…
僕もその辺り出来る限り噛み砕いて、例え話も加えながらお伝えしているつもりです。
ですが、まだまだ十分とは言えず、釣りも伝え方も日々修行です。
そんなベイトリール大百科ですが、僕が経験上感じたこと、良かれと思ったこと、オススメできそうなこと、思いついたアイデア、または失敗談、オススメ出来なことなどを出し惜しみなく伝えていくつもりです。
ベイトリールが好きで好きでたまらないあなたに、少しでも参考になっていただければ嬉しいです。
- 周りにベイトユーザーが居なくて相談できる人が居ない…
- 初歩的なこと過ぎて今更恥ずかしくて聞けない…
- ベイトリール選びで悩んでいるんです…
ベイトリールに関して疑問に思っていること、相談したいことなど遠慮なくメッセージください^^
Kさん、この度はメッセージ、そして有意義なインプレッションありがとうございました!
関連記事
固定マグでもブレーキ量は回転数により変化しますよ〜
コメントありがとうございます。
ご指摘ありがとうございます!
常時ブレーキがかかっているのはわかりますが、どこまで一定なのかわからず、ブレーキ力の可変について説明が出来ませんでした。
どうやら回転による電流もあるようですので、それによって回転数に応じてブレーキ力も変化している様です。
とは言え指で弾くレベルでもブレーキがきっちり効いていますから、ほぼ一定に近いようです。
固定マグのいいところは部品点数が少なくコストダウン、軽量化に繋がります。
固定マグがマグフォースZ並みにブレーキ力を変化できれば最高ですね^^
この度はご指摘ありがとうございました!