今回は、
「21スコーピオンMDと21タトゥーラTW300もしくは400、どれを買えば良いの??」
と言う疑問にお答えします。
2021年、最大注目のベイトリールと言えばやっぱりコレでしょう!
- スコーピオンMD
- タトゥーラTW300/400
待ってました!
と言うユーザーも多いんじゃないでしょうか^^
特にベイトショアジギとかやってる変態系の人とか。(笑)
スプール径が43mmでPE3号が軽く200m以上巻ける、そしてハンドル一回転あたりの糸巻き量が100㎝オーバー。
60g、80g、それ以上のメタルジグを100m以上かっ飛ばしたい!
と言うベイトショアジギングにはバッチリのスペックです。
ホント、遂にやってくれたって感じです。
て言うか、もっと早く出して欲しかったよ^^;
今はちょっと自分の環境的にショアジギにはなかなか行けませんが、ショアジギ熱がもっと過熱していた頃に出ていれば即買いだったのに。
でも、こんなモデルがシマノとダイワから同時に出れば、どっちを買おうか迷っている人、絶対いますよね。
多分、シマノ派の人はスコーピオンMD一択だし、ダイワ派の人はタトゥーラTW300/400一択ですよね。
けれど僕ように、「好きな方を買う派」の人は絶対に迷っていると思います。
価格帯も似たようなモンですしね。
そんな迷っている方はぜひご覧になってください。
ついでにタトゥーラTW300と400、どっちを買えば良いのか迷っている方も必見です。
目次
スコーピオンMDとタトゥーラTW300/400、どっち買い?
待望のジャイアントサイズのベイトリールが登場したワケですが、図った様にシマノさんとダイワさんから同時に発売されました。
まあ、発表はダイワの方が早かったけど、最初に着手したのはどっちかは分かりません。
て言うか、ホントこの辺意味わからないんだけど、釣り具業界ってなんでこうも新製品の情報隠したがるんですかね?
フツウ、マーケティング的には小出し小出しで情報を出して行って、ユーザーの購買意欲をどんどん高めていって「いざ発売!」って感じだと思うのですが。
例えばiPhoneだとか、ドラクエだとか。
フツウに世の中の商品はそうしていると思うのですが。
まあ、その話はいいや。
とっとと本題へ行きます。
スコーピオンMDとタトゥーラTW300/400、どっち買い?
結論、どっちでも好きな方買いなされ。
スミマセン、答えになってませんね^^;
「それを迷っているから困っているんだよ!」
と言う声が聞こえて来そうです。
けれど、それくらいどちらを購入しても満足できるベイトリールだと思います。
ただ僕が買うなら、恐らくタトゥーラTW300になると思います。
理由は以下の4つ。
- マグネットブレーキ
- ブレーキの調整方法
- ラインキャパ
- ドラグ力
比較しながら順に説明しますね。
マグネットブレーキ
もうご存知だと思いますが、スコーピオンMDは遠心力ブレーキである旧SVSが採用されています。
旧SVSは僕もスコーピオン、メタニウム、アンタレスと愛用してきたので分かりますが、その性能は必要十分です。
旧型だからと言って、最新のブレーキシステムに全く引けを取るワケではありません。
ですが、このサイズのベイトリールを使うシチュエーションを考慮すると、マグネットブレーキの方に軍配が上がる。と僕は思います。
なぜなら、このサイズのベイトリールを使うシチュエーションて、ほぼほぼ悪条件下だからです。
空気抵抗の大きいビッグベイト、強風吹き荒れる磯場、またはグラグラ揺れる船上でモンスターを狙う人もいると思います。
そう言う悪条件下でのキャストは、やはりマグネットブレーキの方が扱いやすかったりするんですよね。
多分、その辺はシマノさんも分かっていて、だからスコーピオンMDはブレーキを強くかけることが出来ように、SVSが8ピンになっているのだと思います。
出典:シマノ
8ピンと言うのは、ブレーキの強さを調整するブロックを8個取り付けることが出来て、その分、強くブレーキを掛けることが出来ると言うことです。
ちなみに従来のSVSは6ピンです。
それでもブレーキは十分にかかるんですよ。
正直、僕は6ピンタイプも全て使ったことはないくらいです。
僕の場合、重さの違うブロックを2つずつ、計4個にして、その組み合わせで細かく調整して使っていました。
ですから、MAXブレーキ時でも4個(重いブロック2個、軽いブロック2個)しか使うことはありませんでした。
それでも「MAXブレーキなんて使うことあったかな?」てくらい、そこまで必要に思った記憶がありません。
で、6ピンでも十分過ぎると思われるブレーキを8ピンまで増やしたと言うことは、やはり思いっきりブレーキをかける悪条件下での使用を想定しているからこそと思うんですよね。
事実、同じように空気抵抗が大きくて悪条件下でのキャストになるベイトフィネス機も、シマノはマグネットブレーキを採用しています。
遠心力ブレーキってセッティングが決まればめっちゃ飛距離が出るし、気持ちいいんですけどね。
セッティングの出し方も含めたキャストのイージーさでは、やはりマグネットブレーキに軍配があがると思います。
ただもちろん、「あえて比べるなら」と言うレベルです。
ある程度ベイトリールに慣れた人ならサミングで調整できるし、そのくらいのデメリットなんてSVSのキャストフィールに比べたらへのカッパ!という人もいるでしょう。
ですから、「ベイトリール初心者ならマグネットブレーキの方が無難」くらいの認識で良いと思います。
ただ、やはり、足場も悪い天候も悪いルアーも投げにくいと言う状況だと、マグネットブレーキのイージーさはベテランであっても非常に助かるハズです。
そう言う意味でも僕的には、このサイズのベイトリールを使用するシチュエーション的に、マグネットブレーキの方が向いている。
と言う判断です。
ブレーキの調整方法
実はコレが一番決定的な理由になるかもしれません。
先ほども言いましたがこのサイズのベイトリールを使うときって、釣りがしにくいシチュエーションであることが多いです。
ごつごつした磯場であったり、波がザッバンザッバン打ち付けていたり、強風がびゅうびゅう吹き荒れていたり、ひっくり返りそうなほど揺れる船の上であったり。
そんなときにブレーキ調整時にサイドハッチを開ける必要があるSVSは、流石にちょっと不利になることは否めません。
ましてやナイトゲームになると、ブレーキ調整の度にライトつける必要が出て来てしまいます。
僕はまだSVSインフィニティが出る前、メタニウムやアンタレスを愛用していました。
けれど、シーバスナイトゲームをやる様になって、暗闇で全く手元を見なくてもダイヤルでブレーキ調整が出来るダイワのベイトリールが中心になって行きました。
ただ、コレだけではまだ決定的な理由じゃないんです。
決定的な理由となったのが、
サイドハッチがエスケープタイプではなく、完全に取り外してしまうタイプであること。
出典:シマノ
ナイトゲームでさえ無ければ、いちいちサイドハッチを開けると言ってもエスケープタイプでも十分です。
長年SVSを愛用していましたが、ブレーキ調整を苦に思ったことはありません。
けれど、サイドハッチが完全に外れてしまうとなると、
落とすじゃん!
足場がめっちゃごつごつ、波がザッバンザッバン、強風がびゅうびゅう、船がグワングワンなんて状況だと、めっちゃ落としそう。
ですから、ちょっとコレは僕の中では一番の決定打になっています。
もちろん、慎重にやれば良いだけの話ですよ?
けれど、落としたくて落とす人なんていません。
落として傷ついただけならまだいいですけど、ポチャンってなって海の藻屑になる可能性も十分に出てきてしまいます。
そんな「万が一」が起こってしまえば、釣り終了どころか大きな出費になってしまいますよね。
この辺はマグネットブレーキは最強です。
外部ダイヤルのみでブレーキMAXからMINまで、細かく一瞬で操作できます。
幅広い調整のイージーさと言う意味では、DCをも凌ぎますよね。
ラインキャパ
スコーピオンMDとタトゥーラTW300/400では、ラインキャパが違うんですよね。
400クラスはスコーピオンにありませんが、は300クラスで比較してもタトゥーラTWの方が多い。
- スコーピオンMD PE5号ー140m
- タトゥーラTW300 PE5号ー160m
- タトゥーラTW400 PE5号ー215m
300クラスでも10%そこそこラインキャパが違います。
その辺りはどっちが有利であるかは、使用用途にもよりますけどね。
ムダに多くてもスプールが重たくなってしまい、キャストフィールが悪くなってしまいます。
ただ、この手のベイトリールにそこまでシャープなキャストフィールは求めなくてもいいかな。
と言うのが僕の意見です。
となると、PE3号であっても300m近くストック出来るタトゥーラTW300は、けっこう安心感があります。
スコーピオンMDはスペック表を見る限り、PE3号だと220mくらいかな。
十分ちゃ十分だけど、ショアジギやるんだったらもう少し欲しいと言うのが本音です。
「PEライン3号が200mも巻ければ十分。それより俺はキャストフィールを大事にするぜ」
と言う方はスコーピオンMDでも全然問題ないと思います。
特にブラックバスやシーバスをやられる方なら、それだけ巻く事が出来れば十分でしょう。
ただ、PE6号、7号を巻きたい、20㎏クラスのマグロを狙いたいという方でしたら、ラインキャパはどれだけでも欲しいですよね。
そう言う方でしたら、タトゥーラTWの400しか無いでしょう。
なんせ、PEライン5号が215m巻けます。(笑)
PEライン3号でも350mは巻けます。
PEライン4号で約270m。
コレだけのラインをリールにストックできれば、ベイトリールでやれる事の選択肢がグッと増えますよね。
ラインキャパだけで言えば、スピニングリールで言うとだいたい8000番クラスかな。
それでちゃんとキャスティングが出来るのだから、マジで待望です。
個人的には今イメージできる使用用途として、PEライン3号を300m弱巻く事が出来る300クラスなら十分じゃないかなと思います。
出典:ダイワ
タトゥーラTW300のラインキャパ
- PEライン3号ー285m
- PEライン4号ー215m
- PEライン5号―160m
※カタログに記載されていない糸巻き量は、およその計算値です。
コレだけ巻く事が出来れば十分色んなことが出来ますよね。
プラスα、もっと強烈モンスターをガチで狙いたいって人が400を選べばいいと思います。
ドラグ力
ドラグ力は、スペックだけを見れば圧倒的にタトゥーラTWの方が強いです。
出典:シマノ、ダイワ
- スコーピオンMD 8㎏
- タトゥーラTW300/400 13㎏
ドラグ13㎏て^^;
キャスティングメインのコンパクトベイトリールでは、見たこともない様な数値です。
スピニングリールで言うと6000番クラスで、20~30㎏のマグロを狙えるレベルです。
そこまで必要なのかどうかは分かりませんが、「そこまで選択肢が増えた」と言うのはめちゃくちゃ嬉しいことです。
正直僕は釣りに行けなくても、常に仮想マイベストタックルを脳内で携えていますので。
あんなところでショアジギやるならこんなタックル、マグロをやるならこんなベイトリール。
なんてことをずっと考えらがら生きている様な妄想人間です。
ですから選択肢が増えることは非常に嬉しい^^
まあ、ただ、「実用的かどうか」と言うのは使ってみないとなんとも言えません。
極端な話、めちゃくちゃ滑りの悪いドラグで、「ドラグ力最大20㎏」とか言っても、使い物になりません。
「実用域でちゃんと使えるかどうか」ですよね。
まあ、そこまで心配している事ではありませんが、コレばっかりは使ってみないとわかりませんからね。
ほら、
「このベイトリール、ドラグ力6㎏て書いてあるけど、絶対にそこまでない」
なんてレビュー、そこら中で見かけるでしょ?
僕のところにも、エクスセンスDCSSのドラグがおかしいんじゃないかって相談が何件か届きました。
▶エクスセンスDCSS【インプレ】ドラグがおかしい?購入前に必ずチェック!
ベイトリールって構造上、どうしてもドラグ性能が悪くなってしまいますからね。
「13㎏は凄い。けれど使い込んでみないとなんとも言い切れないよね」
と言うのが本音です。
まあ、しかし13kgは夢が膨らみます。
スコーピオンMDのおすすめポイント
今回のスコーピオンMD、コレは凄いなって思ったポイントがあります。
それは、ハンドルの長さを選べると言うところ。
※シマノの表記だと軸からの長さなので、分かりやすくするために、この場ではあえて「全長」でお話させていただきますね。
なんとスコーピオンMD、ショートハンドルとロングハンドルを選択出来るんです!
- ショートハンドル 90mm
- ロングハンドル 102mm
なかなか凄くないですか?
ロングハンドルは使いにくいと言う方は、必ず一定数いますからね。
実際、最近のベイトリールって、標準装備で100mmなんてものもあります。
確かにロングハンドルになると巻き重りは解消されますが、手首の稼働範囲が大きくなって回しにくかったり、むしろリーリングスピードが遅くなったりします。
本当は「早く巻く」と言うことを考えること、「ハイギア+ショートハンドル」がベストなんですよね。
特に青物の場合、フルスピードで巻かないと見切られてしまうことがけっこうあります。
青物に限らずですけど、
スピードを上げた瞬間バイト、
スピードを緩めた瞬間Uターン。
なんて経験、あなたも一度や二度じゃないハズです。
そんなときにトップギアで巻くことが出来るのが、「ハイギア+ショートハンドル」なんですよね。
要はスピードの限界値を上げておけば、ショートハンドルじゃ釣れない魚も釣れる可能性がある。
と言うことです。
人間のフルスピードなんて、魚にとっちゃお茶の子サイサイなんですよ。
じゃあ、タトゥーラTWのハンドル長は?
なんと110mm!
ながっ!
ジギングハンドル並みですね。
ここまで大げさではないけど。
とは言えフルスピードで巻くのに110mmは、サスガにちょっとやりにくそうな感じがします。
個人的にはハンドル長だけで言ったら、スコーピオンMDの102mmが一番使いやすいかな。
(シマノ表記で51mm)
タトゥーラTW300,の110mmハンドルは、使用用途によりますけどちょっと交換したいかな。
ジギングやる時は110mmで、ショアジギのときは100mm、シーバスやブラックバスメインだったら90mm。
みたいな感じで。
ですから僕がスコーピオンMDを購入するとしたら、そんな感じでハンドルを選ぶと思います。
スコーピオンMDとタトゥーラTW300/400、どっち買い?【まとめ】
さて今回は、
「スコーピオンMDとタトゥーラTW300もしくは400、どれを買えば良いの??」
と言う疑問にお答えしました。
僕としては、
「購入するとしたらタトゥーラTW300」
と言う結論です。
理由としては以下の通り。
- 使用するシチュエーションを考慮すると、マグネットブレーキの方が使いやすい
- スコーピオンMDはブレーキ調整時に、サイドハッチを落とす(紛失)のリスクがある
- ラインキャパがちょうどいい
- 13㎏と言うドラグ力に夢が膨らむ
ここまで読むとなんか、「圧倒的にタトゥーラ買い」見たいに聞こえるかも知れません。
けれど、最初に言ったように好みで選んでも全然問題ないと思いますよ。
僕もスコーピオンMDが発表されたとき、最初の印象で「買うならスコーピオン」て思いましたし。
けれど、この記事を書くにあたっていろいろと考察していたら、「やっぱり自分が買うならタトゥーラの方が合ってるかな」と思った次第です。
どちらも同じような価格帯ですし、他のサイズも剛性感、使用感にも定評のあるモデルです。
あとは耐久性ですね。
超ハードな使用が想定されるモデルだけに、どこまでの耐久性があるかは気になる所です。
まあ、そればっかりは使い込んでみないとなんとも言えないと思いますけどね。