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今回お伝えしますのは、ダイワ、ジリオンTW。

 

ターンアラウンド方式のTWSの装着もさることながら、XXH、ギア比9.1、巻き取りメーターオーバーと言うコピーで登場したのは記憶に残る所です。

 

巻き取りメーターオーバーと言っても使うシチュエーションは限定されはしますが、状況によっては手放せないレベルの巻き取りスピードです。

 

ジリオンは僕も好きなベイトリールの一つで、先代モデルもかなりシーバスフィッシングで使い倒しました。

 

この記事を書いているのが2018年ですから、既に登場から3年程経っていますので、TWSを纏って登場したジリオンTWのインプレッションをまとめてみました。

 

発売から既に3年程経っていますので、あまりありきたりのインプレッションをしても面白くないと思いますので、ちょっと掘り下げた「ジリオンらしい」特徴をお伝えしてみたいと思います。

まずはジリオンTWの特徴をまとめてみた

ジリオンの最大の特徴と言えばやはりタフコンセプトベイトリール、そしてスプール径Φ36と言う標準的なΦ34より大口径のスプールが採用されており、この特徴はロープロファイルベイトリールでは唯一無二の存在となっています。

 

そして「これこそがジリオン」と言う特徴でもあり、ファンが多い理由でもあると思います。

 

で、そのジリオンに最近のダイワの代名詞とも言えるTウイングシステム(TWS)が搭載され、数年ぶりにモデルチェンジされた訳ですが、今回は新たに追加された機能をメインにお伝えしたいと思います。

 

とは言え、冒頭にもお伝えしたように発売から既に3年程経ってしますので、ありきたりの特徴は省きますね^^

 

今回注目したいと思うジリオンTWの特徴は、

 

・リアルプレシジョンスプール

・ソルトバリアタフクラッチ

・ジリオンだからこそ活きるTWS

 

この3つの特徴に注目してお伝えしたいと思います。

リアルプレシジョンスプールってなんぞや?

リアルプレシジョンスプールと言うのは、ダイワZやリョウガ、スティーズと言ったダイワのフラッグシップモデルに採用されているスプールで、一言で言えば超高精度で作られたスプールです。

 

あまり注目されていませんがスプールの精度と言うのはキャストフィールに大きく影響を与える要素の一つで、MAX30,000回転を超えるという超高速回転の中でスプールに”ブレ”が生じてしまうと飛距離に影響するだけでなく「気持ち悪い」キャストフィールになってしまいます。

 

この辺りはメタニウムMGLなどにもある「S3Dスプール」と言った振動を抑える特徴のスプールを出しており、シマノさんも注目している部分です。

 

で、今回のリアルプレシジョンスプールの何が凄いかと言いますと、左右から均等にマシンカットする事によって誤差数ミクロン(1μm=0.001mm)と言う、従来比で数倍の精度で作られているという事です。

 

剛性が高い、精度が高いという特徴は、フルキャスト時、ヘビーロッドで分厚いカバーからモンスターを引きずり出すときなど、使用状況が過酷になればなるほど効果を実感出来ますので、タフコンセプトであるジリオンを使用するシチュエーションを考えると欠かせないポイントになるハズです。

 

キャスト一つとっても抜ける様なキャストフィールで、「気持ちいい」と言うのが体感できるんじゃんないかと思います。

ソルトバリアタフクラッチは淡水だけでの使用でも活きてくる

ソルトバリアタフクラッチと言うのは基本的に海水で使用する事を想定された特徴ではあるのですが、じゃあ淡水のみしか使わない人は関係ないのかと言ったら、全く持ってそんなことはありません。

 

だって、淡水でも錆びますよね?

 

もちろん海水程ではありませんが、淡水だって錆は発生しますよね。

こう言うの、見たことありませんか?

 

つまり、淡水のみで使用している人にとっても対岸の火事と言う訳では無く、耐久性と言う意味では非常に重要な要素の一つなのです。

 

で、このソルトバリアタフクラッチの特徴と言うのは、金属通しの接触を無くし、それによる電蝕(上の画像の様な錆)の発生を防ぐというモノです。

 

これによってクラッチが固着することなく切れが良くなり、キャスト時に不意にハンドルが動いてクラッチが戻ってしまうというトラブルを防ぐ事が出来ます。

 

ダイワさん曰く、このトラブルが”激減”したそうです^^

 

”クラッチの切れ”と言うのは気持ちの良いキャストには欠かせない要素の一つですし、間違いなくベイトリールの耐久性が上がる事に繋がっていきます。

 

こう考えると、「俺はバスフィッシングオンリーだ」と言う淡水オンリーの人にとっても結構重要な要素だと思いませんか?^^

ジリオンだからこそ活きるTWS

TWSが最も活きるベイトリールはジリオンと言っても過言では無いと思います。(本当はリョウガの様な丸形ベイトリールと言いたいのですが^^;)

 

その理由を説明する前に、TWSについて少しお話したいと思います。

 

今更そんな事説明不要!と言う方は読み飛ばしてください。

TWS(Tウイングシステム)って一体なんだ?

TWSとはダイワのベイトリールを語る上では外せいない特徴の一つです。

 

ベイトリールでのキャスティング時にかかる最初の大きな抵抗として、レベルワインダーがあります。

 

そのレベルワインダーによる抵抗を激減させることに成功したのがTWSと言う機能です。

出典:ダイワ

リトリーブ時は画像右の様な状態になり、キャスティング時にはレベルワインダーがクルっと半回転ほどして左の様に幅が広くなるのです。

 

これによってレベルワインダーがどこにあってもスムーズにラインが放出されるという訳です。

上の画像を見て貰っても分かるかと思いますが、ラインが放出されるときにレベルワインダーの位置によってスムーズに放出されるタイミングと、抵抗が大きくかかってしまうタイミングがあります。

 

クラッチを切ってレベルワインダーがキャスティングポジションになるとほぼどの位置にレベルワインダーがあっても、上の画像で言うところの”抵抗小”の状態になるという訳です。

 

これによってライン放出時のレベルワインダーによる抵抗が減少するという事をイメージするのは、そう難しい事ではないと思います。

ジリオンだとなぜTWSが活きてくるの?

で、話を戻しますとこの幅の広いレベルワインダー、「特に活きる状況」と言うのが存在します。

 

それがジリオンを使うと想定される使用状況に合致する、という事なのです。

 

TWSが特に活きる状況と言うのは、

 

1.空気抵抗の大きい軽量ルアーを使用した時

2.ラインによる抵抗が大きい太いラインを使用した時

 

こう言った状況ではレベルワインダーによるラインの放出抵抗が特に影響します。

 

1はベイトフィネスをやるとき、ほとんど飛ばないような軽いルアーをキャストすると、ルアーがラインを引っ張っていくエネルギーが小さい訳ですから、余計な抵抗は小さいに越したことはありません。

 

特にフリーフォール時には、ルアーが軽量だとちょっとした抵抗もスムーズさに影響を与えてしまいます。

 

で、ジリオンはあなたもお察しの通り、2に該当します。

 

ジリオンを使う状況と言えば、ヘビーカバーに重いルアーをにぶち込んだり、スピナーベイトやディープクランクをグリグリ巻いてきたり、思いっきり大遠投をしたり。

 

いずれもスプール径Φ36と言う大口径を活かして「太いライン」を使用しますよね。

 

ジリオンSV TWならいざ知らず、本家ジリオンTWをもってして細いラインで繊細に釣りをする、という事は、ゼロとは言いませんがあまり有るシチュエーションとは言えません。

 

ジリオンTWの使用を想定するシチュエーションを一言で言えば、「太いライン」を使用する事が圧倒的に多いはずです。

 

で、その太いラインと言うのはあなたもご存知の通り、細いラインに比べて放出抵抗が大きくなります。

 

そして20ldと言った太いフロロカーボンラインなんかだと、巻き癖も非常に強くついてしまうので、ラインの放出抵抗はけっこう大きくなってしまいます。

 

その様な必要以上にレベルワインダーに抵抗が掛かる状況で非常に活きてくるのが、幅が広くラインの放出抵抗が少ないTWSと言うレベルワインダーなのです。

 

TWSがジリオンだと特に活きてくるというのは、ジリオンの使用すると想定されされるシチュエーションが、巻き癖が強く抵抗の大きい太いラインを使用する状況だから、と言うことです。

ジリオンTWインプレッションをまとめてみた

ジリオンTWが発売されて現時点で約3年程経っています。

 

人気ベイトリールという事もあり使用されている方もそれなりにて、各地で様々なインプレがされていますので、ちょっとまとめてみますね。

 

ナイロン15lbライン使用で7g以上のルアーを使用してみましたところ、とにかく良く飛びます。伸びが違います。後半にスルスルーっと伸びていきます。
新機構のレベルワインダーの効果でしょうか、、おもしろい発明です。
軽ーくサミングすればバックラッシュも皆無です。
これまた最近話題のマグシールドボールベアリングまで入っていて、ハンドルも究極になめらかです。
新発明満載のうえにこの値段、、頑丈な作り、、めちゃくちゃにお買い得です。
シマノ製とは違った使用感です、いまのところアンタレスAR、コンクエストDCと比較しながら併用して使っています。
ハイギアなので手早くサーチできて重宝しています。
海でもつかってみたいです。

 

よく飛びます!!!!!ダイワのベイトリールは初めて使ったので初めはマグネットブレーキに戸惑いましたが。ブレーキセッティングに慣れればスムーズに飛びます。スプールも幅広いのでサミングもしやすいです。バックラッシュしてもほとんどが軽傷ですみます。

 

ベイトリールは シマノ派なのですが PEラインを使いたいので ダイワにしてみました。
意外と 使いやすく ラインの噛み込みもなく 飛距離もそこそこ飛びますね。
ロックフィッシュに使うのですが ロッドもダイワになりました(笑)

 

シーバス用に購入しました。
SVTWはマグシールド無いのでこちらに。
別途HLCスプールとインダクトローターのバネをノーマルのに替えてありますが、エリ10も35メーター位は投げられます。
モアザンと数千円しか変わらない値段になりましたが満足してます。

出典:アマゾン

やはり飛距離が伸びたと体感されている方が多いですね。

 

レベルワインダーや先ほど説明したリアルプレシジョンスプールの効果も大きいのでしょう。

 

ジリオンと言えばスプール径Φ36と言う事もあり、確かに軽量ルアーが苦手でもありました。

 

7グラム程度のルアーも使いやすいというインプレもありますね。

 

使われる方はほぼほぼ14グラム以上をルアーを使う事が多かったと思います。

 

しかし、先代のリミテッドモデル辺りからスプールが急激に改善され、7グラム以上あれば結構余裕で使用できるようになりました。

 

今回のジリオンは間違いなく、”より”軽量ルアーへの対応度は上がっている事は間違いありません。

画像はジリオン7.3リミテッドで、シュガーディープ2/3 72F 6グラムを使用した時ですが、ジリオンSVほどではないにしろ、それなりにフツウにキャストできました。

 

ジリオンTW,ただ単に「TWSが換装されたジリオン」という訳では無く、ちゃんと進化したジリオンである事は間違いありません。

 

PEラインやシーバス、ロックフィッシュで使用を考えている方もチラホラ見えましたので、これについての記事もまた書いてみますね^^

 

またコチラの記事でアナウンスしますので、良かったら読んでやってください^^

ジリオンTW インプレッション【まとめ】

今回はちょっと違った目線からジリオンTWについて書いてみました。

 

ジリオンTWは、タフコンセプト、スプール径Φ36のロープロファイルベイトリールと言う、なかなか他にない特徴を持ったベイトリールですよね。

 

だからこそ唯一無二的な存在としてファンも多いのでしょう。

 

もちろん、僕もそのうちの一人です。

 

特にTWSを換装して登場したジリオンはXXHと言う超ハイギアもラインナップに加わり、あらゆる状況を想定した「ヘビーな釣り」が可能になりましたよね。

 

そして何よりもこの価格で購入できるのは非常に魅力的です^^

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