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最も飛距離がでるベイトリールを語るなら、やはりアンタレスは外せないでしょう。

 

そのアンタレスにアンタレス史上、最もパワフルなモデルが2018年に登場したアンタレスDC モンスタードライブ(MD)。

 

世界中の怪魚たちと戦う為に作られた世界最強のベイトリールと言うリールは、果たして飛距離も最強なのか。

 

現時点で登場してまだそれほど経っていませんが、既に「飛距離の出るベイトリール」としてインプレッションをチラホラ見かけます。

 

アンタレスが気になる人はやっぱり飛距離も気になりますよね。

 

例に漏れず僕もその一人です^^

 

という訳で今回は、アンタレスDC MDの飛距離について検証してみたいと思います。

アンタレスDC MDは何故飛距離が出る?

アンタレスDC MDが飛距離が出ると言われる要因の一つに、まずスプール径が関係しています。

 

アンタレスは登場当時、スプール径φ37と言う、当時ではかなり大きなスプールを採用して、飛距離ナンバー1のベイトリールを目指して登場しました。

 

もう20年程前になると思いますが、当時、衝撃的なデビューをした初代アンタレスは、僕も飛距離を求めて購入したという経緯があります。

 

で、実際の飛距離はと言うと、一緒に釣りに行った人が隣で唖然とするほどの飛距離を叩き出していました。

 

見た目と同様に近未来的と言うか、飛距離もちょっと当時としては異次元な感覚でした。

 

φ37と言う大口径スプール、当時で言うスーパーフリースプールと言われたスプールは海水厳禁のマグネシウム製で、軽量化と言えばマグネシウムと言う走りを作ったキッカケとなったスプールでもありました。

 

しかし、初代アンタレスは驚くほどの飛距離が出ると言う反面、「ピーキー過ぎる」と言う難もありました。

 

セッティングを出すのがちょっと難しかったんですね。

 

で、その後、オールラウンドに扱えるアンタレスとして”AR”が登場し、スプール径はφ34となったのですが、その後に登場するアンタレスからはスプール径はφ37に戻っています。

 

バスフィッシングに合わせたスプール径φ34は確かに扱いやすいのかも知れませんが、やはり「飛距離のアンタレス」と言うシマノの答えなのでしょう。

 

そして、アンタレスDC MD、アンタレス史上最大口径であるφ38にまでスプール径が大径化されています。

 

スプール径の大径化に伴いラインの糸巻き量も増え、正に「飛距離のアンタレス」の中でも最強と言っても過言ではない仕上がりとなっています。

 

スプール径φ38と言うのはシマノで言うとカルカッタコンクエスト200のφ40に次ぐ大きさです。

 

スプール径φ40と言うのも流石に飛び抜けていますが、カルカッタシリーズは丸形のベイトリールであり、飛距離と言う意味では不利ではあります。

 

それでも飛距離が出ると評判なのはφ40と言う超大口径スプールの恩恵なのかなとは思いますが、φ40のスプールは流石に使うルアーを選んでしまいますよね。

何故スプール径が大きいと飛距離が出るの? もちろんデメリットも…

ちょっとおさらい。 知ってるよと言う方は読み飛ばしてください。

 

ここまで当たり前の様に「スプール径が大きい方が飛距離が出る」と言う定義の元にお話を進めてきましたが、何故ベイトリールはスプール径が大きい方が飛距離が出るのでしょうか?

 

飛距離が出る分、糸巻き量がたくさん必要な為?

 

もちろん、それもあります。

 

飛距離が出ても必要なラインがリールにストックされていなければ、まず話にもなりません。

 

飛距離を出す必要があるシチュエーションでは、太いラインを使う必要性も出てきます。

 

これらも飛距離を出す為に必要な要素ではありますが、スプール径が大きい方が飛距離が出るという理由は、「ラインの放出量」に関係してきます。

 

単純な話、スプール径が大きい方が「スプール1回転あたりのラインの放出量が多い」と言う事です。

 

キャスト時のベイトリールのスプールの回転数は30,000回転を超えるとも言われています。

 

アンタレスに至っては35,000回転とも言われています。

 

Φ34のスプールの円周が約10cm、Φ38になると約12cm、たかだか2cmしか変わらないじゃんと思いますが、2cmと言えど20%違うのです。

 

スプール径Φ34で50m飛ばしたのならΦ38だと60m、100m飛ばしたのなら120m、もちろんそこまで単純計算できるものではありませんが、こう考えると”たかだか2cm”の違いの大きさが分かると思います。

 

これが「スプール径が大きい方が飛距離が出る」という理由です。

 

これはスプールを支えるボールベアリングにおいても同様の事が言えます。

 

ボールベアリングのボールの直径も、大きい方が飛距離に有利に働きます。

 

まあ、流石にベアリングの規格もありますし、単純に大きくすればいいというモノではありませんが、ベイトフィネス用なんかは超小径ボールを使ったベアリングを使っていますよね。

スプール径大径化によるデメリット

スプール径が大きい事はメリットばかりではありません。

 

もちろんデメリットも存在します。

 

ざっくり言うと、

 

・スプールの重量が重くなる

・バックラッシュしやすくなる

 

こう言ったデメリットも存在します。

スプール径が重くなる

スプールが大きくなればなるほど、当然スプールの重量も増していきます。

 

比例して糸巻き量も増えていく訳ですから、ラインも含めたトータルの糸巻き量も増していきます。

 

飛距離に関して言えば、スプール重量は軽ければ軽いに越したことはありません。

 

特にキャストするルアーが軽ければ軽いほど、キャストした時にルアーが持つ運動エネルギーが小さくなる訳ですから、スプール重量が軽いに越したことはないのです。

 

エネルギーが小さい + スプールが重い

= 初速が稼ぎにくい

 

と言う事になる訳です。

 

ですからスプール重量と言うのは、ベイトリールを使う上で重要な要素になって来るのですね。

 

でも逆にルアーに重量があり、キャスト時の運動エネルギーが大きくなると、スプールが重いという事のデメリットが小さくなっていきます。

 

スプールを動かすのに必要十分なエネルギーがあり、それでいてスプールが慣性で回り続けてもルアーが失速しにくくラインを引っ張っていってくれる為、バックラッシュしにくい。

 

そして結果ブレーキも強くせずに済む、と言う訳です。

 

つまり、スプール重量が軽いという事は重要な要素ではあるが、ルアーが軽ければ軽いほどその重要度は増していき、ルアーが重ければ重いほど影響は小さくなっていくという事です。

ベイトリールで最も飛距離の出るラインはコレ!

バックラッシュしやすくなる

スプール1回転あたりのラインの放出量が多くなる訳ですから、その分、ラインがルアーに引っ張られ出ていかなければ、当然バックラッシュと言う結果に繋がります。

 

糸巻き量を少なくすると、飛距離は犠牲になるもののバックラッシュがしにくくなるのと同じ原理ですね。

 

この要因についてもキャストするルアーの重量によって大きく左右されます。

 

ルアー重量が軽く、空気抵抗が大きければ失速しやすくなりますよね。

 

ルアーが失速してしまうと、スプールが回転してラインを放出したいのにルアーがラインを引っ張っていってくれないので、バックラッシュに至ってしまいます。

 

これについても逆に言えば、重くて空気抵抗のあるルアーなら問題がない要因であり、バックラッシュしにくく、より飛距離の伸びに繋がっていくという事です。

【裏技アリ】ベイトリールの糸巻き量の適正化で飛距離を伸ばす 意外と知られていない事実

スプール径大径化によるデメリットをまとめますと…

スプール径大径化によるデメリットをちょっと一旦まとめますね。

 

・スプールが大径化すると、スプールの重量が重くなるけどルアーの重量が重ければその影響は少ない

・スプールが大径化すると、軽いルアーはバックラッシュしやすくなるけど重いルアーには影響が少ない(むしろ良い影響)

 

結局のところスプールの大径化は、「重いルアーに向け」と言う事なのです。

 

ただ、昨今のスプールの進化によって、大径スプールの軽量ルアーの扱いやすさは随分と良くなってきました。

 

扱いやすいルアー重量の下限がどんどん下がってきているという事です。

 

こればっかりは「大は小を兼ねる」とは言えませんが、時代の進歩によって小の領域まで大が踏み込んできている事は確かですね^^

18アンタレスDC MDは本当に飛距離Nõ1なのかを検証した結果・・・【まとめ】

アンタレスDC MDは単純な”飛距離”と言う意味では、現在存在するベイトリールの中でNo1と言っても過言では無いでしょう。

 

ただし、Φ38と言う大径スプールは軽量ルアーの扱いが難しくなると言うデメリットも存在します。

 

まあ、難しくなるというより、軽量ルアーは小径スプールの方がより向いている、と思えば良いと思います。

 

イメージ的には次の感じです。

アンタレスDC MDの様な大径スプールのベイトリールは、「重量のある空気抵抗の少ないルアーの飛距離をより伸ばす」と言うイメージで良いと思います。

 

つまり逆に言えば軽量ルアーはメタニウムMGLの様なスプール径Φ34のベイトリール、もっと軽量ルアーならアルデバランMGLの様なΦ32の小径スプールベイトリールの方が飛距離は出せるという事です。

 

いくらアンタレスが「最も飛距離が出るベイトリール」といっても、適材適所という事ですね^^

16アンタレスDCの飛距離がチート過ぎる理由と最大飛距離を出すコツ

アンタレスDC MD【レビュー】驚愕!アンタレスDCとの違いをまとめてみたら驚いた

追伸 ルアー重量別に使いやすいベイトリールを分類すると・・・

ちなみにベイトリールを最も扱いやすいルアーウエイト別に分類すると次の様な感じかなと思います。

 

5~10グラム スプール径Φ32

アルデバラン、スコーピオン等

 

7~14グラム スプール径Φ34

メタニウムMGL、バンタムMGL等

 

18グラム~ スプール径Φ38

アンタレス、カルカッタコンクエスト200(Φ40)等

 

こんなイメージで、自分が最もよく使うルアーウエイトに合わせてベイトリールを選べば、より快適に釣りが出来ると思います^^

アルデバランMGL【インプレ】最も効果的な使い方【決定版】

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