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ベイトリールで最も飛距離の出るラインはどれだ!?

 

現在釣りで使われているラインは、大きく分けてモノフィラメント系のナイロンライン、フロロカーボンラインと、撚り糸であるPEラインの3種類が多く使われています。

 

まあ、稀に新素材とか出てきますけど、とりあえずスタンダードで言えばこの3種類ですよね。

 

「この3種類のラインの中で最も飛距離の出るラインはどれなのか?」

 

気になったことがある人もきっといるハズ。

 

そこで今回は「ベイトリールでのキャスティングにおいて最も飛距離の出るラインとその理由」について書いてみたいと思います。

ベイトリールで最も飛距離の出るラインはコレ!

出典:サンライン

僕が考えるベイトリールのキャスティングで最も飛距離の出るラインの順番は、

 

1位 PEライン

2位 ナイロンライン

3位 フロロカーボンライン

 

と言う様に考えています。

 

ただし、扱うルアーやキャストをする人のスキルによっては、

 

1位 ナイロンライン

2位 PEライン

3位 フロロカーボンライン

 

と、1位と2位が入れ替わってしまう可能性もあると思います。

 

「ちょっと待った!」と異論もある人も居ると思いますが、とりあえず理由を説明したいと思います。

なぜPEラインが最も飛距離が出るラインなの?

僕は飛距離が最も出るラインはPEラインだと思っています。

 

その理由は単純に「最も軽いから」です。

 

もちろんそれだけでは決めつける事は出来ないのですが、とりあえず各ラインの重さの比較を見てください。

 

ナイロンライン    - 1.14

フロロカーボンライン - 1.78

PEライン      - 0.98

 

PEラインが最も軽く、ナイロンラインは吸水性もありますから、実釣においてその差はもっと大きくなると思います。

 

つまり、ラインを含めたスプールのトータル重量としては、PEラインを巻いたセッティングが断トツ的に軽量となります。

 

スプールが軽くなる事のメリットはあなたもご存知の通り、スプールレスポンス、一度回りだした後の慣性力、ブレーキへの影響など、加速、減速を行う運動において軽量であることは大きなアドバンテージになります。

 

これについてもちょっと説明しますね。

スプールが軽量だとなぜレスポンスが上がるの?

スプールレスポンスとは、スプールの回りだしの事を言います。

 

つまり、「スプールレスポンスがいい」と言うのは、最初の回りだしがいい、小さな力でも軽く回る、という事です。

 

それはスプールが最高回転数までの立ち上がりが早いという事を意味しますので、スプールがムダに回転してしまう必要がなくなります。

 

要は、スプールの最高回転数が30,000回転だとして、0.1秒で到達するのと0.2秒で到達するのとでは、MAXの30,000回転に到達するまでに倍の時間スプールが回転している事になります。

 

その回転している時間の分が余計な回転となり、ブレーキが必要となって来ます。

 

そしてブレーキ力が強くなる事により「最高回転数までスプールを回す事が出来ない」という結果になってしまい、飛距離が出ない原因となってしまう訳です。

 

つまり、スプールレスポンスが良いという事はムダにブレーキを掛ける必要がなくなりますので、飛距離を出すうえで重要な「初速が上がる」と言う事に繋がって来るのです。

 

ブレーキうんぬんもありますが、単純に駆動するパワーが同じなら、軽ければ軽いほどスタートダッシュは早くなり初速が上がると思って貰えればいいと思います。

 

それはルアーが軽量であればあるほどその差を体感する事が出来ます。

慣性力が小さくなるとなぜ飛距離が伸びるの?

スプールの慣性力が大きいと、一度回りだしたスプールの回転が落ちにくくなります。

 

「え?スプールの回転が落ちないなら飛距離は伸びるんじゃないの?」と言う意見も聞こえて来そうですが、空気抵抗がほとんどない鉛を投げれば、慣性力で回転が落ちない事が飛距離に繋がるという事も無い訳では無いと思うのですが、実際のルアーフィッシングは空気抵抗がガンガンにかかるルアーを投げる事になります。

 

空気抵抗が大きいほどキャスト後半でルアーが失速しやすくなり、慣性力が大きいとルアーの失速に合わせてスプールを減速させる必要が出てきますので、ブレーキを強くかけなければならなくなります。

 

つまり、キャスト後半のスプールの回転を抑えるために「必要以上にブレーキをかけてやる必要が出てくる」というになり、飛距離が出にくくなるという事です。

ブレーキの効きが良くなる

「え?ブレーキがよく効いたら飛距離落ちじゃうんじゃないの?」と思われる方に説明したいと思います。

 

遠心ブレーキやダイワのマグフォースZなどのブレーキは、回転のピークに合わせてブレーキ力がピークになるというのはご存知かと思いますが、それを前提にお話させて頂きますね。

 

「ブレーキがよく効く」と言うのは、「必要なブレーキ力を素早く、必要な分だけ効かせる」という事です。

 

つまり、最高回転数まで素早くスパッと上がり、その瞬間が最もブレーキ力が必要な瞬間となります。

 

スプール重量が軽いと慣性力も小さくなるので、スプールが回り続ける力も小さくなります。

 

ですから、最高回転数に到達した瞬間に素早くスプールの回転数を落とす事ができるので、MAXのブレーキ力が弱くて済み、尚且つブレーキの掛かっている時間が短くなるのです。

 

バックラッシュに繋がる余計な回転をすぐに落とす事が出来るので、ブレーキ力が弱くて大丈夫であるキャスト後半に、必要以上のブレーキを掛けずに済むという事にも繋がってきます。

 

要は、スパッとスプールが立ち上がり、グッと瞬間的にブレーキが効き、スーッとルアーが伸びてい行く(分かりにくい?^^;)と言う事です。

 

要はベイトリールのキャスティングおいてスプールが軽量であることは、この上ないアドバンテージだという事です。

 

ですから、「スプール重量が軽くなるから」と言うのが僕の考えるPEラインが最も飛距離が出ると言う理由です。

 

では、なぜ扱うルアーや、キャストする人のスキルによって1位と2位が入れ替わってしまい、「ナイロンラインが最も飛距離が出るライン」となってしまう事もあるのか、それを説明しますね。

なぜ条件次第ではナイロンラインが最も飛距離が出るラインとなってしまうの?

僕は最初に「最も飛距離が出るラインはPEラインだ」と言いました。

 

「いや、ナイロンラインの方が飛距離が出るぜ!」と言う方も中にはいらしたと思います。

 

僕はそれも「間違いではない」と思います。

 

確かに物理的にスプールが軽量であることは大きなアドバンテージになるので、「最も比重が小さなPEラインが有利」という事が言えると思います。

 

しかし、こと実釣においてどうでしょうか。

 

ご存知の通り、ベイトリールでPEラインを扱うのはナイロンラインに比べれば難易度が高いです。

 

と言うより、非常にシビアであると言った方が良いのかも知れません。

 

例えば、ベイトリールについていろいろ調べていると「無重力なキャストフィール」と言う言葉を目にした事がありませんか?

 

無重力なキャストフィールと言うのは、スプールが回転してラインが放出される量と、ルアーが飛んでラインを引っ張っていくラインの量が、「イコール」となった状態です。

 

スプールから放出される量 = ルアーによって糸が引っ張り出される量

 

ラインに引っ張られるのでもなく、スプールによりルアーにブレーキが掛かっている訳でもない、このどちらの力も均衡して、どちらにもテンションが掛かっていない無重力と言える状態こそが、「最も飛距離が出る状態」となります。

 

確か遠投のみに特化したベイトリールであるジリオンHLCの説明で村上晴彦さんが

 

「キャスト後半でスプールでラインが軽く膨らんで、最後にはそれが収まっていく」

 

と言う説明をされていたと思いますが(言葉の細部が違うのはご了承ください)、この状態が無重力と言える状態であり、「ラインが軽く膨らむ」と言う状態をPEラインで作る事が非常に困難であるのです。

 

PEラインはご存知の通り伸縮性が全くなく、非常にしなやかでハリがありません。

 

その特徴から、ナイロンラインと違いスプール上でラインが膨らんでしまうと、すぐにガツンとロックしてしまう様にバックラッシュしてしまいます。

 

つまり、「バックラッシュしそうな状態から、実際にバックラッシュに至るまでの許容度が非常に狭い」のです。

 

ゴルフゲームか何かで、ゲージの中で高速で動くカーソルをミートポイントに合わせるやつとかイメージできませんか?

 

ベイトリールにおけるPEラインでのキャスティングは、その”ミートポイント”が非常に狭いのです。

 

これが「ベイトリールのキャスティングでPEラインは難しい」と言われる理由です。

 

ナイロンラインは適度なハリやその伸縮性から扱いやすく、そのミートポイントが非常に広いのです。

 

つまりナイロンラインは、最も飛距離が出るとされる「無重力の状態を作りやすい」と言う事です。

 

ですから、「誰でも平均的に最高飛距離を出す」と言う意味ではナイロンラインに軍配が上がる事もあるという事です。

 

ナイロンラインが不利であるとされるスプールの重さの面でも、ルアーの重量があり空気抵抗が少ないと、PEラインのアドバンテージは小さくなっていきます。

 

じゃあ、「軽量ルアーはPEラインで、重量ルアーはナイロンラインが飛距離が出るのか!」と言うと、またちょっと違ってきます。

 

なぜなら、ルアーに重量があり空気抵抗が少ないと、それ自体がバックラッシュを起こしにくくなる要因となりますので、PEラインでのキャスティングにも有利になってくるからです。

 

ですから、単純に飛距離の面だけ考えて軽量ルアーはPEラインで、重量ルアーはナイロンラインと使い分けるのも、ちょっと違ってきてしまうのです。

 

これらの理由から、「絶対的飛距離はPEラインの方が出るが、条件次第ではナイロンラインの方が飛距離が出る」と言う結論に至った訳です。

ベイトリールで最も飛距離の出るライン【まとめ】

今回の結論として「ベイトリールで最も飛距離の出るラインはPEライン」となった訳ですが、単純に「飛距離が出るから」という理由でPEラインを選ぶのもちょっと短絡過ぎとも言えると思います。

 

PEラインとナイロンラインは飛距離で使い分けるのではなく、使用用途、釣り方などで使い分けるべきだと思います。

 

例えば、僕としてはシーバスをやるのならその耐久性からもPEラインの方が良いと思いますし、ブラックバスやトラウトをやるのならラインの特性を考えてもナイロンラインやフロロカーボンラインの方が良いと思います。

 

かと言って、ブラックバスをラバージグとかの超遠投で釣ろうと思ったら、50m先のアタリを伸縮性のあるナイロンラインで合わせる事が出来るのか?と言われれば、それも難しいかなと思います。

(ラインの特性や使い分けなどについては、また後程説明していきたいと思います)

 

ですから、ラインは単純に「飛距離が出るから」と言う理由で選ぶのではなく、使用用途によって使い分けて、「飛距離」と言うのが結果としてついて来ると思って使った方がいいと思います。

追伸 PEラインは「慣れ」が大きい

ベイトリールでのPEラインキャスティングは難しいと書きましたが、正直ほとんど「慣れ」の部分が大きいです。

 

PEラインをベイトリールで使う事に抵抗がある方もいるようですが、僕はその耐久性や強さから10年以上、ほとんどPEラインオンリーでベイトリールを扱ってきましたが、慣れてさえしまえば別になんていう事もないと思います。

(最近はナイロンラインの魅力や可能性をを再認識し、用途によってはナイロンラインも多用しています)

 

ただ最初のうちは1.5号以上の太めのPEラインを使用した方が、トラブルも少なくていいと思います。

追伸2 フロロカーボンラインでの遠投はどうなの?

巻物系ならいいかも知れませんが、フロロカーボンラインは遠投をする釣りには向いていません。

 

ライン自体が重たいのでまず飛距離を出すという面で不利と言うのもありますが、遠投によりラインがたくさん出てしまうと途中でラインが沈んでしまうからです。

 

特にドリフトの釣りや遅い釣りなどはやりにくいと思います。

 

以上が僕が考える「ベイトリールで最も飛距離の出るラインはコレ!」になりますが、僕の経験と知見による判断で、誰に相談した訳でもなく誰かと話し合った訳でもありませんので、偏見による判断もそれなりあります。

 

「それは違うだろ」と言う意見もあろうかと思いますが、ご容赦ください^^;

 

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