「ベイトリールは糸巻き量で飛距離は変わるのか?」

 

と言う質問にお答えします。

 

いきなり結論から言ってしまいますけど、

ベイトリールの糸巻き量を少なくしてしまうと、飛距離は落ちます。

 

ただ、そのかわり、軽量ルアーが投げやすくなったり、バックラッシュが減ったりと言ったメリットと言うか副作用があります。

 

そのメリット・デメリットを理解すれば、糸巻き量のコントロールでベイトリールを遠投使用にしたり、トラブルレス仕様にしたりすることも可能です。

 

と言うことで今回は、

「ベイトリールの糸巻き量で飛距離はなぜ変わってしまうのか?」

と言うお話をしたいと思います。

ベイトリールの糸巻き量を少なくしたら飛距離が落ちてしまった!

実は今回、Tさんからこんな質問をいただきました。

 

―ここから――――――――――――――――――――

 

はじめまして。ベイトリールの糸巻き量と飛距離についての質問失礼します。

 

バス釣りのヘビキャロにて使用しております。

 

アンタレスDCMDについてですがカタログスペックによれば、当方が使用しているライン、フロロ14lbは135メートルが適正な糸巻き量とあります。

 

ですが、実際はそんなに飛ばないので100メートル巻きました。

 

結果として70メートル位の飛距離しか飛びませんでした。

 

因みにシンカーは12 号45g。飛距離、糸巻き量はラインカウンターで計測していますのでほぼ正確かと思います。

 

後から思えば適正なライン量135メートル巻いておけばもっと飛んでいたのではないかと思います。

 

同じタックルで上手い人は100メートル前後飛ばしておられます。

 

ご意見お聞きかせ頂ければ参考にさせていただきます。よろしくお願い致します。

 

―ここまで――――――――――――――――――――

 

Tさん、ご質問ありがとうございます。

 

ふむふむ、まずはご質問のポイントを整理してみます。

 

  • そこまで飛ばないから少なくて良いと思った
  • 糸巻き量を適正値より35%ほど少なく巻いている
  • 結果、周囲の人たちより飛距離が出ていない

 

なるほど。

 

まずはご質問に対する回答から。

 

>後から思えば適正なライン量135メートル巻いておけばもっと飛んでいたのではないかと思います。

 

⇒おっしゃる通り、適正量を巻いていればもっと飛ぶハズ。

ラインキャパ135mに対して100mは少なすぎ。

 

では上記のポイントを押さえながら、僕なりの意見を説明させていただきますね。

 

まず、

「そこまで飛ばないから少なくて良いと思った」

と言う考え方はNGです。

 

もし、「ラインを100mだけ巻く」と言うのなら、足らない35m分の下糸をきっちり巻いて、その上に100m巻いた方がいいです。

 

なぜなら、糸巻き量が少ないとスプール径が小さくなってしまい、ベイトリールの持っているポテンシャルを活かす事が出来なくなるからです。

 

ベイトリールは、設計されたそのスプール径でベストパフォーマンスを発揮する様に作られています。

 

つまり、単純にラインの量を少なくしてしまうとラインキャパ135mのベイトリールに対して100mしか巻いていないということは、約35%近くスプール径が小さくなっていることになります。

 

それでは本来そのベイトリールが持っているポテンシャルを活かしきれないということです。

 

特に飛距離は間違いなく落ちるハズです。

 

特にアンタレスDCMDの様な大口径スプール(Φ38)でスプール径を小さくしてしまうのは、非常にもったいない使い方だということですね。

 

では、なぜスプール径が小さくなると飛距離が落ちてしまうのか?

 

それは、スプール1回転したときのラインの放出量が少なくなってしまうからです。

 

つまり、スプールの回転数が同じなら、径が小さいと出ていくライン量が少なくなってしまい、その分飛距離が落ちてしまうということです。

 

例えば、スプール径Φ32の場合、スプールが1回転すると約10㎝ラインが放出されます。

 

対してスプール径がΦ38の場合、約12㎝放出されます。

 

「たった2mmじゃん」

と思われるかも知れませんが、この2mmで約20%もラインの放出量が違ってきます。

 

ベイトリールでフルキャストをしたとき、回転数のピークは30,000回転を超えてきますから、この2mmと言うのは大きな違いになるのですね。

 

もちろん、この20%の違いがそのまま「飛距離が20%変わる」と言う程単純なモノではありません。

 

現実的にはベアリングの抵抗だとかラインの放出抵抗だとか、色々な要素が絡み合っています。

 

ただ、糸巻き量を少なくしてスプール径を小さくしてしまうと、飛距離に影響が出ることは間違いありません。

 

Tさんの様に45gのシンカーのヘビキャロをかっ飛ばす様な釣り方では、特に大きく影響を受けてしまいます。

 

正直言うと、45gのヘビキャロを飛ばすとなると、Φ38のアンタレスDCMDよりもっとスプール径が大きい方が飛距離は出ると思います。

 

ですから、ヘビキャロ専用マシンとして考えるのなら、適正値より若干多めにラインを巻いてもイイかも知れません。

 

例えば14lb135mが適正糸巻き量なら、150mくらい巻いてみると言うのもアリです。

(クリアランス的に巻けるかどうかは分かりません。)

 

ただ、その場合は若干使いにくいと思いますし、ブレーキも強めに設定する必要が出て来るかも知れません。

 

ラインは使用していると必ず減っていきます。

ラインチェックでカットしたり、根が掛かりでラインブレイクすることはありますよね。

 

バックラッシュで一気に減ってしまうこともあるかも知れません。

 

ですから、ベストパフォーマンスが135mなら、少し多めに巻いてベストのタイミングを長くとってやると言うのも作戦の一つです。

 

イメージとしてはこんな感じ。

基本的に適正値がベストとし、仮に前後15mを気持ちよく使える範囲とします。

 

最初は糸巻き量が多すぎて若干使いにくいかも知れません。

 

けれど、ラインが減っていくにつれてベストな状態に近付いていき、適正値でピークを迎えるまでの多過ぎ⇒適正値」を余すことなく使うことが出来ます。

 

そしてまた糸巻き量が減っていきパフォーマンスは落ちていくのですが、「適正値⇒少なすぎ」までも余すことなく使うことが出来ます。

 

つまり、

 

多過ぎ ⇒ 適正値 ⇒ 少なすぎ

 

と言う流れになり、美味しいところを長く余すことなく使いきれるということです。

 

逆に最初からベストの糸巻き量にした場合のイメージはこんな感じ。

 

最初は一番気持ちよく使えますが、15m減っただけでも気持ちよく使える限界を超えてしまいます。

 

要は適正値スタートだとラインが減って行って、パフォーマンスの限界を迎えるのが早くなるということです。

 

もし、糸巻き量が最初から少なかった場合、気持ちよく使える範囲がもっと狭くなってしまうと言うことですね。

 

135mのラインキャパに対して100mは、かなり少ないと思います。

 

基本的に糸巻き量は適正値がベストです。

 

ただ、ベストな状態を長く保ちたいのなら、若干多めに巻いておくと言うのも作戦の一つと言うことです。

 

どの程度多めに巻けばいいのかは人それぞれになりますし、どの程度ラインが減っても許容できるのかもまた人それぞれになります。

 

要は実際に使ってみなくちゃ分からないということです。

 

ですから今回の場合、とりあえず「多過ぎかな?」と言うくらいの150mくらい巻いてみて、Tさんが許容できる範囲までラインが減ったところが「糸巻き量を多めに巻く上限値」と考えれば良いと思います。

 

逆に減って行った場合も同じです。

 

「どこまで減った状態が許容できるか」

と言うことを探りながら釣りをすると良いと思います。

 

まあ、不意のトラブルで一気に無くならない限り、下限限界を迎える前にライン交換になると思いますけどね^^

 

糸巻き量が多い、少ないことによるメリット・デメリット

もちろん、糸巻き量を多めに巻く、少なく巻く事によるメリット・デメリットがあります。

 

その辺りを考慮して、ベイトリールに巻く糸巻き量を決めると良いと思います。

 

前提として、

糸巻き量が多い = スプール径が大きい

と考えるとイメージしやすいと思います。

 

<糸巻き量が多い>

【メリット】

  • ライン放出量が多くなり、飛距離が伸びやすい
  • ベストパフォーマンス期間が長い

【デメリット】

  • バックラッシュなどのライントラブルが多くなる
  • スプールが重くなり、レスポンスが落ちる
  • 軽いルアーのキャストに向かない

空気抵抗の少ない重いルアーの遠投に向いている

 

<糸巻き量が少ない>

【メリット】

  • バックラッシュなどのトラブルが少なくなる
  • スプールが軽くなり、レスポンスが上がる

【デメリット】

  • ライン放出量が少なくなり、飛距離が伸びない
  • ベストパフォーマンス期間が短い

空気抵抗の大きい軽いルアーのキャストに向いている

 

つまり、Tさんの「45gシンカーのヘビキャロ」と言う使い方だと、糸巻き量は多めに巻いた方がメリットとして大きいということですね。

 

ちなみに適正量より気持ち少なめに巻いてやると、一気に気持ちよくキャストが出来る様になります。

 

今回のケースで言うと120~130mくらいでしょうか。

 

人によるところもありますが、適正糸巻き量より気持ち少なめの方が気持ちよくは使えます。

 

ただ、最初から「ベスト~若干少なめ」な状態でスタートすると、「気持ちよく使える期間」が短くなってしまいます。

 

  • 1日でラインを巻き替える
  • ここ一発の勝負!

 

と言うのなら、適正値、もしくは気持ち少なめの糸巻き量からスタートするのがベストだと思います。

 

ちなみに僕はラインチェックで頻繁にカットするので、若干多めに巻くことが多いです。

 

ただ、リーダーを組むPEラインだと本線が減ることが少ないので、適正値スタートです。

 

ベイトリールの糸巻き量で飛距離が変わる理由を知ればもっと気持ちよく使える!【まとめ

今回は、

 

「ベイトリールは糸巻き量で飛距離は変わるのか?」

 

と言う質問にお答えしました。

 

結論、

ベイトリールの糸巻き量を少なくしてしまうと、飛距離は落ちます。

 

そのベイトリールのベストパフォーマンスを出すには、基本的に適正糸巻き量で使用した方がいいです。

 

特にアンタレスDCMDは、太糸遠投仕様のマシンです。

 

それをヘビキャロの遠投に使うのなら、糸巻き量は満タン、もしくは若干多めでもいいくらいです。

 

ただ、「軽量ルアーを使いたい」と思ったときに糸巻き量を少なめにするという使い方もアリです。

 

もちろん、ベストパフォーマンスとは言えませんが、スプール径の大きなベイトリールでも軽量ルアーを使いやすくする為のチューンだと思ってください。

 

まあ、その場合最初から、スプール径Φ34の19アンタレスやメタニウムMGLを使うのがベストなワケですけど。

 

今回のTさんの使い方でしたら、

 

14lbラインを一旦150m巻いてみて、そこから少なくしてベストな状態を探る。

 

と言うやり方はどうでしょうか。

 

下糸の量はコチラのツールがめちゃくちゃ便利です。

【ベイトリール ライン】糸巻量、下巻き量を計算するツールが便利すぎる件

 

ラインカウンターがあるならキッチリ測って巻けますしね。

 

ラインカウンターがない場合、コチラの方法がオススメです。

【ベイトリール 糸巻き方法】下糸を確実にきっちり巻く唯一の方法

 

あ、下糸は必ずPEラインを使用してくださいね。

 

ではでは、今回はこの辺で失礼します。

 

Tさん、メッセージありがとうございました!

 


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