ベイトリールの糸巻き量の適正値って知っていますか?
どこまで糸を巻けば「スプール満タン」と言えるのか分かりますか?
ベイトリールの糸巻き量が適正じゃないと、飛距離が出ない、バックラッシュなどのトラブルが多くなる、糸を傷つけてしまうなど、ベイトリールの本来の性能を引き出す事が出来ず、気持ちの良い釣りをすることが出来ません。
けれど意外と知られていないのが、「何処まで糸を巻くのが適正なのか」という事。
ベイトリールの性能を引き出し、今回は「ベイトリールの糸巻き量の適正値」と言うお話をしたいと思います。
ついでに最後に適正値をあえて守らないという裏技もお伝えしたいと思いますので、良かったら最後まで読んで頂けると嬉しいです^^
目次
ベイトリールの糸巻き量の適正値って?
参照:キャリル
ベイトリールの糸巻き量の適正値と言うのは、
スプールエッジの外径より約1mm下
です。
スプールエッジのショルダーは分かりますか?
つまり、スプールエッジのショルダーより少し下、ルアー交換、ラインチェックなどで糸が減っていく事を考慮して気持ち多めに巻いたとしても、スプールエッジの下面までに留めておくというのが、ベイトリールの糸巻き量の適正値です。
上記の画像で気持ち多めに巻いたとしても上限いっぱいだと思ってくれていいと思います。
つまり、適正な糸巻き量と言うのはもう気持ち下、という事です。
ここまでキッチリ確実に巻いておく事でベイトリールはベストな状態と言える訳で、本来の性能を引き出せる状態である言える訳です。
糸巻き量が適正じゃないとルアーの飛距離にも著しく影響しますし、ブレーキ性能にも影響を及ぼしバックラッシュの多発、安定したキャスティング、安定したリーリングが出来ないなどのトラブルも誘発してしまいます。
その辺りも理解していると「ベイトリールの糸巻き量が適正である」事の重要性が理解しやすいと思いますので、併せて説明したいと思います。
▶【ベイトリール 糸巻き方法】下糸を確実にきっちり巻く唯一の方法
ルアーの飛距離に著しく影響する
ベイトリールの糸巻き量が適正値より少ないと、ぶっちゃけルアーの飛距離は著しく低下します。
その理由は、「スプール1回転あたりの糸の放出量が少なくなってしまうから」です。
つまり、糸巻き量が適正値より少ないと、「スプールの外径が小さくなってしまう」という事は分かりますね?
スプールの外径が小さいという事は、スプールが1回転した際に放出される糸の量が少なくなってしまいます。
ですから、もし10%適正値より糸巻き量が少なければ、スプールが同じだけ回転していれば10%ルアーの飛距離が低下する、と言う事なのです。
こればっかりはいかにしっかりとメンテナンスをやっていようが、チューニングをやっていようが、最早物理的な出来事なのでどうしようもありません。
バックラッシュが多発する
ベイトリールの糸巻き量が適正値より多すぎた場合、今度は逆にスプールから糸の放出量が多すぎてしまいます。
つまり、ルアーが飛んで糸を引っ張り出していく量より、スプールから放出される糸の量が多ければ、待っているのは当然、バックラッシュと言う結末です。
いつもと同じようにキャストしているのになんかいつもよりバックラッシュしてしまう・・・
この様な時はベイトリールの糸巻き量の適正値に対して多すぎる場合が多いです。
ラインブレイクがしやすくなる
最近のベイトリールは特に気を付けた方が良いかも知れません。
最近のベイトリールはどうしても「軽量 コンパクト」と言うのを過剰に求められています。
特に軽量化競争は「どこまでいっちゃうの?」って言うくらい熾烈を極めています。
軽量で持ちやすい様にベイトリールもかなりコンパクトになってきました。
ですがコンパクトになったという事は、その分余計なクリアランスが少ないという事です。
つまり、キャストして少し糸が膨らんでしまっただけで、高速回転するスプールによって糸がリールのボディに叩きつけられてしまう事が往々にしてあるという事です。
フルキャスト時には30,000回転にもなると言われているベイトリールのスプールによって、糸がベイトリールのボディに叩きつけられれば、糸へのダメージの大きさはカンタンに想像できると思います。
糸巻き量が多すぎると、思わぬラインブレイクを招いてしまう可能性もあるのです。
キャスティング、リーリングが安定しない
スプールへの糸巻き量が多すぎても少なすぎても、キャスティングへの影響は大きくなります。
少なければ飛距離がでないので、いつもより無理に飛ばす必要が出てきますし、多すぎればいつもより過剰にバックラッシュを警戒したキャスティングをせざるを得なくなります。
これでは安定したキャスティングなんて出来っこありませんよね^^;
リーリングに関しても同じです。
糸巻き量が少なすぎてスプールの外径が小さくなってしまえば、当然ハンドル1回転あたりの糸巻き量も変わってきてしまいます。
ハンドルを1回転回して80cmルアーを動かしているつもりが実は60cmしか動いていなかった、10m動かしたつもりが8mしか動いていなかったと言う事もある訳です。
ちょっと極端な例ですが、一生懸命ハンドルを回しているのに、想像以上にルアーは動いていない、という事になってしまうのです。
ベイトリールの糸巻き量の適正値 まとめ
ベイトリールの糸巻き量の適正値はスプールエッジの少し下、もしくは下面に合わせる
ベイトリールの糸巻き量が適正値でない事による弊害
1.ルアーの飛距離に著しく影響する
2.バックラッシュが多発する
3.ラインブレイクのしやすくなる
4.キャスティング、リーリングが安定しない
ベイトリールの糸巻き量は快適に釣りをする為には是非きっちり管理して貰いたいところなので、メンドーがらずに是非きっちり巻いて、ベイトリールの性能を引き出してやってくださいね^^
ベイトリールへきっちり確実に糸を巻くにはコチラ
▶【ベイトリール 糸巻き方法】下糸を確実にきっちり巻く唯一の方法
追伸 裏技について
ベイトリールへ糸を巻く際にちょっとした小技を効かす事によって、ベイトリールの新たな一面を引き出す事も可能です。
それは、あえて糸巻き量を過剰に少なめにすることです。
スプールへの糸巻き量を30~50mくらいにまで過剰に抑えてしまうのです。
そうする事によってスプール経の小径化、スプールの軽量化が図る事が出来ます。
つまりそれによって、ベイトフィネスリールに化ける事が出来るのです。
スプール経が小さいと飛距離は出ませんが軽いルアーのキャストに向いていますし、糸の巻かれている量自体が少ないという事はスプール自体の軽量化を図る事が出来るので、軽量ルアーのキャストに向いているという訳です。
本職の専用ベイトフィネスリールには敵わないかもしれませんが、最近のベイトリールのスプールは非常に計量なので、新たに購入することなくベイトフィネスリールを一台作る事が可能です。
そう言った使い方も面白いと思いますよ^^