今回は
「ベイトリールの下巻きに使用するPEラインの太さはどうしたらいい?」
と言う疑問にお答えします。
いきなりですが、結論から言いますね。
下巻きに使うPEラインの太さは、出来れば太いPEラインを使った方が良い
けれど理想はメインラインであるPEラインと揃えた方がいい
と言うのが僕の考えです。
では詳しい理由を説明しますね。
目次
ベイトリールの下巻きに使用するPEラインは太さ
まず前提として理解しておいて貰いたいことがあります。
それは、
- ベイトリールの下巻きは必要である
- ベイトリールの下巻きには必ずPEラインを使用する
コレは基本と言うか、大前提として下さいね。
理由についてはまた後述します。
とりあえずは
- 下巻きに使うPEラインの太さは、出来れば太いPEラインを使った方が良い
- けれど理想はメインラインであるPEラインと揃えた方がいい
この理由についてお話します。
下巻きに使うPEラインの太さは、出来れば太いPEラインを使った方が良い
下巻きに使うPEラインの太さは、出来る限り太い方が良いと僕は考えています。
なぜなら、シンプルに強いから。
下巻きまでラインを引きずり出されてしまうことなんて、滅多にあることではありません。
けれども万が一そんな夢の様な大物に出くわした場合、下巻きは太いラインであるに越したことはありません。
特に下巻きに使われているラインなんて、ほとんど交換されることも無いでしょう。
メインラインは新しいラインに交換していきますが、恐らく下巻きに使われているラインまで新たに巻き直すことなんてほとんどないと思います。
少なからず僕はしていません。
確かに下糸に使われているラインはスプールから出される事も無く、摩耗も紫外線も当たらないので劣化も少ないと思います。
とは言え”モノ”ですから、経年劣化は必ずあります。
しかも、ほとんどの場合、下糸に使うPEラインなんて使い古しの場合が多いハズです。
だとすれば、万が一に備えて、オーバースペックくらいの太さのラインにしておいた方が安心できますよね。
当たり前ですが、中古のPEライン1号より、中古のPEライン3号の方が遥かに強いです。
古い1号のPEラインてけっこうアッサリ切れてしまいますが、3号まで太くなるといくら古くてもなかなか切れるものではありません。
「太いラインの方が劣化しにくい」と言うと語弊のある言い方になりますが、耐久性と言う意味では太い方が強くなります。
例えば8本撚りのPEラインより、4本撚りライン撚りのPEラインの方が摩擦に強いです。
なぜなら同じ号数なら4本撚りの方が、1本1本の原糸が太いからです。
釣り糸なんて常にアクティブに動かししているんだから、摩耗して当たり前の道具です。
特にルアーフィッシングなんて、「キャスト→リトリーブ」と言う摩擦の繰り返しです。
ですからストラクチャーに触れなくても、少なからず摩耗はするのです。
ですから、
中古のPEラインを下糸に使うのなら、出来ればオーバースペックくらいの太いラインの方が安心。
と言うワケなのです。
理想はメインラインであるPEラインと揃えた方がいい
理想を言ってしまえば、下巻きに使うPEラインの太さはメインラインであるPEラインと揃えた方がいいです。
なぜなら、太さが同じ方がライン同士を接続しやすく、段差になりにくいから。
太さが違うライン同士を結ぶには一工夫必要
基本的に太さの違うラインを同士を結ぶ際には、少し注意が必要です。
例えばオルブライトノットで結ぶとか、太さの違うライン同士を結ぶ専用のノットで行った方がいいです。
まあ、一工夫だけで済む問題なのでそこまで大きなデメリットと言うワケではありませんが、この辺は「理想を言えば」と言うところです。
接続するときに段差になりやすい
太さが違うラインを巻くと、どうしてもその部分で段差になりやすいです。
特に太い下糸から細いメインラインを巻くとき、太い下糸の間に細いラインが引っ掛かってしまって綺麗に巻けないことがあります。
引っ掛かりが出来るということは、放出されるときも抵抗になってしまいますよね。
ですから、下糸とメインラインの太さを揃えた方が綺麗に巻けて、スムーズに放出されるんです。
「じゃあ、細い下糸に太いメインラインはどうなの?」
確かに、接続面は綺麗に巻けるかも知れません。
けれど、一番止めておいた方が良い組み合わせです。
なぜなら、万が一下糸まで出された場合、即ラインブレイクだから。
太いメインラインで止められなかったサカナを、もっと細い下糸で止めるのは流石に難しいですよね。
ですから、スムーズに接続しスムーズに下放出するためには、「下糸とメインラインの太さを揃えるのが理想」と僕は考えています。
とは言え、あくまでも「理想を言えば」です。
正直言うと、今言ったデメリットは言う程のデメリットじゃないんですよね。
だったら、
「オーバースペックくらいの太いPEラインにしておいた方が間違いなくね?」
と言うのが僕の意見です。
ベイトリールの下糸について
では先ほど少し触れた、
- ベイトリールの下巻きは必要である
- ベイトリールの下巻きには必ずPEラインを使用する
と言う前提条件について軽く説明しますね。
正直、当たり前すぎることなので「知ってるよ!」と言う方は読み飛ばしてください。
ベイトリールの下巻きは必要である
ベイトリールに下糸はなぜ必要なのか?
それは、下糸を巻かずにライン量が少ない状態で使っていると、本来のベイトリールのパフォーマンスを発揮できないからです。
基本的にベイトリールは、適正量のラインを巻く事を前提で設計されています。
ですからライン量が少ないと、飛距離が伸びない、ラインの巻き取り長さが短くなると言ったデメリット出てくるのです。
逆に意図的にライン量を減らして、バックラッシュをしにくくする、軽いルアーを投げやすくすると言った方法もあります。
ですがそれは「そのベイトリールでなんとか使いやすくする」と言った工夫であり、本来の使い方ではありません。
それだったら、最初からスプール径の小さなベイトリールを使った方がムダがないので、より高いパフォーマンスを得る事が出来ます。
ですから、ベイトリールは基本的に適正量のラインを巻くのがベストなのです。
「買ってきたラインを巻いてそのまんま」
とか最悪なので、絶対にやめて下さいね^^
詳細はコチラにも書いていますので、良かったら読んで下さい。
▶【裏技アリ】ベイトリールの糸巻き量の適正化で飛距離を伸ばす 意外と知られていない事実
▶【保存版】ベイトリールの糸巻き量で飛距離が変わる理由を知ればもっと気持ちよく使える!
ベイトリールの下巻きには必ずPEラインを使用する
スピニングリールだったらそこまで気にならないかも知れませんが、ベイトリールの下糸には必ずPEラインを使用します。
なぜなら、ナイロンラインやフロロカーボンラインに比べ、PEラインが最も軽いから。
巻いたラインも含めたベイトリールのスプール重量は、非常に重要です。
加速、減速、停止と言う運動をひたすらに繰り返すベイトリールのスプールは、軽いに越したことはないのです。
ですから、メーカー各社スプールの軽量化に躍起になっているのですね。
(加速し過ぎてやり過ぎ感もありますが)
スプールが軽くなると、
- 回りだしが良くなりレスポンスが向上する
- 慣性で回りる続けないからブレーキが弱くて済み、飛距離が伸びる
- 回りだしが軽いから軽量ルアーが投げやすくなる
- 軽い力でルアーが飛ぶので、アキュラシー(キャストの正確性)が良くなる
などなど、メリットが大きいんですね。
ですから、最も軽量なラインであるPEラインを下糸で使った方が良いのです。
詳しくはコチラにも書いていますので、良かったら読んで下さいね。
▶【必見】ベイトリール の下糸巻きとしてのPEと+α有効的な使い方
ベイトリールの下巻きに使用するPEラインは太さはどうしたらいい?【まとめ】
さて今回は、
「ベイトリールの下巻きに使用するPEラインは太さはどうしたらいい?」
と言う疑問にお答えしました。
結論、
下巻きに使うPEラインの太さは、太いPEラインを使った方が良い
と言うのが僕の考えです。
理由としては以下の通り。
「中古の古いラインを使うから、少しでも強度があった方がいい」
と言うことだからです。
とは言え、メインラインが全て引きずり出されると言うことが前提です。
例えばブラックバスやトラウト、シーバスを狙っていてこんな事はそうそう起きないと思います。
ですから、
基本的には下糸には太いPEラインを使う。
けれども無ければお手持ちのPEラインを使用すれば良い。
と思います。
ただ、出来れば細いPEラインは、トラブルも多くなりそうなので止めておいた方がいいかな^^