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2018年にバンタムMGLと言うベイトリールが登場しましたが、シマノには似たような価格帯(少し高いけど)にメタニウムMGLと言うシマノ不動のフラッグシップモデルがあります。

 

赤メタから現在に至るまで、シマノのフラッグシップベイトリールの一角を担ってきたベイトリールです。

 

価格がメタニウムMGLが44,100円、バンタムMGLが39,00円。

 

若干メタニウムMGLの方が高いものの、その価格差からすれば迷ってしまう人もいると思います。

 

かと言って、「高い方を買っておけば間違いないだろ!」と言う安易な考え方も危険です。

 

危険と言うより勿体ないですよね。

 

両者には決定的が違いがあります。

 

双方の特徴を考えると使い分けも十分に可能ですし、自分の使い方に合った方を購入すれば、快適に気持ちよく釣りが出来るのは間違いないです。

 

今回はバンタムMGLとメタニウムMGLの特徴を比較しながらお伝えしたいと思います。

 

使い分けやどちらを購入しようか迷っている人に参考にして頂ければ幸いです^^

 

バンタムMGLのインプレはコチラ

バンタムMGL インプレ【まとめ】注意点が浮き彫りに・・・

バンタムMGLとメタニウムMGLの決定的違い【まとめ】

出典:シマノ

シマノから出ている同じロープロコンパクトベイトリールとして、バンタムMGL、メタニウムMGLの特徴を比較しながら見ていこうと思います。

 

比較要素としては、

 

・剛性感(パワー)

・飛距離

・バーサタイル性

・使い心地

・巻き心地

・ラインナップ

 

とりあえずこのくらいを見てみようと思います。

 

また新たに追加事項がありましたら、ジャンジャン追記していきますね^^

 

剛性感(パワー)

出典:シマノ

これはもう、無条件にバンタムMGLに軍配を挙げたいです(笑)

 

メタニウムMGLもHAGANEボディと言った剛性感をウリにしている特性を持っていますが、金属の削り出しボディである「コアソリッドボディ」の方が剛性と言う意味では上でしょう。

 

まあ、バンタムMGL最大のセールスポイントですから、ここはバンタムMGLが上という事で。

飛距離

出典:シマノ

飛距離と言う面ではメタニウムMGLの方が有利だと思います。

 

飛距離が影響する特性として、NEWマグナムライトスプール(MGL)、S3Dスプール、サイレントチューン、SVSインフィニティと言った特徴はどちらも兼ね備えています。

 

と言うか、シマノの中でこのクラスのベイトリールには必須の技術特性でしょう。

 

特にMGLスプールは拘っているだけあって、「キャストフィーリングの良さ」には定評があります。

 

この「キャストフィーリングの良さ」を実現している最大のポイントはやはり、スプール側面に施されたブランキング(穴あけ加工)だと思います。

 

飛距離を出したり気持ちよくキャストをするには、スプール重量は軽いに越したことはありません。

 

スプールが「軽量」であることはバックラッシュのしにくさ、初速の出しやすさ、ブレーキの掛かりやすさ、コントロール性の良さ、あらゆる基本性を向上させます。

 

けれど大切なのは、「どこが軽くなっているか?」なのです。

 

円の外周に近い所の重量が軽い方が、軽い力で回ります。

 

つまり、同じ重量であっても円の外周に近い所が重いと慣性力が高くなってしまうと言う事です。

 

例えばスプールの中心にあるスプールシャフトをチタンにして軽量化を図っても、意味が無いとは言いませんが「やったほどの効果」を得る事は出来ません。

 

ですから、スプールの外周に最も近い側面のブランキングは、スプール重量が軽くなると言う数字以上の効果、「やった以上の効果」が体感できるポイントです。

 

この辺りを数字で表すのは難しいかも知れませんが、スプールの側面を軽量化するという事は絶対的な飛距離はもちろん、「キャストフィーリングの良さ」を得るために、スプールの基本性能の向上にかなり寄与しているポイントだと思います。

(重さにすると何グラム相当軽くなったとか、数字で見えるといいのですが)

 

で、その気持ちのいいスプールを、バンタムMGLもメタニウムMGLも兼ね備えている訳ですが、何故メタニウムMGLの方が有利なのかと言いますと、メタニウムMGLの方がスプールからレベルワインダーの距離が長いという事です。

 

メタニウムMGLはダイワのTWSを多少なりとも意識しているのだと思うのですが、それなりに、いや、目一杯と言っていいくらいスプールからレベルワインダーまでの距離を確保しています。

 

けれど、バンタムMGLはその距離が丸型のベイトリール並みに短いのです。

 

これはコンパクト性、金属の削り出しに拘ったからだと思いますが、恐らくアルミの削り出しでメタニウムMGLと同じ距離を取ろうと思ったら、ベイトリールのトータル重量が跳ね上がってしまったのでしょう。

 

ですから、バンタムMGLはコンパクトがウリであるとは言っても、「コンパクトにせざるを得なかった」とも言えると思います。

 

まあ、それが”特徴”だと思えば、また長所なのですが^^

 

とりあえず、レベルワインダーとスプールの距離と言う観点から、「飛距離はメタニウムMGLの方が有利」と言っても良いと思います。

【ベイトリールの飛距離の出し方】遠投する6つのコツ

バーサタイル性

一つのリールで何でも出来る、と言う観点から見てみます。

 

ですので、いくつもベイトリールを揃えるとか、そう言うのは無しで見てみますね。

 

これはどちらが良いか迷いましたが、僕個人の意見としてはメタニウムMGLに軍配を挙げたいと思います。

 

理由としては、バンタムMGLは良くも悪くもパワーゲームに特化しているイメージがあるんですね。

 

ディープクランクをゴリゴリ巻いたり、ヘビーカバーから強引に引きずり出したり。

 

もちろん、バンタムMGLにもギア比6.2と言うバスフィッシングにおいて色々と使えるスタンダードなギア比もあるのですが、同じギア比ならメタニウムMGLの方が軽量ルアーから重量ルアーまで使いやすいかなと思ったからです。

 

まあ、同じMGLスプールでも糸巻き量が違いますから、やはり軽量ルアーにはメタニウムMGLの方が向いていると思います。

 

重めのルアー限定ならバンタムMGLも同程度と考えてもいいかも知れませんが、あくまでも「バーサタイル性」としてみた場合の僕の意見です。

【ベイトリールの使い方】ブレーキの調整次第でリールが死にます

使い心地

使い心地を何と見るかによると思いますが、ベイトリールの重量が175グラムと圧倒的に軽く、尚且つ飛距離と言う面でも有利と言うメタニウムMGLが上と僕は思います。

 

かと言って、バンタムMGLが悪いかと言うとそういう訳でもありません。

 

手の平の中にすっぽりと収まりギュッと握れるバンタムMGLは巻き物に最適ですし、トータルバランスも手元に近くなりますので、ヘビーロッドと組み合わせる最強とと言っても過言では無いと思います。

 

ただ、シンプルに「使い心地」と考えたときに、メタニウムMGLかなと言う、個人的意見です。

巻き心地

これは確実にバンタムMGLを推します。

 

カルカッタ並みの巻き心地と評判ですし、巻きのロープロファイルベイトリールとして、丸型リールが苦手な人には持ってこいのベイトリールだと思います。

 

ギア比5.5がラインナップに組み込まれているのも、巻きのベイトリールを意図しているからだと思います。

 

巻き抵抗が激重のディープクランクやスピナーベイト、ビッグベイトなどをグリグリ巻きまくって欲しいです。

ラインナップ

バンタムMGLは右巻き左巻きはもちろん、ギア比もPGからXGまでフルラインナップです。

 

対してメタニウムMGLも他のベイトリールに比べれば豊富ではあるモノの、PGがありません。

 

単純な「ラインナップの豊富さ」と言う意味ではバンタムMGLの方が豊富です。

 

ですが、これがベイトリールの特徴を考慮した「すみ分け」なのでしょう。

 

こうやって考えるとバンタムMGLとメタニウムMGLはキッチリと使い分けられそうですね^^

バンタムMGLとメタニウムMGL 使い分け

さて、以上の様な特徴を踏まえるとどちらが良いというより、「どんなシチュエーションでどう使うか」という事が大切だなって思いますよね。

 

僕なりの使い分けを考えてみたいと思います。

使い分け ケーススタディ

・クランクベイト、バイブレーション、スピナーベイトなどの重量級の巻き物系だと、バンタムMGLのPGかノーマルギア

 

・ミノーやトップウォーターなどの軽量プラッキング、ライトテキサスなどの比較的軽量ルアーなら、メタニウムMGLのノーマルギアかHG。もしくは好みでXG

 

・オカッパリでオールマイティに使うなら軽量ルアーも扱いやすい、メタニウムMGLのノーマルギアか好みでHG

 

・ピンポイントをスパスパ打っていくならリールの重量も軽く巻き上げも早い、メタニウムMGLのXG

 

・ヘビータックルでヘビーカバーを打って強引にサカナを引きずり出すならコンパクトで重心が手元に来る、バンタムMGLのXG

 

こんな感じでしょうか。

 

こうやって見るとPGとXGはかなり特化していますね。

 

ボートなどでタックルをたくさん持っていくときは良いですが、オカッパリとかタックル数が制限されるときはノーマルギアかHGあたりが使い勝手が良さそうです。

 

あとは好みの問題でしょう^^

【ベイトリール 糸巻き方法】下糸を確実にきっちり巻く唯一の方法

バンタムMGLとメタニウムMGLはどっちが買い?【まとめ】

この両者、見た目も価格帯も似たようなベイトリールではあるモノの、結構キッチリとすみ分けがなされており、結局はどっちが優れているとかそういう事では無いという事が分かったんじゃないかと思います。

 

もうちょっと抽象的に使い分けるなら、比較的ライトラインで軽量ルアーを使い繊細な釣りにはメタニウムMGLが最適だと思いますし、太いラインでヘビーな釣りがしたいならバンタムMGLの方が向いていると思います。

 

巻き物、ヘビーカバーの釣りがバンタムMGL、その中間がメタニウムMGL、と言った感じ使い分ければ双方の特性をフルに活かした気持ちのいい釣りが出来るんじゃないかと思います^^

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