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バンタムMGLはカスタムによって”あなた仕様”にする事で、最も活きてくるベイトリールだと思います。

 

今回はバンタムMGLのカスタム、”スプール編”をお伝えしたいと思います。

 

コンパクト&高剛性と言うコンセプトに加え、あなたの使い方にジャストフィットしたカスタムをすれば、あなたが使用しているバンタムMGLはもう1ランク、2ランク上のベイトリールとして手放せないパートナーとなってくれるハズです。

 

とりあえずまずは、現在バンタムMGL用に発売されているカスタムスプールをまとめてみました。

 

きっとあなたのバンタムMGLをフルに活かすカスタムが見つかると思います。

バンタムMGLは注目度は高いが、特出したモノがない

出典:シマノ

カスタムの前に「なぜバンタムMGLは、カスタムをすることで活きるのか」と言うお話をしたいと思います。

 

2018年注目度ナンバー1ベイトリールと言っても過言ではないシマノ、18バンタムMGL。

 

当サイトでもバンタムMGLに関する記事をアップして以来、安定したアクセスがあります。

 

バンタムMGLがそれだけ注目度が高いベイトリールという事もあるのでしょうが、気になる人が多いのはただ単に新製品と言うだけでなく、それだけ多くの人の心を掴む”何か”がある訳です。

 

僕的にその”何か”を考えてみたんですね。

 

今までありそうでなかった、コンパクト&高剛性と言うコンセプトで、手の小さな人にもすっぽりと手の中に納まるコンパクトで高剛性なボディ、それに加えて豊富なギア比、深溝スプールによる豊富なラインキャパ、MGLスプールと言う気持ち良さNo1とも言える高性能スプール搭載、これらの機能を実売2万円台で購入出来るというのは、やはりバンタムMGLの魅力の一つだと思うます。

 

しかし、「注目が高い」を裏返すと、購入への「決定打に欠ける」とも言える訳です。

 

一見、ニッチな市場を突いた様にも思えて面白いベイトリールだと思ったのですが、バンタムMGLの特性を紐解いていくと、実はいろいろなアングラーが色々な用途で使えるオールラウンダーなベイトリールなんだなと言うのが今の正直な感想です。

 

で、オールラウンドなベイトリールと言えばシマノではメタニウムMGLもあるし、「わざわざ買い足す必要もないな」と言う方も少なからずいる事でしょう。

 

そこが購入への決定打に欠ける要因なのかなと思った訳です。

 

誤解を恐れず言ってしまえば、コンパクト&高剛性以外、持っているベイトリールを押しのけてまでわざわざ購入する程特出したモノが無い、という事です。

 

ですが、ベースとなるバンタムMGL自体が高性能なモノであることには間違いなく、カスタムのやりようによっては自分にジャストフィットした手放せないパートナーにもなり得るのかなと思います。

 

ですからバンタムMGLは、「カスタムでこそ活きるベイトリール」と思った訳です。

 

前置きが長くなってしまいましたが、次はバンタムMGLのカスタムの”スプール編”をお伝えしますね^^

バンタムMGL用カスタムスプール

出典:アベイル

バンタムMGL用カスタムスプールはシマノからの純正品もありますし、社外品もあります。

 

代表的なところで言うと、

 

・シマノ純正品

夢屋18バンタムMGL浅溝スプール

・アベイル製社外品18バンタムMGL用 NEWマイクロキャストカスタムスプール

18BTM58RI(深溝タイプ)

18BTM36RI(浅溝タイプ)

 

元々バンタムMGLに搭載されているスプールが、深溝スプールになりますので、純正品を含めた主にこの4種類がバンタムMGL対応スプールという事ですが、この4種類はスプール重量、糸巻き量がそれぞれ違いますので、そこがそれぞれのスプールを使い分けるポイント、もしくは”あなた仕様”に作り上げるポイントになって来ます。

 

では、それぞれのスペックを比較してみますね。

 

スプール名スプール重量糸巻き量
バンタムMGL

深溝スプール

12.3g12lb-130m

16lb-100m

夢屋18バンタムMGL

浅溝スプール

12.4g12lb-100m

16lb-80m

18BTM58RI

(深溝)

12.2g12lb-100m(※)

16lb-75m

18BTM36RI

(浅溝)

11.7g12lb-60m(※)

16lb-40m

参照:シマノ、ヘッジホッグスタジオ ※は推定

スプール重量の差は全て1グラム以内と言った感じですね。

 

ベイトフィネスをやる訳じゃ無ければそれほど気にする程の差ではなく、ほぼほぼ測定誤差の範囲と言ってもいいのかなと思います。

 

で、ここで大きく変わってくるのが糸巻き量の違いです。

 

糸巻き量が違うと例えスプール重量が同じでも、スプール満タンに巻いたラインも含めたトータル重量が大きく変わってきます。

出典:よつあみ

 

上の表はラインの重さを表したものです。

 

dtexと言うのは10,000mあたりの重さになりますので、例えば「ナイロン12lb」で比較しますと、

 

12lb=3号として、100mでのライン重量が7.64g、フロロカーボンだと13.16gになります。

 

ナイロンライン100mー7.64g

フロロカーボンライン100m-13.16g

 

ではラインをスプール満タンに巻いたとして、各スプールのラインとスプールのトータル重量を比較してみます。

 

スプール名スプール+ライン重量糸巻き量
バンタムMGL

深溝スプール

ナイロン 22.3g

フロロ 29.4g

12lb-130m

16lb-100m

夢屋18バンタムMGL

浅溝スプール

ナイロン 20.04g

フロロ 25.56g

12lb-100m

16lb-80m

18BTM58RI

(深溝)

ナイロン 19.84g

フロロ 25.36g

12lb-100m(※)

16lb-75m

18BTM36RI

(浅溝)

ナイロン 16.28g

フロロ 19.59g

12lb-60m(※)

16lb-40m

参照:シマノ、ヘッジホッグスタジオ ※は推定

 

上記の表の様に、スプール単体では最も重いモノと軽いモノとの差は1グラム程だったモノが、ラインを満タンに巻くことで、最大で10グラム近い差が出てきます。

 

これだけの違いがあれば、恐らく誰がキャストしても違いが分かるくらいスプールレスポンスに差が出てくると思います。

 

もちろんその分、糸巻き量が減る訳ですから、使用用途を考えた上では考えて使っていく必要があります。

 

しかし逆に使用用途を限定して、「あなたがよく使う用途」に合わせてスプールに変更してやれば、あなたのバンタムMGLは1ランク、2ランク上のベイトリールを扱っている様な、脳ミソがとろける様な全く別物のキャストフィールを味わう事が出来ると思います。

 

では、この4種類のスプールを、「僕ならどう使い分けるか」と言うお話をしますね。

バンタムMGLのカスタムスプールを使い分け方

今回ご紹介したバンタムMGL用のカスタムスプールは一応、4種類ありますが、夢屋18バンタムMGL浅溝スプールとアベイル製18BTM58RI(深溝)はスペックはほとんど同じですね。

 

純正スプールでこれだけのスペックを発揮している訳ですから、バンタムMGLが元々持っているポテンシャル自体相当高い事が伺えますよね。

 

価格帯から考えるとコストパフォーマンスはかなり高いベイトリールだと思います。

 

で、この似た様なスペックの二つのスプール、厳密に言えばキャストフィールとかは変わってくるのでしょうけど、スペック的には似ているという事で今回は純正のMGLスプールの方でお話をさせて頂きたいと思います。

 

つまり、元々標準装備されているバンタムMGL純正深溝スプール、夢屋浅溝スプール、そしてアベイル製18BTM36RI(浅溝)、この3種類のスプールをどう使い分けるか、という事です。

 

使い分けるポイントとしては使用するルアー、ルアーウェイトになると思うのですが、それぞれお話しますね。

バンタムMGL純正深溝スプール

16lbー100m、20lbなら70m程は巻くことが出来る豊富な糸巻き量は、ヘビーな使い方を中心に比較的幅広い用途に応用できます。

 

ディープクランクやビッグベイト、ヘビースピナーベイトなど引き抵抗の大きなルアーをグリグリ巻いたり、ヘビーカバーにジグやテキサスリグをねじ込んで強引にサカナをカバーから引き剥がしたり、ヘビーな使い方全般と言った感じですね。

 

用途としては中・重量ルアー向けと言った感じです。

夢屋18バンタムMGL浅溝スプール

12lb-100m、16lb-80m、この糸巻き量はメタニウムMGLと同じで、最もオールラウンドに使う事が出来る糸巻き量です。

 

16lbラインが80m巻ければ、太さ的に超ヘビーなカバー打ちはちょっと厳しいかも知れませんが、ディープクランクやバイブレーションなど重めのルアーをグリグリ巻くのにも十分です。

 

そして、12lb-100mと言う糸巻き量は3/8オンス前後、12グラム前後と言うバスフィッシングで最もよく使うウェイトのルアーを扱うのに、最もフィットした糸巻き量と言ってもいいでしょう。

 

ルアーも軽すぎず重すぎず、ラインも細過ぎず太すぎず、最もオールラウンドに扱う事が出来るがそれなりにヘビーな使い方もある程度は対応可能、ライトな使い方もある程度は可能、そして、最も使いやすいの12グラム前後を中心に幅広く対応可能なスプールです。

アベイル製18BTM36RI(浅溝)

12lbで60mと言う糸巻き量は、今回ご紹介したスプールの中で断トツ的に少ないですね。

 

けれど16lbラインでも40mくらいは巻けそうなので、重いルアーのピッチング、フリッピングでの超近距離戦に限定して使ってもいいかもしれませんが、スプールを変更してまで使うにはあまり意味がない使い方ですよね。

 

という事でアベイル製の浅溝スプールは、軽量ルアー中心の使い方になると思います。

 

スプール+ラインのトータル重量がこれだけ軽ければ、具体的には7グラム前後、5~10グラムくらいのルアー中心に考えると良いと思います。

 

糸巻き量も10lbラインで70mくらい巻けそうですので、このくらいのウェイトのルアーなら十分というか、まあほどほどにちょうどいいってくらいですよね。

 

で、このくらいのルアーウエイトが得意なベイトリールと言えば、思い浮かぶのがアルデバランMGLです。

 

7グラム前後、メタニウムMGLよりワンランク軽いルアーを得意とするベイトリールです。

 

ちょっと傲慢かも知れませんが、要は「バンタムMGLの剛性感を、アルデバランMGLに近いキャストフィールで使う事が出来る」、というイメージです。

 

もちろんアルデバランMGLよりリール自体のウェイトが大きいですし、スプールも同じわけではありませんのでフィーリング的に全く同じという訳ではありませんが、逆に剛性感を求める人にとっては「アルデバランMGLより気持ちよく軽量ルアーが使える」と言う方もきっと居ると思います。

 

そう言う意味でも、バンタムMGLで7グラム前後のルアーを快適に扱えるという事は唯一無二の存在となりますので、剛性感と軽量ルアーのキャスタビリティを両立した”あなた仕様”のバンタムMGLとなる訳です。

バンタムMGL各スプール使い方【まとめ】

各スプールの特徴と使い分け方を少しまとめてみます。

 

・バンタムMGL純正深溝スプール

16lb以上のラインを使った中重量級ルアー用。

 

・夢屋18バンタムMGL浅溝スプール

12lbラインで3/8オンスクラスを中心にオールラウンドに、もしくは16lbラインでもう少しヘビーな釣り、10lbラインでもう少しライトな釣り。

 

・アベイル製18BTM36RI(浅溝)

8~10lbラインで5~7グラムクラスの軽量級ルアー中心、ベイトフィネスよりパワーが必要な釣りに。

 

僕が各スプールを使い分けるとしたらこんな感じでしょうか。

 

ただ一つ注意が必要になってくるのが、NEWSVSインフィニティが部品のみで手に入らないという事です。

 

つまり、アベイル製のスプールには元々純正スプールについているブレーキユニットを付け替える必要があるのです。

 

という事は、「二つのスプールを持っていて状況に応じて使い分ける」と言う使い方があまり現実的な使い方ではないという事です。

 

これは流石に残念としか言いようがありませんが、いずれ部品としてブレーキユニットが手に入るのを期待しときましょう。

バンタムMGLカスタム”スプール編”【まとめ】

今回は元々標準装備されている深溝スプールに加え、

 

夢屋18バンタムMGL浅溝スプール

18BTM58RI(深溝タイプ)

18BTM36RI(浅溝タイプ)

 

以上の更に3つのスプールの説明をさせて頂きました。

 

社外カスタムスプールと純正スプールと重量を比べてみても、思ったほど変わらないかったのは意外でしたが、糸巻き量が全然違うので、結果としてラインも含めたトータル重量が全然変わってきます。

 

ですから、ベイトリールは特に”最大糸巻き量”と言うのは非常に重要になって来ます。

 

昨今の必要最低限のラインしか巻くことが出来ないスプールも、正直ちょっとどうかとは思いますが、こうやって他にもスプールの選択肢があればお気に入りのリールを更に”自分仕様”にする事も可能です。

 

お気に入りの道具で自分が使いたい使い方をする、趣味の道具としてこの上ない楽しみですし、脳みそがとろける様な気持ちの良い釣りが出来ると言っても過言では無いと思います。

 

豊富なギア比に手の中にすっぽりと納まる高剛性ベイトリール、元々のポテンシャルが高いベイトリールですから、更にスプールを変更して自分の釣り方にアジャストしてやれば、あなたにとってきっと手放せないパートナーとなりますし、釣りの幅もグッと広がると思います。

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