ベイトリールにラインを巻きたいんだけど、どのくらいの太さにすればいいか迷っちゃって・・・
と言うあなたに、今回は「ベイトリールに巻くのラインを太さについて」お伝えしたいと思います。
とりあえず結論から言いますね。
ナイロン、フロロカーボンラインなら12~16lb(3~4号)と言うのが目安
はい、かなり乱暴な言い方ですよね^^;
正直、ラインの太さと言うのは「16lbを使っておけば間違いない」とか、そんな単純な話ではありません。
ただ、ベイトリールに使用するラインとしては、「太いライン」と言うのが一般的になります。
スピニングリールでは扱えないような太いラインを使えるというのは、ベイトリール最大とも言えるメリットの一つです。
ただ、じゃあ、太いラインしか使わないのかと言ったらそういう訳では無く、選び方の基準としては、「使用用途、シチュエーションによって考える」という事になります。
今回はライン選びの基準、何故僕が「12~16lb(3~4号)」が良いと言ったのかと言うお話をさせて頂きます。
きっと今後あなたのベイトリールでのライン選びの参考になると思いますし、応用テクニックもご紹介していますので、是非最後までご覧になってください。
目次
ベイトリールには太いラインが向いているワケ
冒頭でベイトリールはスピニングリールでは扱えないような太いラインも扱いやすいと言うお話をしましたが、とりあえずそのお話からさせて頂きますね。
それはベイトリールの構造上の理由になります。
スピニングリールではスプールが縦になっており、キャストをするとラインが輪っか状になって解き放たれて行きます。
出典:ダイワ
スピニングリールはこんなイメージでラインが放出され行きます。
ですので、ラインに輪っか状のクセがついているとスプール上で膨らんでしまいラインが巻かれている順に放出されずに、下の方のラインまで一気にブワっとなって放出されてしまいます。
この為、巻き癖の強い太いラインを使うとどうしてもトラブルが多くなってしまいます。
更に、クセのついたラインがそのままロッドのラインガイドによって強引に収束されていく訳ですから、クセが強ければ強いほど、ラインが太ければ太いほどラインガイドへの抵抗が強くなり飛距離が落ちてしまいます。
正直、太いフロロカーボンラインなんかはスピニングリールでは使えたものでは無いでしょう。
一方ベイトリールはスプールが横になっていて、スプールが回転する事でラインが放出されて行きます。
つまり、ラインにクセが付いていてもスピニングリールの様に一気に放出される事もなく、直線状にラインが出ていきますのでロッドのラインガイドに当たる事もほとんどありません。
ベイトロッドとスピニングロッドのガイドリングの大きさの違いを 見て頂ければ一目瞭然ですが、ベイトロッドの方が圧倒的に小さいです。
これはラインを収束させる必要がほとんどない無い、つまり、元々ラインガイドへの抵抗自体が少ないという事なのです。
ですので、太いラインを使うのであれば、圧倒的にベイトリールの方が有利、と言う訳なのです。
ベイトリールでラインの太さを選ぶ基準
冒頭でも触れましたが、ベイトリールでラインの太さを選ぶには大きく分けて二つ、使用用途とシチュエーションによって選んでいきます。
それぞれ説明しますね。
使用用途によってラインの太さを選ぶ
これは至ってシンプルな話です。
28グラムとか重いバイブレーションなどを投げるのに4lbラインじゃキャスト切れを起こしやすいですし、軽いジグヘッドなどを投げるのにも20lbラインとかじゃ扱いにくい、という事です。
ですから、扱うルアーの種類や重さによってラインの太さが変わってくるという事です。
基本的には重いルアーを使うのなら太いライン、軽いルアーを使うのなら細いライン、という事です。
もちろんこれはルアーを使うシチュエーションでも変わってきますし、その場の環境でも変わってきます。
一つ応用テクニックとして、ミノーやクランクベイトをより深く潜らせたい時に細いラインを使う事はあります。
普段、14lbラインを使っている様な状況であっても、もっと下のレンジをどうしても探りたいという時は、ラインを10lbとかに1ランク、2ランク細くしてルアーをより深く潜らせて使用するというのもテクニックの一つです。
ただ、ボートなど複数タックルを常に持ち運べるという環境があればという事にはなりますので、オカッパリの様なほぼ1タックルでと言う状況では難しいかも知れませんが。
ここで僕が選ぶルアーの重さとラインの太さを書きたいのですが、それはやっぱりシチュエーションでも変わってきますので、それについては次に書きますね^^
シチュエーションによってラインの太さを選ぶ
僕はどちらかと言えば、シチュエーションの方が選ぶ基準のウェイトとしては大きいです。
シチュエーションとは、釣りをする場所の状況や攻め方の事です。
要は障害物の少ないオープンウォーターなら細く、障害物が多いカバー周りなら太く、ヘビーカバーの中にぶち込む様な釣りならより太く、と言う事です。
いくら軽いルアーを使おうとも、
こんなリリーパットの中や、
こんなヘビーカバーの中を8lbや10lbと言ったラインで攻めても、ひとたまりもありません。
カバーに巻かれて一瞬でラインブレイクしてしまうのは、カンタンに想像出来ますよね。
ですから、こんなカバーだといくら軽いルアーを使おうとも、16lb、20lb、もしくはそれ以上の太さのラインを使うのは当然になります。
逆にこんなオープンウォーターで20lbラインとかは、あまり必要性を感じません。
出典:加古川観光協会
もちろん、初めて行くフィールドで何が沈んでいるか分からないと言う事でしたら太いラインもアリですが、いかに太いラインが得意なベイトリールであろうとも、太すぎる事による弊害も出てきてしまいます。
それはまた後述しますね。
※これもまたラインの選びで重要な事なので、是非読んでおいてください。
ですから、使用するルアーでラインの太さを選ぶ事も大切なのですが、僕はどちらかと言えばシチュエーションによって選ぶ事を重要視しています。
ケーススタディ 僕の場合
結構ざっくりとではありますが、僕が選ぶラインの基準をご紹介しますね。
基本的にオカッパリで、タックルはあまり持ち運べないことを前提にお話します。
まず、オールマイティにオープンウォーターから軽いカバー回りを中心に、ナイロンライン12lb(3号)が最も多いです。
そしてほとんど知らないフィールドやカバーを攻める事が多い場合はナイロンライン16lb(4号)まで太くしますが、このくらいの太さならまだクランクベイトからバイブレーション、テキサスリグやラバージグなどをオールマイティに使用します。
つまり、オカッパリで1本のタックルでいろいろな事をこなす場合はナイロンライン12lb(3号)、もしくは16lb(4号)を中心に使用している、と言う感じです。
フロロカーボンラインを使用する場合はナイロンラインの様に吸水して強度が落ちるという事がありませんので、もうワンランク細くします。
まあ、それでも12lb(3号)から14lb(4号)くらいですが。
そして例外的に、
この様なカバーを攻めるときは20lbライン(5号)とかを使用し、ベイトフィネスの様な軽量ルアーを使う時は6lb、8lbラインとかまで細くすると言った感じです。
かなりざっくりとした例ではありましたが、オカッパリでは何本もタックルを持ち運べるわけではありませんので、なかなか状況にジャストマッチしたタックルを使えませんよね。
ですから、「細過ぎず太すぎず、どちらかといえばちょい太め」でいいと思います。
それが僕にとっては「12~16lb(3~4号)」と言う訳です。
ベイトリールのラインが太すぎるのも良くない理由
先程、ベイトリールは太いラインが扱いやすいという話をしましたよね。
確かに太いラインを扱えると言うのは、ベイトリールの大きなメリットの一つです。
ですが、やはり太ければ良いという訳ではありません。
ラインが太いとスプールへの糸巻き量が減ってしまいます。
必要なライン量を確保しようと思えば、今度は大きなリール、糸巻き量の多いスプールを使う必要が出てきます。
大きなリール、糸巻き量が多くなるとスプールが重たくなってしまい、軽量ルアーがキャストしにくくなってしまいますし、スプールレスポンスも落ちてしまいます。
そしてバックラッシュのリスクも大きくなってしまいます。
特に最近のベイトリールはスプールの重量と言うのを非常に意識して作られているので、スプールの最大糸巻き量は必要最低限しか巻くことが出来ないリールが多いです。
ですから、ラインを選ぶ際にもベイトリールの糸巻き量を把握して、「自分が使いたい太さのラインを、必要な分巻くことが出来るか」と言う事も重要になって来ます。
超浅溝スプールに20lb(5号)ラインとか巻いて、「30m程しか巻けなかった」では、いくら近距離でのショートキャストメインであったとしてもライントラブル一発で終了です。
ですから、あなたが持っているベイトリールの糸巻き量もしっかりと把握しておきましょう^^
ベイトリールに巻くラインの太さに迷われているあなたへ【まとめ】
どうでしょうか?僕も経験があるので分かりますが、ラインの太さってけっこう迷ってしまいますよね。
一番は「実際に使ってみる」と言う事なのでしょうけど、やっぱり自分の中にちゃんとした”基準”になるものがあると、迷うことなく選択する事が出来ます。
もちろん、今回お話した例はあくまでも僕の例であり、あなたへ完全にあてハマるモノでは無いかも知れません。
けれど、「なんとも決めきれない!」という事でしたら、一度騙されてたと思ってマネをしてみて、それから自分の基準を作っていっても良いと思います^^
追伸
PEラインはちょっと基準が違ってきますので、コチラをご覧ください。