2019年にミリオネア復活機として登場したミリオネアCT SV。
Φ30と言う超絶小径スプールに、CT(コンパクト・タフ)と言う新たなコンセプトを纏って登場したのはまだ記憶に新しいですよね。
何より、ベイトフィネスクラスの使い方が出来るのにビッグベイトまで使用できる懐の深さは、正にコンパクト・タフですよね。
そんなミリオネアCT SVにHさんからこんな質問が届きましたので、お答えしたいと思います。
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初めまして。
ミリオネアとカルカッタの比較などとても参考になりました。
管釣りベイト用としてミリオネアを購入し、
ラインはPE0.2号を使用しようと考えているのですが、
悩んでいる点は
ナイロンで下巻きはスプールが重くなる?
下巻きを太いPEにして30メートル程度を0.2号にする?
スプールが適度に埋めるまで0.2号を巻く?
アドバイス頂けると助かります。
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ミリオネアCT SVでPEラインを使用した糸巻き量に悩んでいるそうで。
あくまでも僕の見解になりますが、お答えしたいと思います。
目次
ミリオネアCT SVで適正なPEラインの使い方は?
とりあえず管理釣り場と言えどPEライン0.2号は細過ぎないか?
と言う事は置いといて、とりあえず文面から読み取れる範囲でお応えしようと思います。
まず、質問に対して回答からズバッと言いますね。
Q:ラインの巻き方?巻く量?
A:PEラインを使用するのなら満タン(適正値)に巻く。
巻き方は、管理釣り場と言う事で使うルアーが非常に軽量という事が予想されるので、あまりガッツリテンションを掛けなくてもOK。
Q:ナイロンで下巻きはスプールが重くなる?
A:下糸は絶対にPEラインを使用する。
ナイロン、フロロは絶対NG。
Q:下巻きを太いPEにして30メートル程度を0.2号にする?
A:太めの方が良いかも知れないが、太さにそこまで拘らなくてもOK。
お手元の必要が無いPEラインで十分。
ただ、糸巻き量が30mではちょっと寂しい気がします。
せめて40~50mくらいは欲しいかな。
Q:スプールが適度に埋めるまで0.2号を巻く?
A:より軽いルアーや、空気抵抗の大きいプラグを使うなら控えめに巻くのもアリ。
回答としてはこんな感じです。
では順に解説していきますね。
PEラインを使用するのなら満タン(適正値)に巻くいた方がいい。
PEラインは、ライン重量が非常に軽いです。
ナイロン、フロロと比べるとダントツの軽さで、僕もこのキャストフィールが好きで特にソルトゲームにはベイトリールにPEラインを使用しています。
ミリオネアCT SVはキンキンにチューンされたベイトフィネス機の様にブランキングだらけのスプールではありませんが、その分スプール強度はビッグベイトの使用も想定されているほど確保されています。
という事もあり、12ld、14ldと言った太いラインを巻く事を想定していて、5グラム以下のルアーをストレスなくキャストできる様に設計されています。
だったら、軽量のPEラインならハーフラインと言わず、満タン(適正値)までラインを巻いても、ナイロンライン以上に軽量ルアーに対応してくれることが予想できます。
何グラムくらいのルアーの使用を想定しているのかは分かりませんが、3グラム前後のスプーン、3~5グラムくらいのプラグなら、PEライン満タンでも十分対応できるんじゃないかと思います。
▶【ベイトリール ライン】糸巻量、下巻き量を計算するツールが便利すぎる件
▶【裏技アリ】ベイトリールの糸巻き量の適正化で飛距離を伸ばす 意外と知られていない事実
ミリオネアCT SV PEラインの巻き方
巻き方に関してはコチラを参考にして頂きたいのですが、
▶ベイトリールの糸巻き方法 絶妙なテンションのかけ方【重要】
使用状況が管理釣り場という事で、ラインののテンションは通常より少し弱めでもいいんじゃないかと思います。
と言うか、テンションを強めに巻いたとしても結局使用するルアーのテンションが低いので、使用しているうちに緩く巻かれてしまいます。
ですから最初からキツキツにょうど適正値までラインを巻いてしまうと、使用しているうちにフカフカに巻かれて適正値オーバーという事にもなり兼ねません。
ですから、通常より気持ち緩めでも良いと思います。
僕は通常はバイブレーションを引いたときくらいのテンションで巻いていますので、小型のシャロ―クランクを巻くくらいのテンションで良いんじゃないかと思います。
下糸は絶対にPEライン
ベイトリールの下糸は絶対にPEラインにした方が良いです。
ナイロンラインや、間違ってもフロロカーボンなんて使っちゃだめですよ。
ベイトリールはスプール重量は軽ければ軽い程、キャストのパフォーマンスが上がります。
(もちろん必要な強度を確保した上でです)
ですからメーカーは躍起になってスプールの軽量化競争をしているんですね。
でしたら、下糸は絶対に一番軽量であるPEラインを使った方が間違いなく良いです。
もっと軽量なコルクを使用するというハナレワザもありますが、ライン量の調整が難しいので、現実的な意味でも下糸はPEラインを使うのがベストです。
ましてや管理釣り場で使う様な軽量ルアーならなおさらですよね。
ベイトリールで軽いルアーを使うのなら、軽いスプールはマスト(絶対条件)です。
ベイトリールの下糸は太いPEラインを使用した方が良いの?
まあ、太ければラインの喰い込みも少ないですし、細いよりかは良いと思います。
けれど僕はそこまで拘らなくても、お手元の余ったPEラインの使用で十分だと思いますよ。
下糸なので、そこまでラインを引きずりされなければ実釣にはほとんど影響しません。
ただ、質問にあった様にメインラインが30m程度では流石にちょっと心もとないと思います。
「おれはショートキャストしかしねーぜ!」
「サカナは足元にいるんだぜ?」
と言う気持ちも分かるのですが、30mだとトラブったら一発退場かもよ?
それに管理釣り場だとロングキャストはしないとしても、ピン撃ちをやるほどショートキャストをする訳でも無いですよね。
でしたら、せめて40~50mくらいは確保したいところです。
まあ、PEラインは軽いですし、ベイトリールの性能も良いですし、そのくらい多くても十分だと思います。
少なめにPEラインを巻いてもいいかい?
PEラインをを適当にスプールが埋まるまで巻くのはどうかと言う質問ですが、最初に満タン(適正値)まで巻くとお応えしましたが、これはコレでアリだと思います。
もちろんラインが少なめだと飛距離と言う面ではどうしても落ちてしまいますし、巻き取りスピードも落ちてしまいますが、スプールの小径化、軽量化により、より軽量ルアーに対応してくれます。
ただでも超小径スプールのミリオネアCT SVですが、PEラインのしなやかで巻きクセの少ないという特徴からも、ラインを少なめに巻くという使い方は相性が良いです。
僕は渓流ベイトで今も尚スコーピオン1000XT+アベイルスプールを愛用していますが、0.6号のPEラインを下糸無しで適当に50mくらい巻いて使用しています。
まあ、この辺、結構適当です。(笑)
スプール径がΦ32だし元々ベイトフィネス専用という訳でもないし、少なめになって多少飛距離や巻き取りスピードが落ちても、その分軽量ルアーへの対応度が増せばいいかなと。
ただ、ミリオネアCT SVを使うのなら個人的はきっちり巻きたいかな。
ただでも小径スプールがウリなので、そこまでスプール径を小さくしなくてもいいかなと言うのが僕の本音です。
ミリオネアCT SVでラインを少なめにやるのなら、
スプールのハーフラインまでPEラインの下糸を巻いて、そこから50m程度0.2号のPEラインを巻く
と言った感じでしょうか。
これだったらちょうどスプールの3/4程度までラインが来ている事になります。
ハーフだとちょっと少なすぎな気もしますので、まあ、このくらいがいい感じじゃないでしょうか^^
ミリオネアCT SV でPEラインの使い方をご提案か【まとめ】
まとめますと、
・PEラインを使用するなら満タン(適正値)まで巻きたい
・より軽いルアーを使いたいのならスプールの3/4程度まで巻く
僕ならこんな感じでミリオネアCT SVを使うかな。
ただ、僕なら管理釣り場でもPEラインなら0.6~0.8号くらい、ナイロンラインで1~2号を使うと思います。
結構太め好きです。
それにしてもミリオネアCT SV、マジで良いですね。
ベイトフィネス機は現状足りているので今のところ購入予定はありませんが、トラウトと河川上流部から渓流での釣りにミリオネアCT SVが欲しいな~と思っています^^
ベイトリールのスプールへの糸巻きに関してはコチラに結構書いていますので、参考になさってください。
当サイトでも何気に人気コンテンツです^^
それではHさん、ミリオネアで良い釣りしてくださいね。
見解ありがとうございます。
今回はPE(アーマードフロロ?)0.2号下巻なし100メートル巻きにて釣りをしてみました。
あくまでもベイトフィネス専用機では無いことを考慮して、極細0.2号をチョイスしていたのですが、0.2号下巻なし100メートルだと山が低過ぎた為、0.3〜0.6号のPEで適切な山に変更してみようと思います。
今回お店でアーマードフロロをオススメされたので初めて使ってみたのですが、もし機会が有ればPE、エステルなどラインとリールの相性なども見解聞かせて頂けると嬉しいです。
コメントありがとうございます。
ラインは極端な軽量ルアーを投げたいとかじゃ無ければ、基本的にスプールの適正値まで巻いた方が良いと思います。
ベイトフィネスの場合出来れば下糸は使いたくありませんが、ミリオネアCV STの場合は基本的に太めのラインの使用を前提としているので、細いラインを使用する場合はどうしても下巻きが必要になります。(絶対ではありませんがただでも小径スプールなので、極端にスプール軸が細くなってしまう)
PEラインなら糸クセも付きにくくスプール軸が細くても糸クセ等によるトラブルは起こりにくいかも知れませんが、飛距離がそれなりにスポイルされることは理解しておいた方が良いと思います。
ミリオネアCT SVはベイトフィネス専用機では無いとは言え、小径スプールを使用する事によりベイトフィネス機並みの軽量ルアーへの対応度を出しているベイトリールなので、満タン巻きでも軽量ルアーへの対応度は十分確保出来ていると思います。
▶【ベイトリール 糸巻き方法】下糸を確実にきっちり巻く唯一の方法
https://bait-reel.com/line-sitaito
あとは飛距離、巻き取りスピードと、軽量ルアーの兼ね合いですかね。
そこはご自身の使用状況を加味して使いやすい所を探るのが一番かと思います。
エステルラインですが、正直僕は使ったことが無い(今のところ特に使いたいと思っていない)ので何とも言えませんが、特徴としてはナイロンより重くフロロより軽い、そしてフロロよりも伸びない、と言ったところでしょうか。
感度は良いのかも知れませんがナイロンよりも重いラインですので、軽量ルアーを使うのならあまり向いていないんじゃないかと思います。
それだったら強度も確保出来るPEラインの方が良い、というのが僕の意見です。
(使ったことが無いので今のところ、としておきます)
糸クセが付きやすいラインなのでベイトリールに向いている側面もあるかも知れませんが、少なくとも小径スプール+軽量ルアーと言う組み合わせには相性は悪いという印象です。
軽量ルアーメインならナイロンライン、もしくはPEライン+ナイロンリーダーが良いと思います。