当記事では、
DCブレーキのベイトリールでシーバスをやりたいんだけど、どの機種を選べばいいの?
と言う疑問にお答えします。
シマノの誇るDCブレーキも多くの機種に搭載されるようになり、ラインナップもかなり増えてきました。
定価2万円台のベイトリールから7マンエン超えのモノまで様々です。
昨年も23SLX DCと言う実売2万円以下のモデルも登場しましたし、今年2024年も遂にメタニウムDCがモデルチェンジをしました。
DCブレーキ搭載モデルは高級機種のみに搭載されるのではなく、今やほぼどの価格帯からも選べるようになりました。
ただラインナップが増えるのは嬉しいのですが、逆に言うとどれを購入したら良いのかも悩ましいところ。
と言うことで今回読者様から、
「シーバスで23アンタレスDCMDを使っているんだけど、次のDCブレーキのベイトリールは何を買えばいいかな?」
と言う意図のご質問をいただきましたので、それにお答えいたします。
あなたのDCブレーキベイトリール選びの参考になれば幸いです。
※ご質問を記載しますが、サイトアップ用に編集してありますのでご了承ください。
目次
DCブレーキのベイトリールでシーバスをやりたいんだけど、どの機種を選べばいいの?
今回はKさんから以下のご質問をいただきました。
以前に質問させて頂いたKです。
10年以上前のDCとは比べ物にならない23アンタレスDCMDに驚いている今日この頃です。
スプール軸ベアリングに注油するためにDCユニット中央部の蓋を外すのがNGなのを知らず、メカニカルブレーキの設定が狂いDCブレーキコントロールが効かなくなって異音まで発生したので入院させる羽目に…泣
あらためてイマドキのDCスゴイ!
って事で、中距離用のDCリール購入を考え始めました。
21アンタレスDCや22エクスセンスDCは23アンタレスDCMDと同形状のユニットだそうで、同じ問題を抱えるのは避けたいし超高額。
24メタニウムは…やや高価。
近所の釣具屋でDCSSとスコーピオンとSLXが40%オフのセール中なので乗っかろうか、と。
○○の中規模河川でナイトシーバス専用でPEライン2号を120m〜150m巻きを想定してます。
遠投用にPEライン2.5号を巻いた23アンタレスDCMDと使い分け出来るモノ。
竿はFishmanのBEAMSクローラ8.3L+をメインに、たまにはブリスト ベンダバール10.1M(コチラもFishman)も使うかも。
23SLX-DC、マイクロモジュールギアとX-SHIP非搭載ですが巻き心地は大幅に変わりますか?
23SLX DC-XTがサイズ的に良さげですが、ハンドルが僅かに短い。
大して気にならないかも?
21スコーピオンDCと20エクスセンスDCSSはやや大柄。
20エクスセンスDCSSのI-DC4エクスセンスチューンがどんなモノか分からない。
スプールがMGLでない影響は小さくないですか?
そもそもですが8~18gプラグがメインの場合、DCリールとの相性はどうでしょう?
23アンタレスDCMDで私の拙いキャストでも、バス用のTDペンシル11cmを使えるくらいなので大丈夫な気も?
ギア素材がジュラルミン系なのと高価を除けば24メタニウムがベスト!
と言うのは承知の上で、コージさんなら何を選択するか見解をお聞きしたいです。
宜しくお願いします。
Kさん、ご質問ありがとうございます。
僕も21アンタレスDCではありますが、ブリスト ベンダバール10.1Mに合わせて、シーバスフィッシングを堪能しております^^
整ったぜ~✨
復帰戦やったけど、やっぱ釣りは楽しいな😄
シーバス秋シーズンに間に合って良かった。
最終的にもう3本追加できて、10キャッチMAX80でした。アザした❕#Fishman#ブリストベンダ101M#21アンタレスDC pic.twitter.com/FagI1sxufw— コージ@ベイトリール大百科 (@kohji_baitreel) October 28, 2023
さて、まずはご質問内容を端的に言いますと、
シーバスフィッシングで主に中規模河川で使う、DCブレーキのベイトリールを検討している。
と言うことです。
ではまずは状況をピックアップしていきますね。
- 23アンタレスDCMDを使用中。
- 23アンタレスDCMDと使い分けられる中距離用のDCブレーキリールが欲しい。
- 23アンタレスDCMDにはPEライン2.5号を巻いている。
- ナイトシーバスフィッシングで使用。
- フィールドは中規模河川。
- PEライン2号を120~150m巻きたい。
- ルアーは8~18gを使用予定。
- メインはFishman BEAMSクローラ8.3L+、もしくはFishman ブリストベンダバール10.1Mも使うかも。
質問としては、「コージさんならどのDC機を選びますか?」と言うことでしたので、
早速ですがまずはこの状況で、「僕ならどれを購入するか」の結論をお伝えしますね。
この状況で次のDC機種を選ぶなら、僕なら23SLX DCを購入します。
詳しい理由は後述しますね。
ご質問に対しまして、僕からは以下の様にお答えしました。
コージです
ご質問ありがとうございます。
23アンタレスDCMD、ご愁傷さまです^^;
さて、とりあえず「シーバスフィッシングでDCブレーキのベイトリールをご検討」と言うことでよろしかったでしょうか。
確かに最近のハイエンドのDCマシンは正直、引くくらい高価です…
もちろんそれなりの性能はあるのでしょうが。。
23アンタレスDCMDにPE2.5号を巻いて使っていて、使い分けとしてFishmanBEAMSクローラ8.3L+に搭載するベイトリールと言うことですよね。
8~18gのルアーを投げるのであれば、候補に選んだスプール径φ34mmのベイトリールであれば相性は問題ないでしょう。
そのくらいのルアーウェイトが一番使いやすいです。
使い分け、リール選択は良いと思います。
候補として24メタニウムを除くと、
- 23SLX DC
- 21スコーピオンDC
- 20エクスセンスDCSS
この辺りならどれを購入しても、まあ、間違いないでしょう。
後はご予算、好みに応じて選んでも問題ないと思います。
23SLX DCはピックアップされたベイトリールの中で糸巻き量が少ないのですが、PE2号を120m程度は巻くことが出来ます。
欲を言えば150m巻きたいところですが、とりあえず許容範囲でしょう。
このラインナップで絞っていくなら、軽量ルアーに重きを置くなら23SLX DCの方がいいかと思います。
マイクロモジュールギアとX-SHIP非搭載に関しては僕も何とも言えませんが、確かに価格帯を考えても搭載機種より巻き心地は劣ると思います。
(でなきゃ意味がありません^^;)
けれどもコスパを考えると、十分に許容範囲かなと僕は思います。
最近ダイワですが最近同じような価格帯の24タトゥーラTW100を使って思いましたが、価格を考えると多少巻き心地が劣るのは十分に許せちゃうんですよね^^
「まあ、こんなもんだろう」と思えちゃいます。
20エクスセンスDCSSは確かにMGLスプールの表記はないのですが、シーバス専用チューン、元の価格帯を考えても決して悪くはないと思います。
ナゼかXGのハンドルがやたら長い(48mm)のが気になりますが、そればっかりは個人の好みややりやすさにもよります。
ハンドルをカスタムするのもアリですが、カスタムで価格が上がっちゃうと結局上位機種と変わらない価格になってしまいますからね。
この候補でカスタムをしないのであれば、僕なら23SLX DCを選ぶかなと言った感じです。
重量級、遠投は23アンタレスDCMDに任せて、
軽量ルアー、近・中距離は23SLX DCに任せる。
と言った感じの使い分けで。
23SLX DCはBEAMSクローラ8.3L+とも相性はいいと思います^^
こんな感じの回答になりますが、
ご質問の意図に沿えなかったらスミマセン。
また何かあれば遠慮なくご質問ください。
この度はご質問をいただき
ありがとうございました。
今後ともベイトリール大百科をよろしくお願いします。
コージ
とお答えさせていただきました。
僕としては23SLX DCを選んだワケですが、その理由について、もう少し深掘りしてお答えさせていただきますね。
【ベイトシーバス】DCブレーキリールの使い分け
上記でお伝えした、
- 23アンタレスDCMDを使用中。
- 23アンタレスDCMDと使い分けられる中距離用のDCブレーキリールを検討。
- 23アンタレスDCMDにはPEライン2.5号を巻いている。
- ナイトシーバスフィッシングで使用。
- PEライン2号を120~150m巻きたい。
- ルアーは8~18gを使用予定。
- メインはFishman BEAMSクローラ8.3L+、もしくはFishman ブリストベンダバール10.1Mも使うかも。
と言う条件下であるのなら、僕ならやはり23SLX DCを購入します。
なぜなら、23アンタレスDCMD、ブリストベンダバール10.1Mを所有し、ライトルアーも得意なBEAMSクローラ8.3L+も所有しているので、
いっそBEAMSクローラ8.3L+は一番ライト寄りなベイトリールである23SLX DCに振ってしまって、完全に区別して使用できるからです。
Kさんの所有タックルを見ても使い分けは明確で、釣り場に応じて迷わず選べますよね。
例えば以下の様な感じで。
- 大場所、遠投用:23アンタレスDCMD + ブリスト ベンダバール10.1M
- 小場所、近・中距離用:23SLX DC + ビームス クローラ8.3L+
上記2本のベイトロッドは僕も所有していますが、良い感じで使い分けられます。
BEAMSクローラは表記的にはL(ライト)クラスのベイトロッドですが、20g以上のルアーも全然違和感なく振り抜くことが出来ます。
もちろん、軽量ルアーのキャストに関しては言うまでもなく一級品で、7g前後のライトルアーも得意です。
重いルアー、ロングキャストはブリスト ベンダバール10.1に任せられるんですから、そう考えるとBEAMSクローラ8.3L+はある程度軽量ルアーの方に振り切った設定の方が良いのかなと僕は思います。
- ルアーウェイト
- フィールド規模
- 遠投の必要性
- ピンポイントキャストの必要性
その辺りがやはり使い分けのポイントになります。
まあ、ホンネを言えば24メタニウムDCがやっぱりベストですよ。
遠投性能、ライトルアーのキャストのしやすさ、巻き心地、剛性感、どれをとっても23SLX DCや21スコーピオンDCなどより上でしょう。
けれども価格も群を抜いて上です^^;
予算に制限が無いのなら24メタニウムDCと言う選択がベストなんでしょうけど、正直23SLX DCでも全然悪くないですよ。
僕も最近廉価グレードの24タトゥーラTW100を使っていて感じましたが、確かに性能は劣りますが、正直「比べれば」と言うレベルなんですよね。
そのくらい最近の廉価グレードのベイトリールの性能は良いです。
24メタニウムDCと23SLX DCでは定価で2倍以上違いますが、性能が半分以下なのかと言えば、全くそんなことは無いでしょう。
コレがね、ハイエンド機種どうしの比較なら微妙な差で「○○方が優れている!」となるんでしょうけど、ハナから性能は劣っていることは分かっています。
ですから割り切れるんですよね。
実際に使ってみて「やっぱり巻き心地は24メタニウムの方がいいな」と感じたとしても、購入した価格を考えると不思議と満足できちゃうんです。
そういう意味でも23アンタレスDCMDと言うハイエンドDCマシンを一台持っているのなら、2台目は23SLX DCでも良いんじゃないかな?
と僕は思うのです。
まあ、ただ僕が今思っている考え方なので、「最上級の使い心地が必要だ」と言う方は24メタニウムDCは間違いのない選択だと言えます^^
【ベイトシーバス】DCブレーキリールの選び方【まとめ】
今回は、
DCブレーキのベイトリールでシーバスをやりたいんだけど、どの機種を選べばいいの?
と言うご質問がありましたので、それにお答えする形でお伝えさせていただきました。
ご質問者のKさんはすでに23アンタレスDCMDを所有し、ベイトロッドはFishmanのブリスト ベンダバール10.1M、同じくBEAMSクローラ8.3L+を所有しているとのことでしたで、
近・中距離、軽量ルアー用として使い分けやすい23SLX DCとお答えさせていただきました。
候補として、
- 23SLX DC
- 21スコーピオンDC
- 20エクスセンスDCSS
※24メタニウムDCは予算外なので除外
以上のDCブレーキベイトリールがありました。
僕が23SLX DCを選んだのは、所有タックルを考えると軽量ルアー寄りに振ったベイトリールがベスト。
という理由です。
上記候補の中で23アンタレスDCMDも所有しておらず、「シーバス用に一台だけ選べ」と言うのなら、
21スコーピオンDC、20エクスセンスDCSSの方が使いやすいと思います。
なぜなら、スプール径φ34mmは軽量ルアー、重量ルアーにもある程度対応できますし、ラインキャパ的にゆとりがあるので、大きなフィールドのロングキャストにも対応しやすいからです。
けれどもすでに23アンタレスDCMDを持っていて、さらに軽量ルアーが得意なBEAMSクローラ8.3L+を持っているのなら、次の一台のベイトリールは軽量ルアー寄りに振った方が使い分けが明確です。
使い分けのポイントとしては、
ルアーウェイト
フィールド規模
遠投の必要性
ピンポイントキャストの必要性
この辺りを考慮すると選びやすいと思います^^
Kさんの所有タックルの使い分けとしてはこんなイメージです。
- 大場所、遠投用:23アンタレスDCMD + ブリスト ベンダバール10.1M
- 小場所、近・中距離用:23SLX DC + ビームス クローラ8.3L+
あなたがベイトシーバスでDCブレーキ搭載リールを検討しているのなら、少しでも参考になっていただければ僕も嬉しいです^^