11月初旬、満月の大潮回り。
秋のランカーシーバスを求めて行って来ました。
地元では最低気温が1℃まで下がり、ずいぶんと秋も深まってそろそろ雪支度を考える時期です。
道中、紅く色づいた山々を眺めながらワクワクしてクルマを走らせました。
2週間前の釣行でランカーシーズン開幕の手応えを感じていたので、当然今回は更なる期待で胸がいっぱいなのであります。
が、期待に反して、初っ端からどうにもリズムの悪い釣りになりました。
まあ、一応釣りましたよ。
残念ながらランカーではないですけどね。
目次
今回のタックル
さて、今回のタックルはコチラ。
フィッシュマン ブリスト ベンダバール89M。
ん?エクスセンスジェノスじゃないの?
エクスセンスジェノスは、前回筆おろし入魂が完了したロッド。
今回もそのときと同じエリアですが、今回はエクスセンスジェノスB108M+/Rはの出番はナシです。
えー、実はなんと、エクスセンスジェノスはガイド破損…
現地について2ピースロッドを組み立てていると、一つ、ガイドにラインを通し損ねていることに気がつきます。
僕は釣り場に着くとワクワクしてソッコー釣りを始めたくなるので、行く前に必ずシステムも組んでスナップも結んで準備万端で現着します。
どうやら気が早って通し忘れたみたい。
仕方なしにスナップ直前でラインをカットし、ガイドに通し直します。
すると、何やらガイドの角度が変。
通常、この様にトップに向かって傾斜がついてあるハズのガイドです。
ですが一つだけ垂直になっています。
垂直より、ちょっと手前に曲がっている?
「???」
前日にラインをガイドに通したときには、おそらくこんな状態ではなかったハズ。
何かにぶつけた覚えもなく、「?」マークしか頭に浮かばびませんでした。
とは言え明らかに曲がっているこの状態で釣りを始める訳には行かず、恐る恐る垂直になったガイドを戻そうとすると、パキっとガイドが根元からちぎれてもげてしまったのです。
「え、マジ?」
「て言うか、こんなカンタンにもげるの?」
エクスセンスジェノスB108M+/Rは確かに強いロッドの割にティップ側のガイドがシングルフットで、剛性感と言う意味では若干頼りなさは感じていました。
ブランクスの太さ、強さの割にガイド径がやたら小さいので、余計そう感じたのかも知れませんけど。
僕が所有しているベンダバールやMOSSと言ったこのクラスのベイトロッドはティップ側も全てダブルフットですし、ワールドシャウラも2番クラス以上はダブルになっていたと思います。
最近、質実剛健的なロッドをよく使っていたせいもあってか、初めてエクスセンスジェノスとご対面したときに、正直言うと心もとなさを感じていたのは確かです。
「けれど、こんなカンタンに?」
何度も曲げたり戻したりを繰り返していれば、まだわかります。
「けど、一度で?」
確かに当たり方が悪ければ、一発破損してしまっても仕方がありません。
ぶつけた記憶がなくても曲がっている以上、きっとどこかでぶつけたのでしょう。
とは言えいくら心もとないと言っても、コレまでガイドが曲がって破損した経験はありません。
ましてや一度、「曲げて戻す」だけで破損してしまうと言うことは、一発アウトということです。
一度曲げてしまうだけでアウトって…
他のシングルフットのガイドも確認したのですが、正直、たわみます。
特にバットに近くなってガイドが大きくなればなるほど、たわみやすいです。
コレが正常なのかどうなのかわかりませんが、こんな状態であればそら少し当たり方が悪ければカンタンに歪みます。
ぶつけりゃ破損するのは当たり前なので、もちろん「作りが悪い」なんて言うつもりは毛頭ありません。
ですが、磯ヒラや30~40gの重量級クラスのルアーをガンガン使う、ハードに使われることを想定した強いロッドです。
正直、個人的にはかなり不安。
コレまでシングルフットのベイトロッドを使ってきてこんなトラブル一度もないし、ガイドで不安に思ったことも一度もないんですけどね。
多分、コレだけたわむと軽くぶつけただけで曲がります。
ちなみに僕はロッドやリールに絶対に傷をつけたくない人なので、人一倍気を使って扱っています。
ロッドの運搬もリールを着けたまま収納できるケースまで自作(妻作)して、クルマの運搬もロッドホルダーに積んで運びます。
ロッドを立てかける時にも気を使うし、リールにサムレストにルアーを引っ掛けるなんて絶対にやりません。
傷が絶対にイヤなので。
もちろん、今回の件は不良品とかではなく、自身の取り扱いによるものですが…
ただ、現状、明らかに弱そうなので、多分、今後も同じことが起こるでしょう。
僕の使い方ではどんなに気を使ってもやっちまうと思います。
と言うことで、自分には合わないロッドかなと思い始め、今後の所持もちょっと考えようかなと思っています。
僕はなにより、「気持ちよく使える」と言うことを重要視していますので。
まあ、修理してもう少し使ってみますけどね。
と言うワケで今回は急遽、スペアとして持っていってたベンダバールにチェンジしたのであります。
ショートバイトのシーバスが口を使ったタイミング
出鼻からリズムが悪かったワケですが、気を取り直して釣り開始。
今回は徹底してシャローをランガンしました。
ここで言うシャローは水深30~50cm程度。
ウェーディングしてもスネからヒザ下くらいまでの水深。
こんなところに差してくるシーバスは、間違いなく食い気ムンムンのハズです。
ですから、居れば勝負は早いハズ。
天候は曇り、けれど雲の向こう側からも大潮のまん丸お月さんが水面を明るく照らしています。
最初のポイントでは早々にアタリがあるモノの、ショートバイト。
ノラない。
「ん~~、リズムが悪いのを引きずっている気がするな~」
あくまでも狙うのは「食い気のある」シーバス。
ですからあまり粘らずテンポよくランガン。
次のポイントでもショートバイト。
ノラない。
食い気がないワケじゃ無いんだろうけど、月明かりのせいかもう一歩のところで見切られる感じがします。
でもシーバスはいる。
しばらくルアーのカラー、サイズをローテーションしながらキャストを繰り返していると、ベタ凪だったフィールドに少し風が吹き始めます。
そのタイミングで岸と平行にキャストをして、超ドシャロ―を引いてくるとガツンとヒット!
ノッた!
おお、なかなか楽しませてくれるやっちゃ。
サイズの割にガンガン引いてくれ、ベンダバールのベンディングカーブを味わいながら、じっくりランディング。
サイズは60そこそこだけど、サイズ以上に楽しませてくれた一本でした。
それにしても、やはりルアーは外掛かり。
食い気がないわけじゃないけど、あと一歩のところで見切られると言うか、警戒が強い感じです。
まあ、デモ釣れたからヨシ!
風で少し水面が波だったのが食わせのキッカケになったんだと思います。
「多分、今日はこんな感じのパターンなんやろな~」
「タイミングさえあればポツポツ釣れそうやな」
と思いながら二匹目のドジョウを狙うも反応はなく、次のポイントへ。
風は弱いけど風表になっているので、ちょうどいい感じの雰囲気になっています。
「コイツは行けるんじゃないかい」
ちょっとテンション高めに釣り開始。
早々にショートバイト。
「またかい!」
「反応はあるのにな~」
「なんかリズムが悪いな」
気を取り直して釣り再開。
今度は風が止むタイミングでヒット!
まあ、サイズ的には50くらい。
手前に岩やら藻やらがたくさんあるので、ベンダバールのバットパワーで一気に乗り越えて足元まで運びます。
「あ、また外掛かりやわ」
手前で少しやり取りをしてそのままズリ上げてランディング。
フィッシュグリップで掴んだ瞬間フックアウト!
アブな!
間一髪ランディングでした。
にしてもやっぱイマイチ渋いな。
多分、食い気がないワケではなく、ベイトを求めて回遊はしているけど、月明かりのせいか直前で見切る感じ。
「タマタマ風が食わせのキッカケになったけど、ルアーローテでなんとか拾っていくしかないかな」
「うん、今日はそんな感じのパターンやな」
「この後雨予報になっているから、雨が降り出せば状況は変わるかも」
なんて考えていると突如トラブル発生。
トラブルの内容はプライベートなことなので控えさせていただきますが、急遽帰宅するハメに。
「え?てか、まだ2~3時間しか釣りしてないけど?」
「ココに来るまで高速使って2時間半かかっているけど?」
「2週間ぶりの釣りやけど?」
とは言っても有無を言わさず、また2時間半の帰路につくハメに…
今回はノッケからリズムが悪かったな~。
そもそも釣行日も直前に変更になったし。
まあ、また来よう!
次はランカーをしとめるぜい^^
今回のシーバスヒットルアー
今回のヒットルアーはコチラです。
ダイワ モアザン スイッチヒッター120S+R
シンキングペンシルにしては珍しく、3本フック使用です。
ショートバイトが多かったこともあり、今回はコチラをメインに使用していました。
あと、釣れなかったけど、今回ローテの軸になっていたのがコチラ。
ダイワ モアザン スイッチヒッター105F
トップウォーターではなく、フローティングのペンシルベイトです。
シンペンの動きで超シャロ―をデッドスローで巻くことが出来るルアー。
フローティングのシンペン(シンキングじゃないけど)と言うモノがなかなかなく、以前、トラウトのハンドメイドルアー、鬼灯(ホオズキ)の沖君に作ってもらったことがあります。
その時にかなりいい思いをしたのですが、ランカー数本釣っで破損してしまい、そのままになっていました。
僕はシーバスフィッシングでシンペンに絶大な信頼をおいているので、ローテーションの軸には必ず入ります。
シンペンて巻くスピードを緩めると沈みますからね。
超ゆっくり巻いても超シャロ―を引けるシンペン。
僕の大好物なのであります。
ただ、スイッチヒッター105Fももう廃盤みたい。
まだ買えるみたいだけど、在庫があるうちに買いためておこうかなと思っています。
PS1 ベンダバールはやっぱ気持ちいい
今回はフィッシュマンのベンダバールを使用したのですが、やっぱキャストフィールは気持ちいいです。
- 飛距離
- 高精度ピンスポット撃ち
- ゼロバックラッシュ
コレらはダテじゃないです。
なんて言うか、ロッドの反発で運ぶというより、鞭のようにしなやかにしなってルアーをシュートします。
しなるけど、ランカーに負けない強靭なバットパワーがあり、ただ曲がるだけではない。
なんか矛盾している様な感覚だけど、「使ってみれば分かる」と言ったロッドです。
ブリスト マリノ106が欲しくなってきました。。
PS2 エクスセンスジェノスB108M+/Rを修理に出そうと思った結果…
エクスセンスジェノスB108M+/Rを修理に出そうと釣具屋さんに行ってきました。
まだまだリズムの悪さは続きます。
釣具屋へ行く
↓
臨時休業
「まあ、いいや。明日はムリだから明後日来よう」
↓
修理をしてくれる店長ががタマタマその時間不在
「今日は時間が無いし店長と話したいこともあるし、仕方がない、明日来よう」
↓
修理を依頼
店長「あ、コレ、富士ガイドじゃないから、シマノからガイド取り寄せないと」
僕「じゃあ、取り寄せお願いします」
店長「あ、取り寄せムリだわ。部品販売不可。メーカーに預けてくれって」
僕「じゃあ、けっこう時間かかりますね。仕方ないので預けます」
店長「あ~、この長さだと送料がけっこうかかっちゃうね。と言うか、今君とスレ違いでシマノの営業さん帰ったよ。預ければ送料タダだったのに」
僕「マジっすか!次はいつみえるんですか?」
店長「早くて来月。でも雪が降ったら来ないこともある」
僕「待ってたら今年はもう使えないかもですね。 …送料かかってもいいですから送ってください」
店長「あいよ。多分、送料3000円くらい、プラス修理代3000円くらいだと思うよ」
僕「ちーん…」
なんともリズムの悪い…
まあ、全ては自分の行動のせいなんですけどね。
僕は自分でめっちゃ運がいい人間だと思っているのですが、何をやっても空回りのときってあるよね。
そんなときもあるよ。
どうしようもない時はどうしようもない。
気にしず行こう!
と、自分に言い聞かせました^^;