当記事では、
「ベイトリールでPEライン1号を巻いたけど、ライントラブル、高切れが頻発。1号は細過ぎかな?」
と言う疑問にお答えします。
結論から言ってしまえば、細過ぎです。
PE1号が細いと言うより、高切れが多発したり扱いにくいと感じたなら、それはきっとバランスが悪い可能性があります。
もしかして、ナイロンラインと同じ「強さ」を選んでいませんか?
PEライン1号ってメーカーや種類にもよりますが、強さは約18lbあります。
「18lb」と言う数字だけ見てしまうと、けっこう強く見えます。
実際ナイロンラインやフロロカーボンラインで18lbクラスのラインを使うときって、
14g以上のスピナーベイトやクランクベイト、またはカバーにラバージグやテキサスリグを打ち込む様なある程度ヘビーな使い方をすると思います。
要は18lbと言った太いラインを使うときって、比較的「重めのルアー」を扱うときですよね。
その感覚でPEラインを使おうと思ったときに、
「ナイロン16lb使っているんだから、PEラインも18lb(1号)巻いとけばOKでしょ!」
「細いから飛距離も出るよね」
こんな感覚でPEライン1号を選んでしまうと、間違いなく失敗します。
ナイロンライン16lbで扱うようなウエイトのルアーをPE1号で使うには、細過ぎるんです。
ですから14g以上の重めのルアーを使うなら、PEラインは2号以上あると使いやすいです。
細くても1.5号以上にしておいた方が扱いやすく、トラブルもかなり減るハズです。
「太さ」や「強さ」をナイロンラインやフロロカーボンラインと同じ感覚でPEラインを選んでしまうと、間違いなく失敗してしまいます。
なぜなら、ラインに張り、伸縮性がほとんど無いPEラインは、基本的にナイロンラインと扱い方が変わってくるからです。
当記事では以下の目次に書いてあることを詳しく説明します。
目次をクリックするとそこへ飛びますので、「知ってるよ!」と言う方はお好きなところからどうぞ^^
目次
ベイトリールでPEライン1号を使うと、ライントラブル、高切れが頻発するワケ
「PEライン1号がベイトリールで扱えないのか」
て言われれば、全くそういうワケではありません。
1号には1号の使い方があるワケです。
「PEライン1号の使い方」については、後ほど詳しく説明しますね。
すぐにでも知りたい方は目次をクリックしてください^^
冒頭でも述べたように、PEラインとナイロンラインて、扱い方が変わって来ます。
ほとんど「慣れ」でカバーは出来るんですけど、一言で言ってしまえば、PEラインは非常にシビア。
キャストしたときも、ラインが膨らむとすぐにバックラッシュになるし、
ガイドに絡まる、ラインが食い込む、高切れすると言ったトラブルを起こしやすいラインです。
その理由は、PEラインの特徴にあります。
PEラインは、
|
と言う特徴があります。
この特徴が
「ベイトリールでのPEラインは扱いがシビア」
となってしまっているのですね。
で、PEラインを太くすることで、このシビアさをある程度解消してやる事が出来るワケです。
順に説明しますね。
伸縮性がほぼ無い
PE1号と言う細いラインだと特に、この伸縮性の無さはトラブルに繋がりやすいです。
伸縮性がないと言うことは、衝撃が加わったさいに瞬間的に一点に集中しやすくなります。
例えば極端な話、鉄パイプにラインを結んでビシっとアワセれば、カンタンにラインブレイクするのは想像できますよね。
釣りの場合は、ロッドがある程度は衝撃を緩和してくれます。
けれど、衝撃を緩和するの役割はロッドだけでなく、ラインも大きく寄与しているのです。
まだアワセの時ならロッドがカバーしてくれますが、厄介なのはバックラッシュしたとき。
PEラインのバックラッシュって、ほとんどの場合、初速が一番ついた初期の段階でガツンとロックする様にバックラッシュします。
この「ロックする様に」バックラッシュしたときに、細いPEラインだと衝撃に耐え切れず高切れが起こります。
さらにその衝撃で、スプールへガッツリラインが喰い込んでしまうんですね。
ラインが細ければ細いほど喰い込みやすく、喰い込みも激しくなります。
ラインが喰い込んでしまえばバックラッシュも直しにくいし、喰い込んだ部分の強度は低下する可能性も出てくるんですね。
そうなると、また次に瞬間的な衝撃が加わったさいにまたラインブレイク、
なんて悪循環が生まれます。
ですからナイロンライン1号では気にならない様な悩みであっても、伸縮性の無いPEラインだと大きな悩みになるんですね。
しなやか過ぎて張りがほとんど無い
ラインがしなやか過ぎると、ロッドガイドに絡まったりなどトラブルも多くなります。
ですが、ベイトリールでPEラインを使用したときに厄介なのがバックラッシュ。
伸縮性の無さはバックラッシュしてからが厄介ですが、しなやか過ぎるPEラインはバックラッシュを起こしやすいんです。
なぜならPEラインとナイロン、フロロカーボンラインのモノフィラメントラインとは、
バックラッシュが起きる要因が根本的に違うからです。
ナイロンラインのバックラッシュは、もじゃもじゃってパーマが掛かったようになりますよね。
PEラインは、ほとんどパーマにはなりません。
なぜなら、パーマになる前にライン同士が絡まって、ガツンとロックしてしまうからです。
この絡まる要因と言うのが、「しなやか過ぎる」と言うことなんですね。
バックラッシュは、ルアーがライン引っ張って放出する量に対して、スプールが放出しようとする量が上回ると起こります。
ナイロンラインはある程度張りがあるので、スプールの回転が多少上回っても、しばらく回り続けるんですね。
だから多少スプール上でラインが膨らんでも、バックラッシュに至るまでに余裕があります。
キャストしたあと、スプール上でラインが少し膨らんで、その後ルアーが引っ張っていってくれてバックラッシュには至らなかった。
という経験は誰しもあるハズ。
けれど逆に言うと、ラインが膨らんでもスプールは回り続けてしまっていると言うことです。
だからパーマになっちゃうんです。
けれどもPEラインは張りがほとんどないので、スプールの回転が上回って前のラインを追い越すとすぐに絡み付いてしまい、スプールがロックされてしまいます。
ですから、バックラッシュ自体は軽症で済む場合も多いんですけど、ラインに伸縮性がない分、ロックされたときの衝撃で高切れが起こったりラインが喰い込んでしまうんです。
- もじゃもじゃっとパーマになるのがナイロン、フロロカーボンラインのバックラッシュ
- ライン同士が絡まって喰い込んでしまうのがPEラインのバックラッシュ
そう思っていただければOKです。
もちろん、ナイロンラインでも喰い込んでしまったり、PEラインでもパーマになることはありますけどね。
ですから、PEラインでのこの現象を少しでも解消してやるためには、ラインに「張り」が必要と言うことです。
ベイトリールでPEラインを扱うときって、少しでもラインに張りがあるものを選んだほうが扱いやすいんです。
で、ナイロンラインでも同じですけど、PEラインは細ければ細いほどしなやかになり、太ければ太いほどラインそのものに張りが出てきます。
逆にナイロン、フロロカーボンラインは、しなやかな方が扱いやすかったりするんですけどね。
PEラインの場合は、しなやか過ぎるので、太くて少しでも張りを持たせた方が扱いやすいんですね。
まあ、それでもしなやか過ぎるのですが。
で、「しなやか過ぎる」と言う欠点を解消する方法として、「ラインを太くする」というのは有効な手段なんですね。
ですから、使っているルアーウェイトを考えると、「PE1号は細過ぎる」と言うことなんです。
ベイトリールでPEラインを扱うときの効果的なトラブル防止法
ここまでの説明で、
「ベイトリールでPEラインを使うのって厄介だな…」
そう思われた方もいると思います。
確かにナイロンラインに比べれば、扱いはシビアです。
けれど、安心してください。
特にビビる必要なんてありません。
ほとんど「慣れ」でカバー出来る領域です。
ですが、慣れるまでトラブりまくるのもイヤですよね。
そこでここでは、ベイトリールでPEラインを扱うときに、効果的なトラブル防止方法をご紹介します。
その方法とは以下の3つです。
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僕も長年PEラインを使ってきましたが、この辺を気を付けていれば特に問題ないと思います。
では順に説明しますね。
PEラインには必ずリーダーを組む
PEラインを使うときって、リーダーを使うのは必須になります。
まれに「太いPEラインならリーダーは使わなくても良い」と言うリーダー不要説を聞くことがあります。
詳しくはコチラで書いています。
▶【厳禁】ベイトリールで使う太いPEラインなら直結してもいい。の真実
けっこう有名なプロの方が言っていたのを聞いたことがありますが、それでも僕はリーダーは必ず付けたほうが良いと思っています。
なぜならリーダーはPEラインにはない、「伸縮性」と言う重要な部分を補ってくれるからです。
はっきり言って、リーダーを付けるだけで、高切れの9割を解消出来ると言っても過言ではありません。
実際僕はきちんとリーダーを使いだしてから、バックラッシュで高切れが起こったことはありません。
僕は初めてのベイトリールを使ったとき、
「なんだこのライン、めっちゃつえーじゃん!」
なんて理由で無謀にもPEラインを巻いていました。
多分、1996年くらいかな。
当時はリーダーという概念すら知らなかったし、情報を得る手段も釣り雑誌くらいです。
そんな時代の釣り雑誌にはPEラインのことなんて、多分ほとんど載っていません。
ですからベイトリールど素人の僕は、もちろん直結です。
めっちゃシビアなコントロールが必要ななか、ど素人が頑張ってベイトリールキャスティングの練習をしていたワケですよ。
それで何個ルアーだけ飛んでいったことか^^;
その後ナイロンラインを使ったときのキャストのイージーさ、あのインパクトはいまだに鮮明に覚えています。(笑)
で、それから数年後、リーダーと言う仕組みを知り、ベイトリールで扱う適切なバランスを模索し続けた結果、今のシステムに至りました。
それから高切れはほぼ起こっていません。
記憶では過去2回ほど高切れは起こりましたが、なんの抵抗もなく切れたので、間違いなくラインがどこかで傷ついていたんでしょうね。
突然ナブラが発生し、メタルジグを力任せでフルキャストして、ロッドが持ってかれるんじゃないかってくらい大きな衝撃、
そしてこんでもかってくらい、激しくラインが喰い込みバックラッシュをしたこともありますが、
それでも高切れを起こさなかったのは、このシステムの自信に繋がっています(^^)
リーダーを組んでおくと、バックラッシュでガツンとロックしてもリーダーの伸びがショックを吸収してくれるんですね。
ですからPEラインに瞬間的な負荷がかからず、高切れが起こりにくいんですね。
僕の経験上、1ヒロリーダーを組んで高切れをしたのなら、それはラインが細過ぎるか傷が付いていたからと言えます。
加えて、リーダーの伸縮性は瞬間的に負荷がかからないから、ラインもスプールに喰い込みにくい。
喰い込んでしまうと、ラインに傷が入り、トラブルも起きやすい。
PEラインは取り扱い、キャスティング共にシビアなんです。
特に細くなればなるほど。
でそのシビアを緩和するためにPEラインには必ずリーダーを取り付けます。
リーダーは、ショックを吸収し、扱いやすくしてくれると言う重要な役割をしてくれているワケなのです。
▶【ベイトリール】PEラインでバックラッシュした時の超絶簡単な直し方【保存版】
【具体例】リーダーを組むときの注意 ラインの種類、長さ、太さ、ノット
ラインの種類
ショックを吸収すると言う役割を考えるなら、ナイロンラインを選んだほうが良いです。
もちろん、適材適所でフロロカーボンラインも有効ですが、8割、9割方ナイロンラインです。
それはやはり、伸縮性という部分に大きく期待しているからです。
ライントラブルだけでなく、伸縮性によるバラシにくさもナイロンラインのメリットです。
ちなみにフロロカーボンでリーダーを組んだときも、高切れや喰い込みは特にありませんでしたから、フロロカーボンクラスの伸縮性があればある程度安心して使うことが出来ると思います^^
リーダーの長さ
続いて長さですが、僕は1~2ヒロ取っています。
(1ヒロは両手を広げた長さ。約1.8m)
最低でも1ヒロは取る様にしていますが、基本的にはスプールにリーダーを巻き込まない長さが使いやすいです。
例えばバスフィッシングだと、6フィートくらいのショートロッドを使うこともありますよね。
近距離キャストだと垂らしもほとんどありません。
そうなるとリーダーが1ヒロ、1.8mあると、結び目をスプールに巻き込んでしまいます。
そうすると、スプール上で結び目が高速回転する、レベルワインダーを抜けていくときに引っかかると言った、また余計なトラブルが生まれてくるんですね。
もちろん、5m、10mと言ったロングリーダーを組めるのがベイトリールの特徴ではあるのですが、
必要性を感じる場合以外は、「スプールに巻き込まない程度」と言う長さを意識すると使いやすいです。
ちなみに僕は、シーバスなど基本的には1ヒロ、磯周り、ロックフィッシュ、本流トラウトなど根ズレが多いところでは2ヒロ取るようにしています。
コレで今のところ快適に扱うことが出来ています。
もちろん、場所や対象魚によってはもっと長く取ることもあります。
ただスプールに巻き込むほどのロングリーダーにする場合は、レベルワインダーからの抜けなどのトラブルも意識して使ったほうが良いです。
僕はスプールに結び目を巻き込む使い方が好きじゃないのであまりやりませんが、けっこうフツウにやっている人もいますからね。
気にならない人もいるのでしょう。
ですから一度、リーダーを長めにとっておいて、自分の許容できる長さを探ってみるのがベストです。
ちなみにレベルワインダーの抜けを考えるなら、ダイワのTWSは使いやすいと思いますよ。
リーダーの太さ
冒頭で、「PEラインは2号くらいが扱いやすい」というお話をしましたが、この場合リーダーは太くても25lb以内で使うと扱いやすいです。
ですから、もともとナイロンライン16lbを使っていたなら、そのまま16lbということですね。
「え?バランス悪くね?」
「普通リーダーって、PEラインより強くするでしょ」
そう思われる方もいますよね。
メインラインよりリーダーの方が弱いという、世間的なセオリーとは逆の一見アンバランスなシステムですが、実はベイトリールはこの方が快適に扱うことが出来ます。
なぜなら、リーダーのほうが弱いとラインブレイクの際には、基本的にリーダーの先、ルアーの結び目で切れるからです。
ルアーの結び目で切れればリーダーをいちいち組み直さなくて済みますし、水中に余計なラインを残すこともなくなります。
メインラインであるPEラインも限界まで引っ張られることがなくダメージが残りにくいので、ライントラブルも減ります。
ですから、PEラインよりリーダーの方が弱くすると、意外と使いやすいのです。
具体的には、メインラインの3分の2程度までに抑えた強さのリーダーにすると、けっこう快適に扱うことが出来ます。
このシステムは実際に僕が長年PEラインを使用していてたどり着き、ベストと思って使っているバランスです。
良かったら試してみてください(^^)
ノットについて
リーダーを組む際に最も重要なノットですが、僕は基本的にFGノットしか使っていません。
と言うか、FGしか出来ないのです(^_^;)
必要であれば他のノットも覚えるのですが、僕は今のところ、FGノットが最もカンタンで早くて確実だと思っています。
ですから、FGノットしか覚えていません。
「えー、FGノットって難しくね?よーわからん」
と言う方もいると思います。
僕も実際、最初はそうでした。
けれど、同じFGノット一つにしてもやり方は色々あるので、自分にあったやり方を覚えればOKです。
今度また僕のやり方を紹介しようかと思いますが、今回はコチラの動画をご紹介しますね。
出典:https://www.youtube.com/watch?v=Ox1LWrz8cxo
分かりやすく信用できる方法です。
難しい、メンドイとか思うかも知れませんが、一つ覚えておけばいいので、こればっかりは頑張って覚えてください。
なんならこんなアイテムを使うのもアリです。
何気に僕の回りにも使っている人が何人かいますが、「もう手放せない」っ言うくらい評判は上々です。
FGノットじゃなくても、少なくとも摩擦系のノットで結束してくださいね。
PEは結ぶと強度が半分になるって言われていますので。
さてリーダーについてまとめますと、
PE2号(30lb)に対して、16~25lbのナイロンリーダーを、FGノット(摩擦系)で結束する
コレだけ覚えておいて貰えればOKです。
キャスト方法に気をつける
ベイトリールでのPEラインキャスティングは、ナイロンラインに比べるとどうしてもシビアになります。
それは先ほど説明した伸縮性の無さ、しなやか過ぎることによって起きるワケです。
が、安心してください。
結局のところ、「慣れ」です。
そればっかり言っているような気もしますが、長年ベイトリールでPEラインを使っていて、僕は結局は慣れれば全くビビる必要なんてないと思っています。
慣れればほとんど、ナイロンラインと大差なくキャスト出来る様になるハズです。
その慣れるまでのコツをお伝えしますね。
慣れとは言っても、特にブラックバス経験者は最初は恐らく苦戦すると思います。
なぜなら、バスフィッシングは近中距離キャストがメインになることが多く、
コンパクトでシャープなキャスティングは、PEラインだと初速がつき過ぎてバックラッシュしやすいからです。
コンパクトにビシっとロッドを振ってしまうと、スプールの回転数が一気に上がっちゃうんですね。
そうすると少しラインが膨らんだだけでライン同士が絡み合い、ガツンとロックする様にバックラッシュしちゃうんです。
ですから慣れるまでは、
「初速を急に上げ過ぎない」
と言うことを意識するといいです。
PEラインに限らずベイトリールキャスティングの基本として、「初速を急に上げ過ぎない」と言うのはありますが、PEラインはそれがよりシビアなんです。
ナイロンラインだと伸縮性や張りでゴマかせていたトラブルが、PEラインだと途端、表面化してしまうんですね。
ですから、いつもよりマイルドにロッドを振ることを意識してみるといいです。
マイルドにロッドを振って、スプール上でラインが膨らまないようにルアーの後ろ髪を引くようなイメージでサミング、ブレーキ調整をするといいです。
そう言う意味では、PEラインは遠心力ブレーキよりマグネットブレーキの方が扱いはしやすいです。
遠心力ブレーキの無重力感は気持ちいいのですが、PEラインで無重力感を出そうと思うと、凄く狭い範囲でのコントロールが必要になります。
「無重力感」と言うのは、ラインがルアーによって引っ張られて出ていく量と、スプールが回転して放出しようとしている量が均衡している状態です。
引っ張られるワケでもなく、引っ張るワケでもなく。
と言う状態。
張りのないPEラインでは、少しスプールからの放出量が上回るだけでバックラッシュに至りやすいです。
ですから基本的に引っ張る(ブレーキがかかっている)状態の方が、バックラッシュなどのトラブルは少ないです。
かと言ってブレーキを強くし過ぎると、今度は気持ち良くない。
PEラインはそのコントロールの範囲が狭い、ということなんです。
とは言え、「慣れ」ですから^^
(また出た)
遠心力ブレーキも、「マグネットブレーキのほうがやりやすい」と言うだけで、
難しくて使えないとか、オススメ出来ないと言うワケではありません。
ですから安心して、気張らず慣れていってください。
ルアーとのバランスを考える【重要】
ルアーと使用するラインとのバランスは、今回のお話の中では重要な部分です。
「ベイトリールでPEライン1号は細過ぎる」
とは言いましたが、実は僕はガンガンに使っています。
PE1号どころか、0.8、0.6号も使っています。
「何言ってんだコージさん、さっきは1号でも細いと言ったじゃないか」
そんな声が聞こえてきそうですが、要は、使用するルアーウェイトとのバランスです。
重いルアーに細いPEラインと言うのは、ベイトリールにとって相性が悪いんです。
ですから、例えば14g以上の重めのルアーを多用するなら、PEラインは最低でも1.5号以上、出来れば2号以上が使いやすいです。
スピニングリールだと14g位のルアーウェイトなら、0.8号、下手したら0.6号でもそれほど使いにくいというワケではありません。
けれども、ベイトリールにとっては細過ぎなんです。
逆にベイトリールは、「太いラインを扱いやすい」と言う大きな特徴があります。
コレは実は、めちゃくちゃ大きなアドバンテージです。
世間的にラインは、「どれだけでも細く細く」と言う傾向が強いように感じます。
ルアーにフィッシングでも1号未満のナイロンラインとか、けっこうフツウに使われていますよね。
ですが、メインラインを太く、強くすれば、ルアーフィッシングはめちゃくちゃ楽しくなりますよ。
メインラインを強くすると言うことは、その分、リーダーも強くできます。
そうなるとラインブレイクのリスクがグンと減りますので、ヘビーカバーの中もガンガン攻めることが出来ますし、不意の大物にも、根がかりも恐れる必要がなくなります。
それだけでもサカナが釣れるようになると思いませんか?^^
もちろん、ライントラブルもグンと減ります。
スピニングリールだと逆に、太くするとトラブりやすいですけどね。
「リーダーのほうが弱くする」というラインシステムも、メインラインを太くすることが出来るベイトリールだからこ出来るシステムです。
どうせベイトリールを使うなら「細いラインが使いにくい」ではなく、
「太いラインが使える」と言うアドバンテージを活かしたほうが絶対に楽しいし、ベイトリールをもっと好きになりますよ^^
ですから、使用ルアーに合せてラインの「強さ」ではなく、「太さ」で選んだほうが快適にベイトリールを扱うことが出来ます。
ルアーウェイトと太さのバランスについては、次章で具体例を使って詳しく説明しますね。
ベイトリールにPE1号を巻いたときの使い方【具体例】
ベイトリールでPEライン1号を使いたいのなら、僕は主に軽中量クラスのルアーを使用しています。
具体的に言うのなら、5~14gくらい、重くても18gくらいです。
バスロッドで言うのならMLクラスくらいかな。
シーバスならLクラス。
このくらいならPE1号を使っても、高切れや喰い込みと言ったトラブルも随分と減って、ずいぶん扱いやすくなると思います。
僕の使用用途としては、中上流域でのトラウトやライトソルトで使うことが多いです。
ブラックバスで使うときはもう少し太めの方がが使いやすいかなと思いますが、まあ概ね5~14gくらいのルアーで使っています。
先程僕は「PE0.6、0.8号も使っている」と言いましたが、そのクラスのラインを使うときはベイトフィネスクラスのルアーを扱うときです。
- PE0.8号だと3~10gくらい、重くても14g
- PE0.6号だと2~6gくらい、重くても8g
こんな感じで使っています。
他の太さで言えばこんな感じ。
PE太さ | ルアーウェイト メイン | ルアーウェイト MAX |
0.6号 | 2~6g | 8g |
0.8号 | 3~10g | 14g |
1号 | 5~14g | 18g |
1.5号 | 7~24g | 28g |
2号 | 10~30g | 40g |
2.5号 | 14~40g | 56g |
僕の経験上、概ねこんな感じのバランスが使いやすいですよ。
流れがなく近中距離メインのブラックバスは、ワンランク太めで選んだほうが使いやすいかもです。
もちろん、以上の具体例は僕が使って使いやすかった例ですので、実際に試してみて、あなたの使いやすいポイントを見つけてくださいね^^
ちなみに経験上、PEラインは2号を超えるとライントラブルやブレイクも減って、グンと扱いやすくなります。
なぜならPEラインは2号を超えると30lbを超えてかなり強くなりますし、ラインそのものに張りが出てきてバックラッシュや喰い込み、糸絡みと言ったトラブルも減ってくるからです。
ですから、結果的に思い切って使うことが出来ると言うワケです。
ベイトリールでPEライン1号は細過ぎるワケ【まとめ】
さて今回は、
「ベイトリールでPEライン1号を巻いたけど、ライントラブル、高切れが頻発。1号は細過ぎかな?」
と言う疑問にお答えしました。
結論から言ってしまえば、使うルアーウェイトに対して細過ぎです。
ベイトリールでPEラインを選ぶときは、強さではなく「太さ」で選んだほうが良いです。
もしナイロンライン16~18lbを使っていてPEラインに巻き変えるなら、同じ18lbのPE1号ではなく、太めの2号くらいを使った方がいい、ということですね。
その方がライントラブルもなく、使いやすいハズです。
その他のルアーウェイトとPEラインの太さのバランスは、具体的には次の通り。
PE太さ | ルアーウェイト メイン | ルアーウェイト MAX |
0.6号 | 2~6g | 8g |
0.8号 | 3~10g | 14g |
1号 | 5~14g | 18g |
1.5号 | 7~24g | 28g |
2号 | 10~30g | 40g |
2.5号 | 14~40g | 56g |
ベイトリールは細過ぎるPEラインはトラブルも多くなりますので、慣れないウチほ太めのラインを使った方がかなり扱いやすくなりますよ。
記事内リンクまとめ
記事内に貼ったリンクをまとめておきますね。
▶【厳禁】ベイトリールで使う太いPEラインなら直結してもいい。の真実
▶【ベイトリール】PEラインでバックラッシュした時の超絶簡単な直し方【保存版】
出典:https://www.youtube.com/watch?v=Ox1LWrz8cxo