当記事では、
汎用性の高いベイト用ロングロッドを探してるんだけど、何がいいかな?
と言うご質問にお答えします。
先日、ベイトリール大百科読者様のKさんから、
「ロックフィッシュ、LSJ、シーバスで使える汎用性の高いベイトロッドを探している」
とご質問をいただきまして、それについてお答えさせていただきました。
Kさんは船員をしており、全国を巡ってオカッパリメインで釣りをしているという、とても楽しそうな生活をしてらっしゃるようです。
ですが僕の勘違いで、勝手にオフショアだと思い込んでしまって答えてしまいました^^;
多分、LSJ(ライトショアジギング)を、SLJ(スーパーライトジギング)と思い込んでしまったのが原因かと…
タイトルにも「汎用性の高いベイトロングロッドについて」って書かれているのに^^;
とても丁寧に質問をいただいたのにスミマセン。。
「ちゃんと読めよな~」てお話です。
と言うことで今回は汎用性の高いベイトロングロッドについてのお話です。
以下がKさんとのやり取りになります。
※サイトアップ用に加筆、修正していることはご了承ください。
目次
ロックフィッシュ、ショアジギング、シーバスまで、汎用性の高いベイト用ロングロッドについて
とりあえず結論を最初にお伝えしておきますね。
ロックフィッシュ、ライトショアジギング、シーバスまでこなす汎用性の高いロングベイトロッドは、
Fishman ブリスト ベンダバール10.1M
と僕としてはお答えします。
ただ、Kさんスミマセン。
お答えした結論と変わってしまいました^^;
Kさんとのやり取りを編集して記事にしているうちに、「て言うかコレって、Fishmanのブリストベンダバール10.1Mがベストじゃね?」と思い直しました。
Kさんからは以下の様なご質問をいただきました。
初めまして、Kと申します。
今回はベイトロングロッドについてアドバイスを頂きたく連絡いたしました。
私は船員をしており船に釣具を持ち込んで日本全国で釣りを楽しんでいるのですが、船室がそこまで広くないこともあり、それぞれの専用ロッドを持ち歩くのが物理的に難しくなってきました。
そこでいわゆる『なんでもロッド』を探し始めましたが、今まではスピニングタックルがメインだったためベイトロッドの知識がほとんどなく、「なにをどう選べば…」と言った状態です。
こなしたいジャンルは頻度の多い順にロックフィッシュ、LSJ、シーバスで、使用するシンカー・ルアー重量は10~50g(メインは20~40g)、アンタレスDCMDかIMZを購入して合わせる予定です。
価格はいくらでもかまいませんが、全ての釣りで80点くらいの満足度を得られる竿があれば…と考えています。
今のところ、
- シマノのワールドシャウラ1833RS
- ダイワのハートランドリベラリスト863M+
- フィッシュマンのリプラウト9.0M+
の3本が候補なのですが、この中ではどれが良いか、又は他におすすめのロッドがあれば教えて頂ければと思います。
お忙しいなか急な連絡で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
Kさん、まずはご質問ありがとうございました。
そして、ホント失礼しました。
やはり「LSJ」を「SLJ」と勘違いしてしまい、「船」と言うキーワードで僕の頭の中が勝手にオフショアの釣りを想像してしまったようです^^;
僕からは以下の様にお答えしました。
(まだ勘違いしている回答です)
Kさん
コージです。
お世話になっております。
では僕なりの意見ですがお答えさせていただきますね。
状況にもよりますが、個人的にロッドが長い気がします。
ロングロッドが必要、もしくは十分に使える状況であるのならそれでもいいと思うのですが、
船で8フィートクラスはなかなか使いにくい気がします。
(Kさんが問題ないと思うのならOKです)
今の候補の3本はほぼオカッパリを前提で作られていますからね。
まずは候補のなかから選ぶのであれば、バランスで言えば、
- ダイワのハートランドリベラリスト863M+
- フィッシュマンのリプラウト9.0M+
かなと思います。
ロックフィッシュはワールドシャウラ1833RSがベストだと思うけど、
シーバスではちょっと硬い。
どちらかと言えば1832の方がバランスよく使えます。
ロックフィッシュ、LSJ、シーバスをやるのであれば、個人的には2本あればかなり広範囲をカバーできると思います。
分かりやすくシマノの表記で言えば、1642と1653と言ったところです。
1652:少しライトなロックフィッシュ、シーバス全般、LSJ
1653:ロックフィッシュ、シーバスビッグベイト
長さ的にも取り回しを考えると
このくらいが扱いやすいです。
もう少し長めが欲しいのであれば1702、1703があります。
一本でいくのなら、1652、もしくはFishmanのBEAMSクローラ66L+かな。
クローラシリーズはティップがかなりライトでしっかり曲がるのですが、バットはかなり強いのでパワー勝負も可能です。
1652辺りは全てを網羅しても7~100点レベルで行けると思います。
1652は超汎用ロッドですが、かなり高次元で汎用性が高いと思います。
一番「間違いない」ロッドと言えるかもしれません。
ソフトなティップが欲しいのならBEAMSクローラ66L+はかなり面白いと思います。
僕なら多分、BEAMSクローラ66L+を選ぶと思います。
2本揃えるなら、
Fishman BEAMSクローラ66L+
Fishman BC4 5.10MXH
と言う感じで選ぶと思います。
以上になります。
ご質問の意図に添えたか分かりませんが、参考にしていただければ幸いです。
この度はメッセージありがとうございました。
くっ、お恥ずかしい…^^;
Kさんからは優しくご指摘いただきました。
お返事ありがとうございます。
わかりにくい言い方をして申し訳ありません!
船員として全国を巡っていますが、釣り自体はおかっぱりでオープンエリアが基本なのです。
そこで、どんな状況にも対応しやすい8~9フィートの間のロッドで…と考えていました。
ワールドシャウラの1832は個人的にも気になっていました!
ロックフィッシュは14~42gのシンカーを、LSJは20~40gのジグを使う場面が多いのですが、この程度のキャパオーバーは問題無さそうでしょうか?
BEAMSシリーズやBC4シリーズも気になってはいまして、特に携行性の高いBC4シリーズは1本は欲しいなと思っています!
お忙しい中、とても丁寧なアドバイスを頂き、本当にありがとうございました。
挙げて頂いた各種ロッドも再度良く調べてみて検討させて頂きます!
なるほど!
楽しそうな生活してますね(^^)
オカッパリでロックフィッシュ、シーバス、ライトショアジギングとなると、ソフト(曲がる)なティップをもとめるならフィッシュマンのリプラウト9.0M+。
全体的な張りを求めるなら1832あたりが使いやすいかもしれませんね。
ショアジギにはちょっと短いかもですが。
1833はロックにはいいですが、シーバスにはちょっと硬い気がします。
ハートランドのリベラリストはちょっとイメージしづらいですが、汎用性を求めたロッドだと思うので、個人的には1832に近い気がします。
Fishmanロッドはちょっと独特で、「強いけどよく曲がる」て感じです。
使っていて楽しいロッドかな(^^)
ロッド選び楽しんでください!
Kさんとのやり取りは以上になります。
Kさん、スミマセン、
いま改めて見返すと、全然意図に沿ったお答えができていませんね^^;
僕が汎用性の高いベイト用ロングロッドを選ぶなら…
いま見返して改めて思ったのですが、ロックフィッシュ、ライトショアジギング、シーバスをこなすなら、個人的には
Fishman ブリスト ベンダバール10.1M
を選ぶかな。
ロックフィッシュがガンガンのハード釣り方ならもっとガチガチのロッドの方がいいかもですが、シーバスもやるとなるとある程度曲がるロッドじゃないとキツいと思います。
ブリストシリーズって基本的に「強い」モデルなのでが、 ベンダバール10.1Mは凄く繊細なティップを持っています。
ティップ部のガイドがシングルフットになっているほどですから、開発意図としてもそのあたりは意識して作られていると思います。
もちろん、ブリストシリーズよろしく、強靭なバットパワーもしっかり兼ね備えています。
言うなれば細マッチョ的な感じかな。
繊細なティップは感度も抜群でソフトルアーの操作性にも適していますし、長さを活かして割とハードなロックフィッシュもイケると思います。
僕も実際シーバスで使っていますが、シーバスロッドとしても一級品で、小規模な場所を除けばほとんどがブリスト ベンダバール10.1でシーバスをやっています。
整ったぜ~✨
復帰戦やったけど、やっぱ釣りは楽しいな😄
シーバス秋シーズンに間に合って良かった。
最終的にもう3本追加できて、10キャッチMAX80でした。アザした❕#Fishman#ブリストベンダ101M#21アンタレスDC pic.twitter.com/FagI1sxufw— コージ@ベイトリール大百科 (@kohji_baitreel) October 28, 2023
強いロッドにありがちな小型がバレやすいということもなく、しっかりサカナの動きに追従して曲がってくれます。
もちろん、ランカークラスにも主導権を握らせないパワーも兼ね備えています。
50g超のビッグベイトも20~40gくらいのメタルジグも全然余裕ですので、長さが許容するならFishmanのブリスト ベンダバール10.1Mはオススメです。
もちろん、アンタレスDCMDやIMZとも相性は抜群にいいと思います。
僕は21アンタレスDCに合わせて使っているのですが、10gくらいの比較的軽量ルアーも含めてとても使いやすいです。
Kさんの使い方的に携帯性も求めていますから、3ピースはかなり使いやすいかもしれません。
もう少し短い方が良いのなら、Kさんの候補にもあったBEAMSリプラウト9.0M+もいいと思います。
ただリプラウト9.0M+はどちらかと言えばゴリマッチョ的なロッドです。
ベンダバール10.1Mとはテイストや開発のコンセプトが全然違うので、長さだけで比較するロッドではありません。
繊細さを求めるのであればブリスト ベンダバール10.1M、パワー重視ならBEAMSリプラウト9.0M+って感じですかね。
ちょっと番外編ですが、ライトなルアーを扱いたいのであればBEAMSクローラ9.2L+もアリです。
ベンダバール10.1Mより全体的にソフトにした感じですが、バットパワーはガッチリあります。
10g前後のライトプラグのロングキャストもしやすいですし、オープンエリアのシーバスには使いやすいロッドです。
20~30gくらいのメタルジグを背負っても問題ありません。
面白いことにベンダバール10.1とグリップ長が同じなんですね。
ですからオープンエリアでライトルアーを遠投する、みたいな釣りには向いています。
僕は本流トラウトの比較的大場所でよく使います。
繊細なティップがライトルアーの操作性も◎です。
ロッドアクションを加えたいのであれば、BEAMSクローラ8.3L+は使いやすいです。
連続トゥイッチなど、ロッドアクションを加える釣りならBEAMSクローラ8.3L+かな。
【結論】汎用性の高いベイト用ロングロッドって探してるんだけど、何がいいかな?【まとめ】
当記事では、
ロックフィッシュ、ライトショアジギング、シーバスに使える汎用性の高いベイト用ロングロッドって探してるんだけど、何がいいかな?
と言うご質問にお答えしました。
結論として僕としては、
Fishman ブリスト ベンダバール10.1M
をオススメします。
パワーを重視したいのであれば、
Fishman BEAMS リプラウト9.0M+
番外編としてライトルアーを扱いたいのであれば、
Fishman BEAMSクローラ9.2L+
連続トゥイッチなどの操作性を求めるであれば、
Fishman BEAMS クローラ8.3L+
と言った感じが僕としては使いやすいと思います。
コチラでインプレッションも書いてるので、良かったら参考にしてください。
▶Fishman ビームスクローラ92L+【インプレ】83L+とバチッと使い分けろ!
▶Fishman ブリストベンダバール89M【インプレ】ワールドシャウラ1832Rと飛距離比較!
▶【シーバス】ワールドシャウラ1832Rと1833RS、どっち買い?
▶シマノ ワールドシャウラ1832R-2 【インプレ】実は手放そうかと思う…
結局Fishmanばかりになってしまいましたが、まあ、僕がFishmanが好きと言うこともありますが、上記のロッドは忖度なしに間違いないベイトロッドだと思ってます。
ロックフィッシュロッドとシーバスロッドって、コンセプトが全然違うんですね。
シーバスっていくら強くてもそれなりに曲がらないと、バイトを弾いたりバラシが多くなったりして扱いにくいです。
けれどもロックフィッシュはどちらかと言えばガチっとしたパワーを求められます。
Fishmanロッドは「強いけど曲がる」ので、その辺りバランスはいいかなって思います^^
Kさん、ほんとグダグダな回答になってしまいスミマセン^^;
この度はご質問、ありがとうございました。
コレに懲りず、今後ともベイトリール大百科をよろしくお願いします。
その説はお世話になりました。わざわざ再考して下さったとは!
その後、使った事のないFishmanから選ぶことに決め、VENDAVAL10.1MとBC4 8.0MHで悩みましたが、藪漕ぎや崖の昇り降りの際の携帯性の高さからBC4を購入しました。
今まではパキパキ高弾性ロッドばかり使っていたためキャストやアクションの感覚などに慣れるまで少し時間がかかりそうですが、性能はもちろん使っていて楽しいロッドなので大満足です!
今回は相談に乗って頂きありがとうございました。
今後もブログ楽しみにしています。